2015年4月2日木曜日

「センセーでなくてはいけないの」

昨日の午後のことである。内視鏡室から外来廊下を通り、病棟に向かおうとしていた私に外来のタッピーNsが声を掛けてきた。急いでいた私は半ば無視するように歩き続けたが彼女は「センセ、センセ、大したことじゃないしすぐに終わるから」と頼んできたことは「明日、健診の胃カメラがあるんだけどー、私、どうしても先生に胃カメラして欲しいの」「明日はオレ、内視鏡じゃなくて外来だけど」「あー、でもそこをどうにかならない?もう10年以上も私は先生にしてもらっているからさー」ふーむそうか。そこまで言われれば外来の合間をぬってやって上げるしかないか。「ちょっとは待つかもしれないけどどうにかするわ」とそんなやりとりがあった。

さて、今朝、外来をしていると昼前にムッちゃんNsがやって来て「タッピーの胃カメラの準備をしているけど他のDrじゃだめなの」と聞いてきた。私は救急ピッチ当番もしていてすぐには胃カメラに行けない状況だった。しかし「いや、彼女はどうしても私にと言っていたから待ってもらう」そう私は断じた。あれだけ言われて他の先生にハイどうぞじゃかわいそうだろ。

それから30分ほどパタパタと外来業務をこなしチラチラと内視鏡の管理モニターを見ていた。検査一覧には終われば逐次その記録が表示される・・あれ・・?10分ほど前の患者名にタッピーNsが表記されているじゃないか。慌ててクリックすると経鼻内視鏡ですでに観察済みで今日の担当のブックリバーDrかカレントDrが実施したに違いない。あわわ。あんなに言っていたのに待ちきれなかったのか。私が忙しすぎわがまま言っても悪いと思ったのか、はたまたムッちゃんNsにうまく言いくるめられたのか。まあ仕方ない。元々今日は私の担当じゃなかったのだ。

昼休み、ムッちゃんNsに会ったので「タッピーNsは結局他のDrにしてもらったんだな。お前がこてる先生でなくてもいいのよーと勧めたんだろう」と言うと、とんでもないという顔をして「いいや。タッピーに『あら、こてる先生でなくていいの』と言ったら『ううん、誰でもいいの』って言うからブックリバーDrにしてもらったのよ」だってさー。がびーん!ヤラれたよ。

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