2025年7月14日月曜日

AIに対し偉そうにする

午後は大腸内視鏡が数件組まれていた。そのうちの1件に対して、オリンパスから「AI診断が出来る機器をぜひ試してほしい」と言われていて試行することになった。大腸の一番奥まで入れて、抜くときに大腸粘膜を観察する際に粘膜の異常があったらそれを指摘してくれるというものだ。設定は緩いのから厳しいのまであって「厳しめに設定するとしょっちゅうピンポンと音が鳴ってうるさく思われる場合もあります」とのことで「挿入時は鳴らさず、抜去時に鳴るようにして」と検査を始めた。

スムーズに奥まで入り、抜きながら観察すると、AIとほぼ同時に「あ、ポリープ」とその所見が目に入った。白い四角で囲まれた部位に異常ありますよということだ。↓。画面の淵が黄色いのはAI使用時にはそうなるとのこと。

いや、別にAI先生に指摘されなくてもこれは分かる。画面を拡大して観察すると・・ふむ、これは明らかに腺腫性ポリープで切除の対象になるな。
で、内視鏡治療を行い、さらに他にポリープや小さな癌はないか画面を見続けた。しかし、私もAIもそのポリープ以外は異常なしだった。いや、もっと小さなポリープがあったのだが、それは過形成性ポリープといって切除する必要のないポリープだった。そこに近づけてみたが、ほう、AI先生反応しなかった。これは立派だ。それを「これもポリープです」といちいち指摘されたら小言の多い「うるさ先生」にすぎなくなる。

そんなワケで「1回使っただけだがこれは使えるね」と私は「まずは合格」とまあえらそうに答えた。ただAIってのは進歩が早い。将棋や囲碁もあっという間に人間はおいていかれ、今やプロがAIを使ってお勉強する時代だ。いずれ私がAIに内視鏡所見のお伺いをたてる、そんな時代がもう間近に来ている。

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