2022年7月27日水曜日

蝉の声

今現在、朝早くは庭のセミの鳴き声がにぎやかだ。たまたま実家に帰って来ているセージは「うるさいな」とつぶやく。まあ確かに大きな鳴き声でそうも聞こえる。ただ私にはそれほどでもなく、いかにも夏真っ盛りでいいなぁとさえ思う。

「閑(しずか)さや 岩にしみ入る 蝉の声」

芭蕉のようにその鳴き声が静けさにまで感じ入るほどの境地にはまだならないけれど。 

出勤前に枇杷の木に止まって鳴いているセミ2匹を写真に撮った。このセミは何ゼミなんだろう。子どもの頃、夏休みに城山に行ってセミ取りをしたことがあるがセミの種類までは分からなかった。

芭蕉の句は1689年旧暦5月27日現在の7月13日に山形の立石寺で詠まれたことが分かっている。斎藤茂吉らの間で昭和初期、この時のセミは何だったのかとその種類について論争が起きた。茂吉はアブラゼミだろうとしたが独文学者の小宮豊隆はニイニイゼミではと対立した。その後茂吉は実地調査などの結果ニイニイゼミであったと自らの誤りを認めたそうである。

さて庭のセミは何ゼミ?↓にその動画を載せておこう。私は茂吉と違って自ら調べるほどの器量はない。医師であり歌人としても大家だった斎藤茂吉はやはりすごいね。


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