2014年8月21日木曜日

「大変お世話になりました」

昨日はTV批評みたいなことを書いた。今日は読売新聞のラテ欄にあったミニ広告に思わず悶絶したこと記す。

それはスカパーの映画宣伝で、タイトルはあの「エマニエル夫人」。「本日3作一挙放送。0時30分~。」とあるのはいいが、役を演じたシルビア・クリステルの顔写真とともに最も目立つ上半分にこう書かれてあった。

「大変お世話になりました。」

うわわー。これは分かる人にはすぐに分かり、そうでない人には何やら丁寧な挨拶文句にしか思えない。天下の読売新聞にスカパーもよくこんなのを載せたものでなかなかのコピーセンスと私は思った。(「こてる写真館」参照)分かる人は思わずにやりと笑みを浮かべ、あこがれと悶々とした遠い青春の日々を思い出すだろう。当時ビデオもさほど普及しておらず日曜洋画劇場でこれが放送された時、シルビア・クリステルの見事な肢体に目を奪われコーフンしたものだった。おいおい飛行機の中でそんなことしてたら普通咎められるだろって思ったものだ。親戚のイッコ姐さんは「テルくん、何あれは。まるでポ○ノじゃない」と驚き呆れていたのを思い出す。女性には「お世話になる」という感覚は分からないだろな。ただ、このソフト・コアの映画(1974年作)自体は特に日本の女性に受け大ヒットした。きちんとした映画館で見に行っても恥ずかしいと思わせない戦略が女性にフィットしたのではないかと推測する。

シルビア・クリステルも2年前にすでに鬼籍に入った。享年60才。ヘビースモーカーだったせいで喉頭癌、肺癌、咽頭癌など患っていたそうだ。でも映画の中では20代前半の白く輝いたボディを惜しげもなく披露しいつまでも若くあり続けている。当時を思い出しつつつぶやいておこう。

「大変お世話になりました」

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