2014年4月3日木曜日

「ヤブ医者め・・」

心血管系の病気で入院している80代女性患者は本が大好きである。昔から本だけはお金を気にせず買うのをいとわなかったという。ベッド上でも月刊文藝春秋を読んでいるから本当だろう。そんな彼女の本に「シルバー川柳」があった。老いをテーマにしたシリーズで、パラパラとめくってみると思わずくすっとなるもの、あるあると頷きたくなるものまでみんな出来がいい。

「欲しかった 時間と自由 持て余す」「LED 使い切るまで ない寿命」「AKB わしらはこれよ AED」 「恋かなと 思っていたら 不整脈」「寝て練った 良い句だったが 朝忘れ」などなど。

その中でこれは面白いと思った句で「ヤブ医者め」の次ぎに来る句はなにか分かるかな?だいたい江戸の昔からヤブ医者を川柳にするのは鉄板でそれだけで一つのジャンルがあるくらいという。医者と老人が結びつきこの句の後半は「みんな老化で 片付ける」だ。似たようなのに「三時間 待って病名「加齢です」」なんてのもある。そこで私、彼女に私を指さしてもらいその本のその句が写るようにデジカメで撮った。そしてすぐにプリントアウトし病室に飾ったのである。はい、みんなに受けてました。川柳には自虐ネタも多いとしたもんでー。

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