2019年12月22日日曜日

意外な見所あり、岐阜城

そうそう、昨日書きそびれたことで感心したのが、日本のトイレの上等さ清潔さってこと。どこのSA(サービスエリア)も自動洗浄付きだし、男子トイレの小便器には上部に個別に洗浄水が出て来るものもあった。これまで行った外国ではいわゆるウォシュレットタイプではないホテルが多い中、ホテルはおろか公衆トイレですらそのタイプというのは実に有り難い。良い意味、水に流すことが得意な国民性ゆえか。

泊まったところは繁華街のど真ん中にあるけれど築何十年も経過しているようなホテルで朝食抜きだった。「ならば東海地域特有のモーニングサービスとやらを近くの喫茶店で摂ろうか」と話していた矢先、ホテルフロントの側にタダで朝食サービスがあった。パンにバナナ、ゆで卵、コーヒーがある。「これでいいんじゃない?」とカール。そうだそうだ、ただでこれだけ頂ければ文句はない。さっそくパクついた。

帰りの飛行機は夕方なのでどこか観光でもと探してみたが、名古屋は意外に観るべきところがない。「ほんとびっくりするくらい何もないね」とカールがぼやく。ならば岐阜はというと町中からよく見える岐阜城(金華山)はどうかとなった。ほう、ロープウェイもあって手軽に観光できそうだ。行き方は分からないからタクシーでとはならず、名鉄岐阜駅のロッカーにバッグを預け、バスで向かった。そんなに遠くもなく金華山下の岐阜公園で降り、歩きながらゆっくりロープウェイに向かった。公園内に銅像がありパッと見た目、稲垣退助かなと思った。はたしてその通りで何で稲垣退助だと思ったら遭難し「稲垣死すとも自由は死せず」の名言を吐いた所ということだ。へー。
金華山は標高329mで登山道がいくつもあるらしい。しかしロープウェイ(往復1100円)があるので当然それを利用した。ロープウェイ内はガイドのお嬢付きでそのマイクのしゃべりがいかにも観光調、関西から来たと思われるおばさんらは降りた直後それを真似て「いたがきィ〜死すとも〜自由は死せずぅ〜」としゃべるのでこっちまで可笑しくなったわ。(何人かガイド嬢はいるが↓このお嬢さんは結構美人だった)
頂上直下で降り、そこから6、7分かけて登ると頂上の岐阜城に着いた。この城は関ヶ原の戦いが終わってから落城し今の城は昭和31年に再建されたものだそうだ。入場するにはさらに200円払う必要がある。ただここでケチってはいけない。200円以上の価値があったのだ。

中に入ると弘前城のような急な木の階段ではなく全く普通のコンクリートの西洋風の階段があった。少しがっかりだが安心して登れるのはいい。来年はNHK大河が明智光秀や織田信長がメインの「麒麟が来る」なのでこの信長居城の岐阜城も大いに注目されるだろう。信長の肖像画(当然レプリカ)もあってそこそこに楽しめるが、なんといっても素晴らしかったのはてっぺんの展望台だ。東西南北四方をきれいに見渡せ素晴らしい眺望なんだ。岐阜市内、名古屋方面、そして北は日本百名山の御嶽山が雪を被って実に神々しく眺められる。(上が岐阜市内。下が御嶽山)
信長がここを居城したのも宜(むべ)なるかな。城のすぐ下には御嶽山を拝む祠(ほこら)もあって御嶽信仰の山でもあったと分かる。百名山でいえば御岳のやや西側に乗鞍岳、東に恵那山もきれいに見えた。いや、私の後から来た登山好きと思われるグループの一人が「あれは何これは何」と逐一解説してくれたので私も覚えた。一旦階下に降りたがもう一度目に焼き付けようと登って眺めていたら、今度は感嘆はしているけれど山に詳しくないおばはん連中がいて、今度は私が「あれが御嶽山、隣が乗鞍」と教えてやった。「山に詳しいんですね」と言われたが「いや、それほどでも」と謙遜してやったヨ。

城すぐ下の簡素な資料館には3D写真スポットもあり、ノリで写真を撮った。とても還暦を迎えた初老の男がするようなことかねぇと思われるかもしれない。でもこの表情で撮らないと後から見た時面白くないでしょ。

この後は昼食摂って名鉄でセントレアまで1時間かけて行き、ラウンジ利用してネットして年賀状の資料集めをした。今週後半は予定が詰まっていて今日辺り手を付けないと間に合わない。せっかく滅多に来ない岐阜名古屋で午後も何か見物でもしようかという案もあったが、午前の岐阜城だけで結構満足したわ。

昨日今日となかなか経験出来ない一泊二日旅行だった。

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