2024年10月13日日曜日

結婚式は快晴

アーコちゃんの結婚式のためにホテルを出てタクシーに乗ったのは午前8時過ぎだった。式は10時、披露宴は11時前からだというのにずいぶん早い。実は私たちの着替えの服一式を式場に送っていて、カールは着付けのために早く出ないと行けなかった。私とチッチは1時間くらい遅れてもよかったのだが、どうせすることもないしといっしょに出た。式場は新横浜から車で5分ほどのところにあった。外観からして結婚式専用の施設だ。

男子専用着替え室でさっそく着替え始めると、花嫁の父であるヒラーキもやって来た。着替えでは「カフスボタンの締め方がよく分からん」とぼやいていたな。
控え室はえらく豪華でそこでウエルカムドリンクやおつまみなども取り放題だった。親戚どうしの顔合わせなどあり、あと30分で教会での式が始まるというのに、一向にカールがやって来ない。着付けを自分で何度もやっていたため1時間もかかったそうだ。だいぶ参列者も集まってきていてにぎやかになってきていた。会場入り口にはプログラムがあり、それに出席者の名前付き投票券があり、披露宴での「お色直しのタキシードとドレスの組み合わせはどれでしょうか?」と4つの組み合わせのうちいずれかに投票する趣向があった。当たればプレゼントがもらえるかもという↓。
これにカールは右から2番目のを選んで券を入れた。私もそれかなと思ったが同じじゃつまらないので左から2番目にした。チッチはというと一番左の地味というかカーキ色っぽいタイプに入れた。それはないだろうと思ったが、「いや、下手に当たりたくないんだよね。万一当たったら新郎新婦のところに呼ばれてみんなの注目浴びるんでしょ。それはイヤだから」ということ、なるほど。

実はテルもセージも招待されていたのだが、テルは仕事でセージは急な用事で欠席した。しかしすでに出席予定だったので代わりにマーヤさんが出席することになった。教会での式が終わって小庭での風船飛ばしやフラワーシャワーなどイベントが終わる頃にマーヤ&ココちゃんが来た。マーヤ母が車で送ってくれたそうだが千葉からで思ったより時間がかかったそうだ。でも披露宴には十分間に合いよかった。

披露宴は今風で出席者は100人以下の近い親戚、友人らが主だった。40分ほど経過したら花嫁のお色直しということでアーコちゃんは兄、姉、弟に付き添われて会場を後にした。今時4人きょうだいは珍しい。新郎の一人っ子の方が普通なくらいだ。しばらくしてこれも恒例となった新郎新婦の生まれてからこれまでの写真アルバムスライドが披露された。これなんかは昭和時代はほとんどなく、平成以降に定番となった。写真の中で和装のアーコちゃんも見ることが出来た。それでお色直しも1回で済むしね。で、そのクイズにもなったお色直しのドレスだが・・。

なんと一番ないと思われたカーキ色のドレスだった。私は知らなかったがアーコちゃん、赤とは絶対選ばないキャラなんだそうだ。当選者はたった9名だけだというアナウンスにチッチは「やばい」と少しあせったが、幸いにも女性出席者が当たって胸をなで下ろした。プレゼントは「国産の和牛」カタログギフトだった。

12時半になると会場のすぐ隣の庭に出て、そこでケーキペインティング&ファーストバイト、記念写真撮影などあった。今日は快晴でOKだったが雨降っていたらどうしたんだろう。ケーキも含めてスイーツなど自分で取り放題、どれも美味しそうでみんな喜んで好みのものを取っていた。ココちゃんはベビーカーでぐっすりお休み中だったのに抱っこされて写真撮影にも参加した。起こされてか、しかめっ面だったけどー。

その後、披露宴会場に戻り、新郎新婦両親が並んで新婦のアーコの両親への感謝の言葉が述べられた。私が今回の式&披露宴で一番の名場面と思ったのがここだった。粛々と謝辞を述べるアーコ、これに父親たる私の弟のヒラーキが感無量の表情で・・になると思われた。が、「ううぅ」とはっきりと泣きじゃくっていたのは新郎の父親だったのだ。あれ?ヒラーキはかずかに微笑むだけ。新郎の母はほんの少し困ったような照れたような表情。しかし新郎父はずっと泣きじゃくっていたのだ。
会もお開きになって、着替えも済ませた後に、ちょうど新郎の両親がいて私は「いやー、お父さんあそこはとても良かった」と感想を述べた。母親の方は「みっともなくて」と言っていたが「そんなことはない。一番の名場面でした」と私は言った。父親によると、聞いていて「こんなに立派に育ってくれて」と自らの子育ての思い出がよみがえって泣けたんだそうだ。そうかそうか。

しばらく待ち、ほとんどの出席者らが去った後に、マーヤさんの両親が車で迎えに来てくれ、マーヤ親娘とカールはそっちに乗り、私とチッチは電車で千葉のセージ宅に向かうことになった。今夜はそこに泊まる予定なんだ。式に着た服やもう使わない物は宅急便で鹿児島に送るので荷物は軽くて済む。後は特に用事もなく、チッチと二人ゆるりと電車を乗り継いで千葉は船橋郊外まで向かったのだった。

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