2017年12月31日日曜日

大晦日はゆったりTV

当直明けて帰宅したものの疲労の影響は隠せず、TVを前に床寝ぐーぐーだった。NHKBSで黒澤映画の名作を続けて放映していてちょうど「七人の侍」のクライマックスシーンを見た。画質がデジタル処理されているのか以前よりきれいだ。続いては志村喬の「生きる」。以前この日記で冒頭の胃のレントゲン写真のナレーションにいちゃもんを付けたことがあった。ナレーター「これは、この物語の主人公の胃袋である。噴門部に胃癌の兆候が見えるが、本人はまだそれを知らない」で始まる。
写真を見ると確かに噴門部は怪しい所見だがそれよりも穹窿部や胃体上部の大弯がすでに変形しヒダ腫大があり、胃の拡がりの不良などいわゆるスキルス胃癌ではないかと思われるのだ。「スキルス胃癌の所見が見えるが、本人はまだそれを知らない」が正しいのじゃないかと思う。まあ、それだからといってこの作品の価値に何の影響もないのだけどね。(ただ、ネットで間違って「幽門部に胃癌の兆候が・・」と書かれてあるのが多数ある。誰かが間違って書いたものをコピペして流布されてしまったようだ。映画では間違いなく「噴門部」と語っているし、レントゲン写真でも胃の出口である幽門部は膨らみ良好で特に癌の所見はないのは明かだ)

で、そのまま見ていたつもりだったがまた寝入って床寝してしまった。次に目が覚めると今度は「用心棒」の後半だった。三船敏郎演じる用心棒桑畑三十郎が悪徳親分の丑寅一家の見張りを惨殺して、借金の形で情婦にさせられたおぬいを助け出し、小平に町から去るように計らう場面で、ここから意気をも付かせぬ展開で何度も見ているのにまた最後まで見てしまった。やや説教臭さもある「生きる」より娯楽に徹した「用心棒」がその後ハリウッドやマカロニウエスタンなどリメイクされ続けている訳がよく分かるわ。続く「椿三十郎」も大好きな作品で「用心棒」の主人公が藩内抗争にかかわり活躍する作品だ。でも録画設定にしてこれ以上見るのは止めた。すでに夕方だったしー。

夜はダウンタウンの「笑ってはいけない」は録画にして珍しく紅白を最初から見ていた。知らない歌手やグループが半分近いのにこれがなかなかチャンネルを変えようという気にならない。さすがNHK、気合いが入っているなと思った。欅坂46の「不協和音」は一度演じた後に総合司会のうっちゃんがぜひ一緒にパフォーマンスをしたいとのことでもう一度やることになったはいいが、センターの「てち」こと平手友梨奈がいっぱいいっぱいになって最後の決めポーズの時にも手が震えていたのは分かった。しかし直後にゲストの女優吉岡里帆が心配そうに欅坂のメンバーを見ていたのでうん?とは思っていた。あとで後ろのメンバーが過換気症候群で倒れる様子が映像に出ていたと聞き、ビデオで確かめると確かに後ろに倒れメンバーに抱えられる場面があった。
まだ若い子達はペース配分ができないからな。それは以前のAKBもいっしょで真夏の西武ドームでの過換気しまくりはドキュメント映画で一番注目されたシーンだった。

そのAKBグループだが今年はCD売り上げこそトータル1位だったものの活躍した印象度で乃木坂や欅坂いわゆる坂道グループに押されていた。紅白では事前にセレクトされた10局のうち3曲を人気投票でさせ歌う直前に知らせるという趣向だった。私は「きっと『大声ダイヤモンド』は入るんじゃないかな」と予想してみせた。はたして第3位に「大声」が入ってセンターの松井珠理奈がその瞬間涙目になって感激していた。(ロングスカートの乃木坂、軍服っぽい欅坂に対してAKBは赤のタータンチェックというまさにザ・AKBという衣装。個人的には大変満足。左端が松井珠理奈)
大ヒット曲の「恋するフォーチュンクッキー」を4位に抑えての3位はうれしかったろう。いやー、紅白で2008年の「大声」が聴けるとは以前からのAKBファンにとっては感涙ものだわ。ソニーに解雇された後この曲からキングレコードに移りAKBのCD売り上げが急上昇していったのは知る人ぞ知るだ。

残るは山本彩の「365日の紙飛行機」、今日でAKB卒業の渡辺麻友の「11月のアンクレット」で決まり。曲がというよりセンター曲を歌うメンバーの人気投票みたいになるのは仕方ない。まゆゆはやはりAKB全体のセンターにふさわしいって感じだった。まだいて欲しい気もするが10年以上も在籍しこれ以上彼女に頼るのもねえ。来年はソニー系の坂道グループにますます押されるかもと思うとAKBファンとしてはやきもきするが安定期に入っていると考えよう。

それで「ひよっこ」の特別編なんかがあって桑田佳祐も出てきてそろそろ安室奈美恵も出てくるなあと思ってはいたのだが、このあとの記憶がない。はっとして目が覚めたらすでに午前1時半ごろで行く年は過ぎ新年はあっという間に来ていたのだった。

2017年12月30日土曜日

今年最後の当直

忙しい年末、師走も今日の日当直が終われば一段落だ。レセプトもあるからあんまし忙しくあって欲しくないなぁ・・だが、結局は甘くはなかった。日中だけで14名外来、病棟の死亡患者が1名、夜間は外来8名、病棟死亡1名と忙しすぎたぜっ!

疲れて仮眠などしながらレセプトを済ませたのは31日の午前2時半頃だったと思う。そこですぐに眠ったらよかったがこてる日記が残っていた。私の睡眠不足も大半はこれが原因で今日は特に1週間前にあったしんどかど整形外科での「並みの人生では満足出来ない人の会」ネタを書くのに時間がかかりそうだった。こういったイベントがあった時は1時間以内ではとても済ませられないんだ。だからちょこっと書いて「残りはしばし後で」と翌日記載にごまかす手もあった、眠かったし。だが書き始めたらあと少しもう少しで最後まで書き続ける羽目になった。で、結局朝の5時、はぁ・・。

外来患者の中でまた釣り針刺さりの人が来た。私の当直の時にはよくある。ま、いつもの局麻&ペンチでええやろ、と救急外来に向かったが・・げっ!

ミミズみたいなエサが付いたままだった。針抜くよりもミミズ触って取り去る方がずっと面倒だったぜ、(‾□‾;)。

2017年12月29日金曜日

御用納めの1日

青雲会病院は今日が御用納めで半ドンである。しかし28日同様忙しいのも毎年恒例だ。午後はラブカメ先生の1年をふりかえるスライド講演があるがこれを最初から聴けたことがない。今日も大腸の出血患者がいて止血をせねばならず途中から聴いた。終わっても月末レセプトがあり最初は全部済ませてから帰宅するつもりだった。しかし電カルを前にしてカチャカチャやっていたのは最初の10分程度だけ。ぬわぁんと2時間以上も椅子寝していた。すでに18時を過ぎてレセプトを全部済ませるにはまだ2時間はかかるだろう。あきらめて帰宅した。そう、明日が日当直にあたっているので明日すればいいことだ。

そういえば今朝、病院の駐車場にBMWのスポーツタイプの高そうな車が駐まっていた。誰のだ?初めて見る車だったがどうみても1千万はくだらなさそう。写真に撮っておいたが持ち主が判明するのは年が明けてのことだった。それはまた後で。

今年は子どもたちの中ではセージのみが帰ってきていた。で、言うことが「スマホがかなり古くなった。ガラスのひび割れもあるしー」で要するに新調したいからとおねだりだ。しばし待って買ってあげることにした。ただし条件は格安スマホへの切り替えでAUから私らが入っている楽天への加入すること、でiPhoneの8を注文することになった。となると自宅電話もAUを近く止めなければならないことになりそうだ。というのもセージのスマホとセットで割り引きコースをしていたから。ま、他の電話会社も以前より安いコースがあるからどうにかなるだろう。

年賀状は市内分の印刷をどうにか終え、中央郵便局へ直接届けに行った。団地のポストでは集配が明日の昼になってしまい間に合わなくなる可能性がある。そうだ、今年の年賀状が足りなくなり一昨年のが4枚余っていてそれを使うことにした。カールにお年玉番号を消してもらい2016年のところはシールで隠し赤文字で「年賀」を書いた。去年から医療事務の職員が年賀状くれるようになって不足気味なんだ。はあ、これでこの1週間気をもみ疲れた年賀状作りもようやく一段落したわー。

2017年12月28日木曜日

睡魔で麻雀、四暗刻

睡眠不足だぁ。だって寝たのは午前5時だったんだもん、眠い・・。年賀状裏が完成するも表の宛先印刷がありそれにこてる日記も書かねばならなかった。まったくくそ忙しい。宛先は県外市外まではどうにか済ませたが鹿児島市内はあきらめた。そっちは少し遅れても元日には着くだろう。

で、毎年28日は仕事も忙しい。青雲会は明日午前までが年内業務で今日は患者が集まるのだ。3人も入院させる患者がいてバタバタ。でも昼寝30分はしっかり確保した。睡眠不足のままではいけない理由があった。今夜は今年最後の麻雀の約束があったから。いやー、ここまで来ると本音は麻雀はしなくて帰宅して年賀状済ませて暖かい布団で眠りこけたかったヨ。麻雀、ボウリングは私の二大趣味だがどちらも最近はそれほど情熱が湧いて来ないんだよな。ある時期はそれをしないといらいらするくらいだったがこのところはしなくても平気だ。どうにか仕事を終えいつもの見せたまえ雀荘に着いたのは18時半前、眠くもあり今夜勝てるという気持ちはそれほどなかった。

しかし不思議なもんだよねえ。最初の半荘、東1局7巡目に七対子(赤ドラ1)を聴牌して「東」待ちで先生リーチを掛けたところ、一発を消した見せたまえDrが東を切ってきた。「ロン!」この時点で5200点が裏ドラ見たら乗っていて何とハネマン。幸先良いスタートでこのあともハネマンリーチの見せたまえの手をツモのみのくそ手で蹴ったりトップで終えた。2回目の半荘は私の珍しい過少申告(満貫だったのに3900申告)したりサブアラドDrの親リーチにドラと気づくのが遅れぽろりと牌を落とし慌てて引っ込めるも河に捨てたとして親マン放銃を喰らった。それで今度はビリ。このあたり、疲労が災いしていたようだ。

なんというかなあ、今日は見せたまえとの相性が良かった。3回目の半荘は彼がダントツでオーラスを迎えていたが、こっそり小三元ドラドラの四七萬待ちを彼から上がりダントツを阻止し私自身は浮きの2位になったり4回目も浮きの2位となぜか好調。変なもんだねえ。その好調ぶりが5回目の半荘東1局で炸裂した。なんてことない手でドラの1ピンが1個あるだけのせいぜい七対子になればだったのが少しずつ手がまとまりドラが2枚になり白が暗刻になった時点でもしかすると四暗刻もあるかもと思った。残る欲しい牌は1ピンと4ピンと6ピンと9索とピンズが欲しい。
一筒一筒四筒四筒六筒六筒六萬七萬九索九索白白白
しかし対面の見せたまえがピンズの混イツをやっていて山には残っていそうにない。すると見せたまえが鳴いて6ピンが入った。しばらくして何と一番欲しい1ピンが入ってなんとツモリ四暗刻の聴牌だ。待ちは4ピンと9索のロンでも倍満という大物手。
一筒一筒一筒四筒四筒六筒六筒六筒九索九索白白白
この時、上がれるような予感があった。9索は場に1枚捨てられているが場況から山に1枚残っていそう・・。すると上家のダイボDrが四萬をチーと動いた。本来は彼のツモ牌を私がつもる。ザラッとした感触があり、これは9索で間違いない、「ツモ!四暗刻!」

あはは、東1局でみんなとは4万点もの差だ。この後も上がり見せたまえをドボンにしてプラス139(役満賞も付く)の大トップ。今日は久々の大勝ちだった。何で勝てたのかは分からない。そういう巡り合わせだったとしか言えない。ある意味力が抜けていたからかも。

帰宅して年賀状宛名印刷は・・出来なかった。もう睡魔に勝てる訳がなかった。市内の友人知人の人たち、間に合わなかったらごめん!

2017年12月27日水曜日

殺人未遂犯の正体、年賀状完成

先月、熊本で起きた殺人未遂事件の犯人(?)が実は野良猫であったことが今日判明した。毎日新聞によると以下の通り。

「11月6日夕、自宅の庭仕事から戻った夫(85)が妻の額などに傷があることから警察に届けた。県警はナイフで切られた可能性もあるとして殺人未遂事件として捜査を始めた。しかし、室内が物色されていないことや傷の形状などから、動物のひっかき傷の可能性が浮上。女性の家族が自宅近くで餌を与えていた野良猫2匹のうち、雄の1匹の爪から人の血液が検出され、猫の口付近からも人由来の付着物が出たという。法医学や猫の生態に詳しい専門家の「顔の傷は猫のひっかき傷と矛盾しない」とする意見なども踏まえ、県警は猫による傷と断定した。女性が傷をつけられる直前にこの猫が家の中に入るところも目撃されていたという。県警は、猫が女性にじゃれついた可能性もあるとみている。」

1ヶ月以上も前の「事件」だがようやく犯人は猫と分かったということだが11月9日にはすでに猫の疑いでDNAを調べているとサンスポには出ていた。ずいぶん時間が掛かるもんだね。この野良猫、TVではそれらしき画像も出ていた。ふつうの茶色の猫だ。
恩を仇で返したとも取られるし、危害を加えたとしてネットでは殺処分されるのではないかと危惧する声も出ている。ただ、熊本県は殺処分ゼロを目指していて今年度は今のところ犬が52頭、猫が0頭とのことでその可能性は低いとのことだ。ふう、それは良かった。

うちのゲンちゃんも年賀状ではプロレス技を掛けているけど危害を加えるような猫じゃありませんから、って、今夜が総仕上げでずっと作り続け、未明の午前1時20分にようやく裏面が完成した。チッチをアナウンサー、チッチが親しくしている犬のハナちゃんを同じくアナウンサーにして、テルをカメラマン、残るセージをプロレスラーにした。武藤敬司のポーズを誰かにやらせたくてネ。(↓クリックで拡大します)
ゲンちゃんにやられるレスラーを貞子にした。で、この裏面を年賀状を出さない職員に見せると受けていた。特にカールのキックとか。ふんふん、確かに手間がかかったしな。意外と難しかったのがチッチのアナ姿で、元写真では体が左前を向いているのにチッチに適した向きの写真がなかった。それを不自然に見せないようにするのに時間がかかったのだ。こんなプロレスの格好させて正月早々何の意味があるの?と言われると返す言葉はない。ただ笑ってくれればそれでいい。見てみたくなる、もらいたくなる年賀状にしたいというだけのことなのである。

2017年12月26日火曜日

年賀状途中経過

年賀状作りは続く。ゲンちゃんと私とカールのメイン3人をプロレスラーに仕立てた。ただしカールはレスラーの格好が嫌だというので空手ガールで映画の主人公にもなった武田梨奈のハイキック画像にしたらOKをもらった。私はラリアットを喰らわす画像、ゲンちゃんはカールが嫌がったレスラー画像(AKBがプロレスドラマを今年やった時の画像)を利用した。やられる相手を映画の悪役にしたら面白いかもとジェイソン、ダースベイダーを持ってきた。特にジェイソンは元の画像からするとぴったりはまって元々そんなレスラーがいたのじゃないかと思えるほどだ。オレもうまくなったわ。(プロレスシーンに武田梨奈ちゃんのハイキックをまず組み合わせてみる↓)
(つぎにカールに左上を向いてにらんでもらい写真を撮る。何枚も撮りふさわしいのを梨奈ちゃんの顔と取り替える。奥のパソコンにハイキック画像がぼんやり写っている。次に倒れるレスラーの横顔をジェイソンのホッケーマスクを切り取りはめ込む。)

2人と1匹を並べてみるとそこそこ面白いじゃないの。よし、基本はこれで決まりだ。

だがふと気がつくと日付はとうに過ぎさすがに眠くなって寝たのは午前4時だった。まだ下半分が済んでいない。そこに子ども3人をアナウンサーやカメラマンに仕立てて載せるつもり。それはまた次の晩にしなくちゃ。ああ、まだまだ終わらない。

2017年12月25日月曜日

「そうなる」前に

月曜の午前は本来内視鏡業務だが、思いの外胃カメラ予約が少なく外来患者診察も頼まれた。可愛いんだ理事長から依頼の患者さんは60才代男性で朝から胸背部痛があるということだった。心電図、採血、胸部CTを指示ししばし結果を待つ。心電図では心筋梗塞の所見が出やしないかと思ったが特に問題はなかった。採血でもそれらしきデータは出ない。しかし一時冷汗も出て血圧も高いとはこれはもしかして・・。

この人の背景を聞くとタバコ20本、焼酎2合が毎日で血圧が高いのは分かっていたが放置していたという。ふーん、やばいね。この時点であの疾患が頭に浮かぶ。それだったら青雲では治療出来ない、カイリョー病院に紹介転送かはたまた点妖怪病院か。胸部CTが出た。肺気腫が結構目立つ。タバコ20本というのは遠慮気味に書いた本数で実際はもっと多いのかも。でも気になるのは胸部大動脈だ。は、これはやはり・・。拡張し動脈内部のCT濃度が微妙に差がある。大動脈解離だろう。本来ならこの後造影CTをすれば確実に分かる。しかしそれって30分から1時間ほど時間が掛かる。鎮痛剤を使って痛みは軽減しているとはいえ解離なら早く治療が出来る病院に送った方がいい。手術の可能性も大だ。もっと詳しく大動脈の形状を見たくて冠状断の画像が画面に出るのをじりじりと待つ。その結果が出たと思ったら可愛いんだ理事長がやって来て「大動脈解離間違いないな」と。電カルでちゃっかり確認していたんだ。

となれば急いで受け入れてくれる病院に連絡そして救急車転送だ。幸いカイリョー病院が受け入れOKとのことでささっと紹介状を書き画像のCD-Rを作製し10数分で患者救急転送出来た。本人にはもちろん、妻と娘にも重症で専門の病院で治療、手術の可能性もあると説明した。娘は少しショックを受け涙目になったが「手術になっても助かるケースが多い」と安心させた。ここ数ヶ月で3人目の大動脈解離もしくは大動脈瘤解離で前の2人とも手術して無事帰ってきていたからだ。ただ今さらだが高血圧の放置やタバコなど発症前に対策しておけば防げたかもしれなかった。あまりにも「そうなってから」でないと分からない人が多い。何事も賢くありたいものだ。

2017年12月24日日曜日

テーマはプロレス

今日こそは年賀状に取りかからねば。

朝からネットでテーマを探しつつ、紙にも練ったアイデアを書き連ねた。決まり事は家族全員を載せること、ボウリングにからむ画像をどこかにか入れることの二つでゲンちゃんがうちに来てからはゲンちゃんも入れることの三つになった。1999年の年賀状からやっているので今回でちょうど20回目になる。この時期になると年賀状作りがプレッシャーで毎回きつい思いをする。写真編集がきつくて家族全員一発撮りの写真を2年続けたこともあった。ある年など賀状投函したのが大晦日で周囲から「今年は届いていないゾ」と言われたこともあった。やり始めの頃は写真コラージュの仕方がよく分からず2週間掛かったこともある。さすがに翌年からは1週間以内になり最近ではフォトショップの使い方も慣れてアイデアさえ浮かべば2日程度で終わるようになった。

で、そのアイデアだが・・最近はゲンちゃんに何をさせるかを考えて作る。一昨年はスカイダイビングをさせることで全体をまとめた。まあまあだったが空に海と青色のインクの消耗が激しく足りなくなって慌てた。で今年はと・・。「ゲンがロッククライミング」「ゲンとパンダ」「ゲンとプロレス」「ゲンと・・」のところでプロレスに何かピンと来た。プロレスをしているところを家族にさせると面白いかも。さっそく画像を調べる。使えそうなものはないかなぁ。

タイガーマスクが出ているのがあって試しにとさくっとマスクをゲンちゃんのに変えてみた。

ふっ、少し笑ってしまった。カールに見せると「ふーん」と今一の反応だ。でも画像を調べているといくつかよさげなものがいくつかある。よし、今回はプロレスだっ。てなわけでテーマが決まった。しかしここから画像集めに時間がかかった。途中、散髪にも行き、夜はなぜかTBS系の「陸王」最終回を見てしまった。総集編をやってくれたので全く筋を知らなくても楽しめた。だが年賀状作りはここで頓挫し明日明後日にかけよう。ふう、まだ先は長いわ。

2017年12月23日土曜日

第7回「並みの人生では満足出来ない人の会」

川内のしんどかどDrからまた招待を受け「第7回並みの人生では満足出来ない人の会」に参加した。場所は昨年に続き薩摩川内市の「きのすく会しんどかど整形外科」の職員研修棟だ。今回は会の前に講演会があった。「船井総研」の執行役員オカサトシさんによる「志高く突き抜けた経営を志向し激変社会で勝ち残ろう」という内容だった。船井総研とはよく名前を聞くコンサルタント会社だ。しんどかどDrからは開業のころから創業者の船井幸雄の本を読んでいると聞かされていた。ただ直接コンサルタントを受けてはおらず3年ほど前から船井のクリニック研究会に参加するようになりおつきあいが始まったとのこと。それが今年船井総研から優良企業に評価してもらえる賞(ユニークビジネスモデル賞)を「しんどかど整形外科」が受賞したとのこと、この賞は船井総研が関わる8000社あまりの中から5社くらいしかもらえないものでかなりすごいことのようだ。そのご褒美でしんどかど先生はアメリカへ視察旅行をプレゼントされたそうだ。ただGoogleやamazon、YouTube、Indeed、Bloombergなど一流企業の視察、講演の連続で全く観光はなかったとのこと。そいつはすごいや、だ。

私は経営者ではないし船井幸雄(2014年没)の本もまったく読んだことがない。そればかりか、結構スピリチュアルなことを言っている文(波動がどうのこうの)を見かけたことがありその手のものが嫌い(こてる日記ではたびたび触れている)なため敬遠していたほどだ。しかしオカサトシさんの講演を聴いていると、すっごくまともな内容であれまと思った。これから日本は少子高齢化で人手不足に陥るのは明白な事実でそのためにはどう対処するかなど早口かつ明確な語り口であっという間に終わり、時計を見たらぴったし1時間だった。今日はこれを聴けただけでも良かったと思えたほどだった。

しかし会はこれからが本番。食事会のセッティングの間、隣のガレージで待機しに行くと、去年はポルシェがあったのに今年はモーガンが鎮座していた。イギリスの少量生産スポーツカーでクラシカルで非常に品の良いスタイルだ。でもこれ毎日乗って通勤とかよりこんなガレージに飾って置く方がいい感じか。

また元の部屋に戻って食事と飲み物が出そろっていた。ここで去年まではしんどかど理事長自ら招待者を紹介していったが今年は猟奇院長が簡略して行った。そう、去年はとても面白かったものの40分くらい時間を費やしたからな。今年は早めの乾杯のあと食事となり、それが料理店から取り寄せたものではなく栄養科の職員らが作ったものだった。
そう言われなければきっと分からないほどよく出来ていて、後から出たチキンカレーもすごく美味しかった。うちのカールのカールカレーも絶品なんだがあれはビーフをふんだんに使ったもので比較は出来ない。

さて今年は招待者の中から数人がスピーチをするという趣向だった。しんどかど先生とツル前高校で同期でありながら1才年上の友人ムラタケさんは中学浪人をしたものとばかり思われていたがそうではなかった、ツル前高の歴史上唯一2回受験をし2回合格したという並みの人生を送っていない人だった。最後にスピーチしたのは滋賀県でポルシェの専門店を営む「ガレージしんちゃん」のオカタカシさんで、まだネットも普及していないころ、雑誌でその店を見つけたしんどかど先生がポルシェを購入したときからのつきあいとのことだった。去年のポルシェもきっとここから買ったものだろう。オカタカシさんはしんどかど先生とのつきあいが単に売買の関係ではない人生の転換期に重要な役割を担ったものとして話をしてくれ感動的なものだった。彼はまたちょうど私の目の前に座っていて直に話すことが出来た。滋賀のその店は一見さんお断りなんだとか。それはイヤミではなくいろんなお客さんから預かった車が置いてあってそれをただの興味本位でぺたぺたと車に触られたら持ち主は嫌でしょうとのこと。それに盗難の怖れもあり実際に被害に遭ったこともあったそうだ。

鹿児島には昨日来て天文館で「小金太ラーメン」を食べて旨かったと言っていた。私はそこは行ったことがない。どこにあるの?と尋ねると天文館公園の近くでなんと昔の実家があったすぐそばじゃない。もうあの辺は年に1回も行くか行かないかだからよう知らん。行くのは電車通りを挟んで反対側のT-MAX周辺だけだもんな。

一次会の後はガレージでカウンターで飲んだ。でも歯科のタニグー君と違って飲めない体質ゆえノンアルコールだ。今日はビールを1杯飲んでそこまでだった。去年同様、時計屋さんの良し時さんもいて今回は液体時計なるモノを見せてもらった。腕時計の中に光沢のある水を仕込ませてその動きで時間が分かるというもので安いモノで600万、最新の高いモノ(メカニカルでパッと見た目とても時計には見えない)は2000ー3000万するそうだ。ぐ・・隣にあるモーガンよりひょっとして高いんじゃない?(写真上は「安い」方、下が超高い方)


私は時計にはまあ興味ない方だが改めてこれらの写真を見ているとなかなかいいもんだ。男の道楽は時計なんだよな。ということで並の人生に満足している場合じゃないぞと思わせてくれる会だった。参加者の中には高校野球の現監督をしている人や去年のこの会に来た社長さんで青雲会病院の人間ドックに来てくれた人もいたが話は出来なかった。実は毎回日記にも書いてあるように年賀状作りが遅れていてもうそろそろ手を付けないと間に合わないと気が気でなく、22時過ぎの新幹線で鹿児島へ帰ったのだった。

2017年12月22日金曜日

急性薬物中毒の患者さん

昼休みに人間ドック室に寄ると「この前の朝礼スピーチを聞きたかった」とスタッフに言われスライドを見せることにした。人間ドックスタッフは仕事の関係で朝礼に出られるのは数名しかいないのだ。最初は数人だったがちょうどミーティング前ということもあり続々と集まってきて15名もが見ることになった。旧病院からの職員はイワナ室長ともっと掘れNs、シュミーズNsしかおらずみんな昔からの写真に興味を持って見てくれ、終わってハイチーズで集合写真を撮った。うわ、ピンクの女性軍団に圧倒されるわ。

午後は救急の対応をすることになり、運ばれて来たのが急性薬物中毒の中年の女性。眠剤を一気飲みしたとかで今日未明に愛乱病院に運ばれたもののたいしたことはないと帰宅させられていた。しかしその後昼になってまた飲んだのだ。今度運ばれたのが青雲会病院というわけ。意識はまあまああるももうろうとしていてそのまま帰すわけにはいかない。点滴をつないで入院させた。日ごろはちゃんと働いている人のようだがちょっとしたメンタルの崩れからこうなった(らしい)。カルテを調べると4年程前にも私が担当し一晩だけ入院させていた。何度もこんなことをしているのはよくないってことで、週明けにもう一度精神科の愛乱病院を受診してもらうよう母親に話し紹介状も書いておいた。ただ気になるのは明日あたり覚醒するとたいてい家に帰るといってきかなくなることだ。明日明後日は私は仕事は休みで看護師らが大変かも・・。

夜は串木野でトリオリーグのボウリングだ。海広しDrの代わりにアンドキサMRが参加し、サンシさんともども3人でスコアアップを目指す。2ゲームになんとチームパーフェクトを達成した。私とサンシさんが前半よくて後半アンドキサ君が調子出てきて肝心の10フレでパンチアウト(3連続ストライクで締める)をしてパーフェクトの達成だ。私とサンシさんはパンチアウトできなかったからまさに彼のおかげだった。

ただ、別のゲーム途中に病院から電話があった。昼に入院した例の眠剤患者が目が覚めて退院するといってきかないとのことだ。ああ、やっぱり。せめて一晩だけでも様子観察させるよう一旦電話を切った。私の投げる番だったからだ。集中出来ずにはストライクが出るはずもない。今度はこちらから病院に電話を掛けて病棟看護師と話をすると説得をきかず今にもエレベーターから出ていこうとしているとのこと。はあ、これだからなあ。しかたないので母親に見守りを頼み希望通りにさせることにした。まったく眠剤中毒とアルコール依存症などこのパターンが多い。やっとられんぜ。

2017年12月21日木曜日

「血液型ダイエット」だって

(年賀状は市外、県外の人たちへは送れた。しかしそれがせいっぱい。鹿児島市内は住所印刷が間に合わず。12/28の夜も用事があるので早くて12/29になりそう。それで元日ぎりぎりか。病院の仕事も忙しくもう頭が痛いわ)

誰だったかな、今日の外来に付いた看護師が「先生、『血液型ダイエット』って知ってますか?心泣かす先生がそれでXkg痩せたんですって」と言ってきた。「血液型ダイエット?何それ」それはアメリカのピーター・J・ダダーモ博士といういう方が1990年代に発表したダイエット法で血液型によってダイエットの仕方が変わり、例えば「O型の人は「最古の血液型」といわれ、動物を狩って生活していたため肉食でした。そのため、O型の人には乳製品、小麦製品はあまり体に合いません」などと解説している。はあ?もうこれだけで怪しいダイエット法と分かる。肉食だから乳製品と小麦は体に合わないとはいったいどういう論理や根拠で言っているのだろう。A型だと「肉や魚が消化しにくいので、鶏肉以外の肉を食べるとその脂肪分が体内に蓄積されてしまうのがA型の体質です。そのためA型にお肉をたっぷり食べる糖質制限は向いていません」なんだそうで、意味がよく分からない。もっともそうなことを言っているが根拠や実験のデータはなく、いきなり結論だ方式で、A型の人の痩せやすい食材を列挙していた。もう私はまともに見る気は起きず紹介サイトを閉じた。

世の中には信じやすい人がいて、そういった人は確かに痩せた心泣かす先生の実証例を拠り所にすっかり信じてしまう。信じる者は救われるで実際に痩せればそれでいいと考える向きもあるかもしれないが。私は少々危険な態度だと思っている。判断を相手に委(ゆだ)ねすぎてある種洗脳された状態で例えばオウム真理教のように悪用されないとも限らない。この提唱者はダダーモ博士だって?名前からして怪しい。「博士」との称号も信じさせるテクニックに思える。これがそこら辺にいるダダーモ店長だったりダダーモ会社員だったらどんなにいいダイエット法を提唱しても信じてもらえないかも。

血液型の性格診断は全く根拠がないということが確実なんだが、それをダイエット法と絡めるだけでころっとダマされる人がいる。血液型信仰のしぶとさを思い知るわ。

2017年12月20日水曜日

相撲に注文をつける

(ああ、現在12/28の午前3時過ぎ。年賀状作成の真っ最中だ。裏面は完成しプリントし終わるところだが表の住所と一言添えがまだ全く手を付けていない。もう眠いよー。でも市外住所の人たちには今日あたり送らないと元日に届かない可能性もある。眠い目をこすりつつもあと一踏ん張りだぁぁ)

でも眠い。眠いから簡単に書く。

日馬富士の暴行事件以来、大相撲のマスコミでの話題が尽きない。問題は貴乃花親方や白鵬にもあるとかで横綱審議委員会だけでなく関係者、識者、一般ピープルまでかまびすしい。少々うんざり気味だ。それに自分も加わる気はさらさらないが、こうした騒動の中で私が一番関心があるのは、白鵬の相撲の取り口批判についてだ。横審やマスコミ、一般ピープルが張り手やかち上げなどの取り口が「横綱らしくない」と非難ごうごうだ。身近な人ではサブアラドDrもそのくちだ。麻雀しながら相撲を見ていて「ありゃいかん」と言っていた。

私は・・まったくそう思わない。そりゃ今場所の取り直しを要求する態度はいかんでしょう。それは確かに見苦しい。でも土俵の中でルール違反をしているわけでもないし、私は周囲に言われるまで全く「らしくない」取り口だとは気付かなかった。そう言われてもそうかなあ・・と思うだけ。みんな本当に横綱らしい相撲、受けて立ち、こざかしい技は出さず、堂々と寄り切りや上手投げなど真っ当な決まり手で勝つ相撲を見たいのだろうか。横綱はいわゆる横綱相撲で勝たねばならないのだろうか。それがどんな相撲かぎゃーぎゃー言っている人たちは分かっているのか。

私は前にも書いたことがあるが、そんな横綱相撲の代表に大鵬がいる。上り調子の頃の大鵬はそりゃ人気があった。しかし昭和40年代前半、優勝するのはいつも大鵬で大相撲は人気低迷時期を迎える。大鵬の相撲は典型的な受け相撲で無理はせず十分に組んで最後は寄り切りだ。観客やファンは正直だった。面白くないため、TV視聴率も下がり、民放は大相撲中継から手を引き、残ったのはNHKだけになった。今、白鵬にそれを望んで白鵬がそんな相撲を取ったらさすが横綱とみんなは褒め称えるのか。

そもそも相撲内容までいちいち注文を付ける必要があるのかと言いたい。「面白い相撲を見せてくれよ」「ハラハラするような真剣勝負を見せてくれよ」でいいんじゃない?大相撲が危機的な時に一人横綱で看板しょっていてしかも前人未踏の40回優勝など大きすぎる実績の白鵬に対してあまりにもリスペクトされなさすぎだと思う。

おっとそうだ、貴乃花も上り詰めていくころのフィーバーはすごかった。あんな人気はこれまでなかったと思うほどで、スポーツ紙が場所中毎日一面を飾っていたのを思い出す。でも横綱になってしばらくすると「終わってみれば貴乃花」と安定感ある取り口に勝ちすぎる点を揶揄されもした。強かった北の湖も風貌も損して勝ってもどちらかと言えば敵役だった。マスコミや一般のファンなんて移り気で流されやすいもんだ。そんな浮き草のような連中の「御意見」をまともに聞く必要はない。

年月が経てば白鵬はもっと評価されていくだろう。大鵬や貴乃花の相撲よりずっと面白いしネ。そうそう、白鵬、「けたぐり」なんてのも年に1回くらいやってくれんかな。ちょい昔、1回だけ「猫だまし」もやってくれ私はにんまりした。ただ、「横綱がするなんて」と非難の大合唱だった。意外性のある横綱って観客は喜ぶと思うんだが。ああ、簡単に書くつもりが結局簡単には終わらなかった。年賀状はきっと予定通りには終わらない・・。

2017年12月19日火曜日

「時間が止まった私 」

あんまり暗いドキュメンタリーは見たくないのだが、NHKの「時間が止まった私 えん罪が奪った7352日」はたまたまTV付けてそのまま見入ってしまった。娘を保険金殺人で殺したと内縁の夫ともども逮捕され、無期懲役の刑で服役するも2016年冤罪が証明され無罪となり20年以上経って出所した女性の記録だった。番組紹介の文を以下に載せよう。

「20年以上にわたり社会から隔絶されていた女性が、再び社会に放り出されたとき、どんなことに直面するのか、あなたは、想像することができるだろうか。
8才だった息子は29才になっていた。60代だった両親は、80才を過ぎ、介護を必要としていた。そして自分自身も31才から51才になっていた。20年前には、インターネットも携帯電話も普及していなかった。家電の使い方もわからない、別世界からタイムスリップをしてきた感覚に襲われ、彼女はとうとう、こうつぶやく。「刑務所に戻りたい・・・」。
これはすべて、大阪に住む、青木惠子さんの身に起こったことである。青木さんは、娘殺しの母親という汚名を着せられていた。1995年、小学6年生だった娘を、夫と共謀し保険金目的で焼死させた疑いで、無期懲役を受けたのである。受刑しながら、裁判のやり直しを訴え、ついに、2016年、えん罪が証明され、無罪判決が下されたのだった。
これは、20年という途方もない長い時間の中で失ったものを少しでも取り戻そうとする、ひとりの女性の再生の物語である。」

この事件は「東住吉事件」として知られ、無罪判決の際に大きく報道され他局でも特集されていたから知っていた。ガソリンで娘を殺したという根拠が実験で否定されたのはとても珍しいことだったし、自白したという「決め手」が実は警察の誘導(思い込み)によるものなのは全くいつも通りのことだったし、マスコミ情報しかしらない私を含む一般大衆はその人を犯人扱いしてしまうことなど非常に考えさせられる事件だった。そして今回のNHKのは無実でも出所した人が別の苦悩も抱えるということ、20年という長い時間が人間関係をも大きく変えてしまい元に戻るのが困難になる(息子や親ともいっしょに生活しづらい)ということがひしひしと分かる内容だった。そして、認知の母親が行方不明になり結局川で亡くなってしまうという意外で非情な事実が刻々と語られるドキュメンタリーの凄さ、しかもそれが逆に家族の距離を縮めるという何ともアイロニーに満ちた展開を見せてなかなか秀逸な番組だった。

「いくら本当のこと(自分はやっていない)を言っても分かってもらえない」「(地番飲み方であるはずの)親ですら『本当はやったんだろ』と10年以上も信じてくれなかった」と聞かされればそのつらさ骨身に染みる。人間は取り調べのような環境下では取調官の言葉に乗せられて自白してしまうということは過去の冤罪事件でも何度も何度もあった。今回も自白については不自然・不整合な変遷が多数存在したにも関わらず検察の思い込んだストーリーを裁判官は受け入れてしまった(退官前の裁判官一人は反対し差し戻しをするつもりがあったとは後になって分かった)。亡くなった娘の月命日も欠かさず祈り続ける元被告の姿をみれば無実であるのは当然だろうと今なら多くの人が信じるはず。「疑わしきは被告人の利益に」は守らねばならぬ原則だ。

↓で番組のおおよその内容が分かる。ぜひ!

2017年12月18日月曜日

評判良くてびっくり

はあ、ようやく終わった。スライドを使っての朝礼スピーチはいつからこうなったのかは覚えていないが準備が必要で結構な負担となる。今月はヒマがあればやっていたネット麻雀もほとんど打っていないのはこのせいだった。

10年以上前からいる職員の写真をネタに語った8分(結局5、6分では済まなかった)でみんなの反応はよかった。最後の質問もみんな答えが分からずシーンとしていたところに「35億」のネタでどっと笑いが出て受けた。でも驚いたのは直後に可愛いんだ理事長から「いやー、面白かった。ぜひ続編もやって欲しい」とか外来のホントだ師長から「先生、今までで一番よかった」とか5階の今ゆりNsからの院内メールで用件の最後に「追伸:朝礼のスピーチ大変おもしろかったです」などとえらく評判が良かったことだ。作った直後は今一かなとさえ思っていたのに、これまではもっとためになるお話もしたのに、写真の羅列の方が「良かった」のである。

前にも書いたがインパクトのある写真はそれだけでパワーがある。それに懐かしさが加われば・・下手なスピーチなどなくても見る側からすれば興味深くて面白いのだった。さて、来月からまた1ヶ月に1回程度のスピーチとなる。こうなれば続編をやるしかないっか。写真を乗っけるだけだから次からは簡単?いや、写真をセレクトする作業も意外に時間と手間が掛かるんだよな。朝礼スピーチはいつまでたっても大変なんだぁ。

で、終わってもそうだ、次は年賀状作りもあったんだ。すぐに取りかかれば余裕で期日に間に合うのは分かるがこれがまたできない。年賀状も写真コラージュに凝るのできっと来週の今頃はああでもないこうでもないと頭抱えていることだろう。

2017年12月17日日曜日

直前スライド

ずっと家。そして日中は朝礼スライドにまったく手を付けられなかった。頭の中でどのように話をまとめるかを考え、そして青雲会職員の写真のピックアップを続けた。夕食摂ってからようやくスライド作成に移った。タイトルは「青雲会 やばい人々」でこれまで私が撮った職員の写真のうち「やばい(すごいの意味もこめて)」と思うものを羅列というか紹介していくスタイルだ。中にはやばすぎて使えないのもある。逆に変哲もないが解説すればやばいと思えるのもある。

ずっとかかりきりになりすでに日付も変わって午前2時頃おおよそ出来上がった。カールもソファで寝ぼけながら起きていた。「うーん、今回は今一かもなぁ」「でも出来てよかったね」「うむ・・」

最後は写真とは関係のないネタ、いつもはボウリングビデオなんだが今回初めてそれは止めて「みんなに質問」として「今年の青雲会の売り上げ予想は」とやった。はたしていくら?正解が分かるはずもない。でその答えはー。ちょっと間を置いて「35億!」
受けるかなぁ。実は35億ではないのだがとにかくこの数字に持っていった。ただ受けを狙うために。

この後、カールはすでに寝て、私は最後の仕上げと1回だけ通しでスピーチ練習をした。うわ、7分以上かかってしまう。5、6分に抑えないと。結局床についたのは午前4時。はあ、久しぶりに直前ばたばたスライドだった。

2017年12月16日土曜日

運慶とはだーれい

今日は仕事はなくずっと家にいた。やらねばならないのは月曜朝のスピーチのスライド作成だ。ずっと考え、写真の整理をするもスライドは1枚も手を付けられなかった。はあ・・最近は前もって作ることができたのに、また締め切り間近、火事場のくそ力に頼るパターンになりそうだ。

そのかわりにチンタラとやっていたのはビデオ消費で録りだめたものを見ては消してハードディスク残量を確保していった。

その中にNHKBSの運慶特集「仏像ミステリー運慶とは何者か?」があった。この秋、運慶展が東京で開かれたのに合わせ3ヶ月くらい前に放送されたものだ。運慶は日本の仏師の中でもっとも有名な人物だろう。東大寺の金剛力士像や興福寺の無著像・世親像、高野山金剛峯寺の八大童子像など番組でも紹介されていた。運慶の作風でいくつか特徴的なものの中に玉眼(水晶)の使い方が優れているとナレーションが流れ、八大童子像の「恵光童子像」や「制多迦童子像」のアップが映し出された。(上:恵光童子、下:制多迦童子)
ほう、確かに。この玉眼をうまく使うことでまるで人間のように生き生きとした表情を作り出している。と、画面が番組の進行役である女優檀れいの横顔のアップに切り替わった。ほほう、これは。明らかに檀れいの玉眼と比較するような意図、演出だ。そしてその映像があまりにも美しくて思わず見入ってしまった。彼女に出演依頼したのはこれを撮りたかったからではないかと勘ぐりたくなるくらい。

カールが「わー、檀れいってびじーん(美人)!」と「あまりに美人でそっちのほうがびっくりだわー」と感心することしきり。元宝塚出身で及川光博と結婚していることでも知られている。仏像よりは生身の人間の方がよりリアルなのは当然だろう。でも十年、二十年経てば檀れいの美貌も衰える。運慶の仏像は百年、千年経っても美しさと存在感は消えることがない。画面を見てそれがよーく分かった。どちらにも良さがありこんな映像を放送してくれるNHKには感謝感謝で、受信料はきちんと払いますとも。ええ。