2020年10月17日土曜日

あなたはジョン派?ポール派?

 最近韓ドラも若干飽きてきたせいかYouTubeをよく見る。5ー10分程度で興味のあるコンテンツを楽しめるのでいわゆるスキマ時間にもってこいだ。

麻雀、囲碁、ボウリング、韓国がらみなどの他、ビートルズがらみもよくクリックしている。アメリカ初進出した際のTV番組「エド・サリバンショー」での演奏や日本武道館での演奏が簡単に視聴できるなんて昔は考えられなかった。ネット時代の恩恵は計り知れない。

ビートルズを本格的に聴き始めたのは1974年の中3の頃からで、友人のレコードを借りたりラジオで聴いたりしていた。明けて1975年にうちによく来ていた従兄の良か友兄が「ビートルズ事典」という本格的なビートルズ本をプレゼントしてくれ、それから一気にのめり込んでいった。

将棋には「観る将」といって自分では将棋を指さない(指せない)けれど、テレビやネットの将棋中継を観て楽しむファンもいる。ビートルズオタクでいえば聴くのはみんな好きなんだろうが、演奏するのが好きな「演るビー」、グッズを集めるのが好きな「集めるビー」、ビートルズ関連の書籍を読むのが好きな「読むビー」などそれぞれ好きな分野が違ったりする。私は典型的な「読むビー」で関連の書籍は手当たり次第に買っては読んでいた。数えたことはないが3、40冊以上はあるはずだ。そのきっかけが「ビートルズ事典(当時の価格2000円)」だった。香月利一(かつきとしかず)というビートルズオタクが作った本で入門書としても研究書としても読める優れた本である。

その本を読んで私が一番興味を引いたのは、全ビートルズ作品を誰が作ったかを明確に記載しているところだった。ビートルズの作品の大多数はレノン=マッカートニーとクレジットされジョン・レノンとポール・マッカートニーの共作だと思っている人もいるだろう。しかし現在ではどの曲がレノンでマッカートニーか、あるいは純粋に共作だったかなど多くの人が知るようになってきている。ポール・マッカートニーにメロディアスで有名な曲が多い(イエスタデイ、ヘイジュード、レットイットビー)のは否めないが、実はビートルズ公式全213曲のうちジョン・レノンの曲が一番多い。まず1割が他人カバー曲(ロックンロールミュージック、ツイストアンドシシャウトなど)で1割がジョージ・ハリスンの曲(サムシング、ヒアカムズザサンなど)で1割がジョンとポールの共作(フロムミートゥーユー、シーラブズユー、抱きしめたい、エイトデイズアウィークなどの純粋な共作とアンドアイラブハー、ウイキャンワークイットアウト、アデイインザライフなど出だしとサビの部分をそれぞれが作っているケースがある)で、残りのうち4割弱がジョン単独、3割強がポール単独作だ。

ジョンは1965年までの初期に有名曲が多い。プリーズプリーズミー、アハードデイズナイト、アイフィールファイン、ヘルプ、ノーウェアマンなどで中期以降は代表作ともいえるストロベリーフィールズフォーエバー、後期はカムトゥゲザーなどが知られている。ま、リードボーカルを取っている曲がその人の作品と思ってけばおおよそ間違いがない。

そうした事実がだいぶ経ってから一般には知られるようになり、桑田佳祐のように「ビートルズならジョン派?ポール派?」なんて質問をするミュージシャンも出てきている。そんな私はジョン派である。いや、いいなぁと思う曲はポールにやはり多いとは思うのだが(ちなみに全曲中一番好きなのはベタだがポールの「ヘイジュード」だ)、ジョンの曲に味わい深さを多く感じ、よく聴いている。学生時代にはカセットテープで「激唱!ジョン・レノン」というタイトルでマイアルバムを作り、ジョンの歌う曲ばかりを聴いていたほどだ。

中学時代だったか、ある友人が「ビートルズの曲で好きな曲ばかりテープに集めたらポールのばっかしでちょっとイヤになるくらいだった」と言っていたけど私はそうはならない。ビートルズが解散しソロになってからもお互いにヒット曲はある。ジョンは「イマジン」が有名だがこの曲は3位どまりでナンバーワンヒットにならなかった。しかしそれが曲の価値を決めるものではない。詞、曲、エピソードなどひっくるめて解散後の元ビートルズナンバーの中では一番の曲だろう。ジョンにはこの他「ハッピークリスマス」「ギブピースアチャンス」などの名曲がある。ポールも「マイラブ」「ジェット」「バンドオンザラン」などや他のミュージシャンと歌った「エボニーアンドアイヴォリー」「ガールイズマイン」などたくさんのヒットを飛ばしている。そしてジョンのベスト盤、ポールのベスト盤両方を私は持っているがやはり聴くのはジョンの方だ。なぜなんだろうねえ。

そんなジョン派の私が今日たまたまYouTubeで見つけたビートルズ時代のジョンの曲、これをジョシュ・ターナーというギタリスト&シンガーが彼の仲間と歌っていた。そしてこれにビートルズ慣れしている私はある意味ショックを受けたのだ。実はこのことを日記に書きたかった。それがマクラにまずはビートルズをと持って来ただけで長くなり過ぎた。そんなわけでどの曲を話題にしたかったのかは、また明日に!

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