2014年4月20日日曜日

あご足付き

講演会は内視鏡ではなく糖尿病で食後高血糖管理がいかに大事かというテーマだった。食材の食べる順番が野菜などが先でご飯など炭水化物が一番最後にすべきというのは知識としては知っていたけれど実験をしてきちんとデータとして示されると早速患者さんに指導すべきだと思った。また糖尿病の治療指標であるHbA1cが同じ数値でも血糖上げ下げの幅が大きい人は合併症発症リスクが大きいというのもなるほどと思った。上がりすぎてそれをインスリンや血糖降下薬で下げ過ぎてしまうような状況は血管にダメージを与え好ましくない。だから食後高血糖はよくないということだ。日頃消化器や内視鏡の講演を聴くことが多いのでテーマが違うと新鮮だ。まじめに昼前まで3演題を聴いた。

終わって懇親会があるというので隣の広い会場に行くと立食だけど寿司、ウナギ、ローストビーフ、そば、それにミニケーキ、フルーツと盛りだくさんの食材が提供されていた。うわ、うまそうだ。おっとでもまずは野菜からだ。あれ?野菜があんまりないな。近くにいたMRに「野菜ないねー、せっかくいい話聴けてその通りしようと思ったのに」と言いつつパクパクぐいぐいしこれまたお腹いっぱいになった。どうも人の癖って簡単には治らないわ。

帰りの便は15時過ぎの予定だったが、もしかするとその前の便に乗れるかもと会場を早めに出ることにした。タクシーチケットももらっていたのでホテル前のタクシー乗り場に行き乗り込みふと窓を見ると何とフジケンMRがいて「お疲れさまでしたー」と頭を下げた。あれ、気付いていたんだ。こそっと懇親会場を出たんだけど・・。しっかり教育されてますな。はは。

飛行機は787で最新機だった。しかし全日空はLCC共用とかで中の設備はごくシンプル、飲み物は出てきたけれど新聞などはワンクラス上の席の客しか手に取ることは出来なかった。まあ贅沢は言うまい。疲れたから寝よう。ZZZ・・。

しかし着陸態勢に入ってからが大変だった。風が強いせいか機体は揺れ始め上下動が何回かあった。国分あたりと思われる光景が眼下に見えた。空港も近いはずなのに機体はなんだが落ち着かない。私は最後尾に近い座席にいた。そろそろ着陸というときに浮かび上がるような動きがあったその時、真後ろにいた若い奥さんが「やめてぇ!」と叫んだ。び、びっくりするじゃないか。あんたの声の方が恐い。間もなく無事飛行機は鹿児島空港に着陸したけれど、前席のおばあちゃんが半ば非難がましくスチュワーデスに「揺れたわね」と言っていた。ふう。私も確かに嫌ではあるが乗ってしまった以上はどうすることも出来ないので大丈夫、きっと無事のはずと思い込むようにしている。そのおかげか高所恐怖症気味の自分にしては飛行機はさほど苦手にしていない。不思議なものだ。

帰りもタクシーで。駐車場まで行かず自分で運転せずに済むって楽ちん。でもチケットもらわなければ絶対に利用していない。あご足付きのちょっぴりVIP気分も味わった東京行きだった。

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