2017年9月30日土曜日

送り、送られ

土曜は朝から外来で午後から翌朝まで日当直という久々の仕事パターンだ。ここ最近は土曜夜は院外のDrが当直に来てくれているが今日は第5週のため院内Dr担当だった。そんな日直の冒頭、意識消失の超高齢男性が救急車で運ばれて来た。トイレで急に意識がなくなり倒れたという。ただ、運ばれて来た時には意識はしっかりしていた。このエピソードから第一印象は「神経調節性失神(反射性失神)」だった。血管迷走神経反射による失神でよくみられる病態だ。それならばとくにどうってことはなくせいぜい点滴でもして帰宅させようと思ったのだが・・。心電図をみると完全房室ブロックと取れる波形でまじかと思った。こうなるとペースメーカーの装着も考慮せねばならない。でもさっきも書いたが超高齢なんである。聞けば驚いたことに独居で日常生活は一人でこなしているとか。どうすべきか判断に困って循環器のアミヤンDrに電話して尋ねた。すると「寝たきりならもう何もしないがその場合ならたとえ超高齢でもペースメーカーの適応になる」とのこと。家族にも打診すると「お願い致します」だ。ならばと鹿児島市内のカイリョー病院に電話し引き受けてもらうことになった。当然救急車での搬送だ。紹介状書いて今日のオンコール看護師はタッピーNsで彼女に付き添わせて行ってもらった。

今度は夕方、国分説教病院から診察依頼の電話があった。けいれん発作で運ばれて来た超高齢男性患者の件でという。てんかん持ちの患者で本来は近隣の脳外科もある病院にかかりつけなんだがそこが緊急手術のため対応出来ない、そこでうちに初診で運ばれて来た、もしかすると脳血管障害かもしれないと頭部CTを撮ったが所見はない、しかし脳梗塞発症の可能性がありMRI撮影で診断してもらえないかというものだった。確かに脳梗塞初期はCTでは写らずMRIで判明することはよくある。受け入れてもいいが少し問題があった。まず診断を下す脳外科Drが一人は休みで今県外にていてオンコールのDrは院外だ、そこは画像転送システムでスマホに送って判断ということになる。もう一つは脳梗塞でなかった場合はどうするかでその場合は説教病院がまた引き受けるとのことだった。それで運ばれて来るのを待っていたが、直前情報で何と気管挿管する羽目になったという。もし人工呼吸をしているのならMRIは無理だ。到着後、確認すると自発呼吸だった。しかしけいれん発作がまた出ている。というより、これ普通のてんかん発作でしょ、(脳梗塞は)考えすぎと思うよ。鎮静をかけ、治まった頃合いをみてMRI撮影をどうにか終えることができた。結果、私の素人読影では脳梗塞はない。その画像をポンシンDrに送り返事を待った。やはり私の診断と同じでもともとの持病の発作と考えられた。結局、またタッピーNsを呼んで救急車頼んで国分へ搬送してもらった。

ふう、やれやれと思って診察室に戻ると、昼過ぎにカイリョー病院に送った超高齢男性患者の返書がもう届いていた。「房室ブロックはなく(単なる)洞性徐脈で心疾患もなく神経調節性失神と考えられ自宅へ帰りました」とさ。うわわ。向こうの先生、単なる失神なのに青雲会病院のこの「こてる」って先生、心配しすぎやろ、と思ったに違いない。(‾□‾;)

2017年9月29日金曜日

ウソ電話のテクニック

夕方、医事から私のピッチに連絡が入った。何でも非常勤Drの田原坂先生から電話がかかってきていて「病院に電話番号を教えていたのだけど一方は使えない番号だった、そっちは使ったらいけない。で、どっちを教えたのか覚えていないので番号を調べて教えて」とかいう内容で、どうしたものかと私に相談がきたのだ。実は最近久しぶりに田原坂Drと会話をしたばかりだったので何か私にそのような相談をしにきたのかなとついぞ勘違いした。が、どうにも答えようがない内容なので「調べてこちらから電話すると返事するかもう一度よく内容を確かめてみて」と言って電話には出なかった。病棟を回って忙しい最中で先生の電話に出る余裕もなかった。

しばらくして今度は総務から連絡があった。どうやらいわゆる「ウソ電話詐欺」、ちょい昔でいえば「オレオレ詐欺」だったようなのだ。医事科職員が「電話をかけ直すので、そちらの電話場号を教えて欲しい」と対応したら切ってしまったんだと。そもそもがかかってきた番号が0120で始まるものだったらしい。あはー、よく考えれば電話番号を聞き出すテクニックだよ。口車にのって実際に保存している番号を教えたら迷惑がかかっていたわ。

最近姶良市内では姶良市役所職員や銀行職員を名乗るウソ電話が横行しているらしい。相手も手慣れていていかにも本当そうに仕掛けてくる。自分だけはダマされないと過信しないことだ。私もそうと分かるまで田原坂先生も変なところにこだわっているナーと思っていた。今回のは良い訓練だったわ。

2017年9月28日木曜日

五連勝

午後は早帰りしたけど疲れでどっと仮眠。夕食を摂ってT-MAXに出かけた。ボウリング練習の約束があったからだ。いつもより少なくサンシさん、アンドキサMRの3人だけ。恒例のダブルス試合もなくさくさくと投げ進んでいった。何ゲーム目だったかな、投げ終えて振り向くと、そこにサブアラド夫妻がいた。「あれっ!」何でいるの?!「いやー、食後の散歩に天文館に出たら(ここに)たどり着いた」とおっしゃるが、夕方、電話してきて今夜は私が練習すると聞いてたからでしょ。あは、ばれたかという表情のサブアラドDr。しばらく練習を眺めて、私が会心のストライクの時には拍手も出してくれた。その時は190台しか出ず、最終ゲームは220出して「どうだ」と見せてやりたかったが、すでにまた散歩に出かけた後だった。

早々と帰宅後、シャワー浴びて、さっそく天鳳だ。降段して直後の昨日は2位だった。で、新たな気分で打ち始めると・・これが何と連勝連勝だ。途中、またもやサブアラド六段も参入していっしょに打ったが私の勢いは止まらずなんと5連続トップ。絶好調。いったいどうしたというんだ。言えるのは、無駄な早鳴きを押さえて以前より面前打法を多くしぐっと我慢の回し打ちを多用するようしたくらい。私はあまり連勝癖はなくこんなにトップが続くのは珍しい。この間までの絶不調がウソのようで、どうにも麻雀ってのはわからない。

麻雀にも今流行りのAIがあって天鳳には「爆打(ばくうち)」が参加している。これが人間の心は持たず打ち方も設定されたとおりなのに五段から八段までを行き来している。実力が同じなら常に同じ段位というわけではないのだ。してみると、今回の好調もたまたま、不調もたまたま、平均すると五、六段ってことなのか。いやいや、私はデルバラドの名前では七段八段にもなっている。やはりこの段位では満足出来ない。まずは早く六段復帰だ。サブアラドもずっと六段だったのが一時四段まで落ち、そこから急速に六段まで復帰した。俺も続くぜ!

2017年9月27日水曜日

チャオ!こてる

今日は昼から早帰りのつもりだったが、クニンダDrが早帰りする日だったのを忘れていた。彼の代わりに救急車ピッチ当番もあり帰ることはできない。そんなこんなで忙しく昼寝も出来なかった。

夜はいよいよ降段の危機が迫っているこてる六段の天鳳対戦だ。サブアラド六段からの電話で一緒に打つことになった。この半荘ははっきり分かるミスがいくつかあった。それが元で私はラスになる。まず最大のミスは親リーチに対し親の現物ポンをし無理気味の聴牌をとったことだ。聴牌への誘惑に負けたというより衝動ポンに近い。見送れば安全牌を2枚確保できそのあと親ッパネ18000点を放銃することもなかった。そんなのは理屈で分かっている。その抑えが利かないところにこのところの不調がある。このあと子の満貫をあがりサブアラド六段とラス争いまで持っていき、彼の先制リーチに対して七対子を聴牌する。私の判断では待ち牌の2索はヤマにかなり残っているはずだった。しかしここで親の現物の白を持って来て2索を捨て白待ちに変えてリーチした。するとすぐにサブアラド六段、2索を持ってきた。ぐああ、最初の自分の判断を信用しておけばここでラス抜けできていたのに。その後彼の当たり牌を引き放銃。これでほぼラス確定となった。

オーラスはダンビリでトップ目のサブアラド六段とは3万点以上の差で3位にも1万9千点もの差があった。倍満ツモか役満でも上がらない限りラス脱出は不可能な状況で、こういうときは打牌も雑になる。それで案の定最悪の結果に。序盤に不要牌がいくつかあり、後で見直すと9萬あたりを捨てておけばその後の悲劇は起こらなかった。不用意に白を切るとこれをトップ争いの下家がポン。するとこのあと下家に中、中とツモが行った。本来なら私に来ていた牌だ。ここにツカない人に当たり牌はやってくるもので、11巡目私は持って来た中をツモ切った。あ、ロンか。しかし「ジャーン!」の効果音。何と大三元だった。

びっくりはしたけど悔しさはなかったね。集中力もなかったというか・・。対面の3位さんはしっかりしていて手が煮詰まっても最後まで中を押さえていた。この次の半荘は最後までトップ争いに参加し西場まで行くも2軒リーチに挟まれ、海底牌をツモった私は両者への安牌を見つけられず時間に追われて親へ満貫放銃、それで2位からラスに転落し、ついには六段ポイントマイナス、降段(チャオ)してしまった。時間があれば1枚だけ安牌があったのに気づけたはずだった。ああ、でも落ちる時はこんなもの。原因がはっきりしているだけに気分は逆にすっきり。サブアラドDrに慰められたが、五段六段でくすぶるこてる雀士じゃないっすよ。みてろ、捲土重来だっ!

2017年9月26日火曜日

いつものように誕生日は自宅で

17時から七五調病院であるICT(感染対策チーム)の会議出席のため16時過ぎには病院を出た。直前、ムッちゃんNsが「先生、これみんなから誕生日プレゼント」とゼロコーラ1.5Lを2本をもらった。あはは、去年もだったよね。でも有り難い。さっそく内視鏡室の冷蔵庫に収め、病院を出た。

会議はぴったし18時で終わり、いつもならこのあと国分スターレーンでボウリング練習をするパターンなのだが、私の方からそれを止め練習は明後日へ変更し帰宅した。誕生日だからねえ。夕食はこれも去年同様カールの手作り料理で今年はラム肉の香草焼きがメインだった。
使ったのはローズマリーでカールは翌自宅庭のハーブ類を料理に使う。ほかにバジル、山椒、三つ葉、大葉などが生えている。お酒は新しくなったというキリンの一番搾りで久々に私は自宅でビールを飲んだ。このあと、スタバで買ったというマンゴを使ったケーキでなかなか美味しかった。うーむ、満足。しばらくするとぼーっとなりそのままTV前の床寝と相成った。やっぱりゼロフリーのビールとは違う。

しばらく寝ていたようだが22時半ごろスマホが鳴って目が覚めた。サブアラド六段からで「これから天鳳打とうや」と。OKし最初の対戦は私がトップ。はは、降段間近でもまだ六段、油断しなさんなよ。え、誕生日プレゼントだって?負け惜しみ言うなよ。次戦は申し込みクリックが合わずそれぞれ別対戦となり、なんと私はビリ。次はまたサブアラドと対戦し今度は彼がトップで私は2位。58才になっても麻雀で遊びアルコールでひっくり返る。若い頃と全く変わっていないわい。

2017年9月25日月曜日

髭の存在感

内視鏡検査にやってきた30才代の男性、お顔を見て「ほうーっ」となった。見事な顎ひげに口ひげでいったいこやつは何者?と思った。

東京で本業は別にあるがモデルの仕事もしているだって。実は病院職員の息子さんだった。いや、それにしてもこんな風貌でいるなんてー。で、聞いてみた。「板垣退助に似てるって言われない?」もし板垣退助が若い頃に髭を生やしていたらこんな風ではと思わせた。
「ああ、よく人から『社会の教科書に出ていない?』なんて言われます」とのこと。あとで病院職員から実際のモデルになった写真もスマホ収録から見せてもらった。

ほほう。これは立派な風貌だ。なに、「ワイルド紳士なスタイルで突き抜けた存在感を!」とは、確かに突き抜けているヨ。この仕事があるから髭は剃らないようカメラマンに言われているとのことだ。また、よく外人さんにも間違われるとか。今時の日本人は立派な髭は流行らないからか滅多に生やす人はいない。男として目立ちたく、存在感をアピールするなら髭だ。ちなみに私はこれまで生きてきて一度も髭を生やしたことはない。なるほど存在感があると言われたこともほとんどない。原因は髭!・・だった。

2017年9月24日日曜日

錦江湾公園の彼岸花

昨日はよく晴れていたのに今日は小雨でやや肌寒かった。昼前になって私からカールに「この時期だし、彼岸花を見に行こうか」と誘った。ネットで調べて宮崎は高原町の皇子原公園はどうかと提案したが、「遠すぎるわ。鹿児島市内でどこかないの?」と言われ平川の錦江湾公園にも咲いていると知り、そこを目指すことになった。ただ、昼ご飯時間にもなっていてその辺りまで行くなら炭焼きハンバーグで有名な「幸せ地点」で食事をしようとなった。学生時代から利用していた店だけど最近はとんと行かない。自宅が市内北部だからねー。

「幸せ地点」は30年以上前から店の雰囲気はまったくといっていいほど変わっていない。混み合う直前ですぐに窓際のテラスに座れたのはラッキーだった。ただ雨中で海や桜島がきれいには見えなかった。頼むものもいつもの炭焼きハンバーグで焼き具合はミディアム。今回は200gにした。300gくらいちょろいがカールの「食べ過ぎちゃだめ」に素直に従った。味は定番のおいしさでとにかく変わっていないことがうれしい。ただ、200gは彼女には多かったようで半分くらい私にくれた。おほ、結局300gいただきぃ!カールはお昼ご飯を作らずゆっくりと食事出来たことで、彼岸花を見る前から満足していた。炭焼きハンバーグは通し番号の紙が添えられていて、私のは開店以来197万801番目だって。ざっと計算すると1日130ー140食も売れていることになる。すごいねえ。

錦江湾公園は子どもらが幼稚園か小学低学年のころに数回来たことがあり10何年ぶりだった。雨のせいでひとけはほとんどない。それでも彼岸花は斜めの一区画に植えられ八分九分咲きくらいでとってもきれいだった。田んぼのあぜ道に列をなすのもいいがボリュームとなって赤色全面に迫ってくるのもいい。赤だからこそ映える。皇子原公園は300万本(!)らしいが相当な迫力だろうな。機会あればいつか行ってみたい。

ほんの気軽なドライブで昼過ぎには帰宅した。さっそく天鳳でもやろうかと準備していると、カールが「(私に)いいことしたから調子いいかもね」と。うんうん、きっとそうだろう。神様はきちんと見ている・・・は?!4位、3位、4位、3位、4位・・なんだこれは。持ちポイントがみるみる減って、あと2回4位取れば五段降段の位置にまでまた来た。あかん、今度こそチャオしちゃいそう。しっかし麻雀の神様って家庭サービスには全く頓着しないわっ!

2017年9月23日土曜日

カメムシの呪いか

お彼岸の中日、秋分の日である。去年は9月22日が秋分の日だった。23日は普通に仕事があり夜は串木野でトリオリーグがあり普通に出かけ普通に帰宅するはずだった。しかし・・・。

あ、交通事故にあったのではない。みんなは覚えていないだろうけれど私は忘れない。なんとその夜人生初のパーフェクトを達成し、高揚した気分で帰宅の途についたのだった。帰宅するなりカールにパーフェクトの様子を話し、デジカメビデオを録り込み、すぐにこてる日記に取りかかった。こてる日記は常に1週間遅れでアップしているが、その日の日記にも書いたとおり「速報でお知らせ。これを速報しないでいつするってかっ!」と一気に書き上げた(2016年9月23日「ついにパーフェクト300点、達成!!」)。ラスト3投の動画も載せパーフェクトの興奮をそのまま分かってもらうようにした。何度も見ていて結果は分かっている動画なのに若干の緊張と興奮がよみがえるねえ。昨日のトリオリーグのレンコンは去年の時と似ていた。実際3ゲーム目にハイスコア(269)を出して、後から思えばパーフェクトも出来たかなというくらいだった。

昨夜は駐車場を出るとき、プリウスのバックドアのところにカメムシが4匹ほどくっついているのに気がつき慌てて(手で触れないように)はたき落とした。でも1ゲーム目、何かしら妙な臭いを感じて集中出来なかった。前半調子悪かったのはカメムシの呪いだったか?それから4、5日して鹿児島はいちき串木野あたりでカメムシ大発生のニュースが飛び込んできた。ああ、すでにあの時カメムシは跳梁跋扈していたんだ。触ると臭いカメムシには要注意だぜっ!

2017年9月22日金曜日

高齢者にふさわしいスポーツとは

今日の読売新聞に「80代・90代もボウリング」とのタイトルで記事が出ていた。「中高年が気軽に楽しめるスポーツとしてボウリングが注目を集めている」んだそうだ。「力よりも技が重要で高齢になってもスコアを伸ばすことができるので80代以上でプレーする人も増えている」という。

かつてボウリングが一大ブームになった昭和40年代には全国で3700軒ものボウリング場があった。しかしブーム(私に言わせればバブル)が去った後は約1000軒ほどの時代が続き、この10年でさらに漸減傾向となり昨年は784軒にまで減った。確かにこの10年かつての名の知れたボウリング場があれもこれも閉鎖というニュースがボウリング雑誌や番組で話題になっていた。

ただ新聞によれば「中高年のプレー人口は増加中だ」とのこと。いわゆる長寿ボウラー(男性80才以上、女性75才以上)は日本ボウリング場協会によると1996年には54人だったのが今年は6940人(!)と大幅に増えている。かつてのブームを知る世代が高齢になったということらしいが、世代人口を考える私はそれは当然のことと思った。1996年に80才以上というと大正半ば生まれで戦争に駆り出されかなり亡くなった世代だ。ボウリングブームとも無縁だった。今年80才といえば昭和12年生まれで戦争には参加せずボウリングはやったことのある世代だ。だから団塊の世代が出てくる今後10年以上は長寿ボウラーは増え続けるだろう。

だが、一方でボウリング界全体で考えれば先は暗い。なにせ若者人口が減り続けている。T-MAXや国分スターレーンに練習に行っても待ち時間なんてまずない。たまに1時間くらい待たされることがあるがそれはどこかの会社などが貸し切りでボウリング大会をやっているときだ。ボウリングって結局若者が増えないとトータルでは衰退する業界なんだ。でも、そうも言っておられないので「シニア向けの教室や大会に力を入れて東京などでは80才、90才代の選手による大会も開いている」とか。ケガを予防しボウリングを楽しむための3か条もあった。「ボールを振り子運動のようにして投げる。力を入れない」「プレーの前後にストレッチを行う」「スコアにこだわらず仲間と一緒にプレーできることを楽しむ」。ふむふむ「スコアにこだわらず」以外は私も常にやっていることだ。

NHK朝ドラ「ひよっこ」の主題歌「若い広場」を歌って今なお活躍している歌手の桑田佳祐は去年還暦祝いにマイボール、マイシューズをプレゼントされたことがきっかけでボウリングにハマってしまったという。ネットでは279を出した時の動画が公開されたりhttps://videotopics.yahoo.co.jp/video/vtps/108261、今度Number誌でボウリング特集の編集長もするとか話題に事欠かない。彼の自己最高は289。今年の目標は「300点、めざせパーフェクト!」というからつい1年前の私と同じやね。とにかくボウリングは年取ってからも楽しめるし80才からでなく定年後の60才からぜひやって欲しいスポーツだ。(↓は桑田佳祐でなかなかのフォーム。後ろは日本男子プロ最多勝の矢島純一プロ)


おっと今日の串木野はレンコンをつかめずに1ゲーム目は150台も2ゲーム目後半から立ち位置を変えたら急にストライクが出だし3ゲーム目は269でチームパーフェクトにも貢献したった。1ゲーム目でそこから投げよってことだが気付きが遅いのも実力のなさなんだろう。

2017年9月21日木曜日

2千円ぽっきり「喰らう寿司」

ボウリング練習の予定をキャンセルしたのに、カールにそれを伝えていなかったため夕食の準備ができていなかった。ならばたまには外食しようとなり、雨の中国道3号線に向かった。どこにしようと思いながら運転していると、カールが「喰らう寿司はどう?私行ったことないから」と提案したのでOK、と入った。私は以前カールが沖縄に帰った時に一人で行ったことがある。時間帯によっては結構待たされるらしいがすんなり入れた。

回転する寿司ネタはもちろんあるが、基本はモニター画面をタッチして注文するスタイルで職人の顔は全く見えない。店員は広さのわりには少なめで機械設備はかかるも人件費はかなり抑えているわけだ。寿司ネタも100円均一にするため小さく、ネタによっては1個だけしかのっていないのもある。中トロ、生シラス、ウニ、エンガワ、イクラ、貝柱、アナゴなどどんどん頼みパクパク食べた。私は10皿くらいは食べたかな。カールは私の半分だ。それでお腹いっぱいだと。まだ食べられそうだったが「そのくらいで我慢すべきよ」とカールの有り難いお言葉(words of wisdom)をいただき我慢した。あとになれば別にお腹空いていないし食べ過ぎなくてよかったよ。

それでして会計でまた驚く。2千円に消費税だと。安い。味はそこそこだがこれだったら納得だ。家族連れなど客が多いのも肯ける。満を持して外食というときには選べないがちょいと外食には懐に優しくていい店だわ!

2017年9月20日水曜日

筒美京平様に国民栄養賞を

NHKの歌番組で筒美京平の特集があった。筒美京平・・昭和ポップス歌謡の巨星である。彼が作曲した曲を一つも知らないという昭和人、いや平成生まれでも知らない日本人はいないはずだ。だが、そのことを自覚している人は意外に少ない。というのも筒美自身が裏方に徹して表にはほとんど出てこない人間だからだ。そのあたりは去年9月20に「名曲『また逢う日まで』」にある程度書いた。50年近く前の若き天才作曲家が動いているビデオで見て感激したものだったが、なんとNHKさんは最近の筒美京平をTVに映し出してくれたのだ。うわ、これはとても貴重だ。

おお、そうと言われなければ絶対に京平様とは分からない。なんてったって20才代の風貌しか知らなかったんだしー。今回の放送で彼にお世話になった歌手がたくさん出てきたが、彼の作った曲が初めてのヒット、あるいは初めての紅白出場という歌手がいかに多いことか。いしだあゆみ(ブルーライトヨコハマ)、太田裕美(木綿のハンカチーフ)、岩崎宏美(ロマンス)、近藤真彦(スニーカーぶる〜す)、麻丘めぐみ(私の彼は左きき)、松本伊代(センチメンタルジャーニー)、郷ひろみ(男の子女の子)などアイドル系だけでなくジュディオング(魅せられて)、堺正章(さらば恋人)、最初に上げた尾崎紀世彦(また逢う日まで)の大人の歌など、それは彼が作曲だけではなく歌い手の個性を如何に活かすかというプロデューサー的な才能もあったからだと今回知った。いや、さっき挙げた10曲もほんの一部だ。まだまだこの曲も京平様かというのがいっぱいある。NHKが6年前に「希代のヒットメーカー 作曲家 筒美京平」としてどうしても取り上げたかったのも分かるのだ。しかし表に出たがらない本人のこれっきりですよという約束そのままで今回もそのちょと前の映像を使ったようだ。

記録でいえば日本歌謡界で他の追随を許さないレコード&CD枚数7600万枚ほどを売り上げ、これは未だに破られていない。作品性でもレコード大賞作曲賞ほか各音楽賞の数などももちろん1位だ。作詞家でいえば阿久悠が匹敵する。ただそのどちらも国民栄誉賞はもらっていない。かつての歌謡界の大御所(古賀政男、吉田正、服部良一、遠藤実)らが多く受賞しているのにポップス系は軽く扱われている。彼らの受賞理由は「数多くの歌謡曲を作り、国民に希望と潤いを与えた」なんだそうだ。それってこの40年、筒美京平にこそ当てはまっている。まあ、彼自身の性格から固辞しそうだが、実績功績を考えても何ら遜色はない。存命のうちにぜひ京平様に国民栄誉賞を受け取ってもらいたいものだ。
(1年前のこてる日記2016/9/20「名曲また逢う日まで」も参照:http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2016/09/blog-post_20.html
さらに2018/1/18「いしだあゆみ「ブルーライトヨコハマ」でもその御尊顔が拝められる。http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2018/01/blog-post_29.html」)

2017年9月19日火曜日

理事長帰らず

朝の外来が始まるというのに可愛いんだ、ラブカメ両御大は二人とも仕事に遅れていた。理由は「二人は台風のせいで北海道から飛行機便が取れず帰りは明日になります」と総務からの報告だった。連休を利用して北海道に行ったはいいが18日は飛行機が飛ばず、今日は空き便が取れなかった。おやおや。で、私は内視鏡の仕事を他の二人に託して理事長外来の代診をすることになった。

ところがラブカメ先生は10時を過ぎて遅れてやってきた。根性で並んで空いた席をゲットしたとのこと。二人とも全く同じ便ではなかったんだ。少しでもドクターはいると助かる。ラブカメ先生に感謝。ばたばたと仕事を続け夕方になるもそのまま当直。連休明けは仕事をさせられるわい。ただ今晩は救急車が来なくてラッキー!昼と夜とではずいぶん差があった。

「大人の語彙力」は昨日で読み終わってしまい、TVでも見ようかとソファに座ったらあとはそのままグースカで、これもよくあるパターンだ。深夜は起こされなかったにもかかわらず翌朝はぐったりで疲れが取れずにまた朝から外来業務に向かったのだった。

2017年9月18日月曜日

降り口が違う

昨日の天気がウソのように晴れわたり、台風一過さわやかな朝だった。今日は休みと思ったのもつかの間、長島での仕事が入っていた。で、新幹線で出水まで行き、そこから肥薩おれんじ鉄道に乗って阿久根市の折口(おりぐち)駅まで行き、そこでクリニックの田久さんの車に拾ってもらう予定だ。新幹線でもおれんじ鉄道でも「大人の語彙力」をどんどん読み進めていった。車窓の風景も見慣れているのでほとんど眺めもせず、本の中の次から次へと出てくる勘違いしやすい語彙の数々に刺激を受けていた。

で、どこかの駅に止まったのは分かっていた。「駅に芙蓉の木が植えられているなぁ、次が降りる駅かぁ」などとぼんやり眺め、また本に目を落とした。ゆっくり列車が動き始めた時に、あれ?と思った。もしやここは折口では。慌てて運転席に駆け寄り、「ここは折口・・ですかっ」と尋ねると、運転手はハンドルの手をゆるめ「そうですが」、私「あ、ここで降りるんですっ!」と言うと、明らかに迷惑そうな表情だったが、列車は止めてくれ「そっちはダメ、こっちへ来て」と常用ドアは開けずに最後尾の運転席を開け、そこの勝手口から出なさいと誘導してくれた。ホームからずれている場所で常用ドアは開けてはいけない決まりなんだろう。「ほんとに済みません」と恐縮の限りで降りてホームに戻った。

いやー、冷や汗ものだった。もし10秒も遅れていたら果たして止めてくれたかどうか。そうなれば阿久根まで行く羽目になり、また戻ってくるか、田久さんに来てもらうか。いずれにせよクリニックへの到着はかなり遅れ、迷惑を掛けただろう。それもこれも本に夢中になっていたからだ。こんなことは初めてだった。迎えた田久さんも「あれ、降りてこない、おかしい」と思っていたとか。

事情を話した後で、私はこう呟(つぶや)いた。
「止まった駅が折口とは違うと勘違いしていた。さらに列車から出るときも普段とは降り口が違っていた(^ ^;)」

2017年9月17日日曜日

台風引きこもり

もう、朝から台風だっていうからさー、家の中に引きこもってビデオや天鳳で過ごしていたんだが、結局鹿児島市は大したことはなかった。夕方には晴れ間ものぞいていたぜ。これってやっぱり例の手かざしパワーで近寄らないようにしているからかぁ。(2015/7/7「なぜに最近鹿児島に台風は来ないのか」参照)

台風のせいでもあるまいが天鳳でのこてる六段は3連続ビリを引き、この間0ポイントにまで落ちて降段寸前だったのがどうにかこらえてまたポイントを伸ばしていたのにまたもや降段の危機だ。ふぅー、やっとれんわ。

一歩も外に出ないのにそんなわわけで疲れた。そういえば去年1月の大雪のときもそうだった。引きこもりは体にやはり良くないかもー。

明日は晴れるかなぁ・・あ、そうだ、明日は敬老の日で休みか。少し元気出てきた。

2017年9月16日土曜日

「大人の語彙力が面白いほど身につく本」

1ヶ月以上前、鹿児島中央駅のアミュの本屋で見かけた本「大人の語彙力が面白いほど身につく本」をamazonで購入した。チラッと見た時に読み書き意味いかに間違いあるいは勘違いしていたかページをめくるたび思い知らされ、即買おうと思った。ただその時はシホねえNsとの飲み会前だったので邪魔になると思い買わずじまいだった。

最初にえ?と思ったのが「小人数」だ。これ「しょうにんずう」のどこがいけないのと思った。でも間違いで「こにんずう」が正しいと。実は「人数」という言葉が別にありこちらは「しょうにんずう」でいいとのことだ。へーそうなのか。でも日常生活で「小人数」と使うことはあまりないな。似たような間違いに「生石灰」がある。「せいせっかい」が正しい。え!今まで「しょうせっかい」と言っていたのは間違いなの?でもそれは「消石灰」のことだった。生石灰は「酸化カルシウム」、消石灰は「水酸化カルシウム」のことなんだってさ。

絶対に間違えてしまうのが「血肉となる」だ。「ちにく」以外になんて読むの。でも間違いで「けつにく」が正しい。ただ、これも「血となり肉となる」の場合は「ち」でよい。次に「人力飛行」だ。正しくは「じんりょくひこう」。人力って人力車「じんりきしゃ」以外は「じんりょく」と読むのが正しいんだと。でも最近は「じんりきひこう」と読む人が増え必ずしも間違いとはいえないらしい。以下は私が間違った「読み」の例。

「四分五裂」・・・X「しぶごれつ」、〇「しぶんごれつ」
「同行二人」・・・X「どうこうふたり」、〇「どうぎょうににん」
「黙しがたい」・・・X「もくしがたい」、〇「もだしがたい」←たとえ正解でも使う?こんな読み。

ついで意味の取り違えパターン。これは結構間違う。以下は私も勘違いしていた言葉。

「時を分かたず」・・・X「すぐに」、〇「いつも」
「やおら」・・・X「急に、いきなり」、〇「ゆっくりと」
「破天荒」・・・X「豪快で大胆な様子」、〇「誰も成しえなかったことをすること」
「御の字」・・・X「一応、納得できる」、〇「大いにありがたい」
「にやける」・・・X「薄笑いを浮かべている」、〇「なよなよしている」
「憮然」・・・X「腹を立てている様子」、〇「失望してぼんやりしている様子」
「うがった見方をする」・・・X「疑ってかかるような見方をする」、〇「物事の本質をとらえた見方をする」
これら正解と言っている意味、ほんとかなと私はうがった見方をしている。あ、また間違った。

以下は一応意味を正しく知っていた言葉。

「さわり」・・・X「話のなどの最初の部分」、〇「話などの要点」
「やぶさかでない」・・・X「仕方なくする」、〇「喜んでする」
「姑息」・・・X「ひきょうな」、〇「一時しのぎ」
「おもむろに」・・・X「不意に」、〇「ゆっくりと」
「失笑する」・・・X「笑いもでないくらいあきれる」、〇「こらえきれず吹き出して笑う」
「流れに棹(さお)さす」・・・X「傾向に逆らって、勢いを失わせる行為をすること」、〇「傾向に乗って、勢いを増す行為をすること」(これは相当間違いやすい)

このほか書き間違いもたくさん指摘してあったがあまりに掲載語数が多くいちいち取り上げられない。カタカナ語で「Xボーリング、〇ボウリング」があったのは当然。未だに間違って書かれることが多いからこれだけは取り上げておいた。

2017年9月15日金曜日

キム・ヘス似の女医さん

今日は可愛いんだ理事長が休みをもらっていて外来がえらく忙しかった。朝から夕方まで例によってプレゼント攻勢や病状説明の案件もあったり、そんな中アミヤンDrがDCカンターを手伝ってときて「ドン!」とショックを与えて除細動したりと何でもありだった。おまけに久々の当直だったしー。うー。

でも意外に救急車は来なくて医局のTVを見つつソファ寝できた。録りだめビデオの中になぜかペ・ヨンジュン主演の「愛の群像(1998年)」がいっぱい入っていた。あ、たしか自分が1回だけ録画のつもりで録っていたんだ。連続録画になっているわい。全44話という長さは韓ドラではそれほど珍しくはない。第1話は録り損ねで第2話から見ることにした。

貧しく親に捨てられたヨン様は自活しながら遅れて20才代後半で大学生となって隙あらば逆玉に乗ろうという野心たっぷりな役どころだ。ユン・ソナ扮する裕福な学生にからもうとするもすぐにはうまくいかない。だが実は本命の相手役がキム・ヘス扮する4才年上の大学臨時講師だった。キム・ヘスは日本ではそんなに知られてはいないが、彼の国では20年以上も主役を務めるスター女優で以前彼女主演の「クッキ(1999年)」という女性起業家のドラマを見た。で、今回、やはり主役をはるだけのことはあると思った。思わず画面を見続けたのだ。若いユン・ソナの方が目立つかと思いきや、くりっとした目や表情などキム・ヘスの方に引きつけられるんだ。だてに主役を長年はってませんわよってところか。

ところで彼女が立ち上がってふっと横顔を見せたとき、あれ?ヒラメグDrに似ているって思った。画面を止めて写真に撮って比べるとあごのラインがそっくりだ。へー、韓ドラ好きだった彼女に教えてやりたいな。(上がキム・ヘス、下がヒラメグDr)

でも今は結婚して県外にいるからなかなか連絡できない。こてる日記を見てぜひ韓ドラ主演女優クラスだよって知って欲しいわ。

2017年9月14日木曜日

字一色上がった!

いやー、あまりにあっさりとしかも突然に上がれてしまって驚いた。麻雀で自身初めての役、役満の字一色をである。

麻雀の役満は公式では全11種あり、国士無双、四暗刻、大三元は麻雀打つ人ならほとんどの人が上がったことがあるはず。小四喜もそこそこ上がれる(ただ大四喜は困難)。私はこれら主要4役満は10回以上、国士に至ってはおそらく50回は上がっている。この他に緑一色を2回上がった。しかし、字一色、清老頭、九蓮宝燈(超難関の純正九蓮宝燈ではない)は聴牌はするものの上がり切れていなかった。この他の天和、地和は全くの偶然役だし最難関の四槓子は見ることすら奇跡なのでしようがないが、字一色、清老頭、九蓮宝燈くらいはいつか上がりたいと思っていた。何ヶ月か前、見せたまえDrが字一色小四喜のダブル役満を上がった時には羨ましいと思ったものだ。

だいたいが役満は麻雀を始めて1、2年のころによく上がれる。初級者レベルだと展開が遅くなりがちで警戒心も薄いからだ。私も経験した5つの役満とも初めて上がったのはすべて学生時代だ。同じ初心者だった同級生の身重君が「こてる、初めて役満を上がったぞ。字一色(じいっしょく)だ」と日本語読みで教えてくれたのが1979年の後半だった。へーえ、いいな自分もと思い、翌1980年初めに小四喜を歯学部同期のダイスキ君から上がったのを皮切りにドキドキハラハラしつつ上がったり上がり損ねたりしてきた。字一色もいずれ上がれるだろうと高をくくっていたが、1985年にサブアラドDrに振ったことはあっても上がることはなく、聴牌すら難しい状況が続いていた。去年だったか字一色小四喜を聴牌したのにサブアラドDrらに抑えられ上がれなかった。それがネット麻雀とはいえ特上卓の五段六段の簡単には上がらせてくれない相手なのに突然変異的にぽっと上がれてしまったのだ。ドキドキする間もなかった。

南3局南家で私はトップ目だった。配牌で字牌対子がやたら多くさらに第1ツモ牌が北。字牌対子が4種に中が1枚とまさに字一色狙いの手になった。
九筒三索三索六索八索東東西西北白白中ツモ北ドラ二萬
で、打9ピンとし、1巡目に出た北をポン!、次に出た西をポン!。4巡目に上家の親が白を出してこれも当然ポン!
三索三索東東中ポン白白白ポン西西西ポン北北北
で、ここで中を出せばトイトイ混イツで満貫確定だ。それを上がればトップがさらに確実になる。しかし字一色を上がってみたい私は打3索の聴牌崩しに出た。甘いか?そう、甘いかもしれない。でも生まれてこの方一度も上がったことのない役が一手違いで作れそうなんだ。まあ、こんな打ち方をしていたら鳳凰卓クラスでは上がれないだろう。だが、この時上家の親は追いつめられていた。東が浮いていてこれを残したら自分の上がり目はなかったのだ。持ち点5000点しかなくこの親で点数稼がないとビリはほぼ確定、天鳳ルールではラスが一番痛いのでどうしても頑張らざるを得ない。で、東を出してくれた。ポン!打3索。うお、ついに字一色聴牌だ。
中ポン東東東ポン白白白ポン西西西ポン北北北
ただし、これはまさに裸単騎待ち。手が見え見えで防御はからきし弱い。この手に誰が字牌を切って向かってこよう。1、9牌も混イツ、混老が付いてバイ満確定だから切れない。でもなんていうのかな、あまりに早々と聴牌したので上がれる予感がしていた。すると7巡目、親があっさりと中を切ってくれたのよ。え?ジャーーン!!効果音が響くと同時に「わぉー上がったぁぁーー!!ツーイーソー!!」と咆える私がいた。

どんだけの暴牌よと後で親の手を見れば、中を握ってしまえば上がりはおろか聴牌すら困難な手ではあった。ルール上オリを選ぶ意味はなく致し方なかったか。これが脇の二人に来ていたら未来永劫出てこない牌で、まさに展開に恵まれた上がりだった。でも役満が上がれる時ってそういうことなんだ。自分の力だけで上がれたかのように思うのは錯覚で目にみえない思惑と展開の利のおかげが必要なのだ。

それでも素直にうれしくてサブアラド六段に電話をした。「ほう、それはおめでとう」としばらくは役満談義となった。サブアラド六段は主要な4種は当然上がっていて字一色は私から、他に地和、純正九蓮宝燈も上がっていて清老頭も確か上がっているという。天和、四槓子はない。ただ緑一色はないとのことでそこだけは私が勝(まさ)った。お互いやりこんでますナ。次は清老頭か九蓮宝燈、これをぜひ上がりたい。ま、役満は麻雀の華、上がった時はちょっぴり自慢もしてみんなで祝福もしましょ。