NHKの「あしたが変わるトリセツショー」は石原さとみがナビゲーターを務めている健康や医療がテーマの番組である。この前の放送は「心臓」だった。番組出だしで「カチカチ心不全」という名前で心臓が硬くなり正常なポンプ機能が出来なくなる状態の病気が増えていると警鐘を鳴らしていた。
『心不全は、心筋梗塞や弁膜症などの心臓病で心臓が傷ついたあとに起こる、という考えが昔は一般的でした。しかし、近年増加している心不全は、「心臓病の自覚はないのに・・・」「体に不調はないのに・・・」という人にも起こります。そもそも心臓は、血液を受け取るときに膨らみ、縮むことで体じゅうに血液を送り出します。ところが、いつの間にか心臓がカチカチになり、膨らめなくなる“カチカチ心不全”という状態になると、心臓に血液が十分に入らず、結果的に体に送れる血液量が減少してしまいます。さらに、血液の通り道で心臓の直前にある「肺」に血がたまり、漏れ出した水のせいで、呼吸困難を引き起こしてしまうのです。』
なかなか上手い導入部だと思った。これをヘフペフ(HFpEF)という専門用語で最初から語ってしまうと、理解し難い上に、もう一つの心不全ヘフレフ(HFrEF)もあるなんて言われたらいっぺんに混乱してしまう。「カチカチ心不全」とイメージしやすい言葉で語り、イラストも石のような心臓を示し見ただけで硬そう・・と分かりやすかった。して、その原因は何か?それもNHKは分かりやすく解説してくれていた。
なかなか上手い導入部だと思った。これをヘフペフ(HFpEF)という専門用語で最初から語ってしまうと、理解し難い上に、もう一つの心不全ヘフレフ(HFrEF)もあるなんて言われたらいっぺんに混乱してしまう。「カチカチ心不全」とイメージしやすい言葉で語り、イラストも石のような心臓を示し見ただけで硬そう・・と分かりやすかった。して、その原因は何か?それもNHKは分かりやすく解説してくれていた。
番組では一見健康そうな中年の男性5人に登場してもらっていた。全員血圧が160以上中には180を越えているが「別にどうってことないし」と語る猛者もいた。調べてみると5人中4人に心不全の兆候が現れていたのだ。またインタビューに答えていた女性も「もう少し早くちゃんと対策していたら」と高血圧を放置していたことを悔やんでいた。番組はその後早期発見するのにいい方法があるなどと、一般の視聴者にも分かりやすく興味深い話題を次々に紹介していた。
でもあんまり語りすぎると大事なことがおろそかになる。私が言いたいのはとにかく「高血圧を放置するな。薬を使ってでも早めに治療せよ」なんだ。私自身に対してもそれを17、8年前から実行している。患者さんに「動脈硬化」や「心不全」など予防になるとは言ってきたが、今度からは「カチカチ心不全」という言葉を使って説明しよう。ありがと、NHKさん。
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