2020年3月15日日曜日

「突撃!かねおくん」がボウリングを語った

NHKのお金にまつわるバラエティー番組「突撃!かねおくん」の昨日の特集は何とボウリングだった。桑田佳祐がホストとなった大会「クワタカップ」の話題やボウリングボール(定価は5万くらいだが実売価格は2万円台が多い)やピン(1本3千円)、ピンセッターの値段(300万)、最新のボウリング場の機能、新しい楽しみ方など30分の中でこれでもかと紹介していた。私はボウリングオタクだからだいたい知っていることが多かったが、おおっと興味を持てたのが二つあった。

一つは美味しい食事を提供することをメインにしたボウリング場だ。基本的にボウリング場はゲーム代で収入を上げるのがオーソドックスな経営方針で食事はレーンやボールが汚れたりしてNGだ。しかしそれでは昼や夕方の食事時に客が減ってなかなか収益が上がらないジレンマがあった。それは私もよく分かる。例えば仕事が終わってみんなとボウリング行こうとするとちょうど20時くらいになり空腹で投げる羽目になる。終わってから食事は遅くなるし、食事してからのボウリングもトータルで時間がかかる。いっしょにしちゃえば人は集まりやすくなるわけだ。あるボウリング場はシェフにミシュランガイド常連店で修業した人を抜擢し若者が集まるようになり、売り上げが1億円もアップして一昨年など年商3億円越えも果たしたという。


これなど先月下鶴隆央県議の激励会で議員が「ヨーロッパのサッカー場は入場料ではなく食事代で稼ぐのが主流」と強調していたことと同じだ。番組ではボウリングはすごく人気だと強調していたけれど私の見たところ退潮傾向は続いている。食事をメインに据えるというアイデアはなかなかのものだと思った。

もう一つは日本のボウリングボール工場の紹介で、栃木は佐野市にあるとのことだった。「日本エボナイト社」のことだなとオタクには分かる。ここでは2004年から続く「ナノデス」シリーズなどを作っている。ナノデスは私も過去に2回購入したことがある。サンシさんなど初代ナノデスを気に入りかなり長く使用し、今は私のお下がりのナノデスをこれも気に入り使っている。私が驚いたのはその工場で年間に作っているボールの個数がたった1万個程度という事実だった。ナノデスはアメリカ製に比べ実売価格が2万6千円以上とやや高い。となると売り上げは2億6千万円程度か。最近のベストセラーとなったナノデス・アキュライン・ツアープレミアム(名前が長くて覚えられない)は通常の3倍以上も売れてたそうだが、それでも2千個程度だったとか。(↓メガヒットが2千個程度とは・・)

他のメジャースポーツと比べ市場規模の小さいこと。ボウリングブームの頃は日本のボール製造会社も10社程度あって10万個ほど売れていたそうだ。私がボウリングを始めた29年前は3社程度あったと記憶している。今ではアメリカ製に押されシェアも1割程度らしい。日本のボール製造の灯を消さないためにも日本エボナイト社には頑張ってもらなくては。

ボウリングは基本的には楽しいスポーツ。子どもからお年寄りまで長く続けることが出来る。そのためにも業界がジリ貧では困る。爆発的なブームは要らない、今回のNHKの特集のように行ってみたいと思うようなボウリング場やボウリング製品が出て来ることを期待したい。

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