2016年3月18日金曜日

深夜の緊急内視鏡

そろそろ春だというのに肺炎がらみの高齢患者入院が多い。だいたい近隣のクリニックからの紹介が多い。

昼間、別の患者のことで病棟にいたら「先生、XXさんが呼吸していませんっ!」と看護師が慌てて連絡に来た。いやはや気管挿管だ。5、6人あっという間に看護師が集まり処置対応してくれる。人工呼吸器設定して血ガス採って点滴指示も出し・・家族に「入院しておらず自宅だったら危なかったですね」と事態を説明する。肺炎そのものはそれほどひどくはないのできっと回復してくれることを期待したい。

夜は当直だ。21時過ぎて起きておられず医局でソファ寝していた。23時過ぎだったか病棟看護師からピッチに連絡が来た。「外科入院の〇〇さんが吐血していて・・」私は夢うつつでなぜか朝の6時半頃と勘違いして「内視鏡室スタッフが8時頃来たら緊急内視鏡の準備をしてもらおうか・・」と返事した。それから30分くらい経ったろうか、また連絡があった。「また吐血しているのですが」「うん?」そこでようやくまだ日が変わらない0時前と気がついた。徐々に頭がすっきりし「すぐにムッちゃんNsかシホねえNsを呼んで内視鏡の準備を」と伝え、臨戦態勢に入った。貧血検査でかなりヘモグロビンも下がっており深夜だが輸血の指示も出した。そうそう、O型の血液が2パック院内に余っていると医局壁に連絡紙があった。幸いにも〇〇さんもO型だったのだ。

ムッちゃんNsが呼ばれ緊急内視鏡をしてみると・・10日ほど前に出血性胃潰瘍で絶食点滴、抗潰瘍薬で改善したと思われ食事も開始になっていたが、実はまだ治っていなかったのだ。立派な露出血管があってこれは内視鏡止血術をせなば。・・。どうにか上手くいき輸血も始まって一息つけた。この患者さん、私が当直でラッキーだった。ま、内視鏡しなくても点滴、輸血で明日朝までしのぎ、午前中に内視鏡治療出来たとは思う。でもその場合は外来業務が滞る。私にとっても深夜1時の緊急内視鏡は都合良かった。

上手く収まったと思えたが・・その後日記書きやすぐには眠られず、やはり当直業務は疲れるのであった。

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