2022年5月31日火曜日

梅に乾杯!

午後は半年ぶりに北山診療所への出張勤務だった。前回は往診先の自宅庭の柿を取った話題を日記ネタにした。(http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2021/12/blog-post_1.html)さあて今回はどんなネタがあるだろうか。そんなことを行きの車中で総務のジュリナガさんと話していた。

診療所にそろそろ着こうかという頃、道路脇の畑に立派な枇杷の木があり、すんごい数の実が成っていて「わおー」と声を上げた。枇杷はもう終わりの時期なのに今が盛りと成っていた。

診療所の看護師に尋ねると、毎年たくさんん成っているけれど誰も取っていないんだそうだ。何の手入れもしていなくてもうちの庭の枇杷より立派に育っている。

診療所での仕事はコロナワクチンの接種や代理受診での処方くらいで今日は往診もなくやや拍子抜けした。「往診先の庭の枇杷を取って欲しいって言われる人もいるんですけど」と言われたが残念だった。北山はとにかく人がいなくなってきているのが一番の問題だ。診療所に隣接した広場に梅の木があって、これも今が取り頃で鈴なりに実がなっていた。看護師さんらがそれを取って取り切れないほどビニール袋に貯めていた。「ほかの住人さんにも上げたいって言ったら『自分の庭にもある』んですって」と言われたそうだ。取る人もいないし取っても食べる人もいないから梅にしろ枇杷にしろ取り放題なのにそのままなんだ。
私も初めて梅の実取りをしてみた。手を伸ばせばポロポロといくらでも取れる。脚立があれば千個くらいはすぐに取れただろう。「取り過ぎて、後でいつも後悔するんですけど、どうしても取っちゃうんですよねぇたくさん」と看護師は笑う。いや、それは本能だ、仕方ない。

病院に帰って医局の女性陣にほとんどをお裾分けした。ビニール袋いっぱい持って帰ってもそれこそ手に余るだろう。カールも「何にしようかしら」と言ってさっそくあく抜きで水に漬けていた。
ざっと100個近く。ということは400個近くも取って来ていた。医局女性陣らは「梅酒か梅酢、ほか何にしようかしら」と言っていた。カールも「梅酒はギボヒサコが作ったのがまだあるし、うーん」と悩んで梅シロップにしようかと考えているようだった。それに10年以上前に亡くなったトシバーの梅酒もまだ保存しているんだと。カールは「それはもったいなくて出さないんだ」と。今夜は実に久しぶりにギボヒサコの梅酒が出た。
梅の実が成る頃ということはそろそろ梅雨の時期ということでもある。明日から6月だ。梅に乾杯!

2022年5月30日月曜日

青雲内視鏡室の〇〇はスバラシイ

月曜の朝はいつものように朝礼に出て、職員が二人スピーチをするのをデジカメで撮っておくのがお決まりのパターンだ。しかし、今日は違った。可愛いんだ理事長の大腸内視鏡検査が本日朝一番に組まれていて、それは朝礼が終わってからと思っていたら、「もう(前処置は)きれいになった。早くしてくれ」と言っているらしく、すぐさま内視鏡室へ向かった羽目になったのである。

 理事長は朝の外来診察に間に合うよう暗いうちからごくごく水様下剤を飲んでいたようだ。内視鏡室スタッフもそれに合わせ準備は万端、私も検査着に着替え、内視鏡を早速開始した。検査はまずまず順調、5、6分で盲腸まで到達しトータルで18分で終わった。「ありがとう」と言われ、その後いつもの内視鏡検査が続いていった。

少し驚いたのは夕方の所属長会議でのこと、理事長が「内視鏡室(スタッフ)の対応は素晴らしい」と所属長らの前で褒めたのだ。自然な振る舞いの中に何の不安もなく受けることが出来たとのことで、私は「光栄です」とだけ答えた。これは明日みんなにちゃんと伝えなくては。

これも15年以上前から接遇に取り組んできた病院の方針の賜物だろう。職員は意識しなくても患者さんに対してきちんとした対応が出来る、それを理事長は自ら体感できた、そういうことだったのだ。

そうそう、今日はおニューのアロハシャツを着ていった。むろん、カールの見立てで沖縄製だ。グリーン基調は初めてだ。しかしいきなりの内視鏡で着替えてみんなに見せられたのはほんのわずか。エレベーター内で自撮りするのがせいぜいだった。ま、褒められたからそれも良しとしよっか(⌒о⌒)。


2022年5月29日日曜日

たった1ピンの差が

ボウリングをしなくなってもう8ヶ月にもなろうとしている。しかしTVやネットではボウリング動画はよく見ている。毎土曜日はBS日テレの「Pリーグ」を欠かさず視聴しているし、今日など日本のプロのトーナメントである「グリコセブンティーンアイス杯」をYouTubeで観戦していた。

女子の決勝ステップラダー3位決定戦(いわゆる準決勝)は松永裕美プロが水谷若菜プロ相手に1フレから怒濤のストライクラッシュを続けていた。中盤でほぼ勝利は確定し、あとはTVでのパーフェクト達成成るかに興味が集中した。ネット中継をしていたプロボウラーの正田晃也(しょうだこうや)プロのボルテージも上がっていた。11連続ストライクとなり残すは後1投のみ。ここでストライクならパーフェクトという場面、私も固唾を呑んで見守った。松永プロはプロ通算16勝、パーフェクトも何度もやっておりTV中継でも達成したことがあるはずだ。ここでも達成できるかと思っていたが、若干間が長かった。松永プロでも緊張しているのかと思っているにうちに最終投球となった。あっ・・。
瞬間、やや内側にミスったかなと思ったらやはりそうだった。9本カウントの299。がっくり。この時の中継の正田晃也プロの絶叫がすごいというかひどくて、隣の部屋にいたカールが「何?うるさいんだけど」と不興を買った。↑の動画も音声は小さくして見た方がよろしいです。決勝に進んだ松永プロであったが最近好調のPリーグでもよく戦っている川崎由意プロに接戦で敗れ3年ぶりの優勝は成らなかった。それも7フレか9フレに9ピンではなくストライク10ピン倒しておけば優勝出来たかもしれなかった。

男子は太田隆昌というよく知らないプロの初優勝だった。まあそれよりも、予選で上位24名までが先に進めるこの大会で、我らが日置秀一プロは昨日の予選を25位で通過ならなかった。しかも24位のプロが6ゲームで1386ピンだったのに日置プロは1385ピン。たった1ピン差で今日の試合へは進めなかったのだ。スペア1個、いやミスった時でも少しでもピンを残さないようにしておけば通過できたかもしれない。

ボウリングは見ても面白いスポーツだ。松永プロも日置プロもたった1ピンで天と地の差が出るボウリングの怖さを改めて感じたに違いない。

2022年5月28日土曜日

おじいちゃんなのにあかちゃんでしゅ〜

サブアラド七段は1週間ほど前に降段の危機に陥ってから何度も乗り越え今だに七段鳳凰卓をキープしている。すごい粘りだぁー。落ちそうで落ちないので彼の写真をお札にして合格祈願のお守りにもでしたらどうかな(笑)。

そんな彼の闘牌を観戦していると、今度はカールがいないせいか寂しがり屋のゲンちゃんがパソコンの前に来てお邪魔ネコになった。

「こら、どきなさい」と言ってもMacBookProに近づき頬をこすりつけて前足曲げてボクうごかないもーんていう態度だ。
それじゃ麻雀観戦も落ち着いて見られやしないと怒ると今度はでーんと寝そべりこっちを眺める。
しよーがないなぁ。日に1回はこうした甘えモードに入るのよねぇ。今年12歳になるお爺さんネコなのにやっていることは赤ちゃんネコと変わりやしない。

ま、ネコはいつまでも赤ちゃんぽいところが可愛がられるところなんですってか。私も諦めてしばらくゲンちゃんのなすがままにしておきました。しゃーない。

2022年5月27日金曜日

「裏定石必勝法」

ちょうど25年くらい前はネットの通信囲碁にハマっている頃だった。その頃買った本に安倍吉輝「碁敵粉砕!裏定石必勝法(1997年)」というのがある。ずっと本棚にしまわれていたのだがこの間手に取って見ると、オマルさんとの対戦で使えそうな「裏定石」があった。目外し(もくはずし)からのツケノビの秘策というものでこれは使える!と直感した。
安倍吉輝プロはすでに故人だが、アマ指導や定石関連の書籍で有名だった棋士だ。NHK囲碁講座の講師を務めたこともある。で、その裏定石というのが↓の形である。
黒⑥と切るのは本来定石にもある手で、白はその下から当てて打つのが正解だ。しかし力戦派のオマルさんなら左から当てて黒⑥の石を取りに来ると思う。しかし取りに来るのは無理手で下図の「2図」にあるように黒に打たれると逆に囲まれた白石2個が黒に取られるのだ。
さて今夜、そんな秘策を秘めて老健に出向いた。今回は白番で4隅の一つを目外しに打った。するとオマルさん、裏定石本にあるように高ガカリをして来た。よし予想通りだ。ツケノビ秘策のお出ましだぜ。
オマルさんは案の定、無理手である切った白石を取りに来る手を打ってきた。↓上下が違い、白黒が反対だが、裏定石本の2図(黄丸)と全くいっしょであるのが分かるだろう。
ここでまた裏定石本の記載を見てみよう。手数は長いがもがけばもがくほど5図6図7図のように白石は石数が10目以上に増えて取られてしまうのだ。
オマルさんは上図の5図白①のようにトンで逃げようとした。私はしめしめと思った。ここで下図↓白丸のように打てば裏定石本のようにオマルさんの黒石を全部召し捕れるのだ。私は心の中でにたぁ〜としているのをさとられないよう神妙な顔をしていた。
私はこの裏定石を自宅の碁盤で何度も並べてマスターしたつもりだった。が・・手順前後、白丸のところではなくつい黒の飛び石の間を裂く手を打ってしまった。↓の矢印が失着。
そして、本来白が打つべき所をオマルさんに打たれ、黒石の脱出を許してしまったのだ。↓。がっくり・・。
結局↓のようになって黒に簡単に生きられてしまった。ただ白の私も外回りの外勢を得てそんなに損はしなかったが、失敗したという気持ちが残っていて、結局負けにした。
完璧に打てれば私が絶対的有利になっていた。しかし付け焼き刃というかちょっとした抜けが出てくる。まだまだ実力が伴っていないということ。悔しかったけれど、最後投了する時には素直に頭を下げ、また捲土重来を期して老健を後にしたのだった。

2022年5月26日木曜日

内視鏡医冥利に尽きる

朝、当直のカワゼンDrに「下血の患者さんが今朝運ばれて来まして」と言われた時には「やっぱり?!」って言ってしまったよ。昨夕感じた嫌な予感がぴったし当たった。症状を聞くに大腸憩室出血にほぼ間違いない。その高齢女性を引き受けて午後に大腸検査を予約を入れた。

ほかの検査も長引いたため、18時ごろからその患者の大腸内視鏡を開始した。下血も続いているゆえ、「検査は明日だ」なんて言ってられない。挿入するとS状結腸に憩室が多発していた。しかし血液は深部大腸の方から流れてくるので、腹部CTで確認された上行結腸の憩室からの出血か。腸管癒着もあるせいか、その患者さんは「あいた」「あいた」とスコープを動かすたびに反応するのでやりにくい。しかしそこでひるんではいけない。そこで負けてしまえば、結局出血が止まらず、損をするのは患者さんだ。最深部の盲腸まで挿入出来たが、すぐには出血源がつかめなかった。憩室はあるのだがどうもはっきりしない。ま、憩室出血にはそれはよくあること。なにせ全国での出血源同定率は2、30%程度なのだ。

まず憩室出血に違いないと臨んだこの検査、実は意外なところから出血しているのが分かった。横行結腸の普通の粘膜に露出した動脈の血管から出血していたのだ。憩室出血ではないが症状は全くいっしょ。そして内視鏡室処置法も同じ。まずはクリップで出血源を挟み込む。しかしこの露出血管、大きくてクリップのみでは止血がやや不十分だった。そこで伝家の宝刀「EBL」だ。ゴムバンド結紮法でこれが掛かればほぼ完璧だ。

いやー、時間はかかったが上手くいった。
なにやかにやで全て終えて病院を出たのは20時。ひえー。しかし検査が結果的に上手くいけばそんなの疲れも吹っ飛んじゃう。「あいた、あいた」言っていた患者さんも感謝感謝で、内視鏡医冥利に尽きるってー。

2022年5月25日水曜日

「ネルノダ」と言われても

ある高齢女性患者が外来で「市販薬で睡眠薬を買って試したが、1回目は効いたけど2回目は効かず、病院からの眠剤が欲しい」と言ってきた。「ほう、どんな薬ですか」と尋ねると現物を持って来ていた。

笑ったね、そのネーミング。「ネルノダ」。いいじゃん、この名前。飲んだら「はい、寝ます」って素直に従いそう。ただそこは市販薬、病院処方薬に比べ中身や成分量は控えめのはず。そもそもこの薬、1日でスカッと効くようには作られておらず1週間は継続して飲まなきゃいけないらしい。本当に不眠で悩んでんでいたらやっぱり病院を受診しよう。

内視鏡検査はこのところERCPが多くてと書いたが、それも明日のERCPで一段落する、と思っていたら、今度は久々に大腸憩室出血患者が来た。憩室出血の内視鏡室検査は慣れてはいるが出血源同定が難しく必ずしも止血に成功するとは限らない。幸い出血源の憩室を突き止めて止血処置が出来た。下血患者や憩室出血患者は続けて来る傾向があり、ERCPの次は憩室出血のパターンになるかもしれないなんて内視鏡室で呟いたのだが・・少し嫌な予感もするナ。

家に帰るとゲンちゃんが碁盤に鎮座していた。おいおい、それはパパがオマルさん対策でお勉強するためにそこに置いてあるんだよ(今日は完勝だったぜ)。うん?ゲンちゃん、なんか見返り美人みたいだね。男だけどー。

2022年5月24日火曜日

囲碁>>麻雀=韓ドラ>>ボウリング

昨夜のオマルさんとの対戦は負けだった。これで16勝14敗。左下で例の瀬越憲作「中国定石」が発生し、それを私が間違えて打ってしまい、序盤から不利になり、結局大敗してしまったのだ。右上の目外し高ガカリ定石もやや不利な打ち方をしてしまった。それで悔しくて、朝早くから起き、定石や裏定石とも言える打ち方を繰り返し練習した。気がつけば午前7時半、おっと今日は朝から医局会がある、急がねば。まだオマルさん対策は不十分とみて今日は打たなかった。明日は絶対やっつけてやるからなー。

医局会の後半は薬品説明会があり、ベロリンガーインキンタイム社の肺線維症薬の紹介だった。プレゼンしたのは若手女性MRのフキナベさんで付き添っていたのがタナカッツMRだった。彼は私のボウリング仲間であるが、もう1年以上いっしょに練習していないのではない。そもそもこの8ヶ月、私もボウリングそのものをしていない。串木野トリオリーグも2年以上復活していないし、全然気持ちが上向いてこないのだ。車に入れっぱなしのボウリングバッグも8ヶ月間一度も開けていない。ボールは大丈夫だろうか。もしかしたらヒビが入っているかも。

囲碁、ボウリングとくれば、残る私の趣味、麻雀は、これがこの2ヶ月特にネット麻雀をほとんど打っていない。八段から七段に降段してからやる気を無くしたわけではないが、ポイントの上下を争い、1年以上七段と八段の間を行き来するじりじりした勝負から休憩したくなったようなのだ。韓ドラもサスペンスドラマ「カイロス」を1ヶ月ほど経過して終盤に来ているのになかなか積極的に見る気がおきない。評判のドラマでサスペンスとファンタジーがからんでよく作られているとは思うが・・どうしても続きを見ないと収まらないほどではないってことだ。

その人の趣味、レジャーはその時期時期によって注ぎ込む熱量が違う。今の私は、囲碁>>麻雀=韓ドラ>>ボウリングとなる。今から14年ほど前はボウリング>>韓ドラ>>麻雀=囲碁だった。学生時代この4つにパチンコもあった。もうパチンコは全くやらなくなって30年以上になる。最大の理由はそのころからギャンブル性が高まってきたからだった。それまでは勝ち負け表を作っていてトータルでは負けていなかった。前日との釘の違いを覚えていて天釘で勝負するタイプだったのでフィーバー機では勝負しなかった。勝っても5千円から1万円程度だったがそれくらいがちょうどよかった。麻雀もお金を賭けないネット麻雀が主体なので私は本質的にギャンブル好きではないと思っている。囲碁も賭け碁なんてしたことなくゲーム好きなだけだ。

また時期が来ればどの遊びに熱量が傾くのかな。ま、どれでも好きなことをやっているのには違いないからOKよ。人生は楽しまなきゃ。

2022年5月23日月曜日

縁のある患者さん

まだ二十歳前の女性が下血で外来に来た。父親も付き添っていた。症状をじっくり聞いていると、これは典型的な虚血性大腸炎だろうと推測がついた。最初に排便困難があって腹痛が生じる、その後ようやく排便があったかと思えば下痢気味の便でそのうち血便が出てくる。それでびっくりして受診するというパターンだ。ただ中高年の女性に多い病気で10代の患者は珍しい。しかしこれまで20代でも発症して来たケースを経験しているので10代でも起こりうるはずだ。幸い血便も多量ではなく診察時の症状は落ち着いていた。

そこまで説明し、「あなたの場合、大腸内視鏡をすればおそらく下行結腸に粘膜の出血痕や発赤がわずかにある程度でS状結腸や奥の横行結腸には異常ないことが確認できるはず」と内視鏡検査を勧めた。問診と症状からそう推測したわけだが、本当にそうかというのはやはり論より証拠、内視鏡検査が一番だ。しかも本格的な下剤の前処置は不要で、「浣腸のみでだいたい分かりますよ」と本人、父親に説明し、承諾を得た。

で、結果だが、診察時に私が推測したまんま、全く相違なかった。我ながら驚いた。でもこの虚血性大腸炎という病気、毎月数人はいるし消化器内科ではありふれた疾患だから当然か。で、治療だが、この程度なら何もしなくてよい。もっと彼女が高齢患者なら大腸癌が併発している可能性もあるので後日ちゃんと全大腸内視鏡をする必要がある。しかし10代では99.9%その心配はないだろう。それよりも浣腸してでも今日検査する必要があった。この虚血性大腸炎、この程度の粘膜障害なら数日で所見が消えてしまうからだ。1週間後に大腸内視鏡なんて言っていたら粘膜が正常化してしまい、「何の下血だったんでしょう」となる。

ともかくも本人、父親とも安心して内視鏡室を出て行った。で、私もカルテをパラパラと見ていると・・なんとその19歳の彼女、11年前にも当院受診していてその時の担当が私だった。8歳の時、友人に石を投げられ頭が出血、血腫が出来て受診していた。そんなケースはまず外科か脳外科のDrが診るはずなのに、たぶん私が救急当番か日当直だったのだろう。へーえ、たった2回しかこの病院を受診しておらず、10年以上のブランクののち、いずれも私が診たとは。すでに部屋を出ていたのだが、秋の萩君に「このことを伝えてといてー」と頼んだ。すると「先生、頭の怪我のことを覚えていましたよ。少し驚いていました」そうだ。

なにかと縁のある患者さんているもんだね。

2022年5月22日日曜日

ネコはパソコンの邪魔をする

今のMacBookProを購入して3年以上になるだろうか。毎日使わない日はなく、愛用というよりも酷使していると言った方がいいくらい。そんなしごきに耐えかねたのか、キーボードの「A」ボタンが外れ掛かっていて感触がよろしくない。試しに力を入れると本当に外れてしまう。一応またはめ直すことは出来るのだが・・。↓よく見ると若干浮き気味なのが分かる。

そんなワケでMacの鹿児島中央駅店に直接持っていって修理できるか尋ねてみた。場合によってはその場でのでボタン交換で済むこともあるとネットで調べてのことだった。5分も経たないうちに店員が帰ってきて「これはボタンではなくて中のボードに問題がありキーボード全体の交換になります」という。あいちゃ。「となりますと、預けてもらって1、2週間、最近では物流の関係でスムーズに行かないこともありまして最大1ヶ月は待ってもらうこともあります」だと。

「そうですか。それなら(修理は)しません」と私は即答した。数日なら我慢できるが1ヶ月だなんてとんでもない。それに今のところ気を遣えば使用は可能なのだ。しかし完全に壊れると文字入力に支障を来す。特に「A」ボタンは日本語では一番使うボタンなのだ。いざという時のためにおニューの購入を検討しないといけないか。

ともかくも帰宅し、すぐにパソコンを開いたら、ゲンちゃんがやって来て邪魔しに来た。甘えてかまってちゃんになるんだ。こうなるとネットもワープロもやりにくくて仕方がない。抜け毛取りで毛づくろいしてあげる。

そんな時、サブアラドDrから電話が掛かってきた。現在当直中だがヒマしていて「天鳳を打たないか」という。あはー、そう来たか。彼は先月七段に昇段して一時は絶好調で八段近くまで来たのだが、このところ調子を落とし逆に六段降段寸前まで来ていたのだ。あと1回ラスを引けば降段だ。それで「どうせ降段するならこてる七段と打って落ちようかと」なーんて言うから私もその気になった。しかしだ。ゲンちゃんがMacBookProのそばをなかなか離れてくれない。
「ゲンちゃんが邪魔してさー」と返事すると、サブアラドDrも「おい、ゲンちゃん」と電話の向こうから呼びかける。スピーカーオンにしているのでゲンちゃんには聞こえているはずだが全く反応しない。その様子を動画モードにして見せた。私が「ゲンちゃん」と呼びかけると何らかの反応があるんだがね。ネコは言葉の意味ではなく口調で自分が呼ばれていると理解しているのだろう。ともかくもそんな感じで会話していたら、サブアラドDrの院内電話から呼び出しが掛かった。それで対局は無しに。

その後、サブアラド七段の対局結果をチェックしていたが、何度も降段戦になりながらもしぶとく回避して当直が終わる時間まで落ちなかった。うーん、あの時私が相手していれば、(落ちて)楽にならせてやったのに。ゲンちゃんのおかげだったかい?

2022年5月21日土曜日

午後日直時のコロナ検査はなぜお断り

昨日のS状結腸軸捻転解除の患者さんは、外科のカルテを見ると今朝は腹部の張りもほとんど取れレントゲン画像でも明らかな改善を示していた。よしよし、頑張った甲斐があったぞ。↓。
外来で内視鏡の仕事がまた入った。本来、当院の土曜は内視鏡は休みなんですけど・・。昨日のような捻転と消化管出血は緊急でも内視鏡をするのが原則で、高齢女性の下血をニフレックの前処置なしの浣腸のみで実施した。症状の出方から虚血性大腸炎だろうと目星は付けていた。実際その通りだったが、結局盲腸まで観察した。私の内視鏡あるあるで、つい勢いで最後まで見ちゃうのよね。今回は残便が少なかったこともあり、どうにか観察できたしー。

午後は居残り日直で夕方まで仕事だ。コロナも相変わらず続いていて、午前の発熱外来ではだいたい日に10人は陽性患者が出る。比較的若い人や子どもに多い。一家全滅(いや言葉が過ぎた。全員感染が正しい)のケースもあった。ただほとんどが軽症で入院している人たちもほぼ全員高齢者か持病持ちだ。1、2年前と違って肺炎で重症という人はまずいなくなっている。だから各県が何百人何千人と患者発生があってももう誰も驚かない状況になっている。

昼過ぎに救急車で運ばれて来たのは高齢女性のめまい患者さん。以前も同様症状で入院歴があった。念のため頭部CTも撮ったが特に異常ない。しかし動くとめまい嘔吐があるのでこれは入院だ。朝から昼に掛けては忙しかったが午後の15時以降はゆっくりと時間が流れていった。もっとも発熱を気にしてコロナの検査希望という電話もちょくちょくあるが、午前中の決まった時間のみ受付可能だと伝え、お断りしている。のべつ幕なし応対していては私を含め職員も身が持たないのよ。

ここ数日のこてる日記を読めばそれが分かるよねー。

2022年5月20日金曜日

テクニックの見せ所か・・

午後から2件のERCP+ERBD処置が組まれていた。この病院ではERCP1日2件はあんまりない。それでもどうにか対処出来るだろうとは目論んでいた。しかし直前に外科から「S状結腸軸捻転の患者が近医から紹介されまして」と来たのよ。そもそも今日は私は内視鏡担当日ではないのだが・・。

よしっ、ここはたつやましたDrに任せよう。ついこの間、初めてS状結腸軸捻転解除を成功させているし、あの時は口頭でのアドバイスしながらだったが、今度は一人で出来るかも。ふむ、この間「次につながる」と書いたことがはや現実になろうとしている。

最初のERCPは短時間で順調に終わることが出来た。すぐ次の検査に移りたかったが、病状説明の患者さんがいて、「その時間、捻転解除をたつやました先生にやってもらいましょう」と佳及Nsが意見して、なるほどそれがいいねとなった。しばし内視鏡室で待機していたのだが・・。レントゲン室に覗きに行くと、たつやましたDr、苦戦していた。それでも室外からじっと観察する私。しかし今回はS状結腸もうまく通過出来ていない。防護服付けて室内に入り口頭指示を開始し始めた。その後下行結腸まではどうにか行けるもそこまでで、やはり解除はうまく行かない。一度出来たからと言って次から全て出来るとは限らない。それは内視鏡に限らず、世の技術伝承一般にいえることだ。

二度三度チャレンジしてついに私と交代した。ならばすぐに捻転解除出来たかというと、さにあらず。そもそもこの手技は捻転部位をスコープ通過するだけなら難しくないが、大きくループを描いた腸管をもとの捻れのない状態に戻すのは結構きつい。私も悪戦苦闘しつつどうにか脾弯曲にスコープ先端を掛けることが出来て解除を試みたが、1回目は途中でスコープが抜けてしまった。すでに最初の開始から1時間近く経過し、時刻も17時を過ぎていた。そして内心すごく焦ってもいたのだ。実はさつま川内市での研究会の18時半からの参加予定があった。そのためには17時半ごろには病院を出発しなくてはならない。まだあと1件ERCPもあるというのに・・。

そんなことはおくびにも出さず捻転解除処置を続けた。そしてまた脾弯曲に先端が掛かって・・このケースも前回と同じ逆αーloopパターンで左捻りに力を入れて解除だ。今度はどうにか・うまく・・行きそう・・しかし最後の一捻りに腕の回転がいっぱいになって元に戻るか抜けるかしそうになった。が、その時!たつやましたDrが私の手首を掴み、ぐいっと左捻りを加えてくれた。それでうまくいった。うわぁ。やったー。なんとレントゲン室と室外操作室から拍手が湧いたよ〜\(^O^)/。

この後のERCPは15分ほどで終え、病院を出たのは17時50分ごろ。事前に10分から30分遅れると連絡しておいたのでどうにか相手に迷惑を掛けずに済んだのだった(^_^;)。

2022年5月19日木曜日

お見事!・・か?

大リーグ大谷翔平は今年もそこそこの成績であるが現在のところ昨年ほどの華々しい打撃成績は出ていない。去年から日本のプロ野球よりも大谷翔平の方が気になる。その中でもホームランをかっ飛ばすシーンを何度も見てみたい。かつてベーブ・ルースがニューヨーク・ヤンキースに移籍した後、大入り満員を続けてヤンキーススタジアムは「ルースの建てた家(The house that Ruth built)」と言われたほどだった。ルース自身も「ファンは、2塁打を3本飛ばすんじゃなくて、ホームランを1本打つのを見に来てるんだ」と語っており、それはその通りだと思う。ホームランは野球の花なんである。

その大谷さん、昨日の試合でなんともかっこ悪いシーンを演じてしまった。自打球を大事な所に当ててしまったのだ。その瞬間、敵地のファンからも心配の悲鳴が上がった。痛みに耐えきれず円を描くように跳びはねながら、天を仰いだり前かがみになったり・・最後は苦笑いを浮かべて打席に戻った。これには地元放送局の実況も「オーノー!決して楽しい経験じゃない」と哀れんだと報道されていた。↓その「瞬間」の写真。お見事!
朝、枇杷の実をかなり摘んだ。これでそろそろ最後だ。この前病院に持っていってみんなに食べてもらったら結構好評だった。成りは小さくともうちの枇杷は甘いのだ。これで以前のように実が大きければもっと喜んでもらえるだろう。チッチが種から植えて確か17年。これもお見事!だ。

昨日の南日本新聞に「胃がん減少」の記事があった。ピロリ菌治療が実質保険適用拡大された2013年以降減少が顕著になったとのことだ。
これなんかもお見事!と言いたいところだが、10年以上遅かったとも言える。というのも、胃潰瘍十二指腸潰瘍にピロリ菌がいた場合は2000年の12月ごろから保険適用されたのだが、その数年後から慢性胃炎でピロリ菌陽性患者にも保険を適用したら胃がんがかなり減るはずだと消化器内科医の間では言われ続けていた。私もこの日記で何度も言い続けて来た。しかし厚労省はなかなか認めてくれなかった。潰瘍患者に比べ圧倒的に数の多い胃炎患者にまで適用を認めると医療費が上がると考えていたようなのだ。それはちゃんちゃらおかしい。裾野を広げて治療をすれば、結果、胃がん患者が減少しその治療費減少は除菌療法にかかる費用増加よりはるかに大きく効果的のはずだって。私はそう信じて姶良地区で胃カメラを受けた人には積極的にピロリ菌除菌を押し進めて来た。今だから話すが、一時はある調査で「除菌療法の処方量が先生のところは全国2位でした」と言われ、逆にびびったこともあった。きちんと調べてはいないが、外科の信号Drに「うちの病院では胃がんの治療患者がかなり減っている」とも言われている。

30年ほど前にアメリカでは「ピロリ菌は胃がんの原因である」と言われていたし、日本でも癌抑制効果のデータが2000年代前半には出ていたのだから、本気で胃がん死を減らそうと厚労省が考えればもっと早くにこの減少効果を得られたはずなのだ。子宮頸がんワクチンにしてもピロリ菌除菌にしても厚労省の動きはやや鈍い。残念ながらピロリ菌除菌についてはお見事!は上げられないナ。

2022年5月18日水曜日

このキラキラネーム読めますか

またERCPを頼まれた。それも2件。1件は東洋Drからで、彼は昨夕大腸内視鏡検査の後、当直に突入していたが、腹痛の高齢男性が入院になり総胆管結石だった。何の処置もしないと化膿性の急激に悪化する胆管炎を起こす場合があるのでこれは急ぐ。今日の午後、準緊急でERCPを行うことになった。私は本来は内視鏡担当日ではなく、外来や救急担当だったので応急的な処置の胆汁をドレナージする手技(ERBD)だけにとどめた。しかし最近よくERCPをやっているせいか、内視鏡挿入から処置して抜去までちょうど10分で終わった。拍子抜けするくらいだ。胆汁を逃がすチューブを総胆管に入れてさえおけば病状悪化は免れる。排石は後日でもいい。↓太めの総胆管の中に3、4個結石あり、ドレナージチューブ(ERBD)を留置した。

もう1件は他医で行われたERBDチューブがやや抜けかかっているので入れ直しをして欲しいという外科からの依頼だ。これは少し待てる。明後日に予約をしておいた。いやはや、今年はERCPが3ヶ月間もなかったのに先月の1件を皮切りに今月など次から次にする羽目になっている。来週も脳外科から1件頼まれていてそれで9件目だ。内視鏡ってある期間に下血患者が続いたり、癌患者が続いたりなどの偏りが出ることがある。この5月はまさにERCP月間になったな。

外来では最近マスコミで話題になっているキラキラネームの話が出た。ニッシNsに言わせると「発熱外来はキラキラネームの宝庫ですよ」と。現在、コロナ疑いの患者さんは子どもや10代、20代の若者が一番多い。どうしても「キラキラ」に出会ってしまうのだ。さすがに「光宙と書いてピカチュウと読む」とか「天使と書いてエンジェル」はいないが「華星」は何と読む?と質問され、むむと考えこんだ。絶対に「カセイ」じゃないはず。本来の字の読みではなくイメージや当て字で読ませるから難しいのだ。「答えは『キララ』ですって」「読めるかい、そんなん」「でしょ」とニッシNs。

ちくしょーってなもんで、以前こてる日記で話題にした「キラキラ」をニッシNsに出した。「月猛」は何と読む?これは「月」の字を「ルナ」と読ませるケースが増えているからもしかしたらわかるかも・・。しかし「わからん」「答えは『ルミナ』」「・・・」とニッシNs。そしたら今度はニッシNs「海姫」は何て?うむむ・・と私。「答えは『マリン』」「うぬ・・」

問われて決して読めぬ名前、それがキラキラネームだっ!

2022年5月17日火曜日

S状結腸軸捻転のコツは

今日で「こてる日記」を開始して丸22年になった。基本1日も欠かしてしないのでもはやライフワークだな。

さて内視鏡は今日もERCPをすることになった。初老の女性患者を胆石胆嚢炎で入院させたが、詳しく調べると総胆管にも2個ほど胆石が落ちているのが分かった。となるとERCP手技の出番だ。総胆管の出口の十二指腸乳頭を切開拡張し管内の結石を排石する手技をするのだ。これがスムーズに運び、30分ちょっとで予想より早く終了できた。↓こんな結石が出てきた。ちょっと気持ちいい瞬間だ。

そんなわけで16時前くらいからヒマになった。たつやましたDrも特にすることがなく、麻雀談義などしていたのだが、外来担当の東洋Drが「S状結腸軸捻転の患者がいるんです」とやって来たじゃないの。あいちゃ。内視鏡治療手技にはいくつも種類があるけれど、S状結腸の捻転解除は好きな手技じゃないのよねー。絶対ウ〇コ内視鏡になるもん。先月末もあってあまりに腸が長くいったんは解除を諦め、翌日、長尺の大腸内視鏡を借りてどうにか元の形態に戻すことが出来たのだった。

ただ東洋Drは自分がチャレンジするとのことで、ならばと私はいくつか注意すべきポイントを教えた。まずは脾弯曲部まで到達させること、スコープを解除する際は引きつつloop(ループ)をできるだけ小さくすること、解除方向が左回りか右回りかをちゃんと判断すること、その際は力を入れゆっくり解除することなどである。特に逆αーloopといわれる捻れになっている時は左捻りに解除しなければならないが、右捻りよりやりにくいので気を遣う。「こんな感じ」と私がやってみせると、東洋Dr「お、麻雀ですごく高い手をツモった時に上がり牌を卓に叩きつける要領ですね」との反応で「そう!リーチ一発ツモタンピン三色ドラいっちょの倍満クラス」と私も悪ノリした(⌒о⌒)。

で、しばらくは内視鏡室でたつやましたDrといて、「では私はそろそろ。その前に東洋Drの捻転解除をちょこっと見てからにします」と彼は出て行った。しばらくし、私は病棟への指示出しをしていたのだが、レントゲン室から福緑Nsがやって来た。「先生、捻転解除どころか下行結腸へも進んでいきませんよ」ということは、私に代わって欲しいという合図だ。やれやれ仕方ないなとレントゲン室に向かってみると、なんと大腸内視鏡をしていたのは東洋DrではなくたつやましたDrだった。ちょいと見るつもりが交代して「私がー」になったようだ。

すると、ウ〇コまみれの大腸管腔をどうにか進み、下行結腸を過ぎて脾弯曲に到達できた。これなら解除は出来そう・・が、やはり逆αーloopの解除に失敗した。私も放射線防護服を着て室内に入りたつやましたDrの手技を見守った。10分ほどでまた脾弯曲に届いたので、今度は解除を失敗しないように「そう、そこまで引いて・・左に捻る・・」と声を掛け続けた。で、どうにか上手く解除出来たように見えたがするりと抜けたようにも見え、確認のためまた深部挿入をしてもらった。すると3度目は間違いなく捻転は解除出来たと確認出来た。ふーー。私の手を煩わさずに完遂出来たよ。やったね、たっつん。↓上が逆αーloop状態のスコープ、中が捻転解除直前のスコープ、下が完全に解除され脾弯曲まで直線化された大腸。こんなにも短縮化される。

「S状結腸捻転、初めて解除しました。ありがとうございました」とたつやましたDrに感謝された。私も自分がしなくて良かったと思った。後輩Drが自力で出来たことで、また次につながるんだよー。よしよし。

2022年5月16日月曜日

その財布何色

昨日は久々に財布を買いに山形屋へ出かけた。愛用の財布が見るからにへたっていたからだ。で、ブランドよりも今のと同じような使い勝手のいい財布に決めたはいいが、色が黒と茶と深緑があって少し迷った。カールは「緑がいいんじゃない」という。今使っているのは黒でこんな時はカールの意見を尊重した方がたいてい結果はよい。帰宅し前の財布の中のカードやお札を入れ替えようとして、ふと気がついた。

「あれ!この財布も深緑じゃん」↓上段が新規の深緑色の財布、中段の右のへたった財布が黒に見える、下段が裏側で両者同じ色だった。写真では分かりづらいが古財布は黒色とばかり思っていた。

古い財布の表は変色して黒色になっていたが、実はは深い緑色だったのだ。思い出した。前回も緑色の財布を同じ山形屋で買ったのだったわー。色もデザインもほぼいっしょ。違うのはブランドだけ。違うのを買ったつもりでも好みって変わらないものなんだな。

夜はオマルさんさんとまた囲碁の対戦。序盤に定石ハズレを打たれるも上手く咎められずに結局負けてしまった。これで2連敗。接近戦になるとやはり強い。

帰宅すると「枇杷、いっぱい食べて」と出されていて、ならばと皮を剥き剥き30個以上は食べた。↓のような熟れた枇杷の枝が5、6本はあった。

食べた後の写真も撮ったが、これはあまりきれいでなかったので掲載は割愛しやす。うー、お腹いっぱい。

2022年5月15日日曜日

沖縄本土復帰の50年前の日記

沖縄が本土復帰して今日で丸50年になった。NHK始めマスコミも沖縄特集が多くあり、 今日も記念式典の放送があった。50年前は沖縄は雨で今日も雨だった。5月半ばの沖縄は梅雨の時期だからそれも当然だろう。そして鹿児島は50年前は晴れで今日も晴れだった。私は50年前の今日を覚えている。月曜日で中学校の全体朝礼があり、当時の松崎校長が「今日、沖縄が本土に復帰しました」とマイクの前で語ったのだった。そこで本当にそうだったのか、当時の日記を読み返してみた。画像が↓だが汚い字なので下に書きだしてみる。

「今日は沖縄復帰の日でした。朝礼でも、校長先生から復帰するまでの苦労などの話しがありました。経済的、また教育文化のおくれ、基地など多くの問題が残されていますが、なによりも沖縄が約30年ぶりに日本にもどってきたことはうれしいことだと思いました。」

担任のジスイズエー先生は「30年ぶり日本に・・」のところに赤線を引いているが、今の私なら「経済的、また教育文化のおくれ、基地など多くの問題」のところに線を引くだろう。なんと50年経っても沖縄の問題の本質はほとんど変わっていないのだ。驚いたな。その後、まさか沖縄の女性と結婚するなんて思いもしなかったが、わざわざ日記にしっかり記録してあるところを見ると、何かしら運命的なものを感じた。

次の50年後の記念式典まで、おそらく私は生きてはいないが、沖縄の抱える問題が100年前とはずいぶん違っていることを願いたい。

2022年5月14日土曜日

枇杷は余っても〇〇には上げないよ

庭の枇杷が小さいながらも大量に成っている。例年はもっと粒が大きいが、間引きを1回しかしなかったせいだ。それはともかく、今日は土曜日、できるだけ摘み取っておこう。今日明日あたり摘まないと熟しすぎて一部変色しているのもあるしー。


手にビニール袋を持ってチョキチョキ枝ごと摘んでいった。すると結構な数になった。ゲンちゃんもちょっと関心ありそう。
さらに摘んで、近所の人やバンブックさんなどにお裾分けしたが、まだかなり余った。
とりあえずはこれくらいにしとこう、と思ったが、そうもしていられなくなった。ゲンちゃんが外を気にしていたので何事かと見てみたら・・図太いくちばしをしたカラスが来て枇杷を突いているじゃない。えーー、カラスに突かれるのは嫌だー。↓2、3個やられていた。
カラスにやられたくない一心で、また枇杷摘みをした。さらに余ったよ。それらはギボヒサコのいる施設や病院に持っていくことにするか。カラスより喜んでくれる人間様に上げた方がずっといいよ〜。

2022年5月13日金曜日

こてる家のフーチャンプルー

NHK朝ドラの「ちむどんどん」には沖縄料理が毎回出てくる。それらはこてる家でもよく出てくる。ゴーヤーチャンプルーは当然でこの前も日記ネタにした沖縄そばのほか、しま豆腐、豚の三枚肉、そして一般にはあまり食べられないイカ墨ジューシー(ジューシーとは雑炊の沖縄なまり)なども出てきた。

今週のテーマは「フーチャンプルーの涙」で借金や兄の金銭詐欺被害などで貧乏のどん底にあった主人公の比嘉家で出てくるのが「フーチャンプルー」だ。わずか一皿に盛られたチャンプルーが家族4人分、ご飯もないというひどさだ。ただアップの画面だといかにも美味しそう。


ところで、沖縄ではゴーヤーチャンプルーとフーチャンプルーは人気を二分するほどらしい(ちなみに仲間由紀恵はゴーヤー派、主人公の黒島結菜はフー派らしい)のだが、カールに言わせると「うちではフーチャンプルーは出なかったから私も今まで作ったことがない」とのこと。そこで「今夜はフーチャンプルーにする」と言う。「フー」とは「麩(ふ)」のことで沖縄麩を水で戻してから卵とだし汁でとじて炒めた野菜と合わせる料理らしい。沖縄麩は穴のある筒状のものが特徴(車麩)で最近では鹿児島でも売っているとかで、カールが今日買ってきていた。

初めて作るとあって、カールは麩に染みこませる卵の加減に気を遣ったそう。
そして出てきた初めてのフーチャンプルー。↓私一人分だけど比嘉家全部より多いくらい。
食べてみて、違和感なく美味しく食べられた。野菜のシャキシャキした感触に柔らかい卵味のフーでゴーヤーチャンプルーとはまた違った味わいがあり、私はこっちも好きになりそうだ。チャンプルーにはソーミン(素麺)チャンプルーもありバリエーションがまた増えたわい。