2019年1月18日金曜日

冬の谷川岳に挑む

この前、インフルエンザで自宅安静中に見た録りだめビデオでNHKBSの過去の再放送で「大氷壁に挑む 谷川岳・一ノ倉沢」というものがあった。

日本を代表するクライマー男性が冬のマッターホルン北壁登攀時に足指の凍傷に気付かず過ごしたため指切断の憂き目に遭った。そこからまた絶壁登攀の再機会を狙って冬の谷川岳挑戦をするというもので、非常な危険を伴うものだった。というのもそもそも谷川岳は世界一山岳遭難死の多い山として有名で少なくとも700名以上が亡くなっている。エベレストなどよりずっと多い数だ。戦後、都会から近くていい山として人気が出て番組でも出てきたが週末の山の駅にはあふれんばかりの登山をする人が集まってきていた。最高峰は1977mmでコースによっては小学生でも登れるのだが、一ノ倉沢の岩場はロッククライミングのメッカであり、国内外問わず、クライミングの猛者たちが集まってきて危ない登攀をやる。有名なのは昭和35年のザイルにぶら下がってにっちもさっちもいかなくなり二人が死亡、助ける手立てがなく自衛隊員らがライフルでヒモを狙って切断する(1300発以上を要した)という映画ニュースにもなった事件もあった。
https://www.youtube.com/watch?v=fBpUNQG6ZtY

その一ノ倉沢の冬場(滝沢第三スラブ)は毎日のように雪崩が発生することでも有名で、冬季登攀だけは10年経っても20年経っても成功者が出ず、初登頂は昭和42年になって有名な登山家森田勝が成し遂げたものである。番組では遠方からと登攀者側近からとで撮影しており実際にすぐ近くを雪崩が走りこれは撮影するのも大変だなと思った。天候を読み大きな雪崩が発生しない時期、時刻を狙って登頂に挑んだのだが、ほんま命がけやで。
私は、高所恐怖症傾向があるし絶対にしたくないなと思いながら画面を見つめていた。今、南米最高峰のアコンカグアを三浦雄一郎さんが80才を超えて挑戦しようとしているが難度が高ければ高いほど挑みたくなる人種がいるんだ。山や登山に興味をもってはや3年以上を経過しているが未だに山登りに挑戦していない。今回の冬の谷川岳を見ればなおさら見るだけ登山のままでいそう。おお、ぶるぶるっ。

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