2014年10月25日土曜日

日本シリーズin甲子園

昨日と同じく7時15分ほど前には眼が覚め学会のモーニングカンファで朝食を摂るためホテルを出た。昨日と違うのは荷物をまとめて出たこと。これが重い。特にポートライナーから降りてポートピアホテルまで持っていくのに疲れる。まずはクロークに預け身軽になって講演&食事となった。午前は大腸内視鏡がらみのシンポジウムを聴いた。終わる直前に会場を出ようとすると入り口近くでトクジュウDrと目が合った。お、また会ったな。昼前後は知り合いのDrとすれ違うことも多い。内視鏡グループ後輩のダコDrと会ったかと思えば昼過ぎにはやはり後輩の木神、最高幸Drともばったり。話しをしているとな、何とかつての2内科内視鏡グループの大ボス渋ちんDrとも超久しぶりに会った。老けたとはいえ色つやもよく元気であることを伺わせた。ここぞとばかりにデジカメで写真を撮りましたよ。そういえば最高幸Drのカメラは私と全く同じPowerShot S110だったし木神DrのもPowerShotでみんなCanonが好きなのね。

ホテル会場から国際会議場のデジタルポスターで聴きたいのがありそちらに向かっているとまたトクジュウDrとばったり出会った。よく会うね。しかしだ、これが運命の分かれ目だった。彼が何やら「先生・・」と話しかけてくるではないか。「今夜、甲子園で日本シリーズがあるんですがチケット1枚あって先生、行きませんか」というではないか。な、何?「行く!行くよ。でもチケットって本当かい?」こりゃ驚いた。何でもトクジュウ君の東京出張時代の友人Drがトラキチでチケット申し込んだところ一昨日3塁側内野席を3枚ゲット出来たのはいいが1枚余って行けそうな人がおらずどうしようかと困っているとか。あんた、困っているってそれはプラチナチケットでっせ、その気になれば何万でも買う人はいるはず。私も上乗せしていいから買いますって。トクジュウ君がメールで友人Drに確認を取り(彼も探しているはずだからダブルブッキングでないかどうか)OKということだった。よーし。1時間後にホテルの前で待ち合わせしていっしょに西宮に向かおうとトクジュウDrと一旦別れた。

でもやはり聴きたい発表があったので会場でしばし聴いた後、無線LANスポットでホテル検索をした。これに時間がかかった。大阪も意外にホテルが空いていないのだ。明日は大阪マラソンとやらもあるとかで主立ったホテルは満杯だったようだ。結局、中之島のリーガロイヤルホテル大阪の空き部屋が2、3室あり高かったけれど即決めた。

阪神電車に乗り込むと土曜夕方だというのに満員。甲子園駅で大多数が降り私たちもその流れで動いた。駅から甲子園まではすぐだが人、人でいっぱい。当然タイガースのユニフォームや黄色が目立つ。ここで待ち合わせてチケットを受け取ることになっていたがその友人Drナカやん先生がいない。トクジュウ君がメールで確認すると・・阪神グッズ店で並んでお買い物中とのことだった。「こんな機会は一生のうち滅多にないから東京からやって来た」というだけのことはある。私は旅行バッグを預かってもらうコインロッカーを探したが駅周辺にはなかった。残念、球場に持ち込むわ。

ナカやんDrに会い、代金を払おうとすると内野席の正規料金7200円でいいという。確かに彼の名前でコンビニ支払いしているもので何だか悪いなと思いつつ支払った。ただし座席はばらばらで私は前から13番目の通路側の席だった。これってグラウンドにも近くいい席じゃない?何というラッキーさ。入り口前で3人で記念写真を撮り入場した。

久しぶりに見る甲子園球場は毎回思うのだが意外に狭いなということ。普通は大きいなと思う人が多いらしいのだがTVでしょっちゅう見ていてもっと大きいというイメージが私にはある。実際は鴨池球場などよりずっと大きい。すでに暗くなりつつあり観客もかなり入り、スタンドはほとんど黄色で何だかお祭りムードだった。ソフトバンクファンは赤色のユニフォーム着てレフト外野の一角に隔離されそれでもトランペットや旗振りなどで気勢を上げていた。そう、第1戦でもあり勝っても負けてもすぐに決着つくわけではない、久しぶりの日本シリーズを祝い楽しもうぜってことだ。気温も暑からず寒からずで過ごしやすく最高の雰囲気で試合開始を待った。私は出水のスチョルDr(阪神ファン)に携帯で今甲子園にいることを伝えた。先週会った時に、チケットが取れなくてーとぼやいていたのでこの幸運を伝えたかったのだ。先生は福岡での第5戦のチケットはゲット出来たとかだったが、メールで「羨ましい!!」との返事が。ハハハ、確かにこの雰囲気で応援出来たら虎ファンは最高だろう。

試合前に選手紹介があり国家斉唱もあった。歌うのはティーナ・カリーナだって。誰それ?という空気が球場に流れる。で、すかさずアナウンスが略歴紹介をした。「ティーナ・カリーナさんは2012年にメジャデビュー、同年レコード大賞で新人賞を受賞・・」とのことでなるほどそこそこの実力歌手なのねと少し納得した後に「2013年にはファーストアルバム『田中からボタモチ(棚からぼた餅)』をリリースし・・・今後の活躍が期待されます」と来た。棚からぼた餅?そうか、広島こけてようやく2位になったと思ったらいつの間にか日本シリーズにまで上り詰めた今の阪神とかぶるなー。少し笑いが起きて虎ファンの中にもけっこうそうかと思った人たちがいたようだ。

試合はメッセンジャーの球に力があってソフトバンクは勝つのは容易じゃないなと思っていた矢先、4回に阪神4番ゴメスがタイムリーで阪神が先制しよった。私の周りは阪神ファンだらけで特に真後ろは中年のこてこての関西のおっさんでこれが心に思ったことがそのまんま口に出るの。一球一球解説が入り「おらおら、ここが大事やでー」「こいつを抑えるか抑えんかでえらい違うわ」、そして「こらー、上本なにトンネルしとんじゃー」と怒ったかと思えば次回「上本、よう打った。さっきのは許したる」とお目こぼし発言も誰彼はばかることなくしゃべっていた。それがうっぷん晴らし、楽しみなんだよな。

で、5回裏、阪神が一気に勝負を決めた。ゴメス、マートン、福留とヒットが出るたびみんな立ち上がりメガホン鳴らして大喜び。後ろのオッチャンも直前まで文句や心配の声出していたのに「うわあーっ!」と万歳、メガホン打ち鳴らし、大喜び。私も立ち上がり喜びはしないけどデジカメ動画回しフィールドからスタンドまでお祭り騒ぎを撮った。ふと携帯メールを見るとスチョルDrから「阪神!勝ってきますね」とのメッセージが。うん?と、すぐに「勝っていますね」の間違いだったと訂正が入った。先生もコーフンなさっているようだ。うーん、ソフトバンクはバントで3塁に送れず、阪神はピッチャーが追い込まれながら送りバントを決めた。そこの差か?その後、ソフトバンクは松中代打でヒットが出たもののなぜか代走を出さずその後のヒットでも本塁突入させられず1点しか取れず、何だかちぐはぐさを感じた。いや、5点差はきつい。そのまま9回を迎えると私の左後ろ方面にいたソフトバンクファンとおぼしき若者二人はいなくなっていた。やっぱり。この二人の反応が私と似ていたのでそうじゃないかと思っていたんだ。あのバント失敗3塁アウトの場面でのチェッという反応がネ。

結局6-2で初戦は阪神が快勝した。ただ見ていてソフトバンクも決して劣っていないと感じた。今日はちょっとしたミスでたまたま差がついただけ。後半はソフトバンクがやや押していた。今宮の守備はすごかったし抑えピッチャーも使える目処が付いた。日本シリーズは第2戦が大事とV9時代の巨人が対処したと聞く。明日勝てばまだまだと「六甲おろし」が流れる甲子園を後にした。トクジュウDrに携帯で連絡するも「ナカやん先生が監督インタビューも聞きたいというので」すぐには帰られれないとか。そりゃわかる、わかるよ。いや、こんな経験が出来本当に感謝、ナカやん先生にありがとうを伝えてくれるようお願いして電話を切った。そんなどうこうより彼は阪神ファンとしてこんな大満足はないとただただ思っていたことだろう。おめでとう!

帰りは梅田まで特別急行が出ていた。車内はほころんだお顔が多い。私の目の前に緑色のソフトバンクのユニフォーム着た若者がいてずっと黙っていたが声を掛けたかったなあ。「大丈夫だよ、まだまだこれから!」とかさ。でも怖いというわけじゃないけれど99%阪神ファンの中でそんなこと語るののもねー。勇気が出ませんでした。関西のオッチャンとは精神構造が違うのかも。この後、梅田から中之島までうろちょろしてしまったがどうにかホテルに着いた。ふー、それにしてもバッグの重いこと。今度は出来るだけ余計な物を持たず来ようぞ。

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