2020年10月24日土曜日

バイフォレストDrとファストリバDr

 今日は土曜、午前は外来で午後は夕方まで日直だった。今日から土曜外来のみ形成外科のバイフォレストDrが来ることになっていた。挨拶でお見受けしたところ、かなり年輩で私より結構年上に見えた。20年近く前、派遣されてきた美人医師の直接の上司でその名前を出したらちゃんと覚えていてくれた。前にも書いたことがあるが、その美人医師は170cmの長身で医学生時代にミス日本であの藤原紀香とグランプリを争ったこともあったとか。彼女は東京からの出張だったので、その後帰京し、確か2年後には形成外科専門医になったらしい。そのあたりのネタも話したかったが、忙しくて今日はそれっきり、後でバイフォレストDrの年齢を名簿で確かめると、私より1才年下だった。ええ?!

ともかくも来られたばかりなので仕事はまだ多くはない。内視鏡室の佳及Nsはここぞとばかりにイボを取ってもらっていた。うちではギボヒサコが足に魚の目が出来ている。来週あたり先生に取ってもらおうかな。

午後は非常勤のファストリバDrが夕方に来るまでの短期日直で、最初はわりかしヒマで医局ソファで昼寝を決め込んだ。約1年前に大きなソファになってからこういう時の仮眠&昼寝がしやすくてグッドだ。

しかし日直も後1時間くらいで終わるという16時半ごろ、病棟からの電話で事態は一変。高齢女性患者の血圧が上がらない上に呼吸や意識レベルも落ちているとの報告だった。電話指示だけでは済まされない雰囲気を察知し、すぐに病棟に上がった。診察しバイタルをチェックして第一に心筋梗塞を考えた。心電図を採ってみる。やはりそれを伺わせる所見もあった。この患者は私の担当ではなかったが、心臓だけではなく他にもいくつか持病もあった。家族を呼んで現時点の診断状況を話し、採血結果を待って専門病院に転送するか否かを決めると伝えた。

それにあと20分もすればファストリバDrが来てくれる。彼は循環器専門医でぜひその意見を聞きたい。と思ったら、彼は早めに来てくれていて、さらにこの病棟の異変は伝わっていたようで、診察をすぐに代わってくれた。この患者は合併症が多く、鹿児島市内の専門病院が引き受けてくれるかが気になっていたが、ファストリバDr曰く「私が頼めば大丈夫です」と自信たっぷりだった。彼自身の所属する研究室のコネの強さだね。で、その後の検査で心筋梗塞が確定し、ものの30分もしないうちに救急車で転送となった。

青雲会病院は私を含めた常勤医がもちろん中心ではあるが、非常勤の優秀な先生方にも支えられているのである。

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