2017年9月14日木曜日

字一色上がった!

いやー、あまりにあっさりとしかも突然に上がれてしまって驚いた。麻雀で自身初めての役、役満の字一色をである。

麻雀の役満は公式では全11種あり、国士無双、四暗刻、大三元は麻雀打つ人ならほとんどの人が上がったことがあるはず。小四喜もそこそこ上がれる(ただ大四喜は困難)。私はこれら主要4役満は10回以上、国士に至ってはおそらく50回は上がっている。この他に緑一色を2回上がった。しかし、字一色、清老頭、九蓮宝燈(超難関の純正九蓮宝燈ではない)は聴牌はするものの上がり切れていなかった。この他の天和、地和は全くの偶然役だし最難関の四槓子は見ることすら奇跡なのでしようがないが、字一色、清老頭、九蓮宝燈くらいはいつか上がりたいと思っていた。何ヶ月か前、見せたまえDrが字一色小四喜のダブル役満を上がった時には羨ましいと思ったものだ。

だいたいが役満は麻雀を始めて1、2年のころによく上がれる。初級者レベルだと展開が遅くなりがちで警戒心も薄いからだ。私も経験した5つの役満とも初めて上がったのはすべて学生時代だ。同じ初心者だった同級生の身重君が「こてる、初めて役満を上がったぞ。字一色(じいっしょく)だ」と日本語読みで教えてくれたのが1979年の後半だった。へーえ、いいな自分もと思い、翌1980年初めに小四喜を歯学部同期のダイスキ君から上がったのを皮切りにドキドキハラハラしつつ上がったり上がり損ねたりしてきた。字一色もいずれ上がれるだろうと高をくくっていたが、1985年にサブアラドDrに振ったことはあっても上がることはなく、聴牌すら難しい状況が続いていた。去年だったか字一色小四喜を聴牌したのにサブアラドDrらに抑えられ上がれなかった。それがネット麻雀とはいえ特上卓の五段六段の簡単には上がらせてくれない相手なのに突然変異的にぽっと上がれてしまったのだ。ドキドキする間もなかった。

南3局南家で私はトップ目だった。配牌で字牌対子がやたら多くさらに第1ツモ牌が北。字牌対子が4種に中が1枚とまさに字一色狙いの手になった。
九筒三索三索六索八索東東西西北白白中ツモ北ドラ二萬
で、打9ピンとし、1巡目に出た北をポン!、次に出た西をポン!。4巡目に上家の親が白を出してこれも当然ポン!
三索三索東東中ポン白白白ポン西西西ポン北北北
で、ここで中を出せばトイトイ混イツで満貫確定だ。それを上がればトップがさらに確実になる。しかし字一色を上がってみたい私は打3索の聴牌崩しに出た。甘いか?そう、甘いかもしれない。でも生まれてこの方一度も上がったことのない役が一手違いで作れそうなんだ。まあ、こんな打ち方をしていたら鳳凰卓クラスでは上がれないだろう。だが、この時上家の親は追いつめられていた。東が浮いていてこれを残したら自分の上がり目はなかったのだ。持ち点5000点しかなくこの親で点数稼がないとビリはほぼ確定、天鳳ルールではラスが一番痛いのでどうしても頑張らざるを得ない。で、東を出してくれた。ポン!打3索。うお、ついに字一色聴牌だ。
中ポン東東東ポン白白白ポン西西西ポン北北北
ただし、これはまさに裸単騎待ち。手が見え見えで防御はからきし弱い。この手に誰が字牌を切って向かってこよう。1、9牌も混イツ、混老が付いてバイ満確定だから切れない。でもなんていうのかな、あまりに早々と聴牌したので上がれる予感がしていた。すると7巡目、親があっさりと中を切ってくれたのよ。え?ジャーーン!!効果音が響くと同時に「わぉー上がったぁぁーー!!ツーイーソー!!」と咆える私がいた。

どんだけの暴牌よと後で親の手を見れば、中を握ってしまえば上がりはおろか聴牌すら困難な手ではあった。ルール上オリを選ぶ意味はなく致し方なかったか。これが脇の二人に来ていたら未来永劫出てこない牌で、まさに展開に恵まれた上がりだった。でも役満が上がれる時ってそういうことなんだ。自分の力だけで上がれたかのように思うのは錯覚で目にみえない思惑と展開の利のおかげが必要なのだ。

それでも素直にうれしくてサブアラド六段に電話をした。「ほう、それはおめでとう」としばらくは役満談義となった。サブアラド六段は主要な4種は当然上がっていて字一色は私から、他に地和、純正九蓮宝燈も上がっていて清老頭も確か上がっているという。天和、四槓子はない。ただ緑一色はないとのことでそこだけは私が勝(まさ)った。お互いやりこんでますナ。次は清老頭か九蓮宝燈、これをぜひ上がりたい。ま、役満は麻雀の華、上がった時はちょっぴり自慢もしてみんなで祝福もしましょ。

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