2024年3月23日土曜日

高齢重症患者に振り回される

今日は、月1回の土曜午前外来担当とそのまま午後は夕方まで救急当番だった。

今日も外来患者はさほど多くなかったのだが、なんなんだろう、高齢重症患者が次々にやって来て、今日は内科が私しかいない状況ゆえほぼ全てを担当する羽目になった。そろそろ寒さも和らぎ気候的にもお年寄りにも過ごしやすくなる頃合いじゃない、なんで?

午前中に救急車搬入患者も含め、3人を入院させることになった。しかし1人も入院指示を出せていない。気がつけば昼の13時前だ。大急ぎで1人目の指示を出そうと気合いを入れた時、4階病棟からピッチに連絡が入った。

「カワゼンDrの患者さんなんですが呼吸状態が悪くて酸素吸入を最大にしてもー」要するに気管挿管が必要ということか。はぁー(溜息)。「今、私も外来で手一杯なんだが他に挿管出来るドクターはいないんか?」「はい」「なら分かった。(挿管の)準備をしておいてー」

さすがにぶち切れそうだったぜー。目の前に仕事山積みなのにそれをほっといて他の仕事を優先してくれとな。しかし、待てる仕事と待っておられない仕事があれば優先すべきは当然後者だ。入院患者とその家族には看護師を通じて待ってもらい4階へ向かった。病室には病棟スタッフが6、7人そろっていた。気管挿管実施後は人工呼吸器の設定をし10分ほど経過を見てさらに設定を調整し直して下に降りた。

ここで私はすぐに外来には降りなかった。こそっと職員食堂に向かい大急ぎで昼食を摂ったのだ。だってこのまま外来に行くとおそらく15時くらいまで食事抜きだろう。腹が減ってはいくさが・・。それに外来スタッフは私がまだ病棟でバタバタしていると思ってくれているはず。幸い私は食べるスピードがものすごく早いのだ。そのタイムラグを利用しての腹ごしらえだ。ぱくぱく。

3人分の入院指示を終えたのはやはり15時前だった。ふう、これでやっと落ち着けるわい・・が、それから1時間もしない頃、救急ピッチが鳴った。「近くの老人施設から呼吸困難の高齢男性患者の救急要請が入っています。うちの泌尿器科にかかりつけでー」ふう。念のため空きベッドを確認すると1床はあるという。ならば受けるしかない。今日は放射線科スタッフも居残り担当ですぐに胸部CTを撮ると、肺炎+胸水貯留で半年前のCTに比べ悪化は一目瞭然、即入院となった。入院指示は・・お手のもんだぜ。

で、その後も高齢者の救急搬送依頼があったが、隊員に聞くとまず入院が必要なケースらしく、悪いがそれはお断りした。キャパシティオーバーだ。いやはや昨日から今日にかけて7人もの入院を受け持つことになった。その多くが80歳以上の高齢者たちで受け持ち数がちょうど倍になった。今の日本医療界の高齢者医療は今後しばらく増えることはあっても減ることはない。やらねばならんのよねー。

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