2019年6月20日木曜日

昭和歌謡よ、いつまでも

東京オリンピックのチケット抽選発表があった。今日はサイトへのアクセスが集中して何時間か待たされると聞きすぐにはアクセスしなかった。夜になっても「1時間の待ち時間です」と表記されたので「そんなヒマあるかい」とすぐに取り止めた。しかしだ。メールで当選か否かは連絡があると聞き、チェックするとなんと1組2人分当選!だって。4万2千円の支払いになるとあり、一番見たかった体操や柔道は会場の収容数がせいぜい1万人くらいだろうから多分サッカーかなぁと推測した。どうであれ念願のオリンピック観戦が確定して素直にうれしい。どれが当たったかは明日の明け方確認しよう。

午前の外来に高齢御婦人が来た。私と同姓ということもあって気安く会話していると、友人らとカラオケに行くのが習慣で楽しみだと聞いた。鹿児島市内まで出かけ、昼の13時から17時くらいまで10人くらいでそれぞれ好きな歌を4、5曲歌うんだそうで、料金も「千円で済む」んだとか。へー、楽しそうですねぇ。どんな歌を歌うのかと尋ねると「今の歌は知らないし、みんな昭和歌謡ですよ」と、好きな歌手に、春日八郎、島倉千代子、田端義夫、そして新川二郎(後に新川二朗)の名を挙げた。新川二郎ですか、知ってますよと私はいきなり「♪雨の外苑、夜霧の日比谷〜」と彼の代表曲「東京の灯よいつまでも」を歌い出した。「ああ、そうそう」と御婦人。https://www.youtube.com/watch?v=GjJBunThqfM

そこで調子にのって春日八郎の「♪恋の涙か蘇鉄の花が〜(長崎の人)」、田端義夫の「♪赤い蘇鉄の実も熟れるころ〜(島育ち)」と歌い出した。いずれも昭和30年代の歌で島倉千代子は昭和30年代なら「からたち日記」かな、ちょっとこれは歌えない。昭和30年代と言えば自分が生まれた時代であるが上記の曲は子どものころは知らず全て大学生の頃に知った曲ばかりだ。「東京の灯よいつまでも」なんて大学1年の時、天文館のパチンコ屋の館内有線放送で初めて聴き「古そうな曲だけどなんか味のある歌だな」と覚えたものだ。「島育ち」は大変好きでドーナツ盤のレコードをわざわざ買ったくらい。一方でビートルズやクイーンなど洋楽も聴いていたが昭和歌謡も好んで聴いていたのだ。

平成のヒット曲は100万枚を超えるものがいくつもあるけれど御婦人たちのようなカラオケの楽しみ方には合わない気がする。昭和歌謡は一つのジャンルとして今後も生き残っていくのではないか。私もリタイアするころは御婦人たちのように楽しみたいね。御婦人は「まあ、今日は診察に来て良かったわ〜」と御満悦の様子で診察室を後にした。ふむ、よほど私の歌声が心に響いたらしい・・・(?)。

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