2019年6月15日土曜日

町中産科医を支えているのは

今日は土曜勤務で外来業務をしていると、雀仲間の産婦人科医見せたまえDrから珍しく直接の電話が入った。うん?今日は麻雀の予定はないのだが・・。そもそも本来は今日の午後に麻雀を予定していたのに、彼からの「すまん、家族での食事会が入っていて」で、おじゃんになったいきさつがある。それが「初産の出産予定があってねー、そうなると食事会には自分は行けないのよ」ということは、麻雀ならできるというわけ。

ふむ、そういうことならもう1回麻雀をセッティングしようか。まかしときと、腹出しDrとサブアラドDrにメールやLINEで連絡を取った。だが、つい4、5日前はOKだった腹出し君が「すまん、別の予定が入った」で結局そろわなかった。食事も麻雀もできなくなった見せたまえ先生、「はぁ〜」と少々落胆した様子。残念。

町中の産婦人科医として彼は10年以上もお産にたずさわっている。県外に出て旅行やスポーツ観戦などしたいと思っているが、妊産婦のことを思えばいつでも駆けつけられるところにいないといけない。代診のDrにお願いするのは出来ても日頃診ている人たちからしたら院長先生に取り上げてもらいたいはず。彼はそこの責任感が強く、開業以来14、5年、鹿児島県から出ていない(らしい)。で、TVでのスポーツ観戦や麻雀、パチンコなどが主な娯楽だ。中でも麻雀は「将来は雀荘のオヤジになるのが夢だった」というくらい好きでそして強い。以前、雀荘で打っている時は「あれ?こんなに弱かったかな」と思うほど成績が振るわなかったが、4年前に彼の院長室に全自動麻雀卓を設置して以来、一番の勝ち組になった。お産の知らせの携帯電話にびくびくすることなく専念できるようになったのが大きい。お産の時は麻雀を一旦中断し、私たちが院長室で2、30分ほど待機する。まさにホームグラウンドでの闘牌ゆえ彼本来の強さが戻っている。

鹿児島県は産科Drが少なく妊産婦やその家族にとって見せたまえDrのような町の産科医は大変貴重なのだ。よく考えれば私たち雀仲間は陰ながらそんな町中産科医を支えているのかもしれないね。で、「また来週に出来るようするからさ〜」と、私は見せたまえ雀荘の主を慰めるのであった。

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