2016年3月15日火曜日

「フランシーヌの場合」

延期になっていた姶良郡医師会ボウリング大会が3月30日の水曜日にあるという。そこでまたメンバー集めをする私だが、この「3月30日の水曜日」に反応してしまった。私は歌う。

♪フランシーヌの場合は〜あまりにもおばかさん〜フランシーヌの場合は〜あまりにもさびしい〜3月30日の日曜日〜パリの、朝に、燃えた、いのち、ひとつ〜フランシーヌ〜

「フランシーヌの場合」という歌を連想したのである。夕方来ていたMR神殿守君に水を向けてもぴくりともしない。そりゃそうだろう、まだ30才にもいくかいかないかの彼が昭和44年の歌を知っているはずもない。しかもこの歌は当時はヒットしたがその後歌われ続けているとは言いがたい。1969年3月30日の日曜日の早朝、ベトナム戦争とビアフラの飢餓問題に抗議して、パリの広場で焼身自殺した女子学生フランシーヌ・ルコント(Francine Lecomte)を歌った歌で、当時、パリ国際会議センターではベトナム戦争の終結に向けてアメリカ、北ベトナム、南ベトナムなどが会議を開いており、フランシーヌは、そこから200メートルほど離れた路上で、ビアフラの記事の切り抜きを握りしめて焼身自殺したのだった。新聞のベタ記事でこれを知った日本人作曲家の郷伍郎と作詞家のいまいずみあきらの二人はこの事件から受けた感動をたちまち一つのフォークソングに書き上げた。これが新谷のり子が歌って大ヒット(約80万枚)した「フランシーヌの場合」である。


子どもの頃、変わった歌詞だなと思って特に意味も知らず歌っていた。この事件はフランスではほとんど風化してしまっているらしいが極東の地ではこの歌のおかげでいまだ人々の記憶に残っている。当時の反戦ムードや巨大権力に対する個人の生き様などがうかがえ、歌の持つ力を示している。ただ50年近く経った今ではヒットするかどうかは怪しい。いや、フランスではつい最近テロ事件があったばかりだ。テロが蔓延したら分からない。まさに歌は世に連れ世は歌に連れだ。
(曲を全く知らない人は↓をクリックまたペーストへ)
https://www.youtube.com/watch?v=wbIhv2GRvZo
https://www.youtube.com/watch?v=2dah_5_6gPs

1 件のコメント:

  1. 詳細な説明で勉強になりました。
    感動...衝撃、ショック、動揺、困惑、当惑...の間違いで、誤用か...。
    アクシデントをハプニングと書いたり、言ったりする人と同じで

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