2018年9月10日月曜日

瞬間の技

朝礼のスピーチは内視鏡室主任の佳及Nsが担当だった。先週、急に次回の担当だと知り、慌ててテーマをどうするか私に相談があり、「内視鏡室紹介」に決め、スライド用の写真のため私に内視鏡をしている姿を撮らせて欲しいとのことでポーズも取ったりした。検査が終わって彼女の写真を今度は私が撮った。そのうちの1枚がとっても彼女のいい表情が出ていて、「この写真はぜひスピーチに使うべきだよ」とアドバイスした。彼女は恥ずかしいのか「いや、自分の写真はーちょっと・・」と躊躇していた。しかし「いや、ぜひ使いなさい」と念を押したのだった。

スピーチは淡々と過不足ないものでなかなかの出来だった。短期間でよくまとめたもんだ。で、例の写真はちゃんと使ってくれていた。朝礼終わって、医局の朝カラさんが「佳及Nsのあの写真がよかった」と私に言ってくれた。「だろう?いい写真だったから使うように勧めたんよ」と私はささやかな満足を覚えた。内視鏡室に行って佳及Nsに会うと、「先生、みんなから『あの写真が良かった』ってばかし言われる」とのこと。あはー、やっぱりねえ。ほんの0点何秒かの表情でその後もう1枚と撮ったのはそれほどでもなかった。改めて写真てのはごくごく短い瞬間を切り取れるかにかかっているんだなと思った。

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