2014年7月17日木曜日

ものまねだって分かっているわよ

明日から休みをとるため、その間病院スタッフが戸惑わないように指示出しなどあり今日はいつもにも増して忙しかった。おまけに完全に満床で外来や病棟のやりくりも大変。夕方某老人ホームから連れて来られた91才の患者はこのところ飲まず食わずが続いているということで採血してみると尿路感染症悪化に加え急性腎不全を来たしており入院治療が絶対に必要な状態だった。しかしベッドがない。霧島市の七五調病院に電話依頼したが年齢とクレアチニン高値のデータを伝えただけで「うちは透析がないんで」とにべもなく断られた。ちょっと待ってーと言いたかった。このケース、高齢なのは仕方ないにしても実は排尿もあったし透析しなくても一定時期乗り越えれば改善することもあるはずなのにー。ベッドさえあれば自分が診れるのにと少々悔しかった。でも青雲会病院よりもあちこちから入院依頼されることの多いところだから断りたくもなるわなと心の広い私は相手の立場を察するのだ。

ただこのまま放置できないのでならばと隣町のおーい病院に電話をした。通常はこの手の患者をおーい病院に紹介することはまずない。近隣で似たような性格の病院だとそうなるよね。今度は若干ニュアンスを変え腎機能が極めて悪いことはすぐには伝えなかった。決してウソをついているわけではない。対応してくれた河童Drも大変な患者だと思ったろうがこっちも心苦しいのだ。ベッドの空きがあるかどうかを看護師とやりとりしているのが聞こえる。そしてどうにか受け入れてもらえることになった。急いで紹介状を書き救急車を呼んで搬送してもらった。ほっ。(後日届いたFaxでは1週間ほどでこの患者は亡くなられたとのこと。やはりね。でもダメ元でもやるしかないのだ。ところで主治医は泣かん薗Drだった。この場を借りて感謝感謝である)

まだ病棟の仕事が残っていたがその患者を送り一段落した。するとシホねえNsが言いたいことがあったようで「実は昼過ぎシマッチ院長に大変失礼な対応をした」というのだ。彼女が内視鏡室にいたとき4F病棟から院内電話が鳴った。出ると「シマッチだけど」と名乗るのを聞き、あ、こてる先生、シマッチ院長のものまねをしていると思い込んだ。病棟の患者が下血をして云々と内視鏡がらみの話しだったことも彼女を確信させる要因だったようだ。いつまで下手なものまねを続けるんだろうと内心思っていたので「あー」「あー」とぞんざい生返事を繰り返していた。内心「バレバレですよ、すぐ分かりそうなのにものまねを続けてー」と。するとシマッチ院長さすがにむっとして「お前、なんでさっきからあーあー言うんだ、なんて電話対応だ」と言った。普通そこで気付きそうなもの。おバカなシホねえは「ハイハイ」と返したそうだ。2分以上はその調子だったらしい。ようやくこれは本物の院長だと思い始めて勘違いを伝えたそうだ。笑って済ましてくれたらしいがホントにとぼけた奴だぜ。私はよく冗談を言うけれどシマッチ院長のものまねはしないぞ。可愛いんだ理事長の似てないものまねはしたことあるけど・・。

ちょうどその電話を切り終わった直後、私はたまたま4F病棟にいてシマッチ院長から「ちょうどよかった、下血の患者がいてねー」と聞かされ急遽内視鏡室に降りていったのだった。彼女もすぐにその話題を言うヒマもないくらい忙しかったってことではある。

帰宅後、明日の沖縄行きの準備もしないまま眠りこけ眼が覚めたのは18日の午前1時半。その後、こてる日記を書き、忘れ物ないよう準備してまたもや眠りこけたのだった。

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