2019年11月30日土曜日

放送局で作品を選ぶ

今日は土曜勤務でしかも久しぶりにそのまま日当直に突入だった。午前の外来では私と付きの看護師服裂き魔NsはニッシNsに言わせれば「死んでいた」そうで、まったく元気がなかった。服裂き魔は昨日の忘年会終盤に飲み過ぎてごろんとなっていたし、私は全く飲まなかったけれど、帰宅して「シグナル」を深夜まで見ていたせいでぐったり。それでもどうにか午前を乗り切った。

幸い、救急患者はほとんど運ばれて来ず、医局ソファで「シグナル」の続きを見ながら寝入ることが出来た。結局10話から最終16話まで全部見終わった。噂に違わずサスペンス物としては出色の出来だった。続きが気になる点では「被告人」の方が上かもしれないが余韻が残る点ではこっちが上か。いずれにせよ、最近はこの手のジャンルに相当面白いものが出てきている。2005年の「復活」は韓ドラではこのジャンルのハシリで私はハマりまくった。あの頃はまだサスペンス物は少なく「復活」も恋愛や会社での勢力抗争など盛り込んで作られていた。しかし11月に見た「ボイス」「被告人」「シグナル」では韓ドラに付きものの恋愛要素はほとんどなくサスペンスと社会派的な視点で製作されている。これはケーブルテレビでの製作(「ボイス」「シグナル」)というのもあるかもしれない。大衆迎合よりもまず作品性を重視しているのだ。

「被告人」放送のSBSは地上波の中では完全民間放送会社で以前は漫画的な娯楽作品が多かった印象があるが、このところ社会正義を訴える作品が多く面白い作品も多い印象がある。逆に国営のKBS、半官半民のMBCはその時の政権になんと社長の任命権がある。その代わり国の援助もあるそうだがSBSに比べ政権の批判がしづらくなにかと動きづらいようだ。そのせいか地上波放送局そのもののニュースの信頼性がゆらぎ、そのあおりを受けてドラマの視聴率も振るわなくなっている(特に社員のストライキが長引いたMBC)。日本もNHKが安倍政権からいちゃもんをつけられて問題になったことがあった。マスコミは権力とは距離を置かねばならない。そうでないと結局はマスコミ自身の存続に降りかかってくる。

次、見ようと思っているのがイ・ジョンソクとペ・スジ主演の「あなたが眠っている間に」で、これもSBSで恋愛とファンタジー要素はあるものの社会正義を問う内容も含んでいる。日本人で韓ドラがどの放送局の作品かまで気にして見る人は少ないだろう。でも私は毎回作品に点数を付け放送局も記録しているのでここ最近の韓国の放送局の大きな変化を感じるのである。一言で言えばケーブルTV局に勢いがあり地上波局は混迷中ってこと。迷ったらそんな点から視聴作品を選んでもいいかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿