2022年7月31日日曜日

2週間早い墓参り

今度のお盆は諸事情で田舎に行けそうになく、たまたま子どもら2人が来ているので、日曜の今日、田舎へ墓参りに行った。

実家は今はあこネーサ母が施設に入っているので誰も住んでいない。しかし隣家のヒラーキ夫妻が開けてくれ、線香を上げることが出来た。チエコンさんが手作りのマーマレードの炭酸割りやオランジェットという蜜柑の輪切りで作ったものなど出してくれ、いずれも美味しくて「田舎でカフェも出来るんじゃない」とのカールの褒め言葉もまんざらじゃないと思った。さらに2月に生まれた長男の男の子センゲン君の写真も見せてもらった。弟夫婦の方が先にお祖父ちゃんお祖母ちゃんになった。うちはセージが結婚したばかりでまだ少し先だろうな。↓上がマーマレードの炭酸割り、下が坊津秋目産の無農薬で作ったタンカンのオランジェットでオレンジに比べると皮の苦味が強いけれど風味は良いので毎年作っているんだそうだ。

1時間ほどして生まれ故郷のお寺に行き、線香を上げ、今度はヒトミンチョ家に寄った。事前に連絡していたので「田舎料理だけどお昼は作っておくから〜」とヒトミンチョの料理を頂いた。兄貴たちに薄味なのを「お前の料理は味がしない」ってよく言われるそうだが、カールはもっと薄味なので私はまったく平気、ちゃんとした味付けだったよ。煮しめや卵焼きもよくある鹿児島の甘い味付けでなくイイ感じだ↓。

ヒトミンチョはネコの話題やお互い還暦も迎えての年金の話題の他、職場のコロナ感染者の濃厚接触者に当たってしまい、自分は陰性なのに自宅軟禁扱いでどこに行けずヒマでつまらなかったなど語っていた。他はTVで大リーグ観戦。大谷翔平のエンゼルス対レンジャーズ戦は大谷の見事なスリーランがあったのにすぐに逆転され、また「なおエ」パターンかと思ったが珍しく終盤にねばって3点差をはね返し逆転勝ちを収めた。こうでないとねー。チームが今一なんで今年のトレード期限はまとまらなくても来年あたり大谷はトレードされる可能性が高いやろな。

試合も終わってそろそろ帰ろうとなり、国道226号線に出ると、すぐに「あれ、あれはフサンコ従兄じゃ?」とカールが気がついた。画伯は絵筆を握るのではなく家の前の道路で草取りをしていた。↓昔(55年以上前)、段ボールの箱で上半身を纏(まと)い、ロボットに扮してガオーとやっていた頃のフサンコ兄を思い出したが、こうして見ると60代後半の雰囲気が出ているねー。

無事、帰宅した後はバタッと寝て、夕方17時半からの病院当直に備えた私であった。

2022年7月30日土曜日

高齢者ご本人の意見尊重を

外来で近隣の老人施設から「90代の高齢女性が嘔吐して貧血もあるから精査をー」という依頼があった。その日は内視鏡をやっていないので来週に予約を取りましょうと進めると、当の高齢女性が「検査は受けたくない。もうこの年(92歳)まで生きて来ただけで十分、絶対に受けない」と抵抗した。内心それも一理あると思いつつも、施設を管理するドクターから紹介状を受けたからには「そう言わずに(検査は)簡単だし、万一命に関わる病気だったら早めにやって良かったぁとなりますよ」と諭すように話をした。しかし頑として受け付けなかった。

付き添いの看護師は20年くらい前まで当時の青雲病院病棟にいた「いっちゃう」Nsだった。青雲を辞めた後、結婚したと聞いていたが名字は元のママだね・・「ああ、ちょっと汚して、またきれいになりました」とサラリ(笑)。そのいっちゃうNsもいっしょに御老人を説得したが、埒があかず私は話を切り替えた。「いや、私も無理に胃カメラや大腸内視鏡などしなくてもいいかもと思っているのよ。貧血は確かにあるが以前からHb8弱で今回はHb6.8、しかも貧血のパターンが出血性ではなく低栄養か腎機能がらみなんだ。向こうのドクターの紹介状があるから私も一応勧めてはいるが、鉄剤を飲んでおくくらいでいいんじゃないか」と。
そしていっちゃうNsに向こうのドクターを説得するための言い方まで教えた。それでも検査をしてくれと言い張るなら無論どうぞ連れてきてOK、と。確かに嘔吐して少量血液が付いて貧血があれば消化器内視鏡実施が王道だろう。しかし本人が自分が高齢であること、残りの人生の生き方を理解して無駄な検査や治療は受けないとはっきり言える人だった故に、本人の意見を尊重したわけだ。

それでも私は胃カメラの予約を消さずにいた。しかし2日後、そこの施設から連絡があって胃カメラ予約取り消しとのことだった。ふむ、それでいいのよ。なんでもマニュアルどおりに対処すればいいわけではない。高齢者本人の意見はもっと尊重してもいいと思ったことだヨ。

2022年7月29日金曜日

M2 MacBook Airが届いたのに

今日は外来担当日。外来患者数は第5週の週末とあってそんなに多くはなかったけれど、高熱の救急患者、肺炎患者、そして近隣クリニックから下血患者紹介とあって結局3人も入院担当することになった。

そして感染爆発のコロナ外来も相変わらず受診者が多い。ただどうやらこの第7波が収まれば感染症法上の2類相当扱いを緩和し一般外来でも診察OKになったり全数把握もしなくてもよいインフルエンザ並の扱いになるようだ。現在のオミクロン株主体の感染状況ではそれが当然取るべき態度だろう。コロナのために病床ひっ迫や医療関係者休業で沖縄など一般の重症患者を十分に診ることが出来なくなりつつあるらしい。そのコロナの死亡者は確か今日は沖縄はゼロだったんじゃない?発生者数は5千でも死ぬ人はほとんどいないなら、今の2類相当扱いは変えるべき時期に来ているわけだ。

下血患者は当初虚血性大腸炎と思われたが、内視鏡担当した並ぶンDrからの連絡では「S状結腸憩室からの下血でしょう」とのことだった。いつもなら私が交代して止血処置に当たるが、他の入院患者の指示出しですぐには行けず並ぶンDrに任せた。で、行ってみるとちょうどS状結腸を観察している時で、彼が「この憩室でしょうかねぇ」と聞いてくるのを、私が「いや、これではない」などとアドバイスしつついっしょに観察した。すると他の憩室と違って凝血がめだつ所があり「そこ、怪しい」と私。洗浄しつつ先端フードで刺激するとじわっと出血があった。「やった、ここだ!」これは嬉しかったネ。止血クリップも比較的簡単に出来て、並ぶンDrも「いやー憩室を止血するのは滅多に(経験でき)ない」と満足していた。彼は非常勤なので入院受け持ちは私だがこういうのは疲れないんだ。入院後の目途もほぼ立つので、なんと点滴指示や食事指示、そして退院予定まで入院サマリーに記載しちゃったよ。後で変更あれば修正すればいい(ニヤリ)。

それやこれやで今日の帰宅は19時過ぎになった。すると、今月上旬に注文していたM2 MacBook Airが宅急便で届いていた。あれれ、確か当初は8月中旬くらいになるとのことだったのにこんなに早くなったの。でもおニューのパソコンは開けると初期設定などで時間がかかりしかもストレスが溜まるというのをこれまでの経験から分かっている。それで、Macマニアからしたら考えられないだろうけど、開封することなく今日は放置することにしたのだった。


2022年7月28日木曜日

温泉好きが温泉を嫌になる時

体調を崩し青雲会病院に入院していたギボヒサコがお世話になっている施設に帰るため今日退院した。偶然チッチも帰郷しているため、カールといっしょに退院に付き添った。ばかりでなく、たまたま出張で鹿児島市内に来ているセージの職場にも寄って、わずかではあるがセージとの久々の対面も果たした。この世情ゆえに施設での面会が困難ゆえのカールの機転だった。

そのセージとチッチ、夜、私がいつものように早くに眠り込んだ時、二人で近隣の温泉「たぬき湯」に出かけていた。チッチが私のプリウスを運転してである。セージも無論運転出来るのだが夕食時にビールを飲んでいた。ちゃんと運転出来たかなと後から思ったが、無事自宅駐車場に戻って来ていた。二人は「芦刈温泉」にも行ったりして結構温泉好きなんだ。私はそこまでして温泉に出かけることはない。カールが温泉好きだからかな。
↓上が「たぬき湯」で下が「芦刈温泉」


そんな温泉好きの彼らが語っていたことだが、「たまに温泉が嫌になることがある」そうで、それがおんなじ理由だった。それは「常連の中に主(ぬし)みたいな人がいる」ことなんだそうだ。カールはサウナに入る時、熱が逃げないよう戸はきっちり締めてほしいのだが常連グループの人たちの中に少しだけ開けて入っている人がいて、カールが閉めたら露骨に嫌な顔をされたことがあった。チッチは常連さんらの威圧感を感じることがあってそこが嫌に感じることがあるらしい。なるほどねー。

でもチッチに言わせると「鹿児島は温泉の数も多いし、値段も他県に比べて大人420円でほぼ統一されていて安い」と利点を強調する。ふーむ、そんないいところに住んでいてほとんど利用しないのはもったいないな。私も今度利用しよーっか。

2022年7月27日水曜日

蝉の声

今現在、朝早くは庭のセミの鳴き声がにぎやかだ。たまたま実家に帰って来ているセージは「うるさいな」とつぶやく。まあ確かに大きな鳴き声でそうも聞こえる。ただ私にはそれほどでもなく、いかにも夏真っ盛りでいいなぁとさえ思う。

「閑(しずか)さや 岩にしみ入る 蝉の声」

芭蕉のようにその鳴き声が静けさにまで感じ入るほどの境地にはまだならないけれど。 

出勤前に枇杷の木に止まって鳴いているセミ2匹を写真に撮った。このセミは何ゼミなんだろう。子どもの頃、夏休みに城山に行ってセミ取りをしたことがあるがセミの種類までは分からなかった。

芭蕉の句は1689年旧暦5月27日現在の7月13日に山形の立石寺で詠まれたことが分かっている。斎藤茂吉らの間で昭和初期、この時のセミは何だったのかとその種類について論争が起きた。茂吉はアブラゼミだろうとしたが独文学者の小宮豊隆はニイニイゼミではと対立した。その後茂吉は実地調査などの結果ニイニイゼミであったと自らの誤りを認めたそうである。

さて庭のセミは何ゼミ?↓にその動画を載せておこう。私は茂吉と違って自ら調べるほどの器量はない。医師であり歌人としても大家だった斎藤茂吉はやはりすごいね。


2022年7月26日火曜日

サブスクリプションの落とし穴

毎日、いろんなところからメールが届く。たいていは商品がらみか医療関係の情報系メールなのだが、楽天カードからの利用明細も届くのでたまにチェックしてみる。すると今月分の支払い予定額とその明細におかしな点に気が付いた。「GOOGLE PLAY JAPAN」の名前で1180円が毎月15日と26日に引き落とされているのだ。GOOGLE PLAY JAPANとはYouTubeプレミアムの利用料金のことでこれを利用するとYouTube視聴時にCMが全く入らなくなったりダウンロード出来たりなどのサービスがあり、YouTubeを毎日数時間視聴する私は納得して利用している。

が、しかしー。月に2回も引き落とされているのはおかしい。しかも今日26日に引き落としというので、すぐにYouTubeを開きアカウント画面から解約を申し込んだ。そうすると今月支払い予定から26日の1180円が消えてほっとしたのだが、YouTubeにCMが出るようになった。おかしい、もう一つの1180円はちゃんと支払っているのにー。

ちょっと心当たりがあるのが数ヶ月前にパソコンの調子がおかしくなりYouTubeが視聴出来ない時があった。その時にYouTubeプレミアムをまた申し込んだ気がする。チェックすると3月の支払い分から月2回の支払いになっていた。そこで気がついた。申し込んだ時に私は日頃使っているアカウントではなくて別のアカウントで申し込んだんだ。最初が本名で2回目がこてるといった具合。請求先やメールは同じだ。以前のアカウントで申し込んだのは解約していないから当然2アカウント分請求が来ていたというわけだ。5ヶ月分だから1180x5=5900円の無駄払いをしていた。ログアウトし本名のアカウントで開くとそこはCMなしのYouTubeになっていた。ふぅ。

自分で気がつかないといつまでも無駄な支払いをしていた。当然だが、会社の方からは同じアドレスで2つ申し込んでますがおかしくないですか?なんて連絡は一切ない。いやー、サブスクリプション(定期継続購入)は怖い😱。ネット配信や音楽サービスなど利用している人はたまには明細はチェックしよう。できれば毎月チェックをね。いやー、反省しきりだったわ。

2022年7月25日月曜日

本当に噴火警戒レベル5だったの?

昨夜20時過ぎに、「桜島が爆発的な噴火をして噴火警戒レベル5が出たから避難してー」との報道があった。カールのスマホも急に大きな警報音が鳴って災害情報警報の連絡があった。私のは・・オフにしていて全く音はなし。でも良かったわ、ちょっとうるさかったもんね。
さらにうるさかったのがTV報道などで知った全国のカールのLINE仲間から「大丈夫?」といった心配連絡が多数あったこと。「はあ・・いちいち返信するのが面倒くさいわ」とため息をついていた。それが空振や爆発音があったり降灰があったならまだしも、対岸の鹿児島市内住民にとっては何にもなかった。ちょうどそのころ吉野町方面で花火が上がっていてそっちは音も光もあって見物人もいたくらいだったが。

はっきり言って本当に緊急避難しないといけないくらいの噴火だったの?というレベルだった。有村や古里の住民は気象庁の警告だから仕方なく避難したのじゃないかな。昭和40年代から十回や二十回どころか何百何千とこのての噴火を体験した住民なら逃げ出すほどのものじゃないと分かっていたはずだ。それと逆だったのが有名な大正噴火(1914年)だ。1ヶ月ほど前から井戸水が涸れるなどの現象があり、数日前から有感地震が続き、白煙や火映現象も起きていた。前日には井戸水が逆にあふれたり熱湯が噴出したりなどの現象も起き、避難を開始した住民も多かった。東桜島村長は何度も測候所に問い合わせるも「桜島は噴火なし」との回答だったため、東桜島村の住民なかでも知識階級といわれる人たちはそれで逃げ遅れ数十人が亡くなったという。噴火の記念碑を建てる際に「桜島に異常があった時には測候所を信じず急ぎ避難せよ」の文言を入れ込むことで村会では全会一致でまとまっていたが、さすがに名指し批判はいかがなものかと「理論ニ信頼セズ」という表現に落ちついたという。

今回の噴火は6年前に19時のNHKニュースが久しぶりに噴火した桜島を緊急報道したケースに似ている(こてる日記にも書いた→https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2016/02/blog-post_5.html)。大正噴火のようなプリニー式噴火なら分かるがブルカノ式噴火ならいつものことで注意喚起は必要だろうが緊急住民避難はちと大げさだったろう(噴火の違い→https://www.jma-net.go.jp/sendai/knowledge/kyouiku/eqvol/a_vol_type_ws.pdf)。TVのインタビューでは子どもの「怖かったー」という発言が使われていた。しかし「いつもの噴火なのになんで避難しなくちゃいけないの」という発言はきっとあったはずなのに出てはこない。気象庁の判断を非難するわけではないが、今回の警告は住民の肌感覚とは違っていたと言うにとどめておこう。

2022年7月24日日曜日

文句同級生&取った!ボール

朝は夏の高校野球鹿児島県予選決勝や大谷の試合などTV野球観戦だった。

鹿実対大島は見ていてトータルでは明らかに鹿実に分があった。大島は大野投手の頑張り次第でよくねばっていたが、6回の表につかまった。7回までよく3点に抑えていたといっていい。だが鴨池の球場にこれまでないくらいの観客が押し寄せたのは心情的に大島に離島勢初の夏の甲子園に出て欲しいという願いが強かったからじゃないだろうか。私も応援していた。9回裏、ノーアウトでヒットが出て少し期待が出たのに続くバッターのいい打球がピッチャー真っ正面でグラブに収まり、1塁ランナーも帰れずあっという間にツーアウトランナーなしで勝負あったかに見えた。

しかしここから鹿実守備陣がぎこちなくなる。2塁ゴロはあれはエラーやろね。その後も2塁手はエラーもどきをやり、ピッチャー赤嵜君も暴投するなどして2塁3塁から代打が綺麗なツーベースヒットを打って3対2に追い上げるんだから高校野球は分からない。鹿実2塁手は相当動揺していたはずで、もしここで2塁強襲の打球が来たらエラーする可能性五分以上あったかも。ライトフライで一番ほっとしたのはあの2塁手だったろう。鹿実も4年ぶりとかで強豪校といえども甲子園へ行くのは並大抵ではない。今日は選手全員髪をそり込んでいてチト怖かったが甲子園では気楽に爽やかに戦って欲しい。

そうだ、この試合、観客押し寄せたのとコロナチェックに主催者が手間取り試合が開始して1時間経っても入場出来ない人が大勢いたとの報道があった。

「県高野連によると、入場開始を予定より30分早い8時45分に変更したものの、試合開始が近づくと一段と人が詰め掛けた。新型コロナウイルス感染対策で名前の記入や手指消毒、検温をしたため、「入場まで想定より時間がかかった」という。並んでいる途中に熱中症になる懸念もあり、県大会では初めて外野席を開放した」とあり、その後「同市南林寺町の橋〇龍〇さん(63)は午前9時半に球場に着き、観戦できたのは11時すぎ。「列に並ぶ途中で諦めて帰宅したり、体調が悪くなったりした人もいた。高野連は再発防止に取り組んでほしい」と注文した」そうだ。この63歳男性、私の小中の同級生じゃん。あはは、いちゃんもんつけている様子がいかにも彼らしくありありと浮かぶワイ。あの暑い中観戦しようとするだけあいつまだ元気なんやな(笑)。

メジャーリーグはTV付けっぱなしでぼうっと見ていたら、大谷が20号ホームランを打ったのですぐにTV前にかじりついて再現VTRを見た。低い弾道から一直線にライトスタンドに入っていたが、それよりも興味を引いたのはその打球を長髪の少女と黒人青年が取り合った後のシーン。勝者は長髪の少女でホームランボールを握って大喜び!見ていてこっちまで嬉しくなった。「これ、あのショーヘイ・オオタニが打ったホームランボールよ」って一生の宝物になるんだろう(⌒о⌒)。↓黄丸と黄矢印がホームランボール。大喜びの少女に対して背後から残念そうに眺める黒人青年。いつか取ってね、ホームランボール。


2022年7月23日土曜日

ストレスに陥った日直

昼前に来た腹痛患者はやや重症の人だった。採血、腹部CTで特定した疾患名は私の専門外、しかもほとんど初めて診た疾患で、入院して治療しようにも自信がない。治療を引き受けてくれる上位病院に転送を依頼することにした。

まずは市内の国立のセンターに依頼した。その患者は数年前にそのセンターで心疾患の治療を受けたことがあったからだ。しかし私に言わせればちょっとしようもない理由で断られた。それで市立の病院や大学の病院、民間の病院にあちこち電話をしたが、即OKの病院はない。救急を診る病院にも電話しようかとそこのホームページを開けたりもした。市立と大学が一応相談に乗ってくれ、民間の病院は「コロナ発生で現在受け入れ不可」とのこと、いやはや八方塞がりになった。

半ば、入院させて自分で治療していくしかないか・・と覚悟していた頃に、大学から電話が来て「こちらで診ましょう」とのことでホッとした。コロナは来院時に最初に調べてPCR陰性を確認していたし、すでに紹介状やCT画像のCD-Rなどデータは揃っていたのですぐに見送ることが出来た。いやー、転送が決まるまでの2時間ほどは強ストレス状態だった。外来患者や内視鏡患者がたくさんいる忙しさよりもどのように対処していいか分からない一人の患者を抱える方が医者としてはストレスを感じるものなんだ。

それとコロナ感染が重症化する人は少ないのに今の基準のままで対応するとなると、今日のようにコロナ患者よりきちんと診るべき患者が後回しにされる懸念が出てくる。コロナも発生数ばかりでなく重症患者、死者数で対策を語るようにしよーよ。

2022年7月22日金曜日

湖西種実Ns最後の内視鏡室

湖西種実Nsが今月で退職することになった。内視鏡室勤務になって7年、出産前は病棟だったので10年以上勤務していた。

湖西さんといえば内視鏡室勤務直後からこてる日記ネタになった。→https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/search?q=ガンバポーズの実の意味その後も私の一人大腸内視鏡に大受けしたり、インフルエンザに罹ったり(A型もB型も)、子どもに「いちもつ」の意味を尋ねられたりと話題に事欠かなかった。↓では内視鏡スタッフをの一同写真。長い間お疲れさん〜(⌒о⌒)。

上の写真で私は例のトムとジェリーアロハを着ているが、それは今日は内視鏡担当ではなかったからだ。内視鏡の時はすぐに検査着に着替えるのでせっかく人気のトムとジェリーを着るのはもったいないからな。で、今日もこのアロハ、人間ドックや内視鏡スタッフから「可愛い」「いいね」「似合っている」とちやほやぶりが止まらなかった。もしその売り場に私がいてもたぶん選ばなかっただろうが、カールには「光って見えた」そうでその慧眼ぶりには恐れ入る。帰宅して「また注目浴びちゃったよー」と言うと「ほら、私のおかげよ」とカールも大いに満足したのだった。

2022年7月21日木曜日

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」がいい!だって

病棟看護師のサーヤNsに「先生、今韓ドラに久しぶりにハマってます。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』ってドラマです」と聞かされた。最近お互いに韓ドラをあまり見ていなくて、彼女も「3ヶ月ぶりに見た」というくらいだったが、このドラマ「Netflixで週に2回配信されいるんですけど待ち遠しくて仕方ないです」とまで言う。ほう。

タイトルがちょっと変だが、ウ・ヨンウは女性弁護士で子役出身のパク・ウンビンが主役とのことだ。彼女はつい最近も時代劇の「恋慕」でヒットを飛ばしたばかりだが、今回もENAチャンネルという新しいケーブル局なのかあまり聞かない放送局のドラマで視聴率、話題性ともにすぐに1位になり、Netflixの日本の話題性でもつい最近1位になっていた。そこまで人気とあらば興味が出てくる。↓パク・ウンビン。子役時代の作品では私の好きな「復活(2005)」の他、視聴した作品では「ガラスの靴(2002)」「威風堂々な彼女(2003)」「太王四神記 (2007)」などがある。
天才的な頭脳と自閉症スペクトラムを持つ、大手法律事務所の新人弁護士ウ・ヨンウが様々な事件を解決し、真の弁護士に成長していくヒューマン法廷ドラマとのことだ。自閉症スペクトラムとはそれほど知られている疾患ではないがアスペルガー症候群も含まれるので聞いたことがあるかもしれない。アスペルガー症候群は発達障がいの一つで、社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などを特徴とする、自閉スペクトラム症のうち、知能や言語の遅れがないものを指す。有名人では歌手の米津玄師、海外ではイーロン・マスクもそう診断されているそうだ。そうなるとはたして「障がい」か?とも思えるが、こだわり過ぎ、過集中、完璧主義などのキャラがすぐれた業績を残す場合もあるということだ。

その手の演技はなかなか難しいかもしれないがパク・ウンビンは視聴者の心をがっちりつかんでいると思われる。制作スタッフは彼女の仕事の空くのを1年待ったというほど信頼していたようだ。うむ、私も見てみようか。まだ全16話のうち半分ちょっとしか韓国での放送もNetflixでの配信もされていない。リアルタイムで見られるのまたいいかも。

2022年7月20日水曜日

朝は渋滞、夕は出血

月曜が休みだと水曜に朝の医局会がある。それでいつもより早く家を出た。しかし高速を走らせていると、またもや渋滞が発生していた。あいた、今年は多いなぁ。これで3回目くらいか。事故が先の方で起きているのかと思っていたがどうも違うようだ。吉田インターでは降りようとする車で高速道路にまでかなりの渋滞があった。

医局会開始時間を20分も過ぎてようやく姶良インターが見えてきた。少し驚いたのはインターに入ってこようする車が多かったことで、いったいどうして渋滞しているのかその時は分からなかった。病院に着いて、今日の医局会が中止になったと聞いた。私を含め鹿児島組のDrらがほとんど来られなかったからだ。キブンDrなど午前6時半ごろには自宅を出たそうだが間に合わなかったとか。7時40分に出た私など大した被害でもない。渋滞の原因は空港先の横川付近で雨による崩れがあったとかで加治木まで高速通行止めになったせいらしい。高速を降りる車はすぐには片付かない。こんな時、1時間の渋滞はザラだ。3年前は4時間も閉じ込められたことがある。今回は姶良インターに近づく頃には通行止めが解除されつつあったのでキブンDrほどの遅滞に巻き込まれずに済んだわけだ。

夕方、昨日近隣クリニックから頼まれた大腸憩室出血患者の再検査を行った。S状結腸が出血の主座と分かっているがその憩室が何十個もあるので出血源特定がなかなか出来ない。そこで私はわざと出血させるよう仕向ける。点滴を早め、体位変換を促し、はては内視鏡先端フードで粘膜を刺激したりもする。内視鏡を1回挿入して水性下剤注入し、排便を促し、また2回目の挿入をしたりなど・・。

今回はそれらがうまくハマった。S状結腸の某屈曲部位から新鮮血が出てきたのだ。「やったー」と思わずつぶやき、動画撮影までした後、クリップとゴムバンド結紮法で止血出来た。やれやれ、それでも今月の大腸憩室の止血は2勝2敗だ。ただ五分五分は全国平均より高い。毎回止血出来るよう憩室出血との戦いはまだまだ続く・・。
↓は発見時の憩室からの拍動出血が確認出来る動画です。

2022年7月19日火曜日

この勝負もらった、のはずが・・

月曜が祝日休みだったためか、今日は外来患者が多かった。そればかりでなく発熱外来(コロナ外来)も受診者が殺到していて1日で170名以上も来たという。そして陽性患者が70名以上と青雲会病院での過去最高の数だったようだ。夕方、発熱外来担当のシマッチ院長はぐったりして医局に上がって来て、お中元でもらったラスク菓子をほおばっていた。今日の感染データはまとめられて明日発表されるからきっと2千人を越え、鹿児島県の過去最高の発生数が出るぞと思った(実際そうなった)。

昼も夕方前になって、発熱外来から実は肺炎だったという御老人の入院を頼まれ、院外から大腸憩室出血患者の依頼もあった。憩室患者はクリニックに先週入院し出血源は不明だが再下血ないので明日退院だねと話しをしていたらまた下血があり、そこの院長が私に相談してきた。憩室出血は専門分野だ、断るわけにいかない。来院してすぐに大腸内視鏡を開始したのだが・・結局、見つけきれなかった。上行結腸とS状結腸の2ヶ所のうち、上行結腸は血液付着がないのでS状結腸憩室からの出血だろうと推測ついただけ。ま、それもよくあること。入院、絶食点滴にして経過をみていけばまた再出血する時がくる。そこが勝負だ。

夜はオマルさんのところに行き、また碁を打った。今回は私の白番で序盤早々、私は大もうけをした。↓私が白矢印に打った場面。次に白が黄丸のいずれかに打てれば、いずれかのピンク丸の黒石7個を取ることが出来る。黒からはその両方を守る手がない。で、その後、右側の7目を召し捕ることが出来、「この碁は勝ちだな」と私はほくそ笑んだのだった。この時点で囲碁AIにかけると白の16目リードと出た。まずは大差である。

しかし、、こういう時こそ後を丁寧に打つ必要がある。この後も別の黒石が取れそうな場面があり、それをまた取りに行った。そこをつけ込まれ、上手く捨て石にされ、返って損をした。そこで少しアツくなって、結果逆転負け。これは気持ちの問題だな。負け碁ゆえに相手は必死に考え逆転の手を狙ってくる。なのに私は温泉気分を碁を打っていた。碁狂老人を甘く見てはいけないぜぇ〜〜。

2022年7月18日月曜日

20年前の写真

先週水曜日、最近の職員の勤務写真を総務のジュリナガさんが撮りに来ていた。2週間後に可愛いんだ理事長が青雲会病院の開院記念の朝礼スピーチをする予定で、それに使うんだそうだ。スライド作りは彼女がやっているのである。私はちょうどあのトムとジェリーのアロハを着ていて、ニカッとした表情で写真に収まった。「良く撮れていますよ」と見せられたが、背景がよくないとか表情が今ひとつとかで何度か撮り直させた。

そして「あのさー、毎年理事長の記念のスピーチで昔の写真が出てくるでしょう。それが私の場合、毎回おんなじなんだよねー。リハビリ室で撮った写真で両手を挙げている写真。信号Drも少しびっくりした写真が毎回使われているでしょ。その頃の写真を他にたくさん持っているから別のを使ってくんない」と提案すると「それは有り難いです、ぜひ」とすぐにUSBを渡されたのだった。

で、今日の休みを利用して2002年のデジカメ写真を全部チェックし始めた。なぜ2002年かというと、この年の3月にCanonのデジカメを購入し家族や職場の写真をバンバン撮り始めたからだ。職場での写真は結構たくさんあってその中から今でも働いている人の写真を次々にUSBにコピーしていった。そしたらどうしてもその頃のマイファミリーの写真も出てくるじゃない。テルが小5、セージが小2、チッチが幼稚園の年長さんでみんな可愛い頃なんだ。そんなのも懐かしく思って眺めていたら、本来なら1時間程度で済むかと思っていた作業が3時間くらいかかった。

↓は20年前の7月6日に自宅庭で撮ったもので左からテル、セージ、カール、チッチだ。まずカールの髪型がソバージュでこれはかなり珍しくすっかり忘れていていた。テルとセージは2年半の年齢差なのに身長がさほど差がない。チッチはこの頃がもしかして一番可愛い?かな。

今では身長もみんなカールを追い越している。そして誰もこの家にはいない。20年の月日はあっという間だ。

午後はリアル麻雀で、半年ぶりにアンベMRに来てもらった。前回は彼が一番勝ちだった。しかし今回は最近負け続けのサブアラドDrが絶好調で逆にアンベ君がそのあおりを食らってしまった。本人いわく実践不足が出たと。確かに絶対リーチすべき場面で躊躇してトップ取れていたのにーということもあった。私はラスト半荘のオーラス親でねばり、どうにかトップを取ることが出来、どうにかプラマイゼロで終えることが出来た。ふーっ。

2022年7月17日日曜日

ソバか焼き肉か、どっち?

 土曜日の録りだめビデオを見ていたら、今日のお昼は蕎麦(ソバ)か焼き肉を食べたくなった。

ソバはというと、NHKの「チコちゃんに叱られる」で「なぜソバ湯を飲む?」という問題があって、答えは内陸部にある長野(信濃)では田舎そばが主流で消化を助ける為にそば湯が飲まれたという食文化が関係していたから〜というのが正解だった。その資料映像を見ていたらソバがえらく美味しそうでねー。

焼き肉はというと、フジTVの「ドッキリGP」で、飼い犬が焼き肉を我慢できるなら賞金ゲットという企画の中、焼き肉マンなる登場人物が美味そうな焼き肉各種をチラつかせるのを「うちのワンちゃんならきっと我慢できる」というご主人ともども挑むものだったが、昨日のワンちゃんたちはことごとく焼き肉マンの出すカルビや牛タンなどにかぶりついて惨敗した。なかでも「家族でもこの仕草に反応するのは私しかいない」という女主人がおかしかった。焼き肉マンにしっぽ振りまくるワンちゃんはその仕草にもぴったり反応してくれたのだ。うなだれる女主人。ワンちゃんも家族の絆より食欲には勝てないってことやね。

それで、カールに「今日のお昼はソバか焼き肉にしようか」と提案したのだ。カールは外食にはすぐに同意するも、ソバの「左膳」か焼き肉の「ナベシマ」か決めかねているようだった。どちらも私たちがよく行く店だ。結局、車を出す直前にカールが「左膳にしようか」と言い、私は甲突川河畔へと車を向かわせた。待たずに入れるの午前11時ごろより15分ほど遅れ、駐車場に着いたらすぐにカールに先に予約に行かせることにしたが、ここにきて「『いち、にい、さん』にしようかな」と言う。「いち、にい、さん」は「左膳」の隣にあり同系列の店で駐車場も同じだ。私たちはどちらかと言えば黒豚料理メインの「いち、にい、さん」よりソバや天ぷらがメインの「左膳」を利用することが多い。私は「(どっちでも)いいよ」と先に行かせた。

少し待ったが10分ほどで席に着くことが出来て、私はローストンカツ、カールはヒレトンカツを頼んだ。私たちの後にはあっという間に待ち客が並んでいて、中には観光客もいたりし、コロナどこ吹く風だわ。トンカツも美味しかったぁ。「いつもは私好みのあっさり系に付き合ってもらっているから、たまにはね」とカール。ふむふむ。
会計では二人合わせて2千円を超えていたので県のぐりぶークーポンを使い700円引きになりこれは非常にお得感が高い。最近は必ず使うようにしている。期限も今日までだったのでグッドタイミングだった。ぐりぶークーポンは2週間に1回の使用が出来る。最近2週間に1回は外食しているのは、これは県の思惑にハマったかぁ。

今日の日記タイトル、結局、どっちでもなかった、が正解だった。

2022年7月16日土曜日

またコロナが・・

今日は長島のクリニックにまで行って内視鏡検査の仕事だった。それは順調にいったのだが、このクリニックでも本日午前だけで3人のコロナ患者が見つかり、ゼンコン院長もやや緊張の面持ちで「1日でこれは相当多い数です」と語っていた。

つい2週間ほど前、青雲会病院ではコロナ病棟に一人の患者もいなかった。それが一昨日で22名も入院があって、昨日も患者が入ったんじゃなかったかな。感染源は変異株のオミクロン株BA.5っていう名前らしいが、感染力が強く、県内でも1日発生数が軽く千人を超え、これまでの鹿児島県の記録を簡単にクリアしてしまった。今日で1701人だって。青雲会病院はコロナ病床が32床ありこれは県内一の数だがあっという間に満床になるかもしれない。患者の名前を見ると同一部屋に同姓患者が数名いることも多いから家族内で感染しているのが分かる。

ちょうど1年前はデルタ株で肺炎を起こす患者さんが多かった。だが、このオミクロン株は感染力は強いが肺炎までは起こさないケースが多く、重症化は弱い、そこが救いだ。ただこれだけの患者が発生していてはコロナ収束、さらには終息はまだまだ先だろう。2年以上経ち、ここまで長く続くとはさすがに考えていなかったな。

帰り、アミュプラザには人がいっぱいいた。みんなマスクをしているからまだコロナ禍の中と分かるが、2年前は人気もなく駐車場もガラガラだった。あの時より感染者は多いのに人流は確実に変わって来ている。2階の駐車場から帰ろうとすると上がって来る車が鵜の目鷹の目で空きスペースを狙っていて、私など待たれるのが嫌いだから、車が来ないのを見計らって自分の車にサッと入るようにしている。

駐車場に入るのも出るのも楽だった超コロナ禍の頃を、今日はちょっぴり懐かしく思うのであった。

2022年7月15日金曜日

内視鏡でコインマジック

この前日記ネタにしようとしてアップ忘れていた内視鏡のケースを紹介する。

7月11日に外科のキブンDrから「入院患者が薬と間違って100円玉を呑み込んだようだ。レントゲンで食道にあるのが確認出来たので内視鏡で取って欲しい」と依頼があった。特に認知がある人ではないが、肺癌放射線療法のために食道中部が細くなって詰まりやすいとのことだ。お安いご用とすぐに内視鏡処置を始めた。

内視鏡で観察するとコインだけでなく食物残渣も詰まっていてその隙間からわずかにコイン側面が見える。
把持鉗子を用いて残渣ごと掴み、引き上げた。
さて、ここまで来て、後は取った100円玉を写真に撮り本人に返すだけのはず、だった。しかしなんとここで私は手品を披露することになるのだ。コインと言えばマジックでは定番の小道具で、ほら手品師が手のひらをかざしてコインを隠したと思えば、100円が200円にさらには300円にと増えていくマジックを見たことがあるだろう。それがマジシャンこてるは300円どころか600円に増やすという技を披露してしまった。これ↓がその証拠だ。
レントゲンでも内視鏡でも1枚と思われたコインは実は500円玉に100円玉がくっついた2枚だったのである。患者さん「はら、500円も・・?」てな感じで、ひょっとしてあなたボケてません?と言いたくなった。そもそも2枚もコインを呑み込みますかぁ〜だ。

本人が知らなかったプラス500円もちゃんと洗浄してきっちり600円を患者さんに返し、内視鏡的異物摘出術は無事終わったのだった。

2022年7月14日木曜日

人の振り見て我が振り直せ

朝、ピンポンと鳴ったので出てみると、散歩中かとおぼしき中年女性から「庭木に虫がいて通りがかりの子どもたちに触れてしまう」とご注意をされた。さては隣の家のキオビエダシャクのことかと思ったがそうではなかった。やはり自分の庭木のベニカナメに付いている虫だった。慌ててアースジェットをふりかけるとぽとっと道路に落ちた。

そして道路にはみ出している枝をノコギリで切り落とした。
うちの目の前の道路は小学校への通学路に当たるのではみ出した枝はそれだけでも邪魔になる。ましてそれに皮膚炎を起こす虫がついているなれば・・。きっとあの御婦人は前から注意しようと思っていたんだろう。今朝はちゃんと虫を見つけたので堂々と注意したって感じだった。↓まだ少しはみ出し枝があるナ。
後でカールに確認すると、「虫がいるのは知っていて殺虫剤を撒いたりしてけれどつい先週確認した時は全くいなかったので」ということらしい。

私は隣家のイヌマキに垂れ下がるキオビエダシャク退治にばかり気が入っていた。気づかず通行人に迷惑を掛けていたとは・・。「人の振り見て我が振り直せ」ってことだったわ。

2022年7月13日水曜日

3夜連続やったことって

今日は内視鏡は担当でなかったので検査の忙しさはなかった。外来もそんなに忙しいというわけではなかったものの、午後からどっと疲れるパターンに・・。

予定入院が1人いたのはそのつもりだったからいいとして、夕方までにさらに3人も追加入院があった。おまけに18時から姶良霧島地区の感染症チームの合同Web会議があってねぇ。ま、昨夜も床寝をしてしまった自分がいけないんだけどさー。

こんなストレスが続く時はパーッと買い物で解消なんてこともある。ちょうどAmazonのプライムデーが7月12、13日とあって思い切って2TのポータブルSSDをポチッとしてしまった。↓のSanDiskのSSDは他社に比べ割高なんだけどこの大型セールで16%値引きされていて5千円以上も安くなっていた。もっと安い他社製品を買うつもりだったがデザインも読み込みスピードもいいんで買っちまったよ。

今回のプライムデーは日本のAmazonの過去最大の売り上げになったという。去年はノイズキャンセリングイヤホンを買って満足だった。狙っているものがあったらこのセールはやはり逃せないね。

そして帰宅後3日連続の床寝となり、目が覚めたのは翌午前2時過ぎごろ。こてる日記書いていないのが気になり、MacBookProに向かうも・・はあ、やって来たよ。

ゲンちゃん!いいかげん、パソコンの前で甘えるのはよしてくんない?

2022年7月12日火曜日

おつかれ、こてる先生

昨日、東洋Dr依頼の総胆管結石をどうにか排石できたばかりなのに、今日は私の患者の巨大総胆管結石4個の排石が組まれていた。その検査直前にカジキマグロ病院から「90代女性の総胆管結石患者を・・」と依頼があった。う、それも?でもこれは・・丁重にお断りした。今日はこれから最低2時間はかかる手技だし、明日は私が外来担当日(救急車も担当)なので内視鏡が出来ない。となると総胆管結石+胆管炎のある患者を2日以上放置させてしまう。ピッピDrやクニンダDrがいる頃だったらまだしも、私一人しか胆道系内視鏡が出来るDrがいない故にやみくもに受け入れは出来ないのだ。

その総胆管結石排石もきつかったねぇ。石を1、2個砕くのに手間取り、排石も胆管内で引っかかりスムーズに取り出せない。砕かれた数個は排石出来たがすでに2時間以上を経過し、鉛の防護服を被っているのもきつくなってきた。内視鏡を左腕で支えているので左肩が凝ること。終業時間になったので、ERBDチューブを入れて結石を残したまま一旦終了することにした。残っている結石は径2cm以上もあり後日取るにしてもさらに時間がかかりそう。ドレナージだけでコントロールして行こうかと気弱になる私だった。

昨日夕方も疲れた様子の私を内視鏡室主任の佳及Nsが「そういえばこてる先生は60歳過ぎてるんだよねえ。そうは見えないけど・・」としみじみ言っていた。そうだな、さっきのカジキマグロ病院の患者は断って正解だった。

とにかく疲労感が強くて、帰宅後も軽く食事してこてる日記を書いて・・と思ってはいたけれどダメ、床寝してしまい、23時ごろ病院からERCP後のアミラーゼ上昇が特にない旨の連絡にはかろうじて電話に出ることが出来たが、その後はBTQ(バタンキュー)。未明になるまで床にぐったり寝ていたのだった。

↓は本日検査の合間に飲むゼロコーラ。N95マスクはちょっとした飲み物も扱いにくいわ。山伏みたい。あ、持っているのは本コーラのボトルだが、中身は1.5Lから仕分けしたゼロに入れ替えてある。私は生粋のゼロコーラ党、誤解しないでね。

2022年7月11日月曜日

たった1分の名作YouTube動画

YouTubeを見ていると、なんでこんなのがお勧めで出てきたんだろう、と思うジャンルの動画がある。

先々週のこと、警察のガサ入れ動画がお勧めで出てきて、クリックすると、これが衝撃的かつ面白くてみんなにも見せた。2020/05/29にアップされ、タイトルは「どっちがヤクザかわからん」、副題が「大阪府警のマル暴が暴力団事務所を捜索」というもので、これまでになんと3千万回以上視聴されている大人気コンテンツだった。1分もない(実質30数秒)が、どうあれ見れば分かるヨ。↓をクリック。
これ、音声だけ聞いていたら絶対ヤクザの出入りだと思うわ。

インターフォンを鳴らしてまずは「大阪やっ!」と一喝。直後に別の捜査員がドアを激しく一打する。ここでこの動画を止められる人がいたら大したもんだ。絶対続きを見たくなる。下のコメント欄にあったが、「警察だ。〇〇の容疑で令状が出ているので家宅捜索をさせてもらう」などと悠長な物言いではなく「大阪や」の3文字でスパッと済ませているところが素晴らしい。
この後の「早よ開けんかい、コラ!!」はもう定番のセリフでこの後何度も出てくる。ドアノブはあんなに激しく揺すって開けさせるんだと勉強になる。相手のヤクザが「ちょっと待って、今開けるから」とおとなしく応えるが「やかましいっ!早よ開け、出て来いコラッ!」だ。

そして捜査員の右腕に抱えられている大きな工具、あれは「ボルトクリッパー」というもので、何に使うかというと、製作会社の説明では「工事現場などで使用される鉄線(番線・針金・釘・鉄筋・チェーンなど)を切断する工具です。工事現場の他、災害救助用の常備工具として必需品の工具です」とあるが、そこはヤクザ事務所の玄関前なんですけど・・。
そしてそのボルトクリッパーは使われることはなく(ヤクザが素直にドアを開けた)、捜査員は室内に入れたのだが・・。
室内に入ってなお「早よ開けんかい、ゴラッァ!」と威勢が増す捜査員にヤクザも形無しやね。

ネット民の感想がまた面白い。

「モチベーション上げるために、バイト行く前に絶対に見てます」と、このコメントに他のネット民が反応している。

・宅配のバイト「ヤ〇トやー!早よ開けんかいコラアアアア!」
・ 居酒屋のバイト「ウェイターやー!さっさと飲んでコップの中、早よ開けんかいコラアアアア!」 
・コンビニバイト「店員やー!早よ財布のチャック開けんかいコラアアアア!」

他、何度見ても飽きないというコメントが多い。

「20回以上見てるけど飽きないし毎回笑ってるww」
「どうしよう...一週間のうちに何回も見に来てしまうこの中毒性たまらん」
「何回見ても飽きないし、笑えてくるんだよなーw」
「定期的に見て元気もらえる。思えばこれリアルタイムで見ちゃって笑い止まらなかったの今でも覚えてる」
「もう5度目だけど飽きない良さ」

さらには癒やしになる、元気になるという意見も。

「今日で2周年、辛い時も悲しい時もずっとそばに寄り添ってくれたこの動画を見る度に涙を流していた」
「どうしても1日3回は見てしまいます。1分という短い時間で、こんなに元気をもらえる動画は他にありません。 心から感謝申し上げます」
「悲しいことがあったときはこれを見に来て元気を出す」
「仕事がダメで理不尽され放題で、どうにもこうにもならない時にこの動画見ると癒されます」
「鬱病の私には本当に落ち着く動画です」

そして結論は、「定期的に見ざるをえない名作」「どれだけ時が経っても褪せない名作」ということだ。
私も最初に見て2週間経つが何度も再生しては見て笑ってしまう。YouTube界の名作と言っていいだろう(⌒о⌒)。

2022年7月10日日曜日

散髪前散髪後

前回の散髪であまり髪を切らずにいたのは周囲の評判は良かったのだが、この暑さの中、頭がもさもさ邪魔くさくて3週間ほどしか経っていないにもかかわらず散髪に出かけた。

で、使用前使用後ならぬ散髪前散髪後の写真を↓にどうぞ。

あれ、散髪前の方が良かった?カールは「今のままでもいいんじゃない」と言っていたが・・。

このあと、プリウスの点検予約があって直接トヨタに出向いた。西千石のトヨタ営業所は現在新規改築中で駐車場の仮設営業所に通された。待っている間そこにあった雑誌など見て過ごしたが、最後は眠くてテーブルにうつぶしてしまった。その後、カールにスマホで撮った散髪後の写真を送ってみたら・・。

「ナウいね」

うーん、やられたわ。

2022年7月9日土曜日

待ちますよ、M2 MacBook Air

昨夜は安倍元総理の一件でアップルのホームページにアクセスするのを忘れていた。1ヶ月前から買おうと決めていたM2 MacBook Airの注文が開始されていたんだ。今朝になってアクセスすると本来なら10日ほどで届く設定なのに人気の色のミッドナイトを頼むと届くのは1ヶ月も後になる。これまでのスペースグレイもいいがせっかくのニューボディに新色とあればやはりその色にしよう思っていた。5年は使おうと思っているので、たかが3、4週間の遅れのために妥協したくはないんだ。

Yahooでもこの話題が出ていた。「7月9日夜に予約受付を開始したアップルのノートPC、M2 MacBook Airは早くも予約が殺到したようで、アップル公式のオンラインストアでは、カスタマイズしない通常モデルでも、発売日である7月15日の配送は難しくなっている。特に人気なのは新色のミッドナイトで、8コアCPUモデルも10コアCPUモデルも、記事執筆時点(7月9日午前8:30)で、どちらも8月3日〜10日の配送となっている。メモリやストレージを変更するとさらに配送が延び、16GBメモリや512GBストレージなどを選択すると、8月5日〜12日の配送と表示される」とあり、私は16GBメモリと1Tストレージにカスタマイズしたのでその中でも一番遅く8月19日までかかるかもと表示されていた。けっ、どうせ遅いなら一番遅くてもイーですよだっ。

昼からはリアル麻雀だった。14時からの予定だったが、サブアラドDrが「高速道路が空港姶良間が通行止めになっているんだ。間に合わないかも・・」と連絡があった。早めに病院を出てどうにかしたいという。まあ2、30分遅れても明日は休みだし大丈夫っすよ。幸い、加治木インターを出てバイパスに入ったら横の高速道路をバスやトラックが走行しているのに気づき、すぐに引き返し高速に入れたことで、サブアラドDrは14時前には見せたまえDrの院長室には到着出来た。13時から通行止めは解除されたらしく「下は渋滞がひどくラッキーだった」と、彼はツキがあるように振る舞っていたが、1日終わって一番の負けだった。勝ったのは、たつやましたDrと私。たつやましたDrは最近の天鳳でも充実していて六段上位につけている。やはりネット麻雀で鍛えていればリアル麻雀でも成果が出るネ。

明日は参議院選挙か。特に誰かにどこに入れたいとの思いはないのだが必ず行くつもり。民主主義はみんなできちんと守ろうという気持ちがないともろく瓦解しやすいものなんだ。選挙に行くという行為はその中でももっとも重要なこと。亡くなった安倍さんのためにも選挙にはいかねば!

2022年7月8日金曜日

許してはいけない

昼前、外来の仕事をしていて内視鏡室から「大腸内視鏡をちょっと手伝って欲しい」と東洋Drの依頼があり20分ほど手伝い、外来に戻った。すると今日の私付きのオダユリNsが「先生、今大変なことになっていますよ。アベさんが・・」と語り掛けてくるので「何のこと?」と聞き返した。アベっていう患者さんが何かトラブルでも起こしているのかと最初は思った。しかしー。

ネットニュースで確かめ、愕然とした。そして許せない!と怒りが湧いた。実はスマホにカールからも連絡があって、こてる家LINEに「安倍さん、散弾銃で撃たれたんだって😱怖すぎ 怖い世の中だー」「不満があっても。撃つのは、ダメ✖️だよね。怖くて、ドキドキしてる。」との投稿をしていた。選挙運動の演説中に命を狙うなどみんなも言うように民主主義の根幹を揺るがす暴挙だ。私はすぐに「うん、許せない!こんなことは絶対にしてはならないし、させてもならないよ!」と返した。

こんなことで亡くなって欲しくない。ただ直後から心肺停止状態と聞き厳しいなと思った。昼休みも医局のTVに青雲会Drたちが見入っていた。

夕方になって昭恵夫人が奈良の病院に到着と聞きおそらく心肺蘇生を止めるタイミングだろうと外来スタッフを話しをしていたらやはりそうだった。残念。無念。犯人は政治信条があってのことではないとか特定の宗教団体(統一教会らしい)がどうのこうの言っているらしいが、単なるこじつけだろうて。こういうヤツは、世間を上手く渡れないタイプなのに妙にプライドが高く自分はひとかどの人物だと思っている。そういう輩が鉄砲や爆弾の知識を持っていると現状の不満のはけ口として有名人や影響力のある人物をやっつけたいってなるんだ。オウム事件の最中に起きた警察庁長官狙撃事件で犯人有力とされたNがそんなタイプで「有力者を狙撃することで世の中を変えることができるんだ」という狂気に似た信念を語っていた。そいつは今も塀の中にいるので安心だが、そんな輩が今度の事件をきっかけに「我もー」と出て来ないようにしなければ。

半藤一利さんだったか、日本が戦争への道を進んでいった大きなきっかけは二・二六事件だと言っていた(と思う)。このようなテロが言論封殺の風潮を当たり前にし軍部の暴走を許してしまったのだ。この事件はただの殺人事件ではない。決して許してはいけない!

2022年7月7日木曜日

ナウい髪のあなたはだ〜れ?

そろそろ仕事も終わり頃の17時前、外来から「高齢男性の嘔吐、心窩部痛の人が来ているんですが、今38℃台の発熱もあります」と連絡があった。ちょうど病棟患者の指示出しやらで忙しかった私は、内視鏡室にいた東洋Drに診察を依頼した。彼は快諾するも「17時から私は会議がありまして」とのことで「採血やレントゲンなどの指示を出しておきますから」で、それなら後で私がーとなった。

病棟指示出しがほぼ終わった頃、ニッシNsが「先生、東洋先生が腹部CT指示出したんですがすぐに見てもらえますか」と来た。画像を見た放射線科技師からその依頼があったんだろう。で、見てみると「あいちゃー」となった。ちょっとは予想していたけれど、どでかい胆管結石が総胆管内に鎮座していてそれも4個以上。1個は直径22mmもあった。発熱も39℃を越えてきていると聞き、すぐにERCPと胆道ドレナージ処置をすることを内視鏡スタッフに指示した。胆石による胆管炎を起こしているのは間違いないが、さらに一気に化膿性の胆管炎を起こすと命に関わる。ERCP前の腹部CT画像↓。

18時ちょうどに検査を開始し、ERBDのチューブを留置しスコープ抜去するまで15分、一気に手技を終えた。うむ、まずまず。一昨日も急遽総胆管結石患者のERCPをしたが、先週は大腸憩室出血で今週は総胆管結石の週みたいだ。

さて、今日はサブアラドDrから「今日は昼休みには麻雀はしないからな」と釘を刺されていた。私やたつやましたDrは昼休みにサブアラドのネット麻雀を観戦するのがほぼ習慣になっている。だから打たないと何か彼に問題でも起きたのでは?と思いがちなんだ。それで、なぜ打たないかというと「行きつけの理髪店に行くために午後は休む」んだそうで、聞けば高校生の頃からずっと行きつけの鹿児島市の店に通っているとか。「ずっと同じ理髪師に刈ってもらっていてもう80歳を越える人なんだが木曜日しか来ないんでネ」ということらしい。すごいね、50年近くも続けているなんて。

先月も書いたが、私は元実家近くの散髪屋「とりまる」で刈ってもらっていた。しかし結婚し実家を離れてからは一度も行っていない。まだ店は残っているので「久しぶりに行ってみたらいいよ」とサブアラドDrに言われるが30年以上も離れているとねえ。ただ「とりまる」のおっちゃんが健在なのかどうかは気になるが・・。

サブアラドDrは「そうそう。そこには私の高校生時代の写真がまだ残っているぞ」と言う。その理髪店はカルテに来店最初の髪型の写真を保存するとかで「今日、その写真を見せてもらおうか」と言うので「ぜひ」とお願いした。すると、後でLINEで画像が送られて来た。それを見て「え?」となった。

「誰、これ?」「オレよ」「髪が黒いしえらく若い」「だろ?ジャニーズ系かぁ」「いや、そこまでは・・」「あの頃にしては『ナウい』髪型だったんだ」「ナウい?・・プッ、あはははー!」

いや、「ナウい」なんてひっさしぶりに聞いたよ。今じゃ死語で誰も使わない。しかも全く「ナウく」なくそのギャップに悲しさを通り越して大笑いした。カールに見せたら「誰?全然分からない」とのことで↓約50年後の現在のお姿しか知らなければ確かに。

10年一昔と言うけれど、50年は大昔・・ですな!

2022年7月6日水曜日

もてアロハに勝ち碁でルンルン

ウィンブルドンテニス、スペインのアルカラスは一昨日の試合で同年代のライバル、イタリアのシンネル(シナー)にセットカウント1ー3で敗れてしまった。ただどっちに転ぶか分からないくらいのゲームで決してアルカラスが弱いという印象はなかった。今日の未明はその勝ち上がったシンネルがベスト8の対戦で王者ジョコビッチを追い詰めていた。なんと最初に2セットを連取していたのだ。私は居眠りから覚醒して3セット目途中から観戦していた。ジョコがブレークしてからは安定したプレーぶりでそのセットを取ると、4セット目5セット目はジョコにほとんどミスがなく逆にシンネルを追い詰めていた。結局2ー3で逆転し大番狂わせは起きなかった。でもアルカラス、シンネルといい、今回のウィンブルドンは男子テニス界も新世代が躍動するきっかけの大会になったと思う。

今日はまた例のトムとジェリーのアロハシャツを着て登院した。で、これが前回と同じくらい大人気。10名以上からお褒めの言葉をもらった。今回は女性職員ばかりでなく男性のフロント地域連携室長にも「それ可愛いですねえ」と声を掛けられたりした。おまけにLINEで今は関東在住のムッちゃんNsもブログで見たようで「トムとジェリーのシャツ超良いじゃないですか。さすが先生、似合ってますよ〜」と連絡してきた。彼女が連絡してくるなんて年に1回あるかないかだからインパクトあったんだろう。↓は検査技師のミスズちゃん。かつて私が付き合っていた女性と同名なのがいい。人妻だけれど並んでハイポーズ。でもこれもカールのおかげやね!


夜は老健に寄ってオマルさんとの碁の対戦。最近は先手後手を「握り」で決めているがオマルさん奇数か偶数かをよく当てるんだ。当たれば黒番になり、今回で7連続私は白番だ。6月から数えて13回白番で黒番はたった3回しかない。作戦は黒番の方が立てやすい。オマルさんは星、星、天元の布陣をよく選ぶ。そしてたまに両三々という極端な布陣もある。星星天元の場合、たいてい瀬越憲作氏の「中国定石」になる。お互いこれでやれると思っているから毎回続くのだ。で、今日は私の思惑どおりに進み、オマルさんの石を召し捕り序盤大いに優位にたった。下↓中国定石の一段落後、ピンク〇と打った私の手は注意が必要で、黒は黄色〇に打たないと黄色で囲んだ5子が取られてしまうのだ。
しかしオマルさん、もう一つの好点である白石の2目のアタマをハネる手を打った。下↓の黄色〇。直後、ピンク〇に打たれてオマルさんしばらく打つ手が止まった。黒石が取られたことにすぐ気づいたはず。ウシシ。
しかし、怒ったオマルさん、仕返しとばかり左上隅で明らかにハメ手くさい手を打ってきて、これを私が咎めきれないばかりか大損をして形勢不明になった。一時は私は完敗と言うところまで追い詰められた。しかしどこかで相手は損な手を打ってくる。私がまた少し優位になり、最後は黒地の中の取られていた白石が生きて、オマルさん大損し、とうとう投了した。ふうー。これで私の4連勝。対戦成績を27勝22敗にした。オマルさん悔し紛れか「今度からは私は2子で・・」と言ってきたが「それはない」と一蹴した。オマルさんもすぐに同意。局地戦ではオマルさんの上手い手にやられることも多く、私がハンディをやるのはまだまだ早い。

ただ、ともかくの気分のいい木曜で帰路についたのだった。

2022年7月5日火曜日

大人の会話

先週は大腸憩室出血患者の週だった。一人目は出血はひどかったもののそのおかげで出血源が分かって完治させることが出来た。しかし二人目、三人目は出血源の憩室を突き止められなかった。出血源が見つかるのは全国平均でもせいぜい2、3割、しかし私は5割以上を目指していて実際そのくらい発見できて治療に結びつけている。そのためには1回挿入して見つからなかったらハイおしまいじゃーだめだ。同じ日に2回3回と再挿入して見つけることもある。

先週金曜日、二人目の内視鏡検査直前にウラコさんが冷蔵庫から取り出したのが、タフマンだった。「先生、これ飲んでー」「いや、カロリーのあるのは飲まないことにしているから〜」と断ろうとしたが「飲めば、出血源が見つかるかもよ」と言われ、ならばとグイッと飲んで憩室検査に臨んだのだった。

ウラコさんは時々タフマンを買って飲み、体調維持に努めているという。「でも、買う時は1本じゃなくて2本以上頼むんだ」と言う。「どういうこと?」「1本だと自分が飲むって店員に思われるじゃない」と言い、2本だと「自分じゃなくて頼まれて買いに来た感」があるかららしい。微妙な乙女(?)心ですな。

だがその日は大腸内に血液はあるのだが出血源憩室は突き止められなかった。2回目の全大腸観察を終え、3回目も入れ直して盲腸までじっくり見直したんだがー。で、終わって「ウラコさん、タフマン飲んだけどさー、出血源見つけられなかったよー」と言うと、「そんなことないですよ。3回も入れることが出来たじゃないですか」と言われ「あっそうか。3回も入ったんだよねー、この年で」と答えると、「そうですよ〜♡」と微笑まれたのだった。うん、あんたがった、タフマン!