2018年7月8日日曜日

災害大国日本

昨日は高速で通勤する時、すごい大雨でアクセルを緩めないと怖いくらいだった。病院内でも「大雨で広島あたりは大変らしい、死者・行方不明が大勢出ている」と話題になっていた。そのニュースは今日になっても拡大するばかりで現時点で犠牲者は100人を越えているとのこと。25年前の鹿児島大水害も同じような豪雨で被害が出た。私はその時沖縄出張中でTVで甲突川の氾濫を見てただただ驚くばかりだった。広島は数年前も大きな被害に遭ったばかりというのになんとも痛ましい。愛媛、岡山も相当被害が出ているようだが、香川、高知は犠牲者が1人も出てないようだ。同じ中国四国地方でも県でこんなに違いが出るとは。高知は水害対策が進んでいるとは聞いているが香川はそれほど高い山がなく地形のおかげなんだろうか。

沖縄も台風が多いわりに犠牲者が出ることは少ない。洪水になるような大きな川も崖崩れになるような山もあまりないからだ。県民は台風の時など仕事や学校が休業しこれ幸いと遊びに出かけるくらい(これホント)。平成5年9月初めの台風は鹿児島では加世田で崖崩れで多くの死者が出た。これは前にも日記に書いたが、その時の沖縄では午後から各自帰宅になり私は職員らとボウリングに出かけた。ところがいつものサラダボウルは平日なのに満杯で駐車場にも入れやしない。しょうがないんで小禄ボウルに行ってはみたがそこも待ち時間があった。どうにか出来るかもと待っていると何と停電になり結局各自帰宅した。みんな台風を怖がっていないのだ。その台風での被害者はたった1人だった。確か沖縄中部地域の海岸に風雨の中釣りに出かけて波にのまれて亡くなったのだった。なんともはや。

今回の洪水のように地域全体が水に浸かってしまうと大変なことになるのだが、子どもの頃見た映画「パンダ・コパンダ」では町が洪水で水に浸かるけれど透明できれいで町が水族館のようになる内容だった。子供心に「わー面白い。こんなことになったら楽しいだろうなぁー」と画面を見ていた。あの宮崎駿らが作った夢のある作品だったが、現実の洪水は汚い泥水で勢い余って人の命も奪うほどのものだ。

家を建てるとしたら崖下や河川の側は怖い。そうだ津波も考えれば海岸付近も怖い。少しでも高台で雨や波の影響を受けないところ・・そうはいってもこの狭い日本ではいい条件があるところってなかなかないわ。私の医学部同級の「無駄な蛾」女医の妹さんは親のたっての希望で神戸の大学に行ったと聞く。「東京は地震が多いが神戸ならその心配はないから」との親心だった。だがご存じの通り、阪神大震災が起きた。幸いその頃には神戸からは離れていたので被害はなかったが「関西は地震が少ない」は今じゃ全くの迷信だ。地震、台風と自然災害の多いこの国ではそれと付き合っていく覚悟が必要と改めて思った次第。

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