2024年10月12日土曜日

鎌倉、江ノ島へ

今日は結婚式まで丸1日の時間があり、どこか観光をしようとなった。当初カールは「なかなか行こうと思っても行けない高尾山に登る」という気があったが、一応、登山ゆえに式前に筋肉痛などに何かしかトラブルが起きるかもしれず、別案を検討した。私が「鎌倉はどうだろう」と案を出すと、チッチも同意、ただカールは若い頃行ったことがあった。しかし全ての史跡や名所を見たわけではないらしく「いいかも」と、朝8時にホテルを出発することになった。天気もよく観光日和だ(日焼け止めはちゃんと塗っておかねば)。

横浜駅まで地下鉄で行き、横須賀線に乗り換えて鎌倉を目指した。ホテルを出てからほぼ1時間弱で着き、午前9時から開店の観光案内所で鎌倉の地図をもらい、まずは鶴岡八幡宮を目指した。駅から一直線に八幡宮へ続く道は2年前の「ブラタモリ」でも紹介されていた。まず思ったのが、鎌倉って町が意外にコンパクトでだいたいの名所が歩いても行けそうってこと。駅から鶴岡八幡宮への大鳥居まで12分しかかからなかった。宮内奥には本殿まで60段もの急な坂がある。その左側を私は何枚か写真に撮った。「ほう、ここが公暁が隠れて源実朝を襲ったところか」って。↓下の絵図など昔からよく描かれているよねぇ。

その後参拝し、奥への道を選べば鎌倉五山の建長寺、円覚寺などあり、それら名刹(めいさつ)もちょっと見てみたかったが、鎌倉大仏のある高徳院に向かうことにした。そこへはさすがに江ノ電かバスかが必要で、ちょうど駅に着いた時にバスがいてそれに乗った。乗ればスマホをじっくりと見ることができる。実は、観光の最初から私やチッチは名所にそれほど集中していなかった。スマホでNHK+(NHKプラス)をクリックし、ドジャース対パドレスの地区シリーズ最終決戦、山本由伸対ダルビッシュの投げ合いを逐一チェックしていたのだ。

大谷はダルに抑えられたが、伏兵・キケ・ヘルナンデスがダルのちょっとした失投をホームランにしドジャースがやや優位に試合を進めていた。山本由伸も今回は三者凡退から始まって調子がよさそう。何回だったか1アウト1塁2塁でパドレス主軸のタティスJrを迎えた時が勝負の分かれ目だった。そこをダブルプレーでチェンジにしたのがすごく大きかった。これで山本は5回まで0点に抑えて好調なブルペン陣に後を託すことが出来た。そしてドジャースにもう1本ホームランが出て2ー0となり、好投ダルビッシュも7回途中まで投げたが、いかんせん味方が1点も取れないのでは勝ち目がない。結局そのままドジャースが勝ち、ナ・リーグ優勝決定戦へと駒を進めた。いや、本当に今日の勝利は大きい。このパドレスとのシリーズが一番のキモだったんだ。これでワールドシリーズ優勝への道が大きく開けた。次当たるニューヨーク・メッツやア・リーグから勝ち上がるであろうニューヨーク・ヤンキースよりはドジャースは強いと思う。いや、行けるぞドジャース!
鎌倉大仏のお寺はいわゆる拝観料が必要で大人300円だがそれほど高くは感じない。歩けばすぐに鎮座した大仏様が迎えてくれる。外国人もいっぱいいたねー。鎌倉で一番の観光スポットだ。奈良の大仏とは違って屋根のない大仏様だがなかなかに良い感じの仏像だ。大仏だけあって大きいことは大きいが程よい大きさというか。正面からも斜めからもよく映える。
そして50円払えば、なんと大仏の中にも入れる。少し薄暗いが一度は入ってみる価値はある。上の暗いところ、目をこらせば大仏頭のぶつぶつの螺髪(らほつ)が見える。
しばらく休憩し、高徳院を出ようとしたら、カールが「あ、50円が」とお金を拾った。そして数歩歩いたところで「あ、ここにも」と今度は10円玉を拾った。
そんな御利益があるとは・・。その後私も目をこらして砂利を見つめたが全然ありましぇーん。ハハ。

この後どこに行くかだが、江ノ電に乗って江ノ島までとりあえず行ってみようとなった。歩いて江ノ電の駅のある海方向へ向かう間に、ネコグッズの店や生もなかで有名な弁天堂という店に寄った。↓選んだふきんのデザインはゲンちゃんやハナビに似ている。
もなかは「マツコの知らない世界」や「ZIP」でも紹介されたんだって。確かに美味しい!
江ノ電ってほぼ路面電車で民家との距離が近く、手を伸ばせば壁に当たるくらいの近さだった。写真には撮らなかったが鎌倉高校前の踏切はアニメ「スラムダンク」に出てくるいわゆる聖地とあってすごい観光客がその辺りにいた。ただ、それよりも「七里ヶ浜」とかの地名に私は少し反応した。唱歌オタクである私はどうしても「七里ヶ浜の哀歌」を連想する。「♪真白き富士の嶺〜」の出だしで知られる歌だ。100年以上前の逗子開成中学校の生徒12名全員がボートの転覆事故で亡くなった事件を題材にしている。実は「鎌倉」という唱歌もありこれは今ではほとんど忘れられているが「♪七里ケ浜のいそづたい〜」で始まるんだ。鎌倉の名所、史跡を紹介するような内容で、最後は「♪建長円覚古寺の山門高き松風に昔の音やこもるらん」で終わる。いや格調高い歌詞だった。↓車窓から七里ケ浜と江ノ島を臨む。
江ノ島駅に着いて、海岸方面を目指した。通りにはカフェ、土産物屋、食堂などあって観光客も多かった。ただ、この辺りで私はえらく喉が渇いていた。朝から水分を摂っていない上に汗もかくし、おまけに「もなか」まで食べていた。コンビニに寄って0カロリーのスポーツドリンクを一気飲みした。ふう、これでようやく一息ついた。そして江ノ島へ渡る道路に到着したが、私を含めカールチッチも「江ノ島まで行くのはちょっと・・」という態度だった。結構歩くし行っても特に何かをするものはないだろうと。で、記念写真だけ撮って引き返した。↓海鳥も石碑の上に写ってました。
帰りの通りでカールが「お昼にしよう。私は生しらす丼を食べたい」という。揚げしらすは鹿児島にもあるが生しらすはほとんど見ない。そうか、以前TVで静岡あたりでは生しらすがよく獲れると見たことがあった。この辺りも本場なんだ。で、とある店に入り、カールとチッチはしらす丼を私はそれにイクラを加えたものを頼んだ。塩味とプチプチ感が美味しい。
食事も終えてどうしようかとなったが、全国的にも珍しい懸垂式のモノレールが江ノ島から大船まであると知り、それに乗ろうとなった。実はこれが江ノ島から大船まで行くには一番距離が近い。モノレールは羽田への往復や沖縄での路線が有名だがいずれも跨座(こざ)式と言われるコンクリート製の軌道上を走るものに対し、懸垂式は鋼鉄製の桁の内部に車輪を入れて走る方式のため、雨や雪の影響を受けず、覆われているため騒音が少なく、支柱の間隔を広くとれるため景観を損なわない利点があるのだという。それに乗ってみて狭い区域も有効活用出来るんだと思った。日本ではここと千葉にしかなく、ともかくも世界的にも珍しい乗り物で、外人がこれを見て絶句したとかもYouTubeで出ていた。江ノ島に行くならぜひこの懸垂式モノレールも乗ってみてはいかが?
大船で降りて、さて午後はどうしようと巡らしたが、疲れもあってホテルへ帰ろうとなった。それで私は本当に昼寝をしていたが、カールとチッチはホテルのラウンジで無料のウエルカムドリンクを楽しんでいたそうだ。と、チッチ曰く「飲み比べなどしているうちにカールママが見知らぬ宿泊客となれなれしく会話を始めた。いかん、お酒のせいでこの人、他人にからんでいる」と心配したそうだ。しかし、その客はチエコンさんの親戚で明日の結婚式に出席するため鹿児島から来たばかりだったのだ。ハハハ。

夜は昨日行き損ねた海鮮居酒屋へ。その後またホテルの温泉へ、そして明日の結婚式へとぐーすか眠りについたのだった。

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