2024年10月6日日曜日

「ホームランボールはここなんだけど」

さあ、今日からメジャーリーグは本格的なポストシーズンが始まる。まずは地区シリーズといって5回戦制で先に3勝を目指す。勝てばリーグチャンピオン決定戦(7回戦制)に進むことが出来る。そこで先に4勝したらいよいよワールドシリーズ7回戦制、最後の決戦だ。大谷のドジャースはいきなりサンディエゴ・パドレスとの対戦になった。私の見るところ、実はパドレスはナ・リーグ、ア・リーグ通じて最強チームの一つなんだ。ドジャースはここで負ける可能性がある。事実2年前もそうだった。ただ、ここを勝ちきれば先が見えてきそうな気もする。

ドジャースは山本由伸が先発でどうかなと思っていたら、コントロールが悪く、初回にいきなり3点を献上した。やはりパドレスはよく打つ。強い。大谷の初打席はフライで倒れた。2回裏になって下位打線のスミスがうまく四球を選び、ラックスがヒットで1、2塁になるも、8番9番は凡退。でも9番のロハスはフライアウトになり内野ゴロでなくてよかった。ダブルプレーでチェンジになっていたはずよ(この前なんかトリプルプレーされちゃったでしょ)。でも次、このチャンスで大谷だ。ここでホームランが出れば3点入り、同点になるんだがなーと期待して画面を見つめた。観客はすでに大谷へ「MVP!MVP!」のコールを叫んでいる。2球続けて明らかなボール球の次、大谷はスイングしたがファール自打球を左膝に当ててえらく痛そう・・。はっきりいってこの3球は打てそうな球ではなかった。ピッチャーがまともに勝負してくれないといくら大谷でも打てない。

はたして次の球、高めの速球でそんなに甘いコースではなかった。しかし大谷、これをものすごいスイングで引っぱたいた。打った瞬間、ホームラン!低い弾道でライトスタンドにあっという間に突き刺さった(・・かのように見えた)。観客がこぞってボール争奪戦を繰り広げている間、大谷もえらい気合いで雄叫びと両手で気合いを入れたポーズをとった。私も「うわっ!」と声を上げたよ。ここで打って欲しいという場面で打つ。これぞスーパースター!球場の盛り上がりがハンパない。総立ちで大歓声。ベンチのドジャースメンバーもガッツポーズに手を叩く。そして「MVP!MVP!」の大コールだ。

いや〜、このホームランを見てこの試合はドジャースが勝つと思った。この後、またもやパドレスに2点入れられるが、大谷のホームランはチームにものすごい活気とやる気をもたらす。しっかり逆転して7ー5で勝った。ただ本当にパドレスは強い。メジャーリーグ評論家の(石橋貴明はメジャーリーグ漫談家といっている)AKI猪瀬氏は優勝予想でパドレスを推しているくらいだ(他の関係者はフィラデルフィア・フィリーズ推しが多い)。

そしてポストシーズンの試合は時間がかかる。9回までなのに4時間もかかって、それを私もずっと見ていたから結構疲れたね。で、後から大谷のホームランシーンを振り返り、面白かったのがホームランボールを我先にと争奪戦を繰り広げた観客たちの様子だ。あの取り合い、実はそこにはボールはなかったのだ。あまりにも早くて強いボールだったのであの辺りに落ちたはずとみんな思ったのだが、実際は跳ね返って座席下に転がり落ちた。それをドジャース観戦歴30年という女性が前屈みになってしっかり拾ったのだ。なのにみんな争奪戦をまだやっていた。↓がその証拠写真である。

そして女性がボールを取って起き上がっても周囲はまだ探している。ボールは私が持っているんだけど・・↓。
ボールが飛んでくる様子がYouTube動画に一瞬映っている。
結局、争奪戦の連中を尻目に女性は高々とボールを挙げた。
YouTube動画では争奪戦に参加した小学生くらいの男子も映っていた。
で、大谷の全試合を追いかけているYouTuberミニタニさんの動画にもこの少年は出てきた。
この少年も含め「今日の試合のハイライトは?」という質問にはみんな「大谷のホームラン!」と答えていたな。確かに。観戦していたらファンはみんなそう思うよ。私が思うに今日の試合のベストショットは上から2番目「ホームランボールはここなんだけど」のそれだったね(笑)。

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