2016年3月7日月曜日

ヒジキに鉄分はあるのか、コレステロールに卵は悪いのか

今日の朝礼スピーチは栄養科の川の秋さん担当で「栄養科でこの10年で変化したこと」というタイトルの話しだった。で、スピーチを聴き、青雲会病院のドクターらに衝撃が走った。これまでの常識が覆されたからだ。

それは「ヒジキには鉄分はほとんど含まれていない」ということ。それまでの日本食品標準成分表2010年版ではヒジキ100gに鉄分55mg含まれているとの記載があった。しかし、ステンレス製の鍋でヒジキを調理するとたったの0.3mgしか含まれていないことが分かったのだ。実は鉄鍋で調理したヒジキはそこで溶けた鉄を吸収する性質があり、その分の鉄を析出していたわけだった。

この他、卵摂取がコレステロール上昇にほとんど影響しないということ(これは私は知っていた)、これには可愛いんだ理事長が「なんだ、オレはこれまでせっせと卵を食べなさんなと患者に説明してきたんだぞ」とぼやいていた。これは食事摂取制限だけでコレステロール値は簡単には下がらないことを意味し、食事摂取基準2010年版での「男性は1日コレステロール750mg以下にすべし」との勧告は撤廃された。私がしょっちゅう患者に説明していることが正しかったということだ。

私は「コレステロールは食事の影響はせいぜい1/4で体質や年齢の影響が大きい」と言い続け、じゃーどうすればいいかとの問いには「簡単な方法としては薬を飲めばコレステロールはすぐに下がる」と答えていた。実際その通りである。ただ、薬飲んで脳梗塞や心筋梗塞など予防することがどのくらい人生において有益かは少々議論の余地がある。というのも飲み続けた人と飲まなかった人と差が付くのが10年20年経たないと分からないし、毎日の服用、毎月の受診、毎年の検査などしても100%それらの病気を防げるわけではない。その辺りを理解し継続力のある人には服用が有益だろう。そこを理解出来きない患者には内服治療は上手くいかない。仮に自分が高コレステロール血症患者だったら間違いなく飲む。飲むだけで梗塞疾患を少しでも予防出来ればいいと考えるからだ。

しかし、卵大好き、卵料理に目が無い私なのにコレステロール値はいつも正常値なのだ。コレステロールに卵制限が意味ないとハナから見切っていたのも当然だった。

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