2020年3月14日土曜日

コロナ検査で保健所とやり取りする

朝のニュースで佐賀と長崎もコロナ感染者が出たと聞いた。これで九州もコロナ未感染県はいよいよ鹿児島だけになってしまった。長崎も佐賀も自県で発症したというよりは帰国者や県外者の持ち込みだった。病院に長崎は壱岐からやってきた看護師のチープリバちゃんは「私、この間まで壱岐に里帰りしてましたー」と言う。「いつ島を出た?」「11日です」「あー、京都の感染者が壱岐に入ったのが12日だって、セーフじゃん」「そうなんですか、良かったぁ」と一安心していた。

そんなコロナの話題ばかりの外来で、昨日から発熱があってだるいという患者が受診した。すぐに院外待機してもらい、問診票と症状からコロナの検査も必要そうと判断した。いや、本音はたぶんコロナじゃなくて普通の風邪かなにかで発熱しているだけだろうと思うのよ。でも、高速バスの運転手で福岡、長崎、熊本を回っていてインフルエンザは陰性、胸部CTを撮ってみるとほぼ正常だが左の肺野わずかにすりガラス陰影があった。この時節柄、一応調べておかないとまずいんじゃないか。で、事前に鼻腔ぬぐい液は取っておいた。でもPCR検査をしてもらうには保健所に掛け合い許可をもらい検体を取りに来てもらう必要がある。これがなかなかすぐに「はい」と言ってくれない。今週始めに数人のDrが依頼して皆1時間半ぐらいはかかっていた。(↓完全防備で患者と接触し検体を採取)

保健所に電話をする。コロナの検査の希望を言うと、向こうもいろいろ質問してくる。こちらもいかにもコロナらしい状況を強調する。高速バスの運転手って他県で感染例があるし、すりガラスみたいな影がある(と強調)し、発熱のわりには白血球が正常だし、ウイルス感染をそっちも考えるでしょ、てな具合。そして「いったん、検査を受けるか検討します」と言われ電話は切られた。ここからしばし待たされるはずだった。しかし私のこのケース、15分もしないうちに返事が来た。「検査しますので係の者がそちらに(検体を)取りに伺います」と。うし、やった。これだけ短時間で結論を出してくれればそれほど大きな負担にはならない。ある程度聞かれそうな質問を想定していたのが良かった。

結果は病院に来る予定。おそらくは明日になるだろう。結果の処理は当直カワゼンDrに頼んだ。もし陽性だったら鹿児島県初のケースになるし、指定医療機関に紹介したり、もしかするとマスコミとの対応も生じるかもしれない。面倒なことになりそうだ。

(で、結果は陰性。まあそうだろうとも思っていたがホッとした)

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