2024年7月23日火曜日

変形性膝関節症

今日の医局会でのレクチャーは整形外科のケンケンDr担当だった。昭和アナログ世代のケンケンDrのレクチャーはスライドではなく紙にコピーしたものを使ってである。今回のテーマは「変形性膝関節症(OA)」だった。これまたよく聞くしよく見る病気だ。



今回のレクチャーは非常に分かりやすかったなぁ。まず特に50歳以上の肥満女性に多いってのを私は知らなかった。単に高齢者の病気だろうくらいに思っていた。関節軟骨の退行性変化を基盤に発症し軟骨摩枆片が浴膜に取り込まれ滑膜炎を起こしてから云々と、そこは難しかったが、徐々に進行すると手術以外では治せなくなるというのは臨床でよく目にする。膝の関節と関節の隙間が狭くなって末期になると見るからに骨が窮屈そうだ。
で、手術を受けた場合、その後の生活や運動はどの程度まで回復するかという質問がラブカメDrからあった。特に「ゴルフは出来るんですか」には「ゴルフは大丈夫ですね。ラグビーとか接触が強いスポーツは無理ですけど」とケンケンDrが答えたので、ついでと「ボウリングは?」と私も質問した。ケンケンDrは「10kg以下の負荷であれば・・」と言うので「なら大丈夫だ。ボウリングボールはせいぜい7kg以下ですから」と私は満足げに返事をした。私の使う15ポンドボールは約6.8kgだから余裕だ。

このレクチャーがあって後日、ある60代男性がこの病気で鹿児島市内の整形外科病院で手術を受けるので内科的に麻酔や手術に問題ないかという趣旨の情報提供書を持って来た。レントゲン写真付きだ。「ほう」と目をやる。

門外漢の私は写真からはせいぜい中期かと思いきや末期の変形性膝関節症だと書かれてあった。へーえ。しかも中年の太った女性ではなく男性だ。しかも私より年下とは。座学と実臨床とは一致するものもあればバリエーションの違いもある。医者は日々勉強ですわ〜。

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