2020年6月28日日曜日

この試合から始まった

NHKが最近昔のスポーツ名勝負をよく放送している。高校野球はビデオに撮ってたまに見ているが、今日はサッカーJリーグ初の試合1993年のヴェルディ川崎対横浜マリノスをやっていて、これが意外に面白かった(2020/4/5放送の再放送)。大観衆の国立競技場で緑と青のユニフォームの選手らが躍動していた。ボールがあっち行ったりこっち行ったりで目が離せない。あれれ、最近のJリーグの試合より面白いんじゃない?と思ったよ。

この日この夜、私は当時沖縄出張中でカールと国際通りを歩いていた。TVでJリーグ開幕試合をやっているのは知っていて、通りの店のTVにもそれが映っていた。でもそのころはサッカーの試合を見る習慣がほとんどなかった。唯一、冬の高校サッカーの地元チームや準決勝、決勝を見るくらいで、社会人チーム、のちのJリーグチームのゲームはまず見たことがなかったのだ。その年、Jリーグブームといえるほどサッカーが注目されたがそのキーとなる試合がこれだった。確かマリノスが勝ったはず。それくらいの知識しかなかった。

前半にヴェルディ1点を先行する。決めたのはヘニー・マイヤー↓という黒人選手だった。
副音声でゲストにラモス瑠偉と木村和司がいて彼らの内幕話がこれまた面白かった。ヴェルディのベテラン加藤久などあまりの観客の多さに感激したのか涙を流していたという。実はこの試合、選手みんなが初ゴールを狙っていたんだと。三浦知良も木村和司も水沼もー。だって絶対、歴史に残るんだから。ラモスは「普段はそんなところから打たないだろうという所からもみんなが打つんで何で?」と何度も思ったそうだ。その彼もやはり狙っていた。
写真は↓ラモス、三浦カズ、木村和司。

が、決めたのがオランダ出身のマイヤーでゴール自体はきれいなミドルシュートでいいのだが、この選手、その後もあまり活躍することなく短期間で国に帰ってしまう。ブラジル色の強かった当時のヴェルディとはあまり合わず、それにチームもあまりサポートしなかったみたい。ラモスは「オレのせいだとか言われているけどね」と述懐していた。ただアキレス腱を痛めてこのゲームにもようやく間に合ったそうで、それとやはりオランダ仕込みがこのチームには合わなかったのだろう。

その後、ヴェルディは攻めて都並のヘディングシュートがあやうく決まるところ、マリノスは難を逃れる。木村和司は「これが決まっていたら0ー2になってうちは負けていたかも」とのことだった。後半にマリノスはエバートンが決めて、中盤、ラモン・ディアスがこぼれ球をしっかり決め2ー1と逆転し初勝利をする。試合としてもなかなか面白い展開だった。ヴェルディは試合には負けたがこの年、後半に盛り返し、後半のステージ優勝して前半の優勝チーム鹿島アントラーズと決定戦を行い初の年間王者になる。今でこそサッカーは野球と並び称されるけれどそれはこの年からだった。

いやー、たまには昔のゲームも見るもんだね。意外な面白さがある。発掘ビデオの楽しさはコロナのおかげだな。コロナ騒動にあんまりいいことはないけれど、今回は「ありがとうコロナ」と言っておこうか。

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