2016年10月7日金曜日

一時帰宅、それはゲンちゃんのため

今晩は病院当直がある、そして明日午前も引き続き外来があり帰宅するのは翌日午後になる。実はこれが問題。今、沖縄の実家にいるカールが本来ならすでに帰って来ているはずが諸事情で延期になった。私が朝からそのまま当直に入ればゲンちゃんはずっとひとりぼっちで、夕方のエサ、翌朝のエサをもらえなくなるのだ。ただでさえ寂しがり屋のゲンちゃん、家に人がいないと食が進まずエサも残しがちになる。丸1日半もほっとくわけにはいかないので夕方16時に時間をもらって帰宅することにした。17時半の当直帯開始までには帰院せねばー。

帰宅すると案の定ゲンちゃんは怒りっぽく鳴いていた。お腹空いてるのにエサはまだかい、って。ハイハイ、エサあげるからネ。うん?見れば朝のエサを残している。その古くて湿ったのは決して食べようとはしないんだ。しかたないんで捨てて新たにエサを入れるとちゃんと食べる。それもムシャムシャ。ぜいたくなネコや。古いエサはカールに聞くと「裏ドアの外に置いておくと隣のハッピーちゃんが食べているわよ」というので今日は取りだして外にぱらぱらと置いておいた。食べてくれるかなー。

シャワー浴びて急いで病院に向かうと携帯が鳴った。今は携帯は取らずにそのままボタン一つで車内通話出来る。Bluetoothってほんとにいい。電話は青雲会病院からでなんとまた下血患者が来ているという。今日の午後高齢女性のS状結腸憩室出血をまた露出血管見つけて止血処置したばかりだった。今度は中年女性とのこと。うーん、虚血性大腸炎あたりかな?ともかく、急ごう。

ぴったし17時半に着いて内視鏡室に行くと、まだ新鮮血が出ている女性患者がいて早速内視鏡だ。この場合ニフレックやモビプレップといった腸管洗浄液は使わず浣腸のみで即観察だ。結果は予想に反し、急性直腸潰瘍出血だった。露出血管もありクリッピングで止血できた。この調子で今夜も忙しいのかい?

しかし予想は裏切られる。それは良い方向に。その後ぱったり呼ばれなかった。おかしいな?日付が変わったころに当直の光鳥Nsに「連絡が何にもないけど断ったり連絡ミスでもあるの」と尋ねてみたほど。実際、何もなくこんな当直の夜もあるんだ。ただ未明に両肩が急に痛くなったという若い男性が来て診察し対症療法で帰した。あとは少しでも休みをとBTQ。まずまずの当直であった。

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