2015年1月30日金曜日

年の功か

珍しい症例だろうな。高齢男性の喀痰多い、食欲不振もあるという紹介患者だったが、可愛いんだ理事長がCT撮ってみてびっくり、食道上部に入れ歯が引っかかっていたのだ。内視鏡で取れないかとのことで依頼されたが3cmほどありつかむデバイスもないし、少し食いこんでいて強引に摘出は少し危険と判断し私にしては珍しく早々降参した。外科の信号Drが大学病院救急室に連絡してくれ転送となった。のち、向こうでどうにか取り出しに成功したと聞きほっとした。去年は同じ入れ歯の破片が小腸に数年停滞しやがてそこが腐って穿孔し緊急手術になったケースがあった。飲み込めるくらいの義歯は大変危険な代物のだった。

ブックリバーDrから交代してくれと頼まれたこれも高齢男性は大腸の憩室出血が疑われる患者だった。どうにか上行結腸まで挿入しそこら付近からの出血とまでは分かったが今は出血が止まっていたのと腸管が広がらず観察不良状態で今日はあきらめた。絶食点滴、輸血でしのぎ後日再検を期そう。この判断もよかった。あの状況ではきっと出血源は分からずいたずらに時間が過ぎるだけだったろう。月曜日の再検で出血源確定でき見事に止血できた。

実は午前中までは風邪でかなりきつかった。午後から少しずつ良くなってきたけど内視鏡のあきらめが早かったのも体調のせいもあったか。でも結果は無理強いせずに正解だった。その辺の判断も昔よりは的確になっている。年も取るもんだ。

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