2019年6月17日月曜日

今頃「シン・ゴジラ」を見た

amazonから時々メールでPrimeVideo「最近追加された見放題作品」の紹介がある。今回はゴジラ特集で、私らが子どもの頃見た作品から、平成ゴジラシリーズ、そして数年前に公開された「シン・ゴジラ(2016)」などがあった。最新作である「シン・ゴジラ」は家のビデオに保存したままずっと見ずにいた。MacBookProで見られるとなると少し敷居が低まる。それでちょこっとクリックしてみると、東京湾を漂流する小型船が出てきて乗員が誰もおらず、保安庁の職員が調べていると突然揺れて・・といういかにもなパターンで始まり、ついついそのまま見入ってしまった。

まず驚いたのが破壊される街並みのリアルさだ。CGを利用しているのだろうが実際の破損した映像と上手く組み合わせていて、昔のミニュチュア製作のビルや道路のちゃちい作りからするとすごい精度向上だ。ゴジラが当初政府によって「未確認巨大生物」と呼ばれ、徐々にその生態を変えていく。特に印象に残るのが海岸から上陸したばかりの巨大両棲類のようなゴジラだ。最初はゴジラじゃなくて別の怪獣↓かと思ったヨ。

それと誰もが言っているが、これまでのゴジラ映画と違い「もしゴジラが日本を襲ったら政府、自衛隊はどう対処するのか」というテーマが明確なことだ。官邸用語がずっと出っぱなしでもしかすると退屈になりかねないところをうまくテンポ良く進めている。また、ゴジラを原発や津波に例えているのではないかという指摘も確かに当たっている。それと自衛隊が手に負えなくなってのアメリカの介入の問題(核爆弾を持ってゴジラを退治しようとする)の深刻さも観客に考えさせている。だから日本アカデミー賞の作品賞も取れたんだな。単なる怪獣娯楽映画だったら絶対に取れなかったはず。

それにしてもゴジラ映画は20年スパンくらいで手を変え品を変え作り続けられている。今年はハリウッドがまたゴジラ映画を作り(「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」)今、公開中だ。そこにはキングキドラ、モスラ、ラドンなどかつての東宝の主要怪獣も登場するという。これは私らの子どものころのパターンといっしょだ。つい見に行きたくなるが今のところ行けるタイミングがない。今回見た「シン・ゴジラ」がなかなかの出来だったので、ハリウッドが製作するとどうなるのかといった興味もある。もう還暦になろうとするのにまだゴジラ見るの?と言われそう。いや、子どもの頃にすり込まれた関心ってのはなかなか消えないもんなのよー。

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