2020年3月2日月曜日

レコーディング・ダイエットを勧めたった

土曜の外来で50代男性の軽度糖尿病患者にレコーディング・ダイエットを勧めた。体重90kg以上あり、食生活や体重にあまり自覚がない人のように思えたからだ。レコーディング・ダイエットとは岡田斗司夫氏が実践したダイエット法で2007年に「いつまでもデブと思うなよ」という本で提唱しベストセラーにもなった方法で、日々摂取する食物とそのエネルギー量を記録することで、自分が摂取しているエネルギー量、食事の内容、間食などを自覚し、食生活の改善につなげるというものである。やり方はとても簡単。毎日食べたものを漏らさずメモしていくというだけだ。

そもそもデブは自分がどれだけ食べているかを自覚していない。だから肥満者に「食べ過ぎですよねえ」と指導しようとすると「そんなに食べていないですけど・・」との返事が返ってくる。そこで口に入れたものをメモることにより「無意識に摂っていた間食などの食材」を自覚し、肥満に繋がる食生活のパターンを戒める意識が自分の中に根づくのだ。さらに毎日体重計に乗ることも勧めた。デブは体重計にも乗りたがらない習性がある。乗る行為で否応なしにダイエットへの意識が高まる。いずれも巷のダイエット法に比べ簡単でとっつきやすいものだ。この方法で岡田斗司夫氏は1年余りで体重を117kgから67kgへと50kg減量、体脂肪率を42%から17%へと落としたという。

そこで私もやってみることにした。いつも持ち歩いている手帳に間食したものだけを書いていくのだ。土曜日は当直の夜どうしても空腹で医局にあった「カカオチョコ1枚」「アーモンドチョコ1個」を食べた。日曜は胆石患者を診た後に「ガトーショコラ1個」、麻雀が終わっての深夜「リンゴ一切れ」「おにぎり1個」、今日がまた医局の「ドーナツ棒1個」と間食はなくなっていない。平均すれば1日100kalもないが無駄なカロリーであるのは間違いない。

それとこのダイエットをやると、食べ物を見て食べたいなと思ってもいちいちメモするのが面倒くさくて「書くくらいなら食べるの止めよう」という効果もある。なかなかに優れたダイエット法だ。現在、体重は78kg台で瞬間80kgあった頃よりはいいがまだまだだ。目標はとりあえず75kg。ダイエットは人に言うだけじゃなく自分も頑張らなきゃ!

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