2018年9月15日土曜日

大腸内視鏡でイグ・ノーベル賞

明け方になってようやくMacBookPro13インチタッチバー付きをヨドバシカメラに注文した。値段はアップルストアと変わらないが5%ポイント1万3千円ほどが付くため正規ショップからは買わなかったのだ。そのポイントでUSBーCケーブルや電源アダプタ、入力ソフトのATOK2017など注文した。今回は5年ぶりの大きな更新になるため周辺機器だけでなくソフトウェアのほとんどに更新の必要が出てきている。ATOK、宛名職人、Photoshop Elements、Parallels Desktop、Windows10など全部新しいものを購入する羽目になりそうだ。Officeはどうしよう。たいして使わないのに値段が一番張る。とりあえず保留だ。その中でATOKだけ急いだのは4400以上もマイ辞書登録しているためこれが使えないとこてる日記を書く時などで文字入力能力が大幅ダウンする。私には必須のソフトなんだ。

昨日はまず服裂き魔Nsからラインが入り「座って大腸検査苦痛少ない自ら試し『イグ・ノーベル賞』だって、先生より上がいた」、そして同じような内容でスチョル先生から「こてる先生が先だったのに!惜しい(^_^)」と連絡が入った。この他「先生と似たような人が賞をもらっている」とか教えてくれたりなんだか自分が賞をもらったわけでもないのにイグノーベルがらみで周囲が盛り上がってくれていた。どういういった内容かというと、長野の病院の年齢も私とほぼ同じ堀内朗医師が自身のお尻で座位大腸内視鏡検査法を研究した成果が評価されたのだ。報道によると「大腸癌検診などで受ける内視鏡検査は通常、横になった状態で筒状の内視鏡を肛門から体内に挿入するが、かなりの痛みが伴うという。しかし堀内医師は、座った姿勢で内視鏡を体内に入れると苦痛が少なく、驚くほど容易に検査ができることを自分自身で試して突き止めた。その結果は2006年に米国の学会誌で発表され、晴れて今回の受賞につながった」とのことだ。

私は2006年当時「これまた、一人大腸内視鏡を発表するヤツがいるんなんて」と思っていた。実は私はほぼ同じ大腸内視鏡挿入を2000年に青雲病院で実施してその様子はビデオ撮影しており、それを知った可愛いんだ理事長が「発表しろ」と言ってきたのだが断っていた。まず相当にキワモノっぽい内容だし、恥ずかしいし、それにこれが医学の何に役立つのかという大義名分を見つけられなかったのだ。それでも院内の研究発表会には発表しろというので内輪の会ならと2002年の2月にスライドとビデオにして発表した。案の定、お笑いだったけどー。(↓は一番最近2016年の一人大腸内視鏡の様子。椅子に座るか検査台に座るかの違いだけで姿勢はほぼいっしょだと分かる)

堀内医師の発表では座った姿勢が入れやすいということだが、患者は恥ずかしいからとその姿勢で受ける人はいないそうだ。それより自分で自分を検査することでスコープの動きがどのように腹部の痛みを起こすかなどが敏感に理解出来るようになるというのは肯ける。2000/11/4のこてる日記に「こてる先生、自分で自分の腸を見る」のタイトルでそのようなことを書いている。以下抜粋してみよう。

「・・ただ、その自力大腸内視鏡の方は、自分でもやってみたいと思った。過去2回、4年おきに受けているが、いずれも異常は言われてない。今年が4年目だし、今回は、患者さんがどのような気持ちなのか知っておきたいということもある。婦長さんに録画用のビデオ撮影を頼み、さっそく内視鏡をお尻の方へ・・う~ん、ちょっぴり熱いものを感じるなあ(これがカイカンになったら、チトこわい)。直腸を越えたら、仰向けになり挿入を続ける。押したり引いたりしながら曲がりくねった大腸を越えていくのだが、私の腸は比較的素直でスムーズに入っていく。それでもって、割と早く、5分55秒で盲腸に到達した。

外科の避雷針Dr、奥マラDrも見に来て、「ほんとにいれちゃったの?」と、感心するやら、あきれるやら。他にも看護婦、技師ら見に来ていたが、感心するより、みんな笑ってましたな。盲腸の回盲弁から小腸末端まで入れて観察したあと、少しづつスコープを抜き、病変がないか観察した。この時一番感じたのが、内視鏡から空気を入れるとお腹が張り少し痛むし、少しでも抜くとかなり楽になると言うこと。無論、良く知られた事実で、知ってはいたが、こんなに敏感に感じるものとは思わなかった。また、スコープを抜く動作の方がやはり患者にとっても気分は良く、入れる動作は少し圧迫感がある。ポリープでもあれば、ポリペクトミーも自分でやっちまおうかと思ってたが、肛門までしっかり見ても何の異常もなかった。そして、予想以上にうまくいき、めでたしめでたしのはずだったが・・

この後起きた起きたことは割愛する。ともかく、これをうまく論文にまとめれば5、6年も早かったわけだし、今頃はホントに私がイグ・ノーベル賞?・・んなわけないか。

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