2013年4月5日金曜日

「猫に噛まれました」

昨日の話、やむにやまれぬ遅刻のことはスルーしていたのだが、左手の腫れが午後になってひどくなってきて痛みもじくじくがひどくなってきてどうにかしないといけなくなった。3ヶ所噛まれたうちの薬指の付け根が感染ゲンのようだ。少しずつ広がって来ているのが分かり抗生剤を飲むべきと手持ちのミノマイシンを1錠内服した。しかし痛みは消えずまだ今日になっても残っていた。


そんな様子を見た外来看護師たちが「リバ湿布(リバノール=アクリノール)した方がいい」とアドバイスしてくれ形成外科のええのんかDrに相談するとすぐにリバノールの黄色い瓶を準備させガーゼに浸してチャチャッと左手甲に載せ包帯ぐるぐるにしてくれた。外科処置ではおなじみのこのリバ湿布、どのくらい効果があるんやろと日頃疑問に思っていた。ところがこれで痛みがかなり引いたのだ。今日は外来担当になったので内視鏡をせずガーゼを外さずにすんだのも幸いした。そのままリバ湿布ガーゼで仕事していたのだがいかんせん手負いの左手が目立つ目立つ。職員、患者とそこに視線が行き「どうしたんですか?それ」と尋ねられることしばしばで、そこで思い立ち、手のひらのガーゼに「猫に噛まれました」マジックで書いた紙を貼ることにした。ふふふ、質問を待ってさっと手のひらを返すわけだ。どの猫かと聞かれればうちのバカ猫、いやゲンちゃんの仕業ですと答える。「そんなキョーボーな猫なんですか」にはさすがに外界に出て無理やり連れ戻そうとした私が悪いんですと苦笑したりして・・。ともかくもちょっとした不幸もお笑いに変え、滅多にないイベントを楽しもうって魂胆だった。

その後。抗生剤もクラビット500mg1錠に変えて内服したら2、3日でほぼ治ってしまった。めでたしめでたしなんだが、猫に噛まれたって外来患者が来たらいじわる看護師が「あ、こてる先生に診てもらいましょ」って私を呼んだケースがあったが、専門外でしょ!

2013年4月4日木曜日

ゲンちゃん、大脱走

朝、家には私一人しかないかった。いや、ゲンちゃんはいて一人と一匹だけの家の中、カールに頼まれていたゲンちゃんトイレの掃除をしていた。裏口の戸を開けトイレをいじっているとゲンちゃんが近づき外に出たそうにしていたので「こら、シッ!あっち行って」と追い返した。しかし、そろそろ掃除し終わろうとした時だった。ゲンちゃんは裏戸そばの冷蔵庫の上から屈んでいた私の背中に飛び降り外に出やがったのだ。諦めたのは見せかけだけ、猫なりに知恵を働かせていたのだ。しまった!とすぐに追いかけたが隣家の庭に入り草などをクンクンなどして「ゲンちゃん、おいで」と呼びかけるもこっちに寄ろうともしない。家から一歩も出さない箱入り猫なのでそのまま放置するわけにもいかない。時間も8時でそろそろ家を出ないと仕事にも差し支える。参ったと思いつつゲンちゃんの動きに合わせあっち行きこっち行きした。

そのうち敷地内に戻ってきて私の手の届くところに来た。「ゲーーンちゃん、家に戻るんだよーーん」と首根っこを捕まえようとした刹那、ウギャー!!と抵抗して私の左手を噛んだ。アイタッと手を放さざるを得ず左手からはうっすらと血が・・。素手ではこっちが怪我をしてしまう。かといって家のゴム手はカール用で小さく入らずうまく捕まえられない。エサを出して釣ろうにも2時間前に食べたばかりでお皿に見向きもせず、両隣や対面のしもどーすん家まで脚を伸ばして外界を満喫しやがっている。そしてとうとう見えなくなった。不安とあせりで私はどうしていいやら。仕事も気になりムッちゃんNsに電話しゲンちゃんを家の中に入れない限り出勤すらできないことを伝えた。今日は私自身の健康診断もあり休むわけにはいかないのだが・・。ふー、どうしたらいいんだ。左手はバイキンが入らないようにすぐに洗浄するもちょっと痛い。でもこのままゲンちゃんが帰って来ない方がもっと痛い。

9時を過ぎた。私は捜し回るのを諦め玄関や庭の窓、裏戸など全部を開きっぱなしにしいつでもゲンちゃんが帰って来られるようにした。待機作戦である。TVつけてTBS「はなまるマーケット」など眺めていたがどんな内容だったか思い出せない。じりじりと時間は過ぎる。ふと、裏戸口に置いてある猫トイレからがさがさという音がした。ゲンだ!なんと当たり前のようにおしっこをしている。このやろう涼しい顔しやがって。即、裏戸を閉め、窓を閉め、玄関を閉め家の中に閉じ込めた。ふぅー、これで動ける。ともかく無事に帰って来ただけでも良かった。家を出たのは9時半ちょうど。10時前には青雲会病院に着いた。そこから身体測定から始まる健診を受け、最後はバンブックDrに経鼻内視鏡を受けようやく午前が終わった。検査項目にアドレナリン値があれば激増していたかも。本当にヤレヤレとはこのこと。猫1匹、油断禁物の一件であった。