2022年9月2日金曜日

「昔の名前」は何ですか?

なんでだったかな?外来での看護師との会話で、ひょっとしたきっかけで「昔の名前」が話題になった。そうなると当然のごとく私は唄い出す(「歌い」ではない)。

♪京都にいるときゃ〜忍と呼ばれたの〜 神戸じゃ渚と名乗ったのぉ〜

ご存じ小林旭の大ヒット曲「昔の名前で出ています」だ。昭和50年(1975)発売だが、実際のヒットは昭和52年、200万枚以上売り上げたというから大したものだが、この時期小林旭はゴルフ場経営失敗で多額の借金がありキャンペーンで地方営業のキャバレー、クラブ1日5、6軒も厭わず必死だったらしい。ただ、それまでのマイトガイ小林旭のイメージを払拭したいという日本クラウンの営業サイドの作戦もあったという。

歌の出来たきっかけが面白い。作詞はあの星野哲郎で、「新宿歌舞伎町の行きつけの店で飲んでいるとき、かつて新宿のクラブにいたホステスから電話があり、『いま大宮のクラブ〇〇にいるんだけれど、遊びに来てくださらない・・・昔の名前で出てますから』と言われたのがきっかけだ。この営業トークからヒントを得て作詞され、クラウンレコードに届けられた」という。そして、最初はある女性歌手のために用意されたのを馬渕玄三プロデューサーが小林旭に変更したのだった。

そこでこの歌を知っている内視鏡室のウラコさんに問題を出した。

「この歌で主人公は京都で『忍』、神戸で『渚』と名乗ったけど横浜(ハマ)の酒場に戻ったその日から昔の名前に戻しました。では何と言う名前でしょう?」

ウラコさんは「え、何だっけ?ユウコ?あれ?」とハテナ印がいっぱいだった。えへへ、この問題、歌を知っている人でもすぐには出て来ないんだ。1番と2番の歌詞には全くなくてようやく3番になって出てくる。

♪あなたの似顔をボトルに書きました〜 〇〇〇の命と書きました〜

答えは「ひろみ」である。実はこれらのネーミングになるまでも二転三転し決定されたという。確かに京都=忍、神戸=渚はいかにもぴったりだ。そして、ひろみは横浜とはさほど関係はないようで本名かもしれない雰囲気がある。ありふれているからこそ本気を感じさせる名前だ。歌をヒットさせるには、かように隅々まで神経を通わせる必要があるものなんだ。おっと、この曲のヒットのおかげで小林旭はゴルフ場破綻の債務から解放され、その年の紅白歌合戦に(意外だが)初出場を果たしたのだった。ホステスさんに感謝感謝やぁ〜。

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