2022年8月31日水曜日

コロナがらみは忙し!

毎度、外来担当の水曜日は「忙しい」を連発するのだが、それにしても忙しかった。後から思えば30分ほど昼寝が出来たのが奇跡なくらいだ。で、外来患者、救急患者、紹介患者すべてになにがしか新型コロナが関係しているのも今のコロナ禍ならではだった。

ある入院依頼患者を断ったのはコロナのせいで入院調整が難しかったのが原因だった。コロナ明けでまだ調子が悪いという外来患者はザラで、その他、昨日までコロナ陰性だがまだ咽頭痛がするという患者を受け入れますかと問われ、念のため検査を指示したら今度は陽性だったり、内視鏡検査依頼を受けてさあ前処置をーという時に、紹介してきた病院から「同じ病室の患者さんからコロナ陽性が出ました」と連絡来て、濃厚接触者ゆえにその患者は直前で検査を受けることなく引き上げてもらったり、90代のコロナ陽性自宅待機者が心肺停止です!と連絡あったり・・・夕方は横断歩道で転んだ高齢女性はコロナこそなかったが頭部CT撮ったら外傷性くも膜下出血だったり、最後は私が腹痛と急性腎不全の初老男性の入院を受けることになり、その入院手続きを手伝ってくれた外来男性看護師が実はコロナ陽性と判明したり(怖っ)と、てんやわんやだった。男性看護師は2日前にコロナ検査受けて陰性だったから働いていたのだが、どうも症状が収まらないと訴え、再度検査を受けたのだった(遅いぞ)。

男性看護師と接触した職員は皆明日出勤前にコロナ検査を受けてから院内に入ることになる。30名はくだらないようだ。いやはや。

帰宅して食後に新聞読もうとしたら、はい、やって来ましたよゲンちゃんが。どうしてもお邪魔ネコするんだよなぁ。でも可愛いからいつも許している。ネコはいいねえ。

2022年8月30日火曜日

「熱血司祭」&「まさかやぁー」

朝礼スピーチが終わって気持ちが軽くなった。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」以来、見るのを止めていた韓ドラもキム・ナムギル主演の「熱血司祭(2019年SBS)」をUーNEXTで視聴再開した。

悪事を働く権力者たちに怒れる司祭が立ち向かう痛快アクションコメディで、聖職者が主人公でありながら決闘シーンが毎回のように登場することや、聖職者と刑事、検事が協力し合いながら殺人事件の捜査に乗り出すという風変わりなストーリーが大好評で、最高視聴率は22%を記録、さらに2019SBS演技大賞”で、キム・ナムギルが大賞を受賞した(以上、公式ホームページより)とのことだ。

しかしこのドラマ、よっぽど見るのを止めようかと何度か思った。全40話(1話30分ゆえに実質20話)で序盤の実質8話くらいまでは登場人物に感情移入出来なくてね。いずれ味方になるであろう刑事や検事がクズっぽくて主人公になかなか味方しないばかりか邪魔もするのよ。それがうだうだと全体の1/3まで続くもんだから、途中「ウ・ヨンウ」に移ったらそっちをあっという間に見終わったしー。ただここに来てようやく面白くなってきた。上の画像にもあるように刑事2人がちゃんと味方になって悪徳権力者たちへ対抗し始めてきたから。20話なんてせずに10話くらいでいいから早く悪い奴らをギャフンと言わせて欲しいぜ。

何ヶ月も前からなんだが、カールが沖縄のヨーコバーバからの電話に毎日悩まされている。彼女は認知症で子どもがおらずカールが面倒をみている。ただ困ったことに元気な認知症なんよ。ちゃんと言いふくめても3分で忘れてしまうし「いつ(沖縄に)来るの〜」だの「お金がない」などの質問やお怒りが飛んでくる。そこはちゃんとカールがして上げているのだがすぐに忘れてしまう。お金も「無くしちゃいけない」と部屋のあちこちに隠すので結局どこにあるか分からなくなる。それに彼女は行動力があるから「キャッシュカードを銀行に作りに行った」り、勝手に病院に行って検査の予約をしたり(本人はすっかり忘れてしまう)するのでカールは気が気でない。

今日も何か認知からくるひどいことを言われたようで、カールは「まさかやぁー」と応じていた。その言い方が自然でまるで朝ドラ「ちむどんどん」だ。「まさかやぁー」と言うのは、今、カールの高校時代のLINE仲間で流行っているとのこと。確かに沖縄の言葉とはいえそんなには使うことはなかったのに、その気になれば普通に出てくるものらしい。見せたまえDrもこの朝ドラが始まった頃使っていたが、やはり沖縄ネイティブには敵わない。ネイティブの方言を聞けるのはいいけれど、さすがにカールもお疲れモードで「まさかやぁー」は減ってもらいたいものだね。

2022年8月29日月曜日

青雲のフランシスコ・ザビエル

朝礼スピーチは11分ほどであっという間に終わった。まずまず好評で、終わった時に拍手と可愛いんだ理事長の「今日のは面白かった」というつぶやきが聞こえて来た。ふうん、そもそもが8月1日の理事長のスピーチを受けての言わばアンサーソングだから当然だったかも。

病院の職員の5/6が以前の青雲病院(2008年7月まで)を経験しておらず、興味深く聞いてくれたが、一部4、5年前のスピーチでも使った画像があった。でもほとんどの人は覚えていないんだよな。やっぱり受けてくれた。それが「リアルな防災訓練」の様子で、今は消火器ですら消火液は出さずに炎の模型を倒す訓練だったりするが、当時は本物の炎を実際に消火したり、3階の窓からロープを使って降りる訓練とかあってそれらを紹介した。その中で女性研修医スージーが怖がったあまりに雨どいのカバーに足をかけ、その蓋をボキッと折って階下の駐車場に落としてしまった映像がある(2005年)。面白いんでまた出した。

終わって、職員からは「良かったですよ」とか「面白かった」とお褒めの言葉をもらったが、「どこが一番面白かった?」と聞くと、最後のおまけ動画の「青雲のフランシスコ・ザビエル」だって。やっぱりそうかぁ。もろ、受け狙いだったから、してやったりではあるが、本来のスピーチの趣旨とは関係ない内容なんだがな。まあ面白がってくれればそれでいいけどさ。↓がそのシーン。早朝、不意に訪れたナースステーション休憩室で驚き立ち上がる看護師たち。しかしザビエル君は声を発することなく静かに祈りを捧げていたのだった(笑)。

2022年8月28日日曜日

雲泥の差イラスト

朝から夕方まで代わりに病院日直させられたのはイマイチだったけど、逆に朝礼スライド作りに集中出来たのはよかった。途中、救急車対応があるにはあったけれどね。

テーマが20年前の旧「青雲病院」時代を比較的新しい職員に知ってもらおうというものなので、古い写真や映像を選択してはスライドに張り付けていった。最後のエピソードがこの前の日記ネタ(2022/8/21「古い動画どこかいな」)にもなった「車中どっきり」で、このエピソード、見て頂ければ分かるようにどっきりビデオの感度が悪くてほぼ真っ暗な映像なのが残念だった。そこで状況が分かるようなイラストが欲しく、以前青雲会病院にいたシホねえNsに依頼した。彼女はその手のイラストが上手くて何度か誕生日プレゼントなどでイラスト色紙をもらったことがある。

「こんな感じで(イラスト描いて)」と送ったのが↓の図だ。

いや〜、まったくガキが描いてもここまでひどくはないと思われる。LINEで見たシホねえNsも「ぷっ」と吹き出したに違いない。外科と脳外科Drの顔写真が見たいとのことでそれも送った。1日待って描いてもらったのが↓だ。えらい違いじゃないか。

助手席の奥マラDrにそそのかされ2列目奥の服裂き魔Ns(現ホットウォーターNs)は肉之倉Drのちょっとした悪口を言ってしまう。3列目に隠れていた肉之倉Drはその時を待って彼女の背後から・・その直前の様子が上野イラストだ。うんうん、いいねえ。

かくしてスライド作りは順調に進み、夕方帰るころには9割方出来上がった。最後にはいつもスピーチとは関係のない動画を披露するのが恒例で、今回は当直時にふいに病棟を訪れ看護師らをどっきりさせるのを準備した。これも受けそう。

かなり気分良く帰宅の途についたのだったが、夕食後、やっぱりぐーたら床寝してしまい、未明から明け方までスライドの仕上げにかかりきりになったのだった。あと一息だぁ。

2022年8月27日土曜日

早くそれを済ませばいいものを

朝、病院に行くと、外来看護師のマシだNsがコロナに感染していたとの情報があった。おっと、彼女は確か3日目の昼休みにちょこっと私の外来手伝いに来ていたが接触はほんの少しだった。昨日は歯科口腔外科での担当だったそうで、同じくそこの担当の五月鍋NsはPCRを受け、陰性でほっとしていた。ううむ、クラスターは収束したが全く油断がならないわ。さらに今日は私が救急当番で、近医からの肺炎患者、蜂に刺された中年患者、下血の高齢患者などが救急で来た。うち二人が入院し、結局仕事が終わって病院を出たのは14時過ぎだった。疲れるねぇ。

明後日の朝礼スライドは半分以上出来ていて今日中に済ませておけば楽になるとは思うけれど、明日の日曜が代理で日勤になっていてなかなかやる気が起きない。頑張っても明日は仕事かぁって。そもそも日当直だった院外Drが自分の都合で今回は行けませんとなったのが良くない。そのせいで来月初めまで20日連続仕事日になっている。くーっ!還暦過ぎているのにちょいと働き過ぎかも・・。

ストレス解消にもなるスポーツ観戦はメジャーの大谷翔平の活躍が一番の楽しみだが、このところ大谷は今一つだ。今期は好調期が長続きしない。好調の波が行ったり来たりだ。明日明後日になれば上向くかな。エンゼルスのオーナーもチームを身売りするらしいし、やっぱり優勝争いするチームで大谷の活躍を見たいから、来年あたりもっと強いチームに移って欲しい。

TVでのもう一つのストレス解消はばかばかしさの極みのフジTV系「ドッキリGP」を録画して見ることだが、今夜は4時間スペシャルとかで返って見なかった。見始めると飛ばし見でも3時間はかかるしー。疲れとスライド作りがまだ終わっていないゆえ、ここは我慢じゃ。ああ、ここでもネックはスライド作りかぁ。早く作っておけばいいものを。切羽詰まってからでないと事を進められない性分は何十年経っても変わらない。まあいい、明日まだ1日あるっしー。

♪明日がある〜、明日があるぅ〜、明日があ〜る〜さ〜。

2022年8月26日金曜日

ワクチン副反応対策に

うわー、8月29日の朝礼スピーチのスライド作成をしていたらいつの間にか午前5時を過ぎているぅ〜。日記書くのをすっかり忘れていた。

ああ、4回目のワクチン接種した翌日の話題だ。朝、家を出る時は何の症状もなかった。しかし午前9時頃に外来に向かう前に少しけだるい感じがあって何か解熱鎮痛剤を飲んでおこうと思うがカロナールがない。手持ちに何かないかと思ったらジクロフェナク(ボルタレン)があった。1錠飲んで外来に向かうと3、40分で特に何の症状も感じず午前中を乗り切れた。

昼になって14時ごろ、感染症委員会に出る時にまた1錠飲んだ。すると夕方まで特にきついこともなく過ごせた。ワクチン、2回目3回目はだるさで休みたくなったのだが全然比較にならないほどきつくなかった。うーん、夜も念のためジクロを飲んで寝たが翌朝以降、特に症状はなかった。あ、注射痕の軽い痛みは3日は続いたけど。

もともとジクロフェナクは強力な解熱鎮痛剤と知れているが、一般には安全性やバランスでカロナールが一番処方されている。他に漢方なども有効らしいが自分にはジクロが一番かな。ワクチンの副反応が嫌で接種に躊躇している人には心配しないで欲しいと言っておきたいネ!

2022年8月25日木曜日

コロナの話題は続く・・

朝、内視鏡室に緊張が走った。2日前に1日だけ勤務の院外の内視鏡Drが昨日コロナ陽性になっていたという連絡があったからだ。聞けば2日前の夜から感冒症状があった、ということは内視鏡室勤務時点で既にコロナには感染していたと考えられる。内視鏡室は基本的に換気はさほどよくはない。しかも検査を受ける人はくしゃみや嘔気をよく発するのでDrはN95マスクにゴーグル、キャップ、防護服とほぼ完全防備で仕事をする。しかし休憩中や飲み物を飲む時はマスクを外すシーンもある。そこで接触した内視鏡室職員はPCR検査を受けた。

私はその日はそのDrとはN95を付けていた上に軽く会釈しただけでほとんど接していないので検査は受けなかった。ま、みんな陰性だったからとりあえずはホッとした。あ、そうだ。隣席だったたつやましたDrにも連絡をしておこう。彼は月火金の勤務だから金曜日は病院に入る前にPCRを受けてもらうことになる。現在は何の症状もないそうだから大丈夫とは思うが念のためだ。

昨日はKTSの夕方ローカルニュースに吉野で開業しているブックリバーDrが出ていた。「民間病院の発熱外来の現状」という特集で紹介されていたのだ。彼は2013年から2年ほど青雲会病院に常勤その後は非常勤勤務していた。その後、もともと開業を考えていたところ、吉野の某病院を継承する話に乗ってその後院名も自分の名前に変更し今に至っている。「24時間365日診療するクリニックにしたい」というポリシーは青雲会と相通じるものがある。この前もうちにない内視鏡を借りるなど世話になった。映像で見る限りコロナ禍とはいえ元気そうで何より。お互い頑張りましょ。

午後は4回目のコロナワクチンを接種した。実は1ヶ月以上前に打つチャンスがあったのだけれど、翌日に麻雀をする予定があって気分不良のまま打つのもどうかと断ったらその後なかなかチャンスがなかった。今日は病院の方から「出来ますよ」と連絡が来て即OKした。夜になったら注射痕のあたりが結構痛くなってきた。気分不良が起きるのは明日だろうから薬を飲むのはまだだ。2回目3回目は結構きつかったがはたして明日はどうなることやら。でもコロナから復帰した職員に聞くと、全員だよ、「ワクチンの副反応なんかよりコロナの方が比べものにならないくらいきつかった」と言っていた。やはりここでもワクチンは打つべしの原則は生きている。

まだまだコロナとの戦いは続く・・。

2022年8月24日水曜日

外来にタヌキが・・

このところ毎日夜20時〜21時には寝込んでしまう。床にMOGUのたまごソファがあるのがいけない。いや、最初はたいていTVを見るつもりで横になるのよ。カールに「(そのままだと)寝ちゃうよ」と言われても「いやいやちょっとTV見るだけだから」と言った1〜2分後にはいびきをかいているらしい。で、気づけば未明か明け方。 はぁ〜。

で、早起きをしていると、たまにカールも5時過ぎには起きてくることがある。新聞を広げて見ようとすると・・お邪魔虫ならにお邪魔ネコのゲンちゃんが。
新聞、パソコンとどうしておネコは邪魔をしに来るのでしょう。

午前中の外来でほっとする一コマ。入って来る前に名前であの人かと分かる患者さんは、10年以上診ているか病気がややこしくて頻回に診ている人かで、その人は10年とは言わない20年近く前からの「タヌキの〇〇さん」と覚えている人だった。今日の私の担当の仏顔Nsはなぜにその患者さんが「タヌキ」と呼ばれているか知らないはずなので直前に教えてあげた。

昔・・その患者さんが旧青雲病院に入院しベッドに顔だけ出して休んでいたところ、それを見かけた入院中のおばさんが思い切り顔を引っぱたいた。びっくりしたのは言うまでもない。でも引っぱたいたおばさんも驚いた。それがちゃんとした人間だったからだ。なんで引っぱたいた?「だって、タヌキが寝ていると思ったから」と真顔で答えたそうな。嘘だろうと思ってしまうが、とにかく色黒なお方で確かに白いシーツに顔だけ出していたらタヌキと間違うかもと納得したものだった。

で、入室したタヌキさん。やっぱり黒かったねぇ。ホントですかと笑っていた仏顔Nsも納得だった。

後で私の白腕と比較したのが↓の写真。違いがスゴイでしょ。(⌒о⌒)。

2022年8月23日火曜日

「ウ・ヨンウ弁護士」をカールが見始める

病院の院内感染の終息宣言が出た。これまで入院制限などあったがそれもなくなった。ただ今回のBA.5株の感染力は凄まじく、周囲の病院はまだほとんどが入院、転院は不可となっているようだ。院内はよくても家庭内感染はまだ続いている。内視鏡室主任の佳及Nsが今日急遽休みを取ったのは息子さんが感染したからということだ。まだまだ油断は出来ないわ。

カールに話題の韓ドラ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を勧めたところ見始めた。1話1時間の全16話と平均的な韓国ドラマだが、ほぼ1話完結のスタイルなので忙しいカールには見やすいはず。法廷物でも最近の韓ドラにありがちな猟奇的な殺人、不正まみれの行政、財閥などは出て来ず、民事訴訟が多く取り上げられ、日本でも似たような案件はありそうだ。主人公のウ・ヨンウ扮するパク・ウンビンが天才ではあるけれど発達障害の一つである自閉スペクトラム症の弁護士をとても上手く演じ、最終的には問題解決していくところは見ていて気持ちいい。優しくて面白いドラマであり全世代に安心してお勧め出来る。Netflixの日本での視聴数は今月はずっと週間1位を独走しているが、非英語圏での1位は7月からずっと、最近では英語圏ドラマ含めた全体1位になったと報じられた。先週最終回を迎えたのが惜しまれるくらいだ。
ある回で依頼人がウ・ヨンウの頑張りで勝訴するが、実はクズ夫だったことが明らかにされる。そのため糟糠の妻はひどい目に遭うのだが・・そこから先はそんなクズは許さないとばかりに「韓ドラの神」の登場だ(見た人には分かるよね)。私を含め視聴者は納得する展開だった。現在はNetflixに加入していないと見られないが多くの人に見てもらいたいドラマだ。

2022年8月22日月曜日

「青春は密」

高校野球決勝は仙台育英が勝ったな。準決勝までの戦いぶりから六分四分で育英有利とは思っていた。試合はところどころしか見られず、あの満塁ホームランの時も直前までチラッと見ていたが「先生、大腸内視鏡です」で検査に入らざるを得なかった。

それより優勝インタビューの育英監督のセリフ「青春は密」は良かったネ。あ、そう言われればそうだよなって。そのほか野球に限らず全国の高校生に拍手をと語り、素晴らしい内容だった。今年の流行語大賞になりそうなくらいだ。

最近のインタビューを聞くと監督に限らず高校生も受け答えが上手い。昭和時代は星一徹か三船敏郎ような「男は黙って云々」の雰囲気が普通だった。下手に質問すると平手打ちが飛んで来たりしてね・・。自分の考えをきちんと言葉に出来るってのは素晴らしいこと。昭和、平成から令和へと時代の違いを感じた閉会式でもあった。

2022年8月21日日曜日

古い動画はどこかいな

来週の朝礼スピーチに使うために20年前のビデオを探すことになった。私を含む青雲のDr3人とNs2人の5人で今はもうない国分国際ボウルにボウリングをしに行った時のものだ。厳密にはボウリングに行く車中のエピソードを再生するためである。この時の様子はこてる日記の2015年6月5日「人生で一番驚いたエピソード〜服裂き魔Nsの場合〜」→http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2015/06/ns.htmlで紹介した。読めば分かるが中身はほとんど2001年11月26日「ナースどっきりマル秘報告」でそこに新たにビデオ画像を張り付けたのが2015年6月の日記であった。

だからそこで使ったビデオ画像がどこかにかあるはず・・とSSDの写真&ビデオ記録を探したが見つからない。私は時系列で保存しているので2015年6月より前の録画を調べたがそのあたりにはなかった。何万枚とあるデータをいちいちチェックしていられないと原本たるVHSビデオを探すとそれは程なく見つかりホッとしたのだが問題があった。VHSビデオを再生しようにもVHSビデオデッキと接続する端子がないのだ。20年も前のVHSビデオにはアナログの3色端子しかなく逆にTV側にはHDMI端子しかない。↓例として出した右下のTVには両方あるが、昨年購入したREGZA65z740xsにはHDMI端子しかなかったのだ。
接続出来ないので再生してデジカメ録画しようにも画像も音も出て来ないのだ。ガーンだ。

病院医局には古い東芝のデッキと古いREGZAがあるのでそこでなら可能だなとビデオテープをバッグに入れた。でも人が多くて雑音も多い医局で録画するのは気が引ける。そこでどうにかならないかと考えた。デジカメ録画したビデオはMacの「写真」アプリですぐに検索できる(SSD保存のものは出来ない)。そこで2016年以前に記録してある2枚のSDカードを取り出しまたパソコンに再取り込みを実施してみた。その中に録画したのがあるかもしれない。M2 MacBook Airになって512Gから1Tに増え余裕が出来たおかげだ。取り込んでどこかに目的のビデオ動画があるかもと期待したのだが結局見つからなかった。しかたない、明日かといったんは諦めた。

でも頭の中ではずっと録画出来ないかなと考えているんだろうねぇ。深夜ふと試してみたくなったのが、ブルーレイデッキにVHSデッキを接続したらどうだろうというアイデアだ。ブルーレイデッキはREGZAと普通に接続出来ている。パナソニックのブルーレイデッキは10年くらい前に買っていてこの頃の製品はアナログ端子もHDMI端子も両方あるのだった。ブルーレイ側を外部入力モードにしVHSをつなぎ、再生すると・・あれ、全く反応しない。おかしいなあ。実は接続端子を間違っていた。正しく接続すると懐かしい映像が出てきた。良かった。

ただし、そのビデオは目的のものより2001年10月の子どもたちの運動会の様子がいっぱい入っていてしばしそれに見入ってしまった。デジカメを手に入れたのがその年の11月からでそれ以前の画像映像はほとんど今は見ることがない。田舎からあこネーサ母や弟嫁のチエコンさんに3人の姪っ子甥っ子、沖縄からギボヒサコやヨーコバーバなどいっぱい来ていた。親世代は現在3人とも生きてはいるが皆認知症を患っているというのが悲しい。映っている子どもら6人は誰も現在県内にはいない(この時はまだ生まれていないチエコンさんの次男ヒロヤン君も昨年鹿児島を出た)。20年という月日は一昔二昔、かくも様相が変わるものだ。

時間がすぐに過ぎるので目的のどっきり動画を音量最大クラスに上げて(一軒家の自宅だからこそ可能)1分ほど録画した。よしよし。これでスピーチの半分は出来たようなもの。その程度の動画を見つけるために半日を費やした。昨日に引き続きやれやれの日曜だった。

2022年8月20日土曜日

やれやれの土曜日

今度の月曜日は朝礼があるって。あいちゃ、ということは次の月曜はやはり私のスピーチの番だ。もう1週余裕があるかもなんて期待は軽く飛んで行ってしまった。本腰入れなくちゃ。

今日は長島での大腸内視鏡の手伝いがあった。8件中7件が大腸癌検診での便潜血陽性からの精検でほとんどが大腸内視鏡は初めてという人たちだった。となると帰りは少し遅くなるのを覚悟したね。大腸内視鏡の挿入時間はたいてい数分ので入れて見るだけなら10数分で済むが、初回の人の場合、大腸ポリープなど見つかる頻度が高くそのポリープを取ることで検査時間は延びるからだ。いわゆる律速段階はポリープがあるかどうかなんだよ。

しかし1人目は何の所見もなく観察で終わり、「おお、今日は意外にスムーズに行くかも・・」なんてクリニックスタッフともども淡い期待をしたのだが・・。結局6件連続でポリペクトミーをする羽目になり「やっぱり」と皆で苦笑したのだった。

14時になって(いつもなら帰りの車中のころ)8件目を開始した。30分はかかるかと覚悟するも案に反して全然所見がない。14時15分には記載など含め全て終わってしまい「なんだ、始めと終わりよければ全てよしパターンか」と、すぐに昼食の弁当を食べ終え、事務長の運転する車に乗り込んだ。今から行けば15時17分の鹿児島中央行きに間に合うぞ。車中はさすがに疲れて眠りこけていたが事務長は飛ばしてくれたようで出発5分前には着いた。新幹線車内でも仮眠をとっていて「うん?まだ川内駅か」と思ったらすでに中央駅だった。やれやれ。

帰宅途中に1200円カットに寄った。7月10日以来なのでまた髪がうざくなっていた。今日の理容師は3人のうちの真ん中の椅子の中年男性だった。「どのくらいカットしますか」と聞かれたので「まあ普通くらい」「もみあげを剃りますか」には「いいですよ」と答えた。しかしいきなりバリカンでじゃんじゃん剃られてね。終わって鏡を見ると普通どころかかなり短くカットされていた。ううむ、涼しくなったのはいいが・・。

帰宅すると、カールが「切りすぎかな」とイマイチって表情だった。まあ仕方ないね、1200円なんで。やれやれの土曜日だったっす。

2022年8月19日金曜日

「結婚して良かったですか」

愛乱病院から肝機能異常の患者の転送搬入が来るのを救急入口で待っていた。その患者さんは当院には全く初めてなのですぐに登録して患者番号を作らねばならない。それで医療事務の森舞さんも待っていた。彼女はいつもは病院支給のアロハではなく自前のアロハを着ていた。「珍しいね」と声を掛けると「某先輩からもらったんです」という。ハワイ土産とのことだ。なるほど。

ただそれを聞いて「某先輩みたくならないようにね・・」と少し縁起でもない発言をしてしまった。某先輩は結婚して1年ちょっとあっという間に離婚してしまったからだ。すると森舞さんこう質問仕返してきた。「先生、結婚して良かったと思いますか?」おやまあ。「ああ、良かったよ。でもなんで?」「いや、同じ質問を職員にしたんですが・・良かったと答えたのは先生が初めてです」という。ええー、そうかあ?!「病院には離婚して働いている人が多いからじゃないか」と言うと「いいえ、みんな今も結婚している人に聞いたんです」とのことだ。おやおや、ホントかなぁ。

でも結婚してまだ3ヶ月ちょっとというのにそんな質問をするとは大丈夫かな。相手の男性は全く知らないが同級生だと聞いた。だとすれば付き合いは相当長かったはずで、新婚といっても新鮮さはないのかも。それにしても結婚して良かったと答える人の少なさには驚いたぞ。帰宅してカールに同じ質問をしてみると「私は良かったわよ(もちろん)」と即答だった。うん、だよね。

今の日本の少子化問題、それはまずは結婚する人が減っていることが問題なんだ。一旦結婚すると平均2人くらいは子どもが出来ている。だから結婚する人たちを増やすべく何らかの手を打つのが理想だが、現代の若者からすると結婚という制度に魅力を感じないということなんだろう。先進諸外国では結婚しなくても子をもうける婚外子の割合がかなり高い。アメリカ34%、イギリス43%、フランス44%、ドイツ26%、その手の先進国スウェーデンでは56%と最初から結婚にこだわらず出産しても嫡出子と非嫡出子との間に全く法的差別はない。日本での非嫡出子は2%弱である。諸外国の男女関係が乱れているというわけではなく、男女のカップルが結婚に至るまでに同棲という事実婚の状態を経ることが多いこと、非嫡出子であっても法的に嫡出子とほぼ同じ権利を享受できること、結婚形式の多様化に対する社会一般の受け入れなどが背景にあるという。

結婚してからでないと子どもは産めないという風潮が続く限り日本での少子化問題はなかなか解決しそうにないと思えてきたわ。

2022年8月18日木曜日

親孝行なベイティ

当直明け故に午後は早帰りをした。高校野球は準々決勝をやっていて、TVの前で観戦をしたのだが・・大阪桐蔭対下関国際の接戦試合は当然というべきか寝入ってしまった。その様子はこっそりカールに撮られていた。

いやー、下関はそこそこやるとは思っていたが、結局は大阪桐蔭に負けるだろうと予想していた。多くの高校野球ファンもそう思っていたんじゃないかな。7回裏のトリプルプレー達成の瞬間はアナウンサーの声で一瞬覚醒し見たが、それでもまだ1点負けていたし、桐蔭の壁は厚いだろうと。結果分かって、夜になってタイムシフト録画を見直してみた。トリプルプレーの後も8回裏など桐蔭の方にチャンスがあった。しかし下関の背番号6番の仲井投手の球には力がある。低めのボール球にも桐蔭各打者は手を出すようになっていた。9回表は甲子園の観客が下関を応援して手拍子が鳴り止まなかった。ここ最近の甲子園で見られる観客の一方的応援に桐蔭の選手も少し呑まれた感があった。2点を逆転されてからは桐蔭は選手も応援団も顔が引きつっていた。

準決勝は仙台育英対聖光学院、下関国際対近江とフレッシュな組み合わせになった。どこが優勝しても初優勝で、下関の山口県以外は県としても春夏初の優勝となる。特に東北勢は今回で10回目の夏決勝進出でこれまで一度も優勝していない。最近はいつ東北勢が優勝してもおかしくなくそこがまず大注目だ。仙台育英はこれまで何度も決勝に行っているのにもし聖光学院に負けてしかも優勝までされたら悔しいだろうな。多くの高校野球ファンが東北が優勝するとしたらまず仙台育英だろうと思ってきたからネ。ともあれ、甲子園はまだまだ熱い!

最近はプロ野球は結果だけをチェックするくらいでどちらかといえば大谷翔平と大リーグをよく見ている。今日は大谷が27号2ランとヒットも計4本と絶好調の結果でNHKBS1の「ワースポ×MLB」でじっくり見た。でもそれよりも面白かったのが、大谷の属していないナ・リーグの東部地区首位攻防戦のニューヨーク・メッツ対アトランタ・ブレーブス戦だった。この試合でメジャーデビュー戦となったメッツの3塁手ブレット・ベイティが2回の初打席でホームランをかっ飛ばしたのだが、カメラはそのファミリーが大喜びするシーンをしっかりととらえていた。その様子がねえ・・いいんだよ。ベイティは2019年のドラフト1位(全体12位)で大学を中退してメッツに入団した。コロナ窩で試合もこなせない中、ついこの間メジャー昇格したばかりだった。家族も出身地のテキサスからアトランタまで集合し息子、あるいは弟の活躍をそろって観戦しようとなったのだろう。↓見ただけで初々しさが残るベイティ。

両親とその周囲に姉か妹か5、6人は集まっていた。ベイティが打った直後のファミリー↓。
特に右のおっぱいのでかい女性の喜びようはすごい。ただこの後ちょっとした問題シーンが。
おいおい、その手はどこを触ってんだぁ?犯人はどうも夫か彼氏には違いないようだが・・。
ニューヨーク・メッツではメジャー初打席初ホームランをした打者はあの松井稼頭央も含め球団史上5人目というのも出ていた。松井のは私も18年前かな、病院の当直室で明け方生観戦して目撃した。ともに相手がブレーブスというのも因縁か。↓友人に「おい、良かったナ」と肩を叩かれ、感無量の様子のベイティ父親。
こういうのは洋の東西を問わず、変わらないもんなんだよな。ベイティ、最高の親孝行だったぞ(⌒о⌒)。

2022年8月17日水曜日

そうなる運命の当直

朝から外来でずっと忙しかった。そしてそのまま当直になだれ込んだ。一つだけよかったのは夕食が天ぷらに焼き肉といつもよりちょっぴり豪華だったこと。これはたまたまで魚中心のメニューの時もある。ま、いいの食べたら頑張らねばな。

すると1時間もしないうちに、4階病棟から呼吸器につながっている患者さんの具合が悪いと診察依頼があった。毎朝気管支鏡で喀痰吸引をしているがSpO2が上がりきれないという。で、気管支鏡使って痰吸引をやった。取れたのは良かったが、心臓に負担が掛かったのか、脈拍が遅くなり循環が上手く行かないようで、血圧も下がり結局SpO2も悪化し始めた。治療経過をカルテで確認すると何ヶ月も肺炎が軽快せず、昨日の記載では末期状態であると書かれていた。「家族を呼んだ方がいい」と伝え、しばらく待った。

しかし家族が来院する前に心停止が来た。心臓マッサージ(胸骨圧迫)に強心剤など蘇生を図ると心拍が再開した。家族が来たのはその頃だ。家族には、心臓は一見普通に動いているがいつ止まるか分からないと念を押した。一度止まった心臓はまた止まるものなんだ。予想どおり1時間もしないうちにまた止まった。今度は簡単に復活しない。心拍が戻らないモニターを指して家族に「もう止めましょうか」と提案した。「分かりました」との返事で心臓マッサージを止めさせた。強心剤を使えばもう少し持ったかもしれない。しかし先月銃弾に倒れた安倍元総理ではないけれど、何が何でも心臓マッサージを続けるのがいいとも思えない。家族もスタッフも患者さんも十分に頑張ったと思えればこれで良かったのだ。そうそう、この患者さんの心肺蘇生をし始めた時に外来から「救急車の依頼がー」と言われたがお断りしたのだった。どっちにしても私は忙しくなる運命だった。

この後は外来がポツポツ来るパターンで、未明に数時間仮眠を取れたくらいか。朝は2件救急車が来て久々に眠れない当直だった。

2022年8月16日火曜日

白いダースベーダー

実は5階病棟に入るのはほぼ2週間ぶりだった。昨日から少しずつコロナ明けの職員が復帰し今日は久しぶりのお顔が幾人もいた。ナースステーションにいた10人くらいのうち5人もいて、それぞれに「(コロナは)どうだった?」と尋ねると、意外に無症状の不顕性感染者はおらず、ほぼ共通するのが、発熱、咽頭痛、頭痛が数日きつくて大変だったというもの。下痢もしたという人も多かった。そうか。「ワクチン打った後のきつさと比べてどう?」「いやー、全然比べものになりません」とやはりコロナのきつさは相当だったようだ。

そんな5階に比べ4階は院内感染者がゼロと対照的だ。感染した職員がいるにはいるがいずれも家庭内感染だ。内視鏡室も1人出たがこれも子どもが先に感染していた。こんなことがあるから内視鏡室での検査中はN95マスクが必須なんだが、先週末は在庫不足に陥り数日使い回してくれと依頼があった。でも新たに大量に入ったとかで昨日から1日使い切りOKになった。N95マスクってメーカーによって形状は様々で、今回のは鼻先に丸い換気口みたいなのが付いている。「白いダースベーダーみたいだな、スーーハァー」と私。

今日の発熱外来患者を確認していたら、学生時代の友人グチやんも感染していた。以前はうちに通院していたがここ5、6年は来ていなかった。皮肉なことに病気になって健在だと知ったわ(苦笑)。今日の県内の感染者数は3495人。まだまだ減少傾向にない。この分だと来週の朝礼も中止・・かなぁ(うふ)。

2022年8月15日月曜日

戦艦武蔵の生き残りから学ぶ

本来なら今日が朝礼スピーチをするはずが、先週に引き続き朝礼そのものが中止になった。だから、ちょっと気合い入って作りかけたスピーチスライドは放置プレイ状態になった。その時間を利用して早く作ればいいのにねぇ、と思われるかもしれないが、夏休みの宿題といっしょ。期限が迫らないと人間はやる気が起きないものよ(と達観する)。

世間では8月15日はお盆休みの人もいるかもしれないが、病院は開けているところも多い。青雲会病院も10年くらい前までは14、15日と休みだった。この時期の私のTV鑑賞は戦争ドキュメントと甲子園が中心だ。REGZAタイムシフトと朝礼延期のおかげでここ1週間はそれらをよく見た。戦争についてはNHKが何と言っても充実しているが、それ以外にもBSで各放送局が特集を組んだりしていた。その中の九州朝日放送制作の「父の戦争 戦艦武蔵 甲板士官の遺言」では番組ディレクター野村友弘氏の父親が戦艦武蔵の生き残り軍人だったことから作られたもので、冒頭父の生まれ故郷に向かうシーンがあって、それが鹿児島姶良市だった。

野村治男氏は海軍兵学校72期で卒業後若くして武蔵の甲板士官という乗組員の風紀を正す役目を担うことになる。しかし武蔵は1944年10月24日フィリピンのシブヤン海海戦で爆撃を受け撃沈し1000mの海底に沈んだ。野村氏はかろうじて生き残った。そのことを家族に語ったことはほとんどないという。ただ「自分は運が良かっただけ」と語るのみだった。

この放送のあった前年に沈没した武蔵の映像が初めて撮影され話題になった。野村治男氏が生きていたらきっと目を食い入るようにして見たことだろう。氏は手塚正己のノンフィクションの大作「軍艦武蔵」では貴重な証言者として多くを語っていた。そのテープも残されており息子であるディレクターは「確かに父の声だ」と驚く。そんなことなど家族にはほとんど語ってこなかったからだ。撃沈時に乗組員2399名のうち半数近くが亡くなりその後の戦争もあり内地に生還できたのは400名程度だったそうだ。生き残った者の苦しみ、悔恨が生半可には語らせないのだろう。氏は亡くなる数年前に青雲会病院に入院したことがあった。もしこのことを知っていたら尋ねてみたかった。まあ、私なんぞにはほとんど語ってはくれなかっただろうが。

船首から沈みゆく武蔵。このあと爆発し撃沈。駆逐艦磯風から撮影された。

あと、NHKが今回放送した戦争前から戦争時の庶民や兵隊、軍人などの膨大な書き残した日記、記録などからキーワードを抽出しドキュメンタリーにした番組はなかなか面白かった。真珠湾攻撃の直後の多くの日本人が「この感激は忘れない」などと書き、日中戦争の泥沼から対英米との戦争で打開してくれると期待していたようだ。現実はさらに悲惨なことになっていくのだが・・。

情報統制し国民全体をある種洗脳していたために、戦争末期になっても「日本は決して負けない」と多くの国民に思わせることが出来ていた。これは「あのころは本気でそう思っていました」と今では有名になった人がよく語っていることから間違いない。現代でも北朝鮮では「我が祖国は将軍様のおかげで素晴らしい国だ」と本気で信じている国民が多いのは情報統制が厳しく守られているからだろう。当時の日本は今の北朝鮮とさして変わらないんだというのも見ていて思った。自由にものが言えることは素晴らしいことでこれは絶対に今後も守っていかねばならない。北朝鮮ほどではないにせよロシアや中国、ミャンマーなど言論を封殺されがちな国と比べて今の日本はまだずっとマシだ。私はいつも言うのだが、トップである総理大臣を「だめだ」「アホだ」など言うことに対して何のおとがめもなく、堂々とそう言える国は良い国。この状況を悪化させてはならない。

2022年8月14日日曜日

ぐりぶークーポンでお安くなるはずが・・

カールを空港に19時過ぎに迎えに行った帰り、どこかで食事をしようとなった。桜島サービスエリアのスマートインターで降り、一般道を「さあ、右か左かどっちに行く?」とカールに尋ねた。右なら吹上庵姶良店方面、左なら姶良イオン方面だ。「昼はソバだったから左かな」とカール。で、イオンに行くことになった。すぐにイオンが見えたがそこも西か東か。カールは内心、西がいいと思ったようだが、私が東店の方に行くのが慣れているのでそっちにした。

で、行ってみて少し驚いたのがいくつかの店がなくなっていたことだ。コロナで客が減ってやっていけなくなったのだろう。寿司、トンカツ、ソバ屋は開いていたが、いずれもカールが乗り気ではなかった。トンカツは先週食べたし。でも今さら西店に行くのも少し面倒でソバ屋でOKになった。カールが2食続けてソバ屋をOKにしたのは少し意外だったがその訳は後で分かった。

私はソバと天ぷらセットを頼んだ。約1200円だ。カールはソバ単品とビールジョッキ1杯。ビールが570円でこれらだけで2千円を越えているのは明らかだった。そう、この店は鹿児島県のぐりぶークーポンが1人分(2千円以上なら700円引き)が使えるのだ。2週間の期限が今日までだったのでちょうどよかった。↓まずはビールからと美味しそうに飲み始めるカール。

ソバはまあ普通の味だったかな。

カールが「ぐりぶーは大丈夫?(きちんと2千円を超えているの)」と聞くので、計算苦手な私でも確か2100円以上はあると分かっていたので「ああ大丈夫」と答え、食べ終わってレジに向かった。ところが支払い額は1800円台でぐりぶークーポンが使えなかった。ええ、なぜ?

帳票を見てその答えが分かった。実はビールジョッキ570円が半額になっていたのだ。ならば計算が違ってくる。ぎりぎり2千円を超えない。カールに言わせると「店の入口にビール半額ってあったから(ここでもいいかな)」と思ったんだそうだ。それには私は全く気づいていなかった。だったら私の食事をもっと高いのにするか、「ビール2杯目頼めばよかったな」とカール。いやいや、2杯となるとカールも気分が悪くなるから止めとけー。

お互いに食事代を少しでも安く仕上げようとしてちょっとした失敗をした二人なのであった。

2022年8月13日土曜日

こてる日記の甲子園ネタはアツい

毎日暑い中、夏の甲子園も熱戦が続いている。

今大会は大阪桐蔭の実力が頭一つ、いや二つは抜けていて優勝候補の大本命だ。はたしてこの高校を倒せる学校があるのかすぐには対抗馬が浮かばない。その中で敢えて上げるとすれば、今年春の近畿大会決勝で桐蔭に勝った智弁和歌山で、去年の夏の甲子園優勝校だし名前も実力も決して劣らないのでは・・と思われたが、今日の初戦で国学院栃木にコロッと負けてしまった。いやー、実力高が初戦で負けるのはよくあることで、それだけ初戦への調整は難しいのだが、もう一つ以前にこの日記でも指摘したように、智弁和歌山のチームカラーというか甲子園への調整方法の違いがもたらしたものかもしれない。

そこで、こてる日記内の検索機能を使って「智弁和歌山」と入力検索するとやはり出てきた。2015年8月9日の「なぜ智弁和歌山は惨敗したのか」で高知明徳義塾との違いを例に私なりの考察を書いた。なるほどなるほどと読み進めると、「智弁和歌山」のキーワードで14編もあった。たいてい今の時期で毎年8月のこてる日記は甲子園ネタが数編必ず出てくる。今年も8月10日に「甲子園ロマン対決」とオタク以外では興味を持ちそうもないネタを披露した。先の14編の中に2018年8月16日の「東院西園」は東日本の学校には「学院」が多く西日本の学校には「学園」が多い謎を指摘したものなど一般の人にはどうでもいいことをいじくっている。ただ読み返すと自分で書いておきながら興味津々の記事が多く、去年8月20日の「甲子園出場回数から見えてくるもの、小倉監督の指導法」はなかなか読み応えがあった。

今大会ではもう一つ甲子園ネタを書こうと準備したのが、その日大三と聖光学院の試合でのキーポイントになったバックホームでのアウト判定だ。8月9日の試合でその日のネタとしてTV録画の一時停止を繰り返して本当はセーフだったのか、いややはりアウトだったのかを検証したのだ。しかし「恩知らずなイチョウ」ネタを書いたらそれだけでいっぱいいっぱいになって見送った。遅ればせながら今日あたり書こうと思っていたら、夕食の後仕事疲れで椅子寝、未明にどうにか起きたものの日記書く力は残っておらず床寝、朝6時に起きて同じ甲子園ネタだけど焼き直しを書くくらいしか時間が残っていなかった。

実はこてる日記の全ネタの中でアクセスベスト3に入る記事が甲子園でのアウトセーフ問題記事だ。ずっと昔、早稲田実業荒木投手と報徳学園金村投手の投げ合いの準々決勝での出来事を記事にしたもので、TV番組で取り上げられたが結論は出ずにいたものを私が検証したものだ。→「あれはアウトだった」この判定が金村選手の人生に大きく影響した可能性があり、審判の判定一つは重大なものだと痛感させられる。プロ野球はビデオ判定を導入しているが、高校野球も微妙な判定の場合はリクエストするのもありだと思うがな。まあ、教育的観点から云々とおっしゃる方々がいるからすぐには難しいだろうがねぇ。(昔記事には青文字クリックでその記事に飛びます)

2022年8月12日金曜日

リメンバー アブフレックス

ここ数ヶ月、私はネット麻雀をほとんど打っていない。天鳳七段に降段しほぼそのまま放置している。その間、サブアラド七段は六段に落ち、さらに先週五段に落ちた。対するスーパーたっつん五段ことたつやましたDrは5月末には六段に昇段し、じわじわとポイント上げ、先週8月7日には2340Pにまでなり、あとトップ1回で七段昇段というところまで来ていた。その日五段に落ちたサブアラドDrとは実に対照的だ。しかしスーパーたっつん六段、そこでラスを引いてしまった。数日は2200Pあたりで次なる昇段戦を目指していたのだが、8月10日に4連続ラスと一気に落ち込み1700P台になって昇段どころではなくなった。

昨日はお盆休み前を利用し未明に打っていて私も観戦していた。結果はまたラス。LINEでそのことをチクリと送ったら、しばらくして彼から返信があった。

あははー、本人はつらいかもしれないが「ウザ~~い猫」のスタンプがまさにぴったりで見ていて楽しいわ。この「ウザ〜〜い猫」スタンプは1セット120円〜250円でLINEで買えるので私も欲しくなる。サブアラドDrのスタンプはチコちゃんとキョエちゃんでそれも味があって面白い。ううむ、でも無料以外のもの以外は買わないと決めているのでそこはグッと我慢した。一度買い出すとずるずるあれもこれもとなるのがコワいのだ。その点はカールもいっしょで「私は無料サービスのイベントから取っていて有料は1回も買ったことない。イイなぁと思うのもあるけど別に無くても生きていけるから〜」とにべもない。

どんだけけちくさいんだと思われる向きもあろう。250円くらいは大したことじゃないのも分かっている。でもこうした姿勢を当たり前と思っていないとこの消費社会では様々な誘惑や落とし穴があるものなんだ。似たようなケースでもう30年弱前のこと、当時から深夜番組でダイエット器具や健康器具の販売があった。その中にアブフレックスという腹筋を鍛える器具があって何度か「ふ〜ん」てな感じで買わずに見るだけだった。しかしある時お酒飲んだ後に見ていた私はつい電話をかけて1万4千円くらいするその器具を購入してしまったのだ。

届けられたその品は確かにTVで見ていたものといっしょだったが、プラスチックとゴムで出来ている品物でとても1万円以上するようなものには見えなかった。そしてお腹に押し当て腹筋を鍛える動作も1、2週間もすれば飽きていつの間にかしなくなり、それに意外と場所を取るこの器具は邪魔になり押し入れかどこかにしまわれ、気がついたら無くなっていていた。買えるからといってさほど必要の無いものを買うべきではない。私はえらく反省したものだ。

最近、このような自力の運動が必要なものではなく、電気信号を使った腹筋ベルトがよく深夜番組で紹介されている。「ほう、良さげだな」と思って見ているが、番組に出てくる成功した利用者みたくなれれば1万円くらいでも安いものだとつい思いがちになる。いやいや、私は思い返す。Remember Abflex.(アブフレックスで失敗したことを忘れるナ)だ。安直に買える健康器具ではたいてい安直な結果しか得られないものなんだよ、うん。

2022年8月11日木曜日

やっと受け入れたら・・

医療ひっ迫で青雲会病院も周囲の医療機関も困っている状況と一昨日書いた。2日連続で霧島市からの精査治療依頼の患者を断ったが、昨日の霧島市からの電話の男性患者は受けることが出来た。その時点で男性で2床までならOKだったからだ。

熱中症で急性腎障害の患者と聞いていた。来院後すぐに採血点滴の指示を出し結果を待った。が、データを見て唖然、クレアチニンが19以上、カリウムが8.1もあった。こんな腎機能悪化は見たことがない。排尿はあるとのことだが、ともかくも泌尿器科Drに連絡し一時的にでも血液透析をしてもらう必要があると思った。ミエマドDrもすぐに対応してくれ泌尿器科での入院となりすぐに透析開始となった。

ふう。この暑さの中、熱中症になる患者さんもいるだろう。でもコロナのせいで医療機関受診も遅れがちになるし、受けた側も入院させたくても近くの受け入れ機関がコロナのせいで出来ないため、隣の医療地域に依頼してくる。3日連続で霧島市から紹介依頼があったのは偶然ではない。今回のケースはたまたまわずかに空床があったからよかったが、姶良地区のうちがダメなら鹿児島市か大隅の鹿屋方面に紹介しなくてはならなくなる。しかしコロナのせいでどこも入院制限が掛かっていることが多く、この熱中症患者(実は急性腎不全患者)がもしコロナ陽性だったら、東京みたく救急車で搬入まで35時間以上も受け入れ先が決まらないってなことになっていたかも。

青雲会病院も来週にならないと休んでいた職員が復帰できない。まだまだこの綱渡り状態が続くわ。え、来週の朝礼も中止だって?ふむふむ、となると私のスピーチは2週間は後回しにされる。しばらくはスピーチスライド作りをしなくても済むかぁ。そこだけはちょっとだけ有り難かったナ。 ̄ー ̄)ニヤリ。

2022年8月10日水曜日

甲子園「ロマン」対決

朝の通勤途中、TVでは夏の甲子園大会を放送していた。優勝候補筆頭の大阪桐蔭とだいたい最弱チームのことが多い北北海道代表の旭川大高との1回戦だった。チャンネルを合わせた時、旭川大高が1点リードしていた。大阪桐蔭は府予選で一度も相手チームにリードを許さない完璧な戦いで勝利し甲子園に乗り込んでいたので「ほう、北海道のチームがリードか・・」と少し驚いた。そして、「まあここまでだろうけどな」とも。

2回に入ると校歌の紹介があった。旭川大の校歌の冒頭を聴いておやと思った。

出だしが「♪神神つどう ロマンの峰よ」と校歌には珍しい「ロマン」という言葉が使われていたのだ。それで2回の裏になって今度は大阪桐蔭の校歌、ここはよく聴かされるなと思っていたら中盤「♪・・古代のロマン 今もなお」の歌詞が出てきた。「おお、ここにもロマンが!」
あとでREGZAのタイムマシンから撮影したのが↑画像だ。(古代のロマンよりスカートのコカンが気になるという人は以下の記述は閲覧禁止やで(笑))この2校、意外なところでつながっていて、それはロマン対決だった。さらに驚くのは今大会全チームの校歌の歌詞を調べると(私もヒマなことをしている)、カタカナ表記があったのはたったの2校、そうこの2校でしかもそれは「ロマン」のみだったのだ。

甲子園オタクには校歌オタクがいると以前にも書いたことがある。そのうちの一人は立派な本まで出した。→2015/8/23「甲子園校歌オタク本」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2015/08/blog-post_23.html
校歌の中には有名な作詞家、作曲家もいてなかなか楽しめるせいか、これまで何度か日記ネタになった。
西条八十の素晴らしい言い回しに唸らされる→2015/11/4「轟くエンジン 飛び散る火花」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2015/11/blog-post_4.html
曲が「故郷」「朧月夜」「春の小川」「紅葉」など唱歌の名作曲家岡野貞一作の金足農→
2018/8/17「校歌は岡野貞一作曲」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2018/08/blog-post_17.html
日本一有名な校歌と全く同じ校歌を歌う高校の話題→2017/8/10「都の西北」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2017/08/blog-post_10.html
沖縄尚学の校歌はもっと長く歌えるのになぜあんなに尻切れトンボなのかが判明(?)した→2015/11/22「甲子園オタク対決」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2015/11/blog-post_22.html
結構ネタにしている。そして読み返しても我ながら面白い。沖縄尚学の一件などすっかり忘れていた。

甲子園オタクの分類分けで言うと、最近はブラスバンドオタクが増えている(私は記録&エピソードオタクだ)。今年映画にもなった(「20歳のソウル」)こともあって市立船橋の「市船soul」が話題だ。しかも久しぶりに甲子園出場も果たしたし、1回戦はその曲の応援もあってか勝利した。各校ブラバンにも特色があり確かに面白い。この分野はますますオタクが増えることだろう。

さてそのロマン対決だが、3回表に旭川大の3番藤田大輝が見事な2ランホームランをかっ飛ばし一時3ー0と大阪桐蔭をリードして、勝てるのでは!?と大いなるロマンを抱かせた。その後は午前の診察があって試合を見ることが出来なかったが、案の定桐蔭が逆転して6ー3で勝旭川は負けてしまった。ただ9回も攻めて一打同点の場面も作っていた。高校野球オタクはそういう必死さ、粘りはしっかり覚えている。旭川大高は来年度から校名変更が決まっていて今の予定では「旭川志峰(あさひかわしほう)」高校になるそうだ。おっとロマンの峰がここでも活かされている。うん、校歌校名ともにいいぞ。ただ今後、校歌も変わるそうで、出来たら「ロマン」の歌詞は残していて欲しいな。ともかく、今度来た時は地元代表と当たらない限り応援したくなる高校だった。

2022年8月9日火曜日

恩知らずなイチョウ

いや〜、コロナで大変だわー。あまり重症化はしないから例え罹ってもそれほど心配しなくていいというのは確かだが、いかんせん感染者が多い。家庭や職場で誰かが罹るとたいてい誰かにうつる。病院も職員や患者の感染で、入院制限がきつくなり、救急患者受け入れが困難になってきた。今日はWoo Know Key医院のカロクラ院長に「いやー、先生のブログを毎日見ています」と持ち上げられてから「実は腹部の炎症がある患者を・・」と言われると、何としても受け入れようとは思うのだが、病院の方針もあり断らざるを得なかった。今回の第7波のピークはまだ見えないが、少し先を行く沖縄は少し減少に転じたとの動きもあり、今月後半から来月にはおとなしくなることを期待したい。

曽於市の小学校のイチョウの木の枝の下敷きになって女性校長先生が亡くなったというニュースには驚いた。こんなの聞いたことがない。校長は同日朝から手押し式の芝刈り機を使って1人で作業をし、午後も作業を続けていたところ、校舎にいた教職員が「ドサッ」という音に気づいて校庭を見ると枝が落下。駆け付けると校長があおむけに倒れ、枝の下敷きになっていたという。落ちた枝は直径30cm、長さ8mもあり、死因は胸部圧迫などによる失血死だという。大イチョウは同校のシンボルでPTAが中心になって約20年前からライトアップをしたり、収穫したギンナンを販売して教材費や地域活動費などに充てたりしてきたというが、このイチョウ、いったいどれだけ恩知らずなんだ?あり得ないよ。
この小学校、児童数はたったの6人で、近年の児童数の減少に伴い、2024年4月には廃校となり末吉小学校に統合されることが決まっているそうだ。イチョウの木は何かしら怒っていたのか。枝もべつに朽ちていたわけでなくギンナンがいっぱい成っていてかなりの重さだったそうだ。落下するにしてもそこに人がいて(しかも校長が)そのタイミングで落ちなくてもよかったのに。地域のシンボルのような木らしいのでもよや伐採することはなかろうが、きちっと管理をして今後このようなことがないようにして欲しい。そして心優しかったであろう校長先生に合掌・・。

2022年8月8日月曜日

セミの一生は

ゲンちゃんが全部の足をウーンと伸ばしてくつろいでいるのが可愛くて、急いで写真を撮ったがすでに降ろした後だった。で、その後、窓をじーっと見ていた。

モリサンチー家の2匹、ハッピー&キタローがエサもらいに来ていたのだ。いつものことでそれぞれの皿にエサを上げると当然とばかりにパクついていた。↓左ハッピー、右キタロー。
エサを食べ終わると、ハッピーはさっさと帰ってしまったがキタローはちかごろ我が家のロッジがお気に入りで、ドテーッとお腹を出して寝転んでいた。そして今度は庭の土に同化したかと思えばジーッと枇杷の木を見つめるのだった。

これはジージー鳴いているセミを見つめていたのだ。とても届きそうにはないけれどネコ科の本能がそうさせているのかしらん。で、写真右奥の駐車場に何か小さな物体が見える。実はこれセミの死骸だった。↓クマゼミかなぁ?よく分からん。
まだきれいな姿だったがピクリともしない。セミは成虫になったら10日ほどしか生きず、その間に子孫を残すために活動をしている。この写真のセミもそれらを終えて亡くなったのだろう。今年始めて空蝉を枇杷の木に見つけたのが7月17日だった(↓3匹の空蝉を見つけた)。
成虫は長くても2週間くらいというから、8月上旬の今日、死骸が見つかってもおかしくはない。幼虫として7年ほどして過ごしいわゆるセミの姿になってわずか1、2週間ほどで消えてしまう。昔の人がセミに人生のはかなさを投影したのも分かるな。寿命10ー15年くらいのネコちゃんには分からないだろうがねぇ・・。

2022年8月7日日曜日

姶良「万作」&旧青雲病院跡地

施設入所中のギボヒサコの明日の採血のために急遽青雲会病院へ採血スピッツを取りに行くことになった。ならば「お昼を姶良で食べようか」とカールが提案し、私が「トンカツの万作へ」と推してそこに決まった。私は何度も行って美味しい「極上黒豚とろロースかつ膳」をよく食べている。一度カールにも食べてもらいたいと思っていた。

午前11時ちょうどに店に着くとすでに駐車場には先客が数組待機していた。この後、30分もすれば待ち時間が生じていた。人気店で待ちたくなければ11時台には着くべきって法則は鹿児島も姶良も変わらないわ。メニューを開くと私が頼もうとしていたものより「特上黒豚熟成とろロースかつ膳」が一番お勧めになっていた。ネーミングだけはどっちが上等か美味しいのかよく分からない。値段を見れば「極上」の方が高いんだけどね。他にも「特選熟成ロースかつ膳」てなのもあり紛らわしいことこの上ない。


この店がぐりぶークーポンが使えるかどうかがはっきりしなかった。ぐりぶー推薦の店とはあったから使えるのだろうと思っていたが実はできなかった。おそらくそういう問い合わせがあるのだろう、レジの正面に「ぐりぶークーポンは使えません」と手書きで張り紙があった。一人700円引きが出来なければランクを下げて・・とは思わなかった。カールはそうそう姶良まで食べに来ないだろうからここは奮発しなくちゃ。
カールも一口「美味しいね」との感想。甘みがあってジューシー、まあ最初の一切れ、二切れは特に美味しく感じる。ただたくさん食べると脂も多いので少し苦手な人もいるかもしれない。

病院に寄って採血キットを受け取った後、旧青雲病院跡地を見に寄り道した。今の立地に移転してちょうど14年が経過して旧青雲病院は警備会社のビルになりそこが手放してからは一旦更地になった。そして今年始めに脳外科内科クリニックになったと聞いたがまだ一度も見たことがなかったのだ。実は今度の私の朝礼スピーチは旧青雲病院と今の青雲会病院との違いをテーマにしようと思っている。旧青雲病院跡地を写真に撮っておこうと思っていたので、今日はいい機会だった。ほぼ同じ位置から撮影した写真↓で、上が2002年の青雲病院、下が2022年の現在地。

古い病院の面影は全くなく、電線と電柱、道路並木に面影がある程度だ。その病院前の並木も幹だけになってしまっている。上の写真を見ているので「ああ、ここに青雲病院があったな」と思えるが、建物がなくなると、はたしてここだったかなと自信がもてない。戦災や火災、津波などで建物がいっぺんに無くなると、元あった自分の家や周囲の位置関係が分からなくなると聞く。確かにねー。現在の青雲会病院↓。思川を挟んで反対側に建っている。
帰宅して旧病院に勤務経験のある職員の数を調べてみた。おおよそ60名で病院全職員の17%程度だった。約6人に1人だ。たった14年でこれだけ減って新しい人が入ってくる。病院って新陳代謝の激しい職場なんだって改めて思った。ううむ、はたして面白いスピーチが出来るかなぁ。