朝の院長報告で「昨夜は6人の入院がありました」と聞いて驚いた。院外から木曜夜だけ当直に来るトマリンDrが対応していて一晩で6人入院とは記録的だ。うわ、驚いてばかりのヒマはない。その6人の担当医を決めてすぐに振り分けねばー。2人を私、2人をタクミDr、あと1人はもともとその人を担当していたダヒロDrに、最後の1人は脳出血の疑いがあるとのことでカワゼンDrに振り分けた。
受け持ったらすぐに入院指示を出さねばならない。私の担当した1人は診察したら熱中症で点滴されて症状改善しすぐにでも退院可能な状態だった。患者もOKですぐに退院指示を出した。もう1人は下血があるとのことで絶食点滴にして午後に大腸内視鏡を指示し、ようやく通常の外来業務を始めることが出来た。いつもより4、50分は遅れたが仕方ない。
記録を見ると、特に昨夜19時台に患者が集中し4人に対応していた。そして「救急依頼を断った記録」には19時20分に救急隊からの依頼を断ったとあった。理由は一言「対応出来ない」でどのような救急患者だったのかは聞いてもいなかった。救急隊も連絡を数回を取っていたようだが・・。
いや、これは仕方ない。18時台にも2人対処していてそれを1人のDrがやっているのだ。20時台にも1人来てその時点で5人入院、明けて25日に1人入院させていた。頑張り過ぎなくらいで、私だったらもっと前に「もう対応不可」と診察を断っていたかもしれない。後でトマリンDrをねぎらわねば。さて下血患者はトマリンDrの見立てでは大腸憩室出血であろうとのことだった。確かに腹部CTでS状結腸に憩室が散在していた。下血、特に大腸憩室出血は私の担当だ。午後の外来を15時半ごろに切り上げて大腸内視鏡を始めた。直腸に新鮮血が付着していてやはり憩室出血かと思われた。出血源特定が出来ればいいがそうでないと再出血などその後の対応が面倒だ。S状結腸には憩室があり出血源ではないかと目をこらすもはっきりしない。内視鏡先端が下行結腸に入った時「あっ」と私は声を上げた。典型的な虚血性大腸炎の所見がそこにあったからだ。憩室出血ではなかった。虚血性大腸炎なら対処は簡単だ。1、2日絶食点滴にさせるだけで後はすぐに治る。ふう・・良かったぜ。憩室出血で出血源不明だとこの先何度も再出血しお呼ばれがあってもおかしくなかったしー。
そんなこんなで夕方17時ごろはゆっくりした時間が流れていた。その時間を利用し、8月9月の日当直表を院内LANに入力しプリントまで済ませてから帰宅となった。この時に思ったが、いつもよりそこまで忙しくなかったな〜と。朝最初の1時間はバタバタだったので忙しい日だったかと勘違いしていたよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿