今日の朝礼スピーチは病棟ベテラン看護師のかじゆうさんだった。タイトルが「乳癌を経験して」で乳癌から学んだことを語ってくれた。
1年半前ほどの冬のある日、寒いので両手で自分の胸を抱きかかえるようにしていたら、ふと右乳房にしこりがあるのに気がついた。その時にさーっと血の気が引いたそうだ。長らく病院に勤めていればそれが乳癌かもしれないと想像が付く。彼女は5年ほど乳癌検診は受けてなかった。すぐに乳癌専門病院に行かず受診まで8日を要した。下のスライドにもあるように「驚き」「怖さ」「否定」「不安」といった癌かも知れないと分かった時の人の典型的な心情状態に陥った。
そこで自分だけの考えで否定し停滞するようではまずいのだ。しかし彼女は意を決して病院を受診した。その結果はやはり癌だった。今時、癌を隠して治療することなどほとんどない。きちんと説明を受け同意して彼女は治療に臨み、手術を受け、その後放射線治療、ホルモン療法と受け現在のところ病状は落ち着いている。彼女は家族、友人、職員などから様々な声掛けをしてもらったことが大きな支えになったという。気に掛けてもらえることがどんなに心強いかと。そして乳癌が非常に女性にとってポピュラーな病気で日本人女性の9人に1人がなると言われ、毎年約9万人も罹患しているゆえに、検診を受けることの重要性を強調していた。
見て聞いて実に納得できた。実は青雲会で乳癌になった職員は私が知る限りでも少なくとも4人は上げることが出来る。9人に1人だからそれくらいいて当然だ。40代が多い。皆、治療をしっかり受け、亡くなった人はいない。カールは30代からずっと毎年検診を受けている。それは若くして乳癌で亡くなった義姉を見ているからだ。そればかりでなく知り合いの30代前半の女性記者が子宮頚癌で亡くなったのを知りそれも毎年検診を受けている。胃や大腸は私が定期的に検査をしている。他人のそうした話を聞いたり知ったなら「それは自分にもあるかも」と他山の石にする姿勢が強い。これが大事なんだ。このスピーチを聞いた職員、こてる日記で知った読者も乳癌で死ぬことがないようにするにはやはり検診をきちんと受けるってことだ。当たり前のことを当たり前に実行する、癌で死なないための秘訣は驚くほど簡単なんである。
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