2023年1月13日金曜日

とーしっちゃんの俳句が南風録に

南日本新聞朝刊を手に取ると、一面にデーンと「馬毛島基地着工」との大見出しが出ていた。全国紙の読売や産経は別記事が一面だったから、この扱いは現地ならではなんだろう。でも私の目を引いたのは1面コラムの「南風録」だった。

その出だしに「<受験期や 船内に満つ 島言葉>中橋藤七。南日俳壇で詠まれたことのあるシーズンが今年もやってきた。」とあり、その俳句作者名の「中橋藤七」氏はよく知った人だったからだ。私のイッコ従姉さんの旦那さんでもう50年来の付き合いがある。10歳以上も年配ではあったが、私と弟は父デンコーがそう呼ぶので「とーしっちゃん」と呼んでいた。元教員で国語が専門、最後は小学校校長で終わり、その後出身町の教育長も務めた。でも、俳句を詠むとは知らなかった。

私が高校大学のころは管理職のための勉強や研修で忙しく、鹿児島市内の私の実家に時々泊まりに来ることがあって、その頃流行っていた横溝正史の文庫本を私から借りてよく読んでいたのを思い出す。「八つ墓村」はとても面白く読んだようだが、同じく名作とされる「悪魔の手毬唄」は「何だこれー、登場人物が多すぎて訳が分からん」とぼやいていたなぁ。落語も好きで時たま鹿児島で公演があると出かけていったものだった。

南日本新聞では小学生の作文大会の選評者にもなっていて講評をしているのを読んだことがある。ネットでは<卒業子 瞳遠くを 見つめけり>の一句も見つけた。いや懐かしい。それにしても今朝は「まさか南風録に自作句が使われるとは!」と驚いたに違いない。久しぶりにお目にかかりたくなりましたよ、とーしっちゃん。

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