2016年9月14日水曜日

「誘拐婚」って

今日は当直。救急車は1台だけでそこまで忙しくはなくぱらぱらとTVを見る余裕もあった。

そんな中にTBSの特集で中央アジアのある国(キルギスと思われる)で「誘拐婚」という悪習がいまだに行われているという実態が映像付きで出ていた。村の若い女性を周囲が示し合わせて本当に誘拐して無理やり結婚させてしまうというもので、まだ20才前後とおぼしき娘が本当に「助けて!お母さん!」と泣き叫び連れ去られて行く様は衝撃的だし、あまりに理不尽だった。こんな風習が残っていることに憤りを感じるが、誘拐された娘を男の家族、親族が待っていて娘を説得し白いスカーフを被せることで結婚の承諾をさせる。娘もいやいやだろうが、一度男の家に行き出戻ってくるのは一族の恥という伝統もありおおかた泣く泣く受け入れるそうだ。しかしどうしてもうまくいかず自殺することもあるらしい。法律で禁止されていても伝統や慣習はまだ強く残りこの21世紀になっても続いていることが番組でさらされていた。

ただTBSは誘拐シーンで娘が抵抗する様子を一度ならず二度三度、4回くらい繰り返し見せていた。ちょっとセンセーショナルな方向に行きすぎじゃないか。私には娘がいないけれどもし自分にいたらあのシーンはとうてい許すことは出来ない。彼の国でそんな風習が生じたのには様々な事情が絡んでのことだろう。風土と歴史をよく知らないのでなんとも言えないが、中央アジアや中近東はあまりにも女性蔑視が過ぎると思う。たとえばもし娘が帰ってでもすれば一家の恥さらしとして実の親や兄弟に顔を変形させるまで暴行されたり、果ては殺されることもあると以前別の本で読んだことがある。同じアジアでも女性の扱いは大違いだ。今どきの若い女性たちよ、ささいなことで悩むんじゃない。君たちはつくづく日本に生まれてよかったのだから。

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