2016年10月9日日曜日

「李香蘭」読み終える

長島はバタフジ院長の代わりに夕方まで外来と大腸内視鏡を行った。まあそんなに忙しくなく合間合間に読みかけだった「李香蘭私の半生」を読み終えた。

李香蘭こと山口淑子の主に若き中国時代を本人と作家の二人で書き上げたものでとても面白かった。彼女は意に反して女優、歌手への道を歩み始めるが、そこに当時の日本や中国の思惑が絡み運命が翻弄される。とにかく様々な有名人と知り合い(道路でばったりの淡谷のり子を自宅にかくまったことすらある)その裏側が描かれ面白さの一端はそこにある。彼女が完璧な北京語をしゃべれたのは実父の影響であったこと、ロシア人女性リューバとの出会いがのちに死刑の危機から救われる遠因になったこと、松岡洋右の息子(父と違い無政府主義者)が初恋の人ですでに有名女優でありながら乙女ごころらしい嫉妬を感じたりするなど本人でないと知るよしもないエピソードもよかった。

戦後アメリカでの映画の仕事の際に知り合った世界的彫刻家イサムノグチ氏と電撃結婚するもお互い忙しい身であったこと、当時のアメリカがマッカーシー旋風のあおりを受けたことなどから数年で離婚している。そんな中でジェームズ・ディーンがスポーツカーでの事故死直前にも彼女は面会していたなど相変わらず有名人との交友が披露されていた。しかし再婚したのは無名の外交官大鷹弘氏だった。この結婚で女優を引退したのも本来女優を目指していなかった彼女らしい選択だったのだろう。その後10年以上経って司会者としてブラウン管に復帰する。私が生で観たのはこのころだ。亡くなったのがたった2年前の2014年9月7日94才。すでに歴史上の人物かと思っていたがつい最近の人だった。

さて夜の麻雀。とんでもないものだった。何と半荘6回やってすべて見せたまえDrにトップをさらわれたのだ。6連勝されるとは私の麻雀人生でも初めてではなかったか?いくつか負けた我々にも思い当たる節はあったが何か超人的なツキが見せたまえに舞い降りたのも事実だろう。5回目の半荘などラス前で彼はのこり2千点ちょっとでドボン寸前だった。にも関わらず子の倍満ツモを上がり、オーラスで親満ツモで3コロトップを取った。いやはや敗者3人同じようにかもられトボトボと帰途についたのだった。

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