2017年8月31日木曜日

日本、決めた!

本来は今日がボウリング練習日のはずだった。しかし、夜には何といってもW杯最終予選の大一番、日本対オーストラリアがある。これを見ずにボウリングにうつつを抜かすわけにはいくまいて。午後早帰りもできて散髪に行き、このところ続けている腹筋もやりシャワー浴びて夜に備える。夕食を摂ったらすでにTV朝日では番組が始まっていて本番前の動画や松木安太郎の試合前からのハイテンションな語りも流していた。

センターFWは当然我らが大迫勇也が出ていた。脚の怪我が心配だがここは出てくれないと。で、浅野と井手口が先発で出てきたのには少し面食らった。カールも「井手口ってだれ?」と尋ねてきたくらいで、正直、井手口は私もよく知らないわ。それですぐにWikipediaで調べる。へー、ガンバ大阪かぁ。21才と若いのに結婚もしているのか。試合が始まるとキッカーも任されているよ、井手口。ま、一番は日本が勝つこと、次に大迫が活躍することが私たちの望みだからまずは点を取れよ、取られるなよ。ほー、なんかオーストラリアの攻めをうまく封じているみたい。ほとんど危険な場面に出くわさない。

でも一進一退、ゴールポストに当たってヒヤリとさせられた場面もあった。で、あれ?!長友のクロスに浅野がするするーと出てきていとも簡単に点を決めよった。一瞬、オフサイドじゃないかと喜ぶのをためらったよ。「お、あれ、決めたーっ!」って感じ。いやいやこれは大きい。やれそう、やれるぞ。

ハーフタイムになってトイレいってチャンネルをNHKBS1に変えた。TV朝日はここぞとCMばっかし流しているからー。そんでもって後半だ。床に寝そべって代表の試合を見るべ・・・ZZZZ・・・いつの間にか眠っていた。前夜睡眠不足に加え、せっかく早帰りしたのに夕方の仮眠をとっていなかった。それほどハラハラしない試合展開だったこともあってか寝入ってしまっていた。気がついたのは「試合終了!」という騒がしいアナウンサーの声が耳に入ったから。「え、終わったん?勝った?」画面をみれば2ー0で見事勝利していた。いやー、やったねー。よかったわ。カールが「2点目は井手口がすっごいいいゴール決めた」と教えてくれた。すぐにビデオを巻き戻して確認。うん、確かに。

いやー良かった、良かった。ここで負けでもしたら最終戦サウジアラビアは大変なことになっていた。大迫が得点できなかったのは残念だが欲は言うまい。それにしても戦前はハリルホジッチは解雇ものだと一部マスコミは主張していたが、こうして結果を出したなら文句は言わせない。独善、我が強いなどなど「和をもって尊しとなさない」キャラにはすぐに降ろさせようとするからねえ。これで6大会連続W杯出場、すっかり出場が当たり前になったねえ。1991年のドーハの悲劇を見ていたものとしては隔世の感だ。近いうちにW杯は出場はもっと楽になる予定(参加国が大幅に増えると言われている)でそうなれば本戦で如何に勝ち上がるかに焦点が絞られる。他の競技はそれが当然だ。まずはベスト8、これを目指そう。弱かった日本が常連にまでなったのだからその程度でバチは当たるまいて。(もう出るだけでは許されんぞ、ニッポン!)

2017年8月30日水曜日

蜂の子肝炎

私が受け持つのは比較的珍しいのだが、今、急性肝炎の患者がいる。「原因が分からないので精査加療を」と他院から紹介を受けるも普通のA型、B型、C型ウイルス肝炎はいずれも陰性だった。特殊な自己免疫性の肝炎もあるかもしれないし、患者本人に他にいろいろ思い当たるふしはないか尋ねてみた。

すると本人は代行業をしているからお客さんからうつったんではないかと気にしていた。ああ、それはないですね。インフルエンザや結核など飛沫感染するのは呼吸器感染ではあるけれど通常の肝炎は口から何か入るか、血液などが直接体に入らないと起こらないです。何か最近変わったもの、例えば健康食品や薬など飲んでいないですか。肝機能の推移を見ると徐々に改善傾向で薬剤性っぽい印象があるしー。しかし思い当たらない。そうですか。ま、なかなか原因は分からないことも多いです、といって病室を引き上げたのだった。

で、今日、病棟に行くと、看護師から「あの患者さん、先生との話しの後、もしかしたらって言ってきたのがですねー」と有力情報を教えてくれた。実は、蜂の子を100匹ほど食べたんだとか。蜂の子?なんだそれ。直に尋ねてみた。

家の庭にスズメバチの巣が出来ていてそれを始末して中にいた蜂の子を取り出しフライパンで焼いて全部食っちまったと。先生の話しを聞いたらそれが悪さしたのかもと思って・・と。きっとそれだ。普段みんなが食べないようなものを100匹も食べればおかしくなる。実際、その翌日からなんだか調子が悪くなったという。スズメバチの巣は自ら一気に黒いポリ袋を被せ、1時間ほど直射日光にさらすと、成虫、幼虫(蜂の子)ともにみんな死んじまうんだそうだ。成虫はなんとアルコール(焼酎)漬けにし幼虫は油揚げか直焼きかは聞き損ねたがともかく焼いて食べた。
しかも100匹もとはよほど美味しいのだろうか。日本の地域によってはこれを佃煮のようにして特産品のようにして売っているところもあるらしい。

ところで今日の南日本新聞に蜂や蜂蜜の農薬汚染のことが出ていた。それによるとネオニコチノイド系農薬が蜂蜜では6割超で国の暫定基準を上回ったそうだ。ただ日常生活で食べる量であれば人の健康にすぐに影響が出るレベルではないとのこと。とはいえミツバチからも検出されているというからスズメバチの幼虫も汚染されていた可能性は高い。
何度も言うがそれを100匹も食べれば農薬を口に入れたのと同じことになるのではないか。だとすれば肝炎を起こしても何ら不思議はない。患者にこのことを伝え、今後蜂の子は食べない(たくさんはネ)よう指導した。あと、蜂酒は・・飲まずに捨てましょか。

いやはや、こんなケース(症例)もあったもんだ。

2017年8月29日火曜日

おたくはまだナースキャップを着けているの

今日明日は病院評価機構の審査がある。特に今日は院内ラウンドやケアプロセス調査という症例提示をしなくてはならず半日ずっとこれに付き合わねばならなかった。5年に1回あり今回は特に自分の症例が使われるため気が重かった。3人のサーベイヤーがいろいろと質問しスタッフがそれに答えねばならない。結構細かいところを突いてくる。それはここでは書けず置いといて、ナースキャップについてはどうして(ここ青雲会病院は)着けているのか?との問いかけがあった。それは5年前も言われていたが、青雲会は可愛いんだ理事長の女性看護師はキャップを着けるべしの信念があり、世間一般でいかにキャップなしが当たり前になっていようと変えない。ただ「あちこち回りましたがキャップを着けているところは一つもありませんでした」との情報は貴重だった。10数年前からキャップなしが主流とは知っていたがそこまで浸透しているとはね。

ナースキャップ廃止が当たり前になったのはそれが細菌感染の温床になっていると指摘からだった。毎日洗うものではなく固くのり付けされているため細菌がくっつきやすい。でも廃止が一気に進んだのは看護師たちが日々の仕事の際にキャップが邪魔だったからだと思う。実際、彼女らに尋ねるとかがんだり動いたりするときに点滴ラインやベッド、その他によく当たるし、ずっと着けていると頭が痛くなる、毛が抜けるなど評判が悪い。そんなこともあって以前シマッチ院長が廃止を提案したこともあったが・・。

ただ、不潔論がでて一気に廃止にしていったのは果たしてどうだろうなとは思う。実はキャップ以外にも不潔なものっていっぱいあるじゃん。医師の白衣だってそう、ナースサンダルだって似たようなもの、「不潔だよそれ」を極めれば廃止すべきは他にもいっぱいある。キャップだけが特に悪玉扱いされている気がする。この病院のキャップがあるが故に感染症が他の病院より多いという感じもしないしー。
(TVドラマではまだナースキャップは現役です。↑2015年の「まっしろ」今は引退の堀北真希が超可愛い!逆に2001年のNHKの「ちゃらさん」では主人公が「今は着けなくなりました」とキャップなし姿だったのが新鮮で驚きだった)

今でも看護学生は戴帽式の時には必ずナースキャップを着けてもらう。これから看護師になるのだという象徴的な儀式に欠かせないものなのだ。なのに、看護師になったら急に不潔で邪魔者扱い、なんだかかわいそう。私はキャップ廃止が看護師の希望ならそれでもいいという立場だが理事長のこだわりも凄くよく分かるのである。ちなみに青雲会病院では明かな茶髪も禁止されている。これなんかは私も気に入っている。何らかの制約がないと人ってどんどんあらぬ方向へ走る傾向があるからね。

2017年8月28日月曜日

秋来ぬと・・

8月も末だ。暦の上ではすでに秋、なんだがまだまだ暑い。しかし今日自宅の猫の額ほどの庭を通ると「リーリーリー」と虫の声が聞こえた。あれマツムシが鳴いている、いやスズムシか?どっちでもない気もする。虫の声で種類まではよく知らない。でもこんなに暑いのにいつの間にやら秋は忍び寄って来ていた。そういえば蝉の鳴き声も弱くなっている気がする。2週間ほど前は力強くてうるさいほどだったのに。

私の大好きな和歌、
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」(古今集:藤原 敏行)をパロって一首。

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども虫の声にぞおどろかれぬる」

うーん、元歌は風の音が遠くにかすかに聞こえるかどうかくらいといった繊細さが命だが、虫の声は間近にはっきり聞こえたわけでそれに気がつく(おどろくはこの時代は気がつくという意味で現代とは少し違う)というのはちょっと理に合わないか。やはり元歌にはかなわないわ。

虫の声を聞けばなんだか涼しい気分になる。いつまでも夏はいばっていない。二十四節気というから14、5日すれば季節がまた変わりじきに彼岸花も咲くはずだ。もうすぐ9月、ようやくひどかった暑さからも抜け出せそうだ。

2017年8月27日日曜日

40才になったらやるべきこと

24時間テレビって毎年やっているねえ。私は正直言って障害者のビデオを見るのは好きじゃない。なんかこう、もどかしさと心への負担を感じる。おっと、今日はそれを言いたいのではない。番組に元プロ野球選手の大島康徳(66才)が大腸癌になって手術を受け肝転移もあるステージ4であると告白していた。小林麻央さんのブログを読んで勇気づけられたことや前向きに生きていく点に焦点が当てられていたが、私は何で予防のためにどうしたら良かったのかを強調しないんだと思った。

青雲会病院では今月たまたまなのか、大腸のポリープを切除したら実は早期大腸癌だったというケースが4件あった。共通するのはいずれも検診や人間ドックで便潜血陽性を指摘され年齢も40才前後と若いということで、当然4人とも症状は全くない。これはどういうことかというと、この人たちが検診を受けなければ確実に数年後は進行癌となって命の行く末が案じられていたということだ。便潜血陽性でも半数近くは大腸内視鏡で異常なしだが、30人に1人は大腸癌は見つかる。今月で言えば10人に1人以上の確率でとにかく驚いた。

40才になったら大腸癌検診(検便だけで済む)を受けよう。可能なら大腸内視鏡を受ける方がもっといい。「症状がないから」「家族に癌の人がいないから」「怖いから」・・様々な理由で検診や検査を受けない人たちがいる。でも大腸癌で亡くなる人はそんな人たちだ。

2017年8月26日土曜日

ポスト現代はなぜに文春新潮に負けているのか

人間ドックに置かれている週刊誌「ポスト」と「現代」は1ヶ月ほど経てば廃棄される。それを私はもらって自宅でちまちまと読むのだが、人前でないにしても「そんなの見てんの」と他の人に言われそうな気がして読むのがはばかれるほどだ。エロいグラビアがどこぞかしこにあって「いや、私はそれは見ていないなんだ」と言いたくても周囲は色眼鏡でみてくる。

ポストで必ず読むのが袋とじ、じゃーなくて井沢元彦の「逆説の日本史」だ。これは歴史をどうみるのかという独特(いや、まっとうなかの視点が素晴らしい。あとは国友やすゆきの漫画で主人公に豊満ボディの美女が何かと寄って来て毎号毎号エロチックなシーンが披露される。中身どうこうでなくいかにエロいシーンにこじつけるかで、ぱらぱらとめくって見ていくのにはちょうどいい。

この国友やすゆきさん、どんな経歴だろうと調べると、昭和28年1月1日生まれの還暦で何とあの東筑高校から早稲田に入り在学中に漫画を応募し手塚賞の佳作を受賞し漫画家になったという。で、師匠はというと池沢さとし。私は知っている。少年ジャンプを読んでいたからネ。私は「あらし!三匹」しか読んでいないが、間もなく「サーキットの狼」で大ヒットを飛ばしスーパーカーブームを牽引した漫画家だ。そう言われれば何となく絵柄も似ているねえ。

対する「現代」の漫画は竹中治夫の銀行員ものでややリアルな内容で絵柄もやや重く私はほとんど読んでいない。ただ8/5号のラストは主人公が料亭で部屋に入るとそこに若い女が「お待ちしとったわぁ」と誘惑しにかかって次号へとなっていた。「ポスト」ではホテルで主人公をはめようとする女がランジェリー姿で寄りかかってきていた。何だ結局そこが見せ場か、シチュエーションが全く同じというのに思わずぷっとなった。

2、30年前はこの「ポスト」「現代」が都会のサラリーマンを相手に一番売れていたはずだ。表紙も地味な「文春」や「新潮」はそれほどでもなかったように思う。それが今は文春砲などといった徹底した取材力でスクープをものにし一番売れる週刊誌になった。これって週刊誌はやはり読者が読みたい記事を載せるのが一番って証明だろう。ただ、これには今のネット社会も影響しているように思う。ポスト、現代が得意なグラビアは今はネットを開けばエロ画像含めいくらでも見られる。わざわざ週刊誌買って周囲の目を気にしなくても・・ってところだ。ポスト現代は文春新潮よりもネットに負けたといってもいいのではないか。

2017年8月25日金曜日

プレゼント攻勢の中身とは

金曜は外来担当だ。午前は少し余裕があって内視鏡担当のピッピDrが救急を診ることになったので私が内視鏡の手伝いに行った。すると、まるでお化けでも見るかのようにムッちゃんNsらが「どうしたの」と目を丸くする。「どうもこうも、私がたまたま手が空いてピッピ先生が救急だというから代わりに胃カメラをしに来たのさ」と正直に答えると、「へー、雪が降らんけ〜?」だって、おいおい、私も外来が忙しければ来やしないよ、時間が余れば内視鏡の進み具合はいつだって気に掛けてんのさー。私が外来だと胃カメラや大腸内視鏡をどんどん組んでくるよねーとか内視鏡スタッフは何か勘違いをしている。検査を組むのはそういう患者がやってくるからであって決してわざと検査を増やしているわけではない。青雲会病院は胃カメラは予約なしで基本OK、予約が基本の大腸内視鏡ですら予約なしでその日に実施することがある。全ては患者の症状次第だ。

昼前から午後にかけて地域医療機関からプレゼント攻勢。

まずはカジキやねん病院から高齢者の尿路感染症、ついでサンキュー病院から肝炎、これは以前ならサンキュー病院入院が当たり前だったが消化器系外科が撤退して入院を診るDrがいなくなったせいでこっちにプレゼントだ。うんせん病院からは貧血、ただし患者本人の都合もあり明日になるかもとか。締めはひさなら医院から誤嚥性肺炎だ。まったくモテることはつらい。プレゼント攻勢にもうタジタジだぜぇ。

夜は串木野トリオリーグ今節最終戦。レンコンは前回と同じと分かっているのでそこそこ打てた。しかしアベ200に1ピン足りない599点でアベ199。前回アベ190は越えたもののまだまだだ。ただチームポイントは稼いで少しは順位を上げたかも。さっそく2週間後から次節開幕戦だ。パーフェクト達成からちょうど1年、またまた達成できたら、イイナ!

2017年8月24日木曜日

ありふれるのにみんな知らない病名

(8/31の記述:W杯予選対オーストラリアは床で枕しながらじっくりと観戦していた。拮抗する前半の終わり頃、長友のセンタリングに浅野がきれいに得点して、それがあまりにノーマークすぎてオフサイドじゃないかとすぐには喜べなかった。いい時間帯で得点でき、これはいけると後半もTVを前に床にごろりとしていたが・・何と気がついたら試合は終わっていた。日本が勝った!というアナウンサーの声で目が覚めたのかな。え、何対何で?とカールに聞くと2ー0だと。そうか、そりゃ良かった・・とまた寝てしまったのだった)

泌尿器科の合い言葉Drから大腸内視鏡検査依頼の患者がいた。彼が当直で明け方下血で来たばかりの高齢女性だった。症状からして虚血性大腸炎だろう。で、内視鏡で見てみると案の定で、下行結腸が見事にただれていて虚血性大腸炎、ちょっとひどくて入院が必要か。この虚血性大腸炎は結構多いにも関わらず病名や病気の存在自体は世間には浸透していない。消化器専門のDrでは知らない人はいない疾患なのに何でだろう。私なりに推測するにほとんどのケースで自然治癒し命に関わらないからだと思う。症状のきつさや内視鏡所見のひどさからするとびっくりするくらいきれいに早く治る「たちのいい病気」だからだ。心配そうにしている家族や患者本人に「心配ない、大丈夫」と保証した。何百人も診てきているからそう言える。ここは経験がものを言う場面だ。

この、多いのに知られていない病気があるかと思えば、ほとんどいないのに知られすぎている病気もある。代表的なのがメニエール病だろう。めまいで来院すれば「メニエールですか」とさも知っているかのようにみんな言う。しかし私は医師になって30年以上、これはメニエールだと診断できた患者は一人もいない。メニエールの診断基準があり、例えば耳鳴りや難聴がありますかと聞いても「自分はメニニールで」という患者のほとんどが「いえ耳鳴りはないです」などと答える。じゃー、メニエールじゃないネ。そんなメニエールもどきはたくさんいる。でも頭位めまいだったり前庭神経炎だったり単なる一過性の低血圧だったりが多い。きっと語感がいかにも「眼に来るよー」とイメージしやすいからだろう。

あと虚血性大腸炎同様、医師にはよく知られているが一般には知られていない病気にマロリーワイス症候群がある。激しい嘔吐の際に胃食道境界付近の粘膜が避けて出血を来す病気だ。これなんかメニエールよりずっと多い病気だから「私はマロリーワイスでー」と来院する患者がいてもよさそうだがそんな人は今まで一人もいない。ま、げーげー吐血してくるからそんな余裕はないか。マロリーとワイスさんじゃなくてゲローとトケッチさんが発表してくれたらゲロッチ症候群になってみんな使ってくれただろうにネ(⌒о⌒)。

2017年8月23日水曜日

サブアラド六段とばったり対戦

高校野球決勝は花咲徳栄が14ー4で広陵の圧勝した。まあ、広陵を応援してはいたが正直厳しいなと思っていた。準決勝で花咲と東海大菅生に当たらないのはラッキーと思っていた。この2校が今年は強かった。で、結局またも準優勝か、これで夏の大会最多準優勝回数4回を記録したよ。春は優勝3回で準優勝3回、合わせて7回の準優勝はしばらくは他校を寄せ付けないだろう。私が学生のころから「広陵には準優勝ぐせがある」とある本で指摘されそれが1991年と2003年の選抜優勝で払拭されたと思っていた。しかし惜しかったのは2007年の夏の決勝だ。あれは対佐賀北戦、明らかに実力は広陵の方が上で10回やって9回は優勝できた相手だった。審判のビミョーな判定に翻弄された印象がある。あれから10年、中村奨成という希有なキャッチャーを擁しまた決勝に進出するも総合力では花咲徳栄がやはり上で準優勝ぐせがまた出てしまった。これだけ戦前から活躍し有名なのに夏の優勝がないのはいわゆる七不思議といえよう。(おなじ広島のライバル広島商が夏は6回優勝1回準優勝なのとは対照的だ)

2週間以上に渡って熱戦が繰り広げられた甲子園も終わってファンとしてはものさびしさがある。それで夜は天鳳で麻雀、こてるで申し込みすると、な、なんと相手にサブアラド六段がいるじゃない!いや、これまでも対戦したことはあったがすべて電話で示し合わせ、せーので同時に申し込みボタンを押し同席できたケースだ。ランダムに申し込み当たったのは始めてだ。東1局はいきなり私が下家に満貫振り込みで始まった。私も親満を聴牌しておりこれは後悔しない。その後も2600を振り込むなど1万点ほどのラス目だったがメンタンピンツモドラ1の5200上がってラス脱出。そのかわり対面のサブアラドがラス目になった。オーラス、私が3位、サブアラドラス目でなんとラス脱出争いをす羽目に。

得点が欲しいサブアラドは強引なマンズの混イツに走った。私はピンフドラ1の69索待ちという軽い手をすぐに聴牌しダマに構えた。天鳳ではなんといってもラス脱出が優先されるからだ。しかしサブアラドが発を槓して事情が変わった。槓ドラが乗ってリーチしてツモってウラドラが1枚でも乗ればハネ満になる。そしたらトップまであるじゃない。普段の麻雀なら絶対リーチする手だよ。どうせ私もサブアラドも降りる状況じゃない。そんでもってリーチ!すると4巡後目論み通り9索をツモり、ウラも乗って見事ハネ満逆転トップになった。


終わって即、サブアラドDrから電話がかかってきた。「おめでとうよ。私が槓して良かっただろう」「あは、ありがとうございます。助かりましたよ」「感謝しろよ」実はサブアラド六段、自分が上がれなければこてるに裏ドラ乗ってトップになってもらってもいいという気分だったそうだ。いやー、おおらかだねえ。それに引き替え、私はラス前の彼の親番を急いで千点で蹴ったのだ。連荘されると自分がラスになっちゃうからね。いやいや自分のことだけしか考えていなかったのがちと恥ずかしくもなるかな。同じ六段として器が小さいぞ。てなことで勝負には勝ったが麻雀力には負けた気分だったぜよ。

2017年8月22日火曜日

暑気払いスピーチ

8月21日は朝礼スピーチ担当だった。当初は教訓的な内容を考えていたが、前の週突然閃いたのが、以前こてる日記ネタにした「18才と81才の違い」で、数日前から作り始めた。

まずいくつかあるネタのうち「受験戦争を戦っているのが18才、アメリカと戦ったのが81才」を外した。これは一見笑えるが、今の81才は太平洋戦争中は10才未満だったはずで「アメリカと戦った」はずはないからだ。それと「「嵐」というと松本潤を思い出すのが18才、鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが81才」もやめた。松本潤はいいとして嵐寛寿郎を知っている人は可愛いんだ理事長かラブカメ、村紘先生くらいしかいないからだ。外来の合間に作っていてエンドグッドNsに読ませネタ順を決めていった。インパクトの低いネタから始めて私がもっとも面白いと思う「探している」の違いをラストに持って来た。

早く20才になりたいと思うのが18才、20才に戻りたいと思うのが81才

東京オリンピックに出たいのが18才、東京オリンピックまで生きたいのが81才

偏差値が気になるのが18才、血糖値が気になるのが81才

まだ何も知らないのが18才、もう何も覚えていないのが81才

ドキドキが止まらないのが18才、動悸が止まらないのが81才

心がもろいのが18才、骨がもろいのが81才

道路を暴走するのが18才、逆走するのが81才

恋に溺れるのが18才、風呂で溺れるのが81才

恋で胸を詰まらせるのが18才、餅で喉を詰まらせるのが81才

自分探しの旅をしているのが18才、出掛けて皆が探しているのが81才

見れば分かるとおり、このネタは高齢者をディスることで起きるブラックユーモアなんだ。これを受けて私も作ってみた。

病院に来たら心配なのが18才、病院に来なくなったら心配なのが81才

ここまでで終わりなんだが、このスピーチ最大の問題はこの内容を話す意味づけだった。講話の意味をこじつけで考えたが思い浮かばない。そこで「この暑さの中、暑苦しい話しはなしにして暑気払いで軽い話しをしたいと思います」として始めた。それとラストはボウリングで締めるのが恒例なのでなんとかしてボウリング動画を持って来たい。で、高齢者でいいボウリング動画がないか探すのに苦労した。歯科医師会のノゾえもん先生のストライク動画があったはずだが・・。しかし何年も前ののを探すのには時間がかかり、60才代だがいいスペアを取った海邦さんのを使った。

スピーチ出だし、職員は何を話すんだろうと笑いは起きなかったものの徐々にパターンが分かって来て最後はくすくすからあははになり、終わって拍手も出た。ふー、なんとかうまくいったわ。5分の持ち時間はぴったし2分30秒で終わった。スピーチとスカートは短い方がいいを地で行ったぜぇ。

2017年8月21日月曜日

Jアラート!(8/29の緊急日記)

(8/21の日記を書こうと思ったが、8/29の朝6時2分くらいかな、TVで民放で世界柔道で日本勢が金メダル2つ取ったといううれしい情報だったが突然画面が「Jアラート:国民保護に関する情報:北朝鮮がミサイルを発射、頑丈な建物か地下に避難して下さい」対象地域は北海道、青森県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県」となった。おや、北朝鮮がミサイルだなんていつものことなのに大げさだなと思って、他のチャンネルに代えると同じようにJアラート画面だった。いや、TBSはまだ普通の番組だったがすぐにJアラート画面になった。NHKは当然でNHK教育までその画面。BSはどうだろうとBS1にしたら海外ニュースでBSプレミアムは芸人の「テツandトモ」が小学生相手に自らのネタをいっしょにやるというなんとも場違いな画面だった。いや、「何でだろう〜何でだろう〜」ってある意味当たっているかぁ。と、ここも突然Jアラートの画面に。あ、やっぱり国家的緊急危機の場合は全チャンネルがJアラートの画面になるんだ。ただ放送局に違いで数分の遅れがあるということだ。)

(その後もTVを見ていると6時15分ごろ「すでに日本上空を通過した模様。不審なものを発見しても決して近寄らず直ちに警察や消防などに連絡して下さい」などと警告が変わった。さらに6時28分ごろミサイルは複数発射(3つに分離)され北海道の東の沖合に落下した可能性がある、とJアラートではなくて普通のニュース報道になった。6時半には6時12分ごろ襟裳岬の東およそ1180kmの太平洋上に落下したものと推定される、と詳しくなった。)

6時半ごろには各局もJアラートの画面は脇に維持しつつ、それぞれの見解や情報を報道するようになっていた。さらに6時41分には政府の管官房長官の緊急会見に各局報道なった。当然北朝鮮を非難、抗議する態度であることを表明した。6時44分には安倍総理の簡単な会見も画面に出ていた。

そのころカールが起きてきて「え、何?」と驚いていたので私がここ40分ほどの情報を教えた。すると「どこか日本に落ちたのかと思った。地下とか頑丈な建物に避難っていったいどこに行けばいいの」ともっともなことを言う。Jアラートが発信して10分後には落下しているわけだから家に地下室があるか頑丈なビルにいる人以外はどうしようもないわ。するとカールが「向こう正面のしもどーすんさんちの堀車庫かなぁ」と。ううむ、頑丈だけどミサイル直撃ならうちとほとんど変わらないわな・・。北朝鮮のミサイルには発射されてから隠れてもほとんど間に合わず自分のところに落ちてこないことを祈るのみ、ということが今回のJアラート警告でよく分かった・・。

2017年8月20日日曜日

偶然、美人発見!

ホテルで朝食の後は、高校野球を見ながらネットや天鳳などしながら昼前まで過ごし、博多駅の「俺のフレンチ」で昼食を摂り、14時45分発の鹿児島中央駅行きの新幹線に乗るため改札へ向かった。出発にはまだ時間がありホームの待合室で座って列車が来るのを待った。

待合室はそこそこいっぱいで、空いた席に座ると対面には20才代半ばと思われる女性3人がいた。一目見てみんな私の好みのタイプではない。ていうか、へたに見ると「そこのオジサン何見てんの」と思われそうでできるだけ目を合わさないようにしていた。10分ほど経ち、ようやく列車が入ってきた。予約してあるのでそんなに急ぐ必要はないが、そそくさと席を立ち、最後列の8両目の乗り場へ向かった。ふう、ホームも暑いわ。

すでに何人か列を二つ作って並んでいた。一つの列には大きなスーツケースを手にしたこれも20才代とおぼしき女性がいて、私はたまたまその後ろに並んだ。顔は見えないが雰囲気からして「ああ、さっきと違いこんな娘ならいいな」と思った。ちょうどその時、ドアが開き、みんなが動き始め、目の前の娘も乗車しようとして少しだけ横顔が見えた。

あれ?あれ?

瞬間、自分の知っている女性が脳裏に浮かんだ。似ているナ。もしかして本物か?戸惑っているうちに彼女は乗車口からさっさと乗り込んで行き、私も急いだが、他の乗客に紛れて離れてしまった。でも8号車に乗ったのは間違いない。車内で確認すればいいか。すると彼女は3列目の座席でケースやら荷物を整理するためまだ座っていなかった。だが肝心の顔は下を向いていて確認できない。私の席は6列目で着くなりすぐにスマホを取りだし慣れないカメラ設定にした。彼女の写真を撮るためだ。こんな時に限っていつものデジカメを家に忘れて来ていた。どうにか写真を撮り、その画像を見て9割方青雲会病院の光鳥Nsだと確認し、すぐにLINEを写真付きで送った。

「光鳥さんにそっくりな美人発見!」

じっと3列前の女性を見つめる。感覚的には10秒も経たずに反応があった。私の方を見てびっくりしている。LINEの返事は「私です!」だった。すぐに3列目に行き、事情を話すと、彼女は福岡の病院に移った燃えヒラNsのところに昨日から遊びに行き鹿児島に帰るところだったという。ああ、燃えちゃん。2年前の送別会で3人でスリーショットも撮ったねえ。「元気だった?燃えちゃん」「元気でしたよー、ほら」とスマホで写真も見せてくれた。実はホームであれもしやと思ったことなど話し、他もっとお話ししたかったがなにせ通路側で席も空いていなかった。
びっくり顔の彼女を残し、自分の席に戻ると「凄い偶然でしたね。LINEみて笑ってしまいました」の返事。結局、鹿児島まで1時間半ほどそれぞれの席で過ごしたが、わずか5分ほどの予期せぬ偶然の余韻のおかげで気分よく帰宅できたのだった。

2017年8月19日土曜日

職場体験&大阪桐蔭1−2×仙台育英

今年も高校生職場体験の講話を頼まれた。昨年8月27日に「チーム医療を知ろう」というタイトルで女学生20数人に講演しそこそこの好評を得、日記にも書いた。今回も昨年の使い回しでいいらしいのだがそれではちょっと面白くない。で、最近話題の医療ドラマ(コード・ブルーやドクターX)に触れ、ドクターヘリの動画を出したり(私は乗ってはいないのだが・・)、チーム連携のメール出したり・・。でも一番違ったのは全てのスライドを出し終わって、「これはチーム医療とは全く関係ないんですが・・」と昨年9月の私のパーフェクト達成動画を披露したことだった。なにそれ?

ははは、単なる自慢話なんだが、去年の話しが終わった後、いっしょに聴いていた病院スタッフから「何でボウリングを出さないの?」と言われたからだ。毎回毎回朝礼で最後にボウリング動画を出し続けているため、それがないと私の話しは何だかもの足らなく感じるんだとか。スタッフにはそうだろうが、初めて聴く高校生にはナァ・・と思ったものの、新味を出すため深く考えずに出しちまった。結果はまあまあ好評だったようで・・いやいや。

病院出て先週に続き車中の暑さには参った。今度は40℃!ついに大台に乗ってしまった。じと・・。暑さをこらえつつ帰宅し、すぐに新幹線で福岡での講演会に向かった。3時間、潰瘍性大腸炎治療についてお勉強。既知のこと、改めて分かったこと、合点がいったことなど役にたった。

途中途中、私はスマホで甲子園の結果をチェックしていた。広陵対聖光学院は広陵が押し切った。で、問題の大阪桐蔭対仙台育英。組み合わせで次回は勝った方が広陵と当たる。私は残った学校で広陵を推すことに決めていたのでここはぜひ仙台育英に勝って欲しい。桐蔭にはこのあたりで消えてもらわないとまずい。試合は互いにゼロ行進で投手戦のようだ。う、8回表に桐蔭が1点入れやがった。はあ、もう9回裏まで来ているヨ。リアルタイムには結果は分からず、その後講演を聴いていた。一段落したところで結果を見てみた。何?!

仙台が2点入れて逆転サヨナラしてるじゃん!へーー、驚いた。何々、9回2アウトランナーなしからランナーが2人出て次打者のショートゴロを1塁手がエラー?あらまた・・。


どういうことかはみんなも知っている通り、ベースを踏んでおらず、踏み直すも間一髪セーフになった。一旦はゲームセットと周囲もアナウンサーも思った。だが審判はちゃんと見ていた。で、満塁になって次はセンターオーバーのヒットが出て一気に逆転、ゲームセット!で、勝者はくるりと相手に。何とも残酷な結末よ。上の2枚の写真は負けたと思っているランナー、しまったと思いつつゲームセットを主張する一塁手、真実に気付いてアピールする1塁ベースコーチャー、ゲームセットと思いグラブを片付けようとする登板しなかった桐蔭の投手などなどその時の様子が実によく写し出されている。

野球は9回2アウトからとは言われるが、今大会ほどそれが痛感させられた大会はない。今日の大阪桐蔭対仙台育英は劇的さから一番印象に残るゲームになるだろう。おっと、これで昨日の神村学園対明豊が若干色あせてしまった。そこはチト残念だがこんなゲームを見せられたらそこは仕方なかったわ。

2017年8月18日金曜日

神村学園8ー9×明豊

甲子園も3回戦と佳境に入ってきた。注目はやはり第3試合の神村学園対明豊だ。私は外来診察のため直接TVを観ることはできない。ネットでちょくちょくと経過をチェックする。序盤、神村は先制されていた。一時は0ー3だった。「ああ、これは負けるわ」6回表に1点返して「うん?なんとか・・」と思ってたら7回に2点入れられ1ー5、ハァ・・アカン。8回に1点入れて2ー5としても9回に3点はきついや。

だがしかし最近の高校野球は分からない。9回表にチャンス到来。ノーアウトでヒットの後簡単に2アウトになったがそこからヒットが続いた。特に走者1、2塁での2番打者の羽月の気迫がすごかった。その前に3塁打を放っていて期待してみていたがすでに2ストライク、しかし内角直球を見事にライト線に打ちまたも3塁打!ここで5ー5の同点に追いついた。3塁上でもその気迫ある表情が崩れずすごく集中していたのが分かる。

この後は神村が押し気味で、9回裏から登板した2年生金城伶於が定岡正二ばりの南国系の甘いマスクでカーブ、スライダー、チェンジアップと曲がり系の球で翻弄する。12回は明豊ピッチャーが制球が乱れ四球死球などで1アウト満塁になった。打者はその金城。あまり打てなさそうな金城に小田監督のサインはスクイズ!しかし簡単にファールフライアウト。あいちゃちゃ・・。10回表にもスクイズのチャンスがあったが決められないでいた。バントをきちっと決める練習してんのかいな。で、2アウト満塁。ちょうど患者もおらずパソコンで動画中継を見ていた私に西友Nsは「次はバントできるかな」ととんちんかんな発言ををする。「アホ!2アウトでそんなんするかい」「ああ、そうか」

だが、驚いた。1番キャップテン後藤は2球目を1塁方向にバントしたのだ。「えぇー!」と私に、球場全体もどよめいた。まさか、である。しかしこれが実にいいセーフティーバントで慌てたピッチャーが1塁へ悪送球、開けてビックリのバントでの3点獲得。8ー5になりついに逆転しかも3点差。「こりゃー勝ったわ」すごいな神村学園。それで終わればこの誰も予想しなかった2アウト満塁のバントはしばらく語り草になるほどの名プレーだったろう。後藤選手はその前の明豊内野の動きをみて鈍いと判断し「自信があった」そうだ。うーむ、素晴らしい。

12回裏はいったいどうしたんだ?3点取られた明豊は簡単に2アウトを取られ普通なら簡単にゲームセットだ。今までの甲子園でここで逆転されたケースを私は知らない。自宅で観戦していた海広しDrは今の時点で来客があり「まず勝ったな」と思いつつTV前を離れたが帰って見てみると8ー9の逆転負けを喰らっていたという。2連続ヒットを打たれた後、金城投手はやや逃げのピッチングになった。フォアボールで満塁、そして暴投。8ー6になった。まだ2アウト2点差なのに逆に追い詰められたかのような神村学園、いや金城投手。私は「こらっ!定岡!しゃきっとせんかい」と画面に向かって吠えていた。しかし同点打を浴びる。8ー8の同点。ああ・・いかん、負けるわ。この後、金城はピッチャーゴロも取れず、四球も出して満塁で相手打者はこの試合3安打している浜田。ここでもボール先行だ。カウント3ボールノーストライク。ここで投げた直球ははっきりいってボールでもおかしくなかった。審判の情けか。次の直球もストライク。この時は外来TV前に行って見ていた。他の職員も何人か見ている。さあ、次ストライクなら延長がまだ続く・・。ど真ん中に投げるしかないやろと思ったが外角低めのきわどい球、ボール!キャッチャーはミットをぽろりと落とした。さっきのがストライクならこれも・・と思ったがビデオで見直すとわずかに外側でやはりボールだろう。うわぁ、3点差をどうにか逆転したのにまさか同じ3点差を逆転されるとは・・。さだおかぁ・・いや、きんじょぅ・・。
学校名123456789101112
神村学園0000010130038161
明豊002010200004X9153
シオシゲ監督に感想を聞くと、「はがいかったぁ(歯がゆかった)」「延長でのスクイズの場面でしっかり決めておけば勝っていた」「(最後の投手のボール、ボールは)どうしてもああなるんだよ」「押し出し球はやはりボールだった・・」などと自分が監督だったら・・という気持ちで見ていたようだ。

夜は青雲内視鏡室の夏の飲み会兼ピッピDrや千門Drの歓迎会を中央駅近くの「水心居」であった。私はアルコールを飲み過ぎない程度に飲み、静かに時は過ぎていったのだった。

2017年8月17日木曜日

若くても大腸癌

3日前に大腸内視鏡で大腸ポリープをポリペクトミーした二人の患者、いずれもアラフォーの若い男性で二人とも実は腺腫内癌だった。どちらも便潜血陽性を指摘され初めて検査を受けた人たちで、症状は・・全くない。そのまま気付かず放置されていたら数年後は進行癌になってさらに放置していたらもう手遅れだ。今は内視鏡で根っこから切除すればあとは何の処置もなし。抗がん剤ももちろん不要だ。自分が癌になっていたことすら感じずに今後も過ごせる。なんて素晴らしいんでしょう。大腸癌検診はこのようなラッキーな人をたくさん生み出している。受けて全く損はない。

大腸癌で亡くなるのは検査なんか受けたことがなく、そのチャンスは何度もあったにも関わらず、自分は症状もないしきっと大丈夫という根拠のない自信だけで過ごしてきた人たちだ。今回の二人もそういう人たちだったなら、40才代半ばで「なんで自分がこんな目に・・」と悔やみつつ人生を終える羽目になっただろう。たかが検査、面倒でも受ければ最悪の人生から逃れられることもあるのだ。来週、二人には告知することになるが、不幸中の幸いだったときっと分かってもらえよう伝えねばー。

夜は姶良郡医師会の災害担当理事会に出席した。秋は災害訓練があれこれと3回もあり私はそのいずれも出る羽目になりそう。今年で3年目でだいぶ慣れてきたとはいえチト大変か。去年は付き添いの看護師はネークチダにハムジンという屈強の男性看護師たちだったが今年はキコ様Nsに光鳥Nsという若い女性看護師が付くという。おお、それだけでちょっとは元気が出るわい。てきぱきトリアージしよっ!

2017年8月16日水曜日

落ちたのは爆弾か

朝、起きてきたカールが開口一番「昨日は爆弾が落ちてきた夢を見たの。北朝鮮がついに爆弾落としてきたかと思って」と。「ああ、落ちたよ」と答えると「ええーっ!ホント、どこに?」と目を丸くするカール。「いや、でっかい雷が近くに落ちたみたいでものすごい爆音だった」と明かすと「なぁーんだ、でも爆弾でなくて良かった」となった。

しかし昨晩のその時、私とチッチは「爆弾?!怖え〜〜」とお互いに顔を見合わせたくらいだった。カールがちょうど2階の寝室に上がって夢うつつの頃だったからその爆音は実際に聞こえてのものだったろう。どっかに落ちて火事でも起こしていないかと朝刊を見るもそれらしい記事はなかった。それは何よりだが落雷の凄まじさを通じて爆弾の恐怖を実感できた。昨日のNHKで本土空襲の悲惨さをやっていたが、爆弾をじゃんじゃん落とされたらこんな木造家屋じゃひとたまりもない。戦争のむごさをTVと雷で実感することだった。

2017年8月15日火曜日

「ひよっこ」神回116話

今朝の朝ドラ「ひよっこ」116話は神回だった。生放送、ビデオで3回以上も見てしまったわ。「ひよっこ」は繰り返し見ることは少なくかつての「あまちゃん」が二度三度見ても面白かったのと比べると今ひとつと思っていたが今回だけは違った。「あまちゃん」の前髪クネ男の128話と同じくらい面白かった。今日のメインは主人公のかつての仕事仲間の兼平豊子のクイズ番組での活躍が描かれ、これが昔のベルトクイズQ&Qのパロディで司会がまたその時と同じ押阪忍なんだ。3問先取で一人勝ち抜き、それを三人勝ち抜くと賞金30万とペアでハワイ旅行という豪華なプレゼントがある。


勉強好きというキャラが浸透している豊子は持ち前の知識量で一人、二人と勝ち抜く。そこでのクイズがまた難問ばかり。私が答えられたのは「加山雄三が作曲するときのペンネームは?(弾厚作)」「山本リンダの『困っちゃうナ』の2番の歌詞で困るのは何に?(手紙が来た)」くらい。

問題:「罪と罰」の主人公ラスコーリニコフの心の支えとなった、貧しい娘、ソーニャの、フルネームは何?(答:ソフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ)←そんなん、読んだ人でも覚えないやろ。

問題:12月は、31日までありますが、過去に一度だけ、12月が2日間で終わってしまった年があります。それは、いつのことだったでしょうか?(答:明治5年)太陰暦が太陽暦に変わったからか。

問題:昨年、たった一球投げただけで勝ち投手になった、中日ドラゴンズのピッチャーは誰?(答:板東英二)←彼が高校、プロで有名な投手だと今では知らない人も多いか。

問題:落語、「授業中」で大人気の噺家、三遊亭歌奴。鉄道局員時代、駅員を務めていた駅は?(答:新大久保)←当時は芸能通なら常識やったんやろか。今となっては歌奴なんてまったく知らんしー。

いろいろあった問題で難問と思ったのは、3人目の対戦相手の東大生が答えたやつ。

問題:おととし、日本公開のミュージカル映画、「メリーポピンズ」の中で歌われる、素晴らしいという意味の長い単語は?(答:スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス)←映画も見ていないし、見たとしてもきっと答えられない。

そうだ、似たような問題を思いついた。問題:ビートルズの公式発表曲全213曲の中で最も長いタイトルの曲は何?(答:エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー)←これは私は答えられる。ただし曲のサビそのままだから歌ってならネ。

おっと東大生と2問ずつ正解しあって、最後の問題が難読姓名でボードに掲げられたのが「青天目」だった。これは受けた。このために豊子と同い年の中卒工員を「青天目澄子」にしていたんだ。びっくり眼の澄子とみんな。
これを東大生が先に押し「あおてんめ」と答えるのには吹き出した。そのまんまでありえないやろ。視聴者も豊子も登場人物もみんな満足の答え「なばため」で見事3人勝ち抜きハワイ旅行をゲットする。そして「誰と行きたいですか」に「澄子、澄子ハワイ行くど!」と画面に向かってしゃべるのだった。

いやー、面白い。本筋とは無関係な回なんだけどこれまでの出来事をうまく収束させると同時に東京での登場人物をほとんど登場させハッピーエンドかつ痛快なクライマックスを持って来ている。密度も濃く下手すりゃ4回目を見てもいいかなと思えるくらい。

終戦の日の今日はNHKで「インパール作戦」「空襲」の二つの終戦特集をやっていて、どちらも見るべき、見て戦争の「悪」を感じ理解すべき番組だった。また夜の落雷のすごさ!これも話題にしたかったが長くなりすぎる。機会あればまた書こう。

2017年8月14日月曜日

松山から神村へ

はあ、ずっと見ていたが松山はなんか勝てる感じがしなかったね。最終日はスコアを伸ばすことが多いのにそれができない。ショットがぶれる。インに入ってボギー3連続でほぼ勝負あった。14番15番でバーディー取ってもまだ首位に1打差、16番のパットミスでボギーとし完全に脱落。それ以前にスコアを伸ばしていなければ勝てるはずはなかった。メジャー初優勝を目指すジャスティン・トーマスは10番のバーディーパットがカップの縁に止まるも12秒後にカップインし、トップだった松山を捉えその後は安定した内容で2打差をつけ優勝した。確かにカップ縁遅れてのバーディーはラッキーだったがあれがなくても優勝した可能性はあった。

ううむ、残念だったな。でもまだ25才、メジャーに勝つチャンスはまだある。私たちはそれ信じよう。

おっとー、ゴルフが終われば今度は高校野球。神村学園と京都成章、ようやく甲子園の初戦だ。あいにく内視鏡検査をせねばならずリアルタイムで見ることができない。へ、1点先制された?ああ、日刊予想はさすがやね。ちょくちょくネットでチェックしていると、お、神村6回裏に2点入れて逆転したよ。おお、こてる予想が当たるかぁ。すると、なんと9回表にホームラン打たれ同点にされてしまった。はぁー。しかし逆転まではされていない。こうなれば後攻やや有利だ。最後はネット中継で見ていた。サヨナラの場面は相手は満塁策にする手もあったはずだが、神村打者は速球に完全に合っておらずこれなら討ち取れると思われ、勝負したのは正しかったと思う。しかし直球、直球と攻め、2ストライクでタイミングを外す意味で投げた変化球に神村打者は空振りせず3塁ゴロを打った。直球だったら多分空振り三振に出来ただろうに。ここで満塁だったなら本塁フォースアウトが狙えたが、タッチが必要ゆえに3塁手は投げる位置が難しい。走者に当たりセーフ、サヨナラだった。

投手力なら成章の方が上だった。その意味で日刊予想は正しい。成章はチェンジアップばかり投げる神村の青柳には面食らったのじゃないか。戸惑ってほとんど打てなかった。神村2番手の中里の方が一般的な投法でホームランも打ったしくみしやすかった。かろうじて私の予想が当たったがまあどっちもどっちか。私の方が当たったとはいえ、日刊予想おそるべし、が正直な感想だ。

2017年8月13日日曜日

米寿の祝い

ううむ、松山はボギーが出て今一のゴルフでどうにか2位でフィニッシュしたか。まだ明日の最終日を前に優勝の望みはつないだってところか。

お盆の14、15日が病院は開くのでお墓参りに行けるのは今日しかなかった。で、カール、チッチと朝早めに田舎へ出かけた。それとあこネーサ母の米寿祝いも弟家族らとすることになっていた。お寺で線香上げた後、ヒトミンチョのところに寄り、ネコをだっこしたり、ヨカトモ従兄と久しぶりにだべったりした。ヒトミンチョ家のネコたちは個性がはっきりしていて「あずき」は知らない人の気配がしたらどこかに逃げ込んで絶対に出てこない。その隠れ場所はヒトミンチョも知らないほどだという。「そらん」は逃げはしないが抱っこは苦手。カールが抱っこしてその写真をどうにか撮ったが実はこの時カールは引っ掻かれていた。
そして兄弟ネコの「りおん」はかごの中。兄弟いっしょに出すのはケンカがひどくて出来ないそうだ。

実家に寄ると弟のところの子どもは4人ともそろっていた。すでに3人家を出ているがうちはチッチ1人だけなのにきちんとそろって感心なことだ。さて米寿の祝いは実家で行うことにしさっそく黄色のずきんやちゃんちゃんこを掛けてあげ、みんなで写真も撮った。さすがに白寿までは無理だろうからこうした祝いも最後だろう。え、卒寿ってのもあるの?それはいいだろう。いずれにしても長生きはして欲しいものだ。

ヒラーキとは松山選手のこともありめずらしくゴルフ談義をした。私はゴルフを止めて20年以上経つので技術的なことは分からない。でもゴルフをする人の気持ちはまあ分かるんでね。それと、今朝のフジTVがゴルフ中継を最後まで放送しなかったことは二人とも文句たらたらだった。でもヒラーキはCSでゴルフチャンネルも契約していて最後まで見たんだとか。明日は地上波でも最後まできちんと放送してくれるよな、フジTVさん!

2017年8月12日土曜日

松山が首位に立った・・

午前の診療を終え、炎天下の駐車場で車に乗ると室内温度が何と39℃を示していた。うわっ・・。

室温も驚くが下の平均燃費29.2km/Lにもびっくりする人がいるかも。プリウスで前日満タンにして串木野への往復と姶良に移動した97km走っての燃費でかなり優秀な数値だ。プリウスは高速ではそれほど燃費は伸びないが60ー80km/hの一定走行だと30km/Lは出る。それと夏場は冬よりもややいい。クーラーは電気で動くがヒーターはエンジンの暖まりを利用するのでガソリンを食うんだ。

こんな暑さの中、甲子園も熱気がすごいが、アメリカは全米プロゴルフ選手権の松山英樹が2日目調子良くてトップに立ったのがすごい。先週のブリジストン招待選手権で圧勝した勢いで日本人初のメジャータイトルを取って欲しい。メジャー制覇は日本プロゴルフ界の悲願だ。かつては青木功が1980年の全米オープンでニクラウスと死闘を演じたが2位に甘んじた。あれからもう40年近く、やっとメジャーを獲ってもおかしくない選手が出てきた。他の優勝はいらないから是が非でもメジャーを。試合は夜明けに生中継だが見るぜ!

2017年8月11日金曜日

甲子園有力校対戦

山の日の休日はこの前やり残した大腸内視鏡検査で長島に向かった。全部で6件。さっさと済ませたかったが、便潜血陽性で初検査の患者は結構ポリープがある。3件続けてポリペクトミーしてたら結局昼になってしまった。

高校野球も4日目はなぜかこの日に有力校の対戦が集中し、休みということもあって甲子園は朝から満員札止めだった。第1試合は広陵対中京大中京かぁ。戦前からの伝統校、今も強い。日刊予想は中京勝ちになっていたがそこは中京推しの私でも広陵やや有利とみていた。結果は中盤まで中京1点リードも投手交代後は広陵が圧倒した。野球は投手1人代わっただけで戦力ががらりと変わる。投手力がチーム力の半分以上を占めるゲームだ。

第2試合の横浜対秀岳館は秀岳館が押し切った。試合は見ていないが秀岳館有利との予想は本当だった。第3試合は興南が6点リードしているところから見ていた。智弁和歌山が2点、2点と追い上げる。まずいなこれは。智弁はここしばらく成績を残せていないが甲子園本番に焦点を合わせ打力で圧倒してくるチーム。興南も追加点がないとやられてしまうぞ・・あらら、あっという間に逆転。がっくり。第4試合は見なかった。この試合だけははなから結果が見えている。大阪桐蔭が米子松蔭の陰陰対決に楽勝した。

米子松蔭で気がついたのが以前は米子商業といういかにも公立校らしい名前でたまに甲子園に出ていたこと。1988年の鹿児島商と2回戦で対戦し勝っていた。当時私は鹿商が勝つものと思っていたから驚いた。でも私立校で選手を集めていたんだな。鹿商のシオシゲ監督は私に「油断もあった。それとサウスポーに打者が合わなかった」と回想していたが、ずっとぽっと出の公立校に何で負けたと思っていたのは勘違いだった。ま、甲子園に出てくるチームには何かしらいいところがあるものなんだ。

さて、夜は休日だけど串木野のトリオリーグがあり海広しDr、サンシさんと参加した。今回のレーンコンディションは両サイドがスパッとオイルが切れているブロックレーン。まあまあの対応が出来てアベ191だった。いや、世間も甲子園もボウリングも熱いわ。

2017年8月10日木曜日

「都の西北」

高校野球今日の第4試合は宮崎の聖心ウルスラと早稲田佐賀の九州勢対決だった。以前は同地区同士の初戦対戦は組まれなかったが今はそれもある。早稲田佐賀は初出場で私は2回の攻撃の時に披露される校歌に注目していた。

初出場校の場合は大会本部の計らいで男声コーラスによって新たに録音される。はたして力強く高らか流れてきた校歌は・・

♪ 相馬御風作詞 東儀鉄笛作曲

都の西北 早稲田の森に
聳そびゆる甍いらかは われらが母校
われらが日ごろの 抱負を知るや
進取の精神 学の独立
現世を忘れぬ 久遠の理想
かがやくわれらが 行手を見よや
わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ

早稲田佐賀の校歌は実は早稲田大学の校歌そのものだった。それを知らないと佐賀は唐津にあるこの高校が「なんで都の西北なんじゃ九州の西北じゃろ」なんていじりたくもなる。早稲田実業の校歌は大学とは全く別ものなんだが新たに出来た付属校は大学とのつながりをはっきりさせるためか同じものにしたのだろう。

こういうケースは他にもありあの駒大苫小牧も駒澤大学と全く同じだった。初めて聴いた私はたかが付属高校に作詞が北原白秋、作曲が山田耕筰と超が付く大物だったことと曲自体がなかなか良くて驚いたものだった。あとで駒沢大学そのものと聞き合点がいった。あと東海大付属校は曲はどこも同じで詞を地域に合わせ変えている。作詞者は東海大創設者の松前重義だ。国際柔道連盟の会長もやった人物で1984年のロスオリンピックでは羽織袴で山下泰裕の試合を食い入るように見つめていた姿が忘れられない。

それにしての早稲田の校歌は素晴らしい。おそらく日本で一番有名な校歌だろう。よくも明治時代にこんないい曲が出来たものだと感心する。私はiPodに入れてちょくちょく聴いているくらいで他校校歌なのにソラで一番は歌えるほど。だがこれは早稲田大学も認めていることだが、元はアメリカの名門イェール大学の学生歌「Old Yale」を元歌に作られたことが分かっているという。さらに言えばその歌もイギリスで流行していた曲「The Brave Old Oak」が原曲とされており、さらに18世紀の曲「Hearts of Oak」がルーツではないかとも指摘されている。なーるほど、だからか。イギリスの古い民謡みたいなものなら唱歌オタクの私がなぜ好むのか分かる。唱歌は日本人作曲だけれど賛美歌や西洋の民謡がルーツだからだ。

今ではOld Yaleは歌われなくなっているというが、早稲田の校歌は100年以上歌われ続け今後も歌われていくだろう。元歌をパクったなんて卑屈になることはない、原曲を凌駕していると思えばいいのだ。

2017年8月9日水曜日

キャラグッズ

うわっ、下血の患者が4人も!そのうち3人が80代女性であと1人は70代男性。まあいずれも高齢者だ。診察し下血原因を虚血性大腸炎が2人、憩室出血が2人と予想し、私を含め大腸内視鏡を手分けして実施し、結局その通りだった。特に虚血性大腸炎は先月から何人も発生している。この暑さがなんか誘因になっているんかいな。

それにしてもこの蒸し暑さは極限だ。夜は久々T-MAXでボウリング練習をしたのだが、帰りの駐車場が湿度200%くらいあった。30分で体にカビが生えてきそう。一目散に車に飛び込んだよ。

エリックMRが初めてスペアボールを作ったというのでホールのテープ調整を手伝ってやった。彼のボールはなんとキティちゃんの真っ赤なボール。MR連中はこれでくまモン、ふなっしー、キティとキャラクターボール満開だ。
あと、彼が私にくれるというAKBメンバーのクッションをもらった。この間の選抜総選挙の有力メンバーのもので、渡辺麻友とあの結婚宣言で話題をさらった須藤凜々花のものだった。え、私の推しメンは松井珠理奈だったんだがー。
彼は渡辺麻友と勘違いしていたようだ。須藤はああいうことががあったけど麻雀するんで軽推しはしていた。得がたいキャラだっただけにいなくなるのは惜しいナ。まゆゆのはテルが大好きだからあげよう。たぶん喜ぶはず。それにしてもキャラクターものって子どもだけじゃなくて大人にも人気ある。人は実用一辺倒ではやっていけない生き物じゃ〜。

そんな折、ロート製薬からなんとドラクエのスライムの形をした目薬が出たという。この春発売されあっという間に売り切れ、今度再発売すると。おお、これは面白い。私も注文しよっかなー!

2017年8月8日火曜日

1週間後の日記

実際の記述は8月15日:

昨日の神村対京都成章は接戦で日刊の予想に反して神村が勝った。まあ、私の予想が当たったわけだ。神村の青柳投手の落ちるチェンジアップに成章の選手がほとんどついていけなかった。対する成章の北山投手は直球がすごかった。高めの速球に神村打者は空振る空振る。9回裏の決勝打も直球を投げていれば三振になっていたはず。満塁策を取らないのなら直球三振を目指すべきだった。タイミングを外そうと投げたカーブが3塁ボテボテの打球になり結果サヨナラ打になってしまった。勝負では神村の投手が勝ったが将来性では明かに京都成章の投手が上だろう。

結局、日刊予想は24戦中20戦的中で83.3%の高的中率だった。これはやはりすごい。

午後は早帰りだったが、そのまま仮眠。最近このパターンが多い。8月8日の日記ネタは特になく、ああムニャムニャ・・。(来週の8月15日の日記は結構ネタ豊富だが・・)

2017年8月7日月曜日

「自分を変えた言葉」

朝礼スピーチは外来副師長のずっしりNsだった。「自分を変えた言葉」というタイトルで5年前にあったエピソードを話した。

当時の外来師長に突然「理事長室に行って下さい」といわれ、まず思ったのが「怒られる!」だったそうだ。しかし「副師長をやってほしい」という人事のことだった。驚いて、えっ、無理でしょ、絶対嫌だ、やりたくない、出来ないと思った。その時可愛いんだ理事長に言われたのが「やる前からできないと言うな やってからできないと言え」だった。それで、とりあえずやって、やはりできませんと言おうと思った。勤務表作りなどの事務的なものから、ドクターを外来に呼んだり、機能評価の仕事、会議など当初何をやるにも苦痛で自信も持てなかった。でもやるしかない。で、やってみるとたいていのことは何とかなると気がついた。一つには周囲がいろいろ助けてくれるからだった。毎日毎日目の前のことをこなすのに精一杯だがそれらをやることで先が見えてくる。
とりあえずやってみる、そして先の言葉「やる前からできないと言うな やってからできないと言え」はやはり正しかった、と。

なかなかいいスピーチだった。

2017年8月6日日曜日

さすがの「日刊」予想

今年の夏の甲子園の組み合わせが昨日決まった。対戦結果予想で私がいつも注目するのは日刊スポーツの「夏の甲子園完全予想 初戦で「散る高校」と「残る高校」」記事だ。ここでは毎回○○高校が勝つ、倒す、制す、下す、破るとずばり予想するのだ。49出場校で対戦が決まらない1校をのぞき48校、24試合の勝敗結果を一刀両断に予想し、実に小気味いい。そして驚くべきはその予想がおおかた当たるところだ。高校生のやることだから100%当てるのは当然無理。しかしおそらくは事前の取材などを通じかなり精度が高い。例年70%くらいは当ててくる。

今年の予想を以下に載せておこう。

■第1日
 第3試合は県立進学校ながら、春の近畿大会で大阪桐蔭と1点差の接戦を演じた彦根東が波佐見との開幕戦に勝つ。第2試合はチーム打率・400の強力打線を誇る済美が東筑を下す。第3試合はU-18候補の右横手エース久保田を擁する藤枝明誠が津田学園との初出場対決を制す。
■第2日
 第1試合は昨夏の甲子園を制した作新学院と盛岡大付の好カード。スポーツライターの美山和也氏がこう見る。
「3季連続出場で昨夏3勝、今春8強の盛岡大付が、試合巧者の作新学院を破るとみています。高校通算60本塁打の植田を中心としたチーム打率・395の打線は破壊力がある。投手は平松、三浦瑞の2枚看板がしっかりしている。東北福祉大出身の関口監督は、花咲徳栄の岩井監督、健大高崎の青柳監督など、同大学のOBが率いる学校と休み期間中に母校のグラウンドに集まり、合同合宿を行っています。全国制覇を狙う強豪校と常に切磋琢磨しているため、作新学院が相手でも臆せず戦えます。現に3年前の夏、初戦で優勝候補の東海大相模を下しています」
第2試合は7試合で29盗塁の機動力を発揮する松商学園が31年ぶり出場の土浦日大を倒す。第3試合は前橋育英が山梨学院との関東勢同士の実力校対決を制す。第4試合は明徳義塾が日大山形を下す。
■第3日
 第1試合は187センチの大型左腕エース山下を擁する木更津総合が日本航空石川に勝つ。第2試合は3年連続出場の花咲徳栄が開星を倒す。 
「MAX149キロ右腕の清水と綱脇の投手陣が盤石。花咲徳栄は地肩を鍛える練習としてノーステップ遠投を取り入れています。勢いをつけないため、普通は40、50メートルほどのところ、清水はそれをはるかに超えてくるそうです。広島に入団した昨年のエース高橋昂也もそうですが、特徴のある練習が好投手を生み出している。西川、野村を中軸に据えた打線も強力で、上位争いに絡む実力があります」(美山氏)
第3試合は聖光学院がおかやま山陽を下す。第4試合は聖心ウルスラが初出場の早稲田佐賀との九州対決を制す。
■第4日
 第1試合は通算56本塁打の鵜飼を中心に重量打線を誇る中京大中京が、146キロ左腕・平元と強肩捕手・中村のU-18候補バッテリーを擁する広陵との名門対決に勝つ。
 第2試合の優勝候補対決は秀岳館が横浜を倒す。
「3季連続で甲子園4強と安定感抜群の秀岳館が総合力で上回る。川端、田浦の両左腕がいい。打線も木本らを中心に破壊力がある。対する横浜も増田らタレントが揃う一方で、下級生が中心の投手力に若干スキがあります」(パ・リーグのスカウト)
 第3試合は智弁和歌山が興南を下す。前出の美山氏がこう言う。
「智弁和歌山は通常の授業がある日も午後の早い時間から毎日猛練習をしています。150キロの速球、普通の直球、スローカーブの3台のマシンをガンガン打ちまくる。入学したばかりのり1年生でも150キロを体感する。室内でティー打撃をやって、もう終わりかと思ったら、ランニングやロープを上る基礎体力強化の練習を夜遅くまでやっている。さらに元阪神の捕手・中谷コーチがバッテリーを指導していて、強打だけではないチームに仕上がっています。智弁和歌山に一日の長があると見ています」
第4試合はセンバツ王者の大阪桐蔭が米子松蔭を倒す。
■第5日
 第1試合は仙台育英が滝川西に勝つ。第2試合は75歳の大井監督が今夏限りで勇退する日本文理が鳴門渦潮を倒す。2回戦に入る第3試合は、37回1失点と安定感のあるエース岡野を擁する春夏連続出場の神戸国際大付が、昨夏準優勝の北海との好カードを制す。北海は主将の佐藤ら7人が昨夏の甲子園を経験しているが、昨秋の近畿大会で大阪桐蔭を破って準優勝している神戸国際大付の総合力が上回る。
■第6日
 第1試合は天理が大垣日大に勝つ。第2試合は三本松が下関国際を倒す。第3試合はチーム打率・435を誇る強打の二松学舎大付が明桜に勝つ。第4試合は明豊が坂井を下す。
■第7日
 第1試合は京都成章が神村学園を倒す。第2試合は西東京大会で清宮率いる早実を下し、勢いに乗る東海大菅生が高岡商との実力校対決を制す。

さて、今日記を書いているのは8月13日の夕方で22試合が終わっている。22試合中外れたのは何と3試合のみ(藤枝明誠対津田学園、木更津総合対日本航空石川、中京大中京対広陵)。それも接戦だったり予想外の逆転だったりと当てる方が難しかろうといえるもので、逆に多くの人が勝つと思ったに違いない作新学院や横浜は負けると解説付きでしっかり予想できている。今年は現時点で的中率86.3%、すごい。さて明日はわが鹿児島代表の神村学園が登場する。日刊予想は相手の京都成章の勝ちと出た。ううん、こればかり外れて欲しい。書き直そう、「明日の第7日第1試合は日刊の予想に反し神村学園が京都成章を倒す!」

それと野球ではないが、全米プロゴルフの松山もぜひ初メジャーを獲得して欲しい。この日記の日付は8月6日だけど実際は13日、14日の予想だから今書いておかないといけないわ。

2017年8月5日土曜日

優衣ちゃんの横断幕

台風5号が近づいている、という。いや、もう屋久島のすぐ近くらしいんだけどこの台風なかなかののろのろで一向に上陸する気配がない。今日は新幹線で出水まで行き、長島のクリニックで大腸内視鏡を7件実施した。もし新幹線が動かないと簡単には鹿児島まで帰れない。今、この地区は大腸癌検診で便潜血陽性が出た人の精検大腸内視鏡が多く、明日も頼まれていた。大丈夫か?バタフジ院長もそこを気にして「明日どうする?」と。これには参った。どうするって台風次第だしー。結局、明日の検査は8月11日の休日「山の日」に延期することになった。

台風のせいもあるがこのところ湿気がすごい。外に出れば肌にまとわりつき汗も出る。いくら夏真っ盛りでもイヤなもんだ。帰宅してごろごろしているとカールが「これ見て、優衣、すごいよ」とスマホ写真を見せた。

「女子ユニバーシアードに伊敷台中出身の山田優衣選手出場」という横断幕が町内道路に掲げられていた。優衣ちゃんは中学時代チッチと同じサッカー部に所属し男子に混じってデフェンダーとして走り回っていた。高校は神村学園に入ってレギュラーで全国大会にも出た。その後大学に入ってサッカーを続けていると聞いてはいたがまさか代表選手に選ばれていたとは。台湾での試合に向けてこの暑い中走り回っているのだろう。このままステップアップしてもしもなでしこジャパンにまで選ばれたらその時は家族みんなで「うちの子といっしょにやってたの」と自慢しよう。頑張れユイちゃん!

2017年8月4日金曜日

チャラ

川内のしんどかどDrから連絡があり急遽麻雀を打つことになった。久しぶりで今年は初めてだ。川内へ向かう際に私はミスをした。いつもの癖で高速道路に入ってしまったのがそれ。川内へは蒲生から山道を通って1時間弱、高速を使って串木野経由でも同じ時間かかり、ならば高速代が出ないほうがいいとしたもんだ。

雀荘「利一」に着いたのは18時40分過ぎでしんどかどDrほかメンバーはそろっていた。もう二人は以前も打ったことのある薬問屋のスモリバさんと初手合わせのスイゲンMRである。しんどかどDrとの麻雀は完全先付けのルールで今回はそこを現在の主流であるアリアリに変更してもらった。完先だと自由度が低いし時間もかかる。それに4本場からの2翻しばりを2回目の半荘から止めさせた。これはやたら無駄な時間がかかる原因にもなっていたからだ(1回目の半荘は親の連荘が続き1時間40分もかかっていた)。私たちの麻雀はネット麻雀の天鳳のルールほぼそのものでスピード優先の現代風、多くの人が共感している。しんどかどクリニックのは私が学生時代にやっていたルールに近い。あの頃はオーラス親のトップ上がり止めルールはなかった。今回そこも提案したが慣れないせいか受け入れられなかった。そのルールが浸透し始めたのはここ20年くらいか、そんなルールもあるのかと初めて知ったとき素晴らしいと思ったものだ。無駄なオーラスの時間をクリアするいいルールなんだがな。

最初の半荘はしんどかどDrの一人勝ち、次は私が調子良く一人勝ち。その次はスモリバさんと皆そこそこトップを取り合った。私は5回目の半荘でまたトップを取り今夜は勝ちだなと思っていた。しかし、ここでは点数での勝負の他にチップでのやりとりもある。焼き鳥や一発や裏表示牌があればチップをもらったり上げたり・・。それが私は全くだめで減る一方だった。最終半荘はラスを喰らい、終わってみれば全くのプラスマイナスゼロ、チャラだった。しんどかどとスイゲンさんがちょい浮き、スモリバさんが場代と負け代の全てを払う羽目に。

ふう、まあ負けなくて良かったか・・あ、行きの高速代、これはつまらぬ失費で実際はちょい負けだったナ。

2017年8月3日木曜日

シホねえと飲みホーダイ

午後は早帰りで仮眠をとり、夕方にカールとバスでアミュプラザに向かった。5階の待ち合わせ場所に待っていたのは、シホねえNsだった。カールとシホねえがLINEで連絡取り合い、今夜は3人で飲み会を企画していたのだった。

シホねえNsが青雲を辞めて3ヶ月以上経ち、プーさん病院の内視鏡室に就職し、そろそろ飲みながらお話でもしましょということだった。カールが飲みホーダイ(シホねえが来るんだったらこうでなくちゃ)の店で探したのは「野の葡萄」。バイキング形式で終業時間まで飲み放題だ。まずはキリン一番搾りで乾杯!久しぶりに本物のビールを飲むと確かに美味しい。ただせっかくの飲み放題でも私は2杯目は自重した。その代わり食べ放題はしっかり享受する。珍しく鶏飯なんてのもあり、またデザートにはチョコフォンデュもあってパンやバナナをチョコまみれにして食べた。

シホねえはプーさんの内視鏡室に最近ようやく少し慣れたらしい。青雲よりはずっと大きく検査数も多いので大変だろう。確かにそれもあるがやはりその病院ならではの決まりやしきたりなど勝手が違うところがきつかったそうだ。覚えることがいっぱいなんだって。それと「プーさんに来て、こてる先生が検査が上手なんだってよく分かりました」って、おいおい研修医といっしょにするんじゃない。

このほか、シホねえの身の上話の波瀾万丈を聞いてカールも目を丸くし、気がつけば「お客さま、もう閉店ですので」と周りは私たちだけになっているしまつ。彼女の帰りはJRで私たちはタクシー。改札口近くまで話しが続き、こっちは乗り遅れるんじゃないかとちいと心配までした。いや、シホねえ、元気で何よりだった。

2017年8月2日水曜日

ガイニン

8月に入りさっそく当直だ。一晩で脱水症や尿管結石の患者がそれぞれ2人来た。ま、それらは私でもなんとか初期対応は出来る。でももう1人、30代女性の腹痛患者には緊張した。下腹部痛とのことだが、急に痛みが生じかなり強い痛みとのこと。そこで血便でもあればよくある虚血性大腸炎が疑われるし、水様便なら急性腸炎、右下腹部に局所の痛みがあれば虫垂炎など考えられる。尿管結石もありうる。しかし産婦人科系の痛みなら・・。この人は問診や既往歴からそっち方面を考えるべきで、まずはいの一番に妊娠反応を検尿で調べた。すると、案の定陽性反応が出た。となれば、ガイニンか・・。

子宮外妊娠(外妊=ガイニン)は受精した卵子が子宮内に収まらず、主に卵管などで停滞し腫大した卵子のせいで出血などが起き腹痛や急な血圧低下(ショック)など起こし放置すれば命に関わる怖い病態だ。いきなりレントゲンやCTするのも放射線のこともあって腹部エコーを自分でやってみた。しかし考えてみれば私はガイニンのエコーなんてやったことなかった。さっとテキストで典型例画像を確認し、やってはみたが確証は得られなかった。腹水が溜まっているのがわかり、子宮内に卵子がないことも分かった。これはやはりガイニンが疑わしい。このまま婦人科の病院に紹介してもいいが、ある程度確証が欲しく、腹部CTを撮らせて欲しいと患者に頼んだ。承諾が必要だったのは、実施するということは放射線を妊娠初期に結構浴びるため出産をあきらめることになるからだ。すでに子が4人いる患者は承諾した。結果、腹水と見えたのは血液と分かりほぼガイニンに間違いないと診断できた。ここまで来るのに結構ストレスを感じた。専門外の緊急の病気を診断せねばならかったからだ。消化器系の救急ならこの人より重症でも気持ちに余裕はある。

このあと、受け入れ先の病院にやや戸惑った。近くのクリニックは2軒ともスタッフ不足や機材不足で対応できず、某大学病院は受けないこともないが・・と煮え切らなかった。結局、ナウQゼロ病院が受けてくれた。ふぅ、助かった。この患者を産婦人科以外のどの病院が診れっていうんだ。で、担当の女医と話しをしていて、あれ、このDrノブちゃんじゃないかなと気付いた。連絡し終わった後、「ところで先生のお名前はノブちゃんですか」と尋ねたらやっぱりそうだった。「こてるです」と言うとすぐに分かって「あああー」と驚いていた。彼女、大学時代のバスケ部の後輩だったのだ。同窓会でも会うことはなくて久々に話したが昔とほとんど声は変わっていなかった。ガイニンであってもこの患者の頻脈や血圧が安定しているので「それほど心配しなくても大丈夫でしょう」とのこと。転送用の救急車を依頼しカッコちゃんNsも付き添って乗っていった。

かれこれ2時間ほど、慣れない疾患を最初から診察、検査、診断、対処までするのは緊張でどっと疲れたわー。

2017年8月1日火曜日

弱ネコ、ゲンちゃん

朝6時半頃、ゲンちゃんが絨毯にべったり張り付いてじっと前をみて構えていた。その視線の先には・・裏のモリサンチーのキタローが網戸越しにこれまたじっとゲンちゃんを見つめていた。

武蔵と小次郎の睨み合いってか。キタローは別にケンカ売りに来たんじゃない。エサにありつきたいのだ。キタロー用のエサもある。買ったはけれどゲンちゃんがあまり食べないのがあってそれを上げる。ネコにも好みがあるんだ。

エサをあげるまで二匹のサムライの睨み合いが面白くて三方から写真を撮った。でもゲンちゃんだいぶ腰が引けているんじゃない?

正面のお顔はカールが「まあかわいい」って言う。うーん、私の見るところ緊張しているねえ。

で、キタローに少しだけエサやった。

ぺろっと食べてもうもらえないと分かるとキタローはおもむろに引き返していった。
するとだ。「みゃみゃみゃー!」ってゲンちゃん、ここにきて急に窓際に寄っていったのだ。相手がケツを見せた時だけ強い態度を示す、こらっ、弱虫、いや弱ネコ野郎!