2022年10月16日日曜日

下克上のメジャーリーグポストシーズン

今日は朝からメジャーリーグ観戦ざんまいだった。メジャーリーグは10月に入ってレギュラーシーズンの162試合が終わり、いわゆるポストシーズンに入り、ア・リーグ、ナ・リーグともに短期決戦での勝負が続く。ポストシーズンに残れるチームは各リーグ15チーム中6チームだけで毎年のように進出するチームがある一方、ほとんど出来ないチームもある。大谷のロサンゼルス・エンゼルスは後者でここ2014年が最後でそれ以降残れていない。大谷が来シーズン終了後のFAでチームを去るのではないかと噂されるのはそのせいもある。

今は地区優勝シリーズといって5試合3勝勝ち抜きというある意味一番厳しい戦いの最中だ。というのもレギュラーシーズンでいくら勝とうが、たった3敗しただけでリーグ優勝決定戦、さらにその先のワールドシリーズに進めなくなるからだ。10月10日にも書いたが、ニューヨーク・メッツは100勝以上上げながら地区シリーズにも進めなかった。さらにメッツと同地区(ナ・リーグ東地区)で激しいトップ争いをし100勝以上を上げ5年連続地区優勝をしたアトランタ・ブレーブス(去年のワールドチャンピオン)も今回の地区優勝シリーズでリーグ6位でぎりぎりポストシーズンに進出したフィラデルフィア・フィリーズに1勝3敗で敗れてしまった。短期決戦の怖さだ。

それとア・リーグの常勝軍団アストロズ対21年ぶりポストシーズン進出のマリナーズの試合経過は、ネットでチェックしていたところ、何と17回まで0対0の延長戦、まるで昔の夏の甲子園みたい。結局18回表にアストロズが1点を入れマリナーズを突き放し、3勝0敗でリーグ優勝決定戦へ進むことになったがいずれも大接戦で力の差はほんのわずかだった。

そして今年のナ・リーグで111勝という全球団で最高勝率を上げた名門ロサンゼルス・ドジャースはここ10年連続地区優勝を果たしているが、リーグ5位のサンディエゴ・パドレスとの決定戦では1勝2敗と瀬戸際に立たされていた。それで、今日は2勝2敗のタイに戻すべく気合いを入れて臨んだが・・3ー0とリードしながら7回の裏にヒット、ヒットでつないだパドレスになんと5点を入れられ逆転負けを喫してしまった。その瞬間はパドレスのダルビッシュも歓喜の雄叫びを上げ喜びを現していた。レギュラーシーズンでは22ゲーム差も付けていたのに・・と、私なんぞドジャースに同情もしたくなるが、サンディエゴのファンは「Beat LA!(ロサンゼルスをやっつけろ!)」の大合唱で24年ぶりのリーグ優勝決定戦進出を後押ししていた。そっちもよく分かるわ〜。横浜ベイスターズが日本シリーズに進出決定するのと同じ(だったとしたら24年ぶり)だといえば日本人には分かりやすいか。


さらにア・リーグの残りの対戦、メジャーリーグきっての名門ニューヨーク・ヤンキース対クリーブランド・ガーディアンズ(去年まではインディアンスだったのを改名した)は東地区1位と中地区1位同士の戦いで、チームカラーが違っていて、ヤンキースはスター選手をそろえ今シーズン62本のア・リーグホームラン新記録を作ったアーロン・ジャッジを筆頭にホームランで得点が多いが、ガーディアンズはホームラン数はリーグ下から2位でその分三振をしない率はリーグ1位と、ヒットをつなぎ走ってコツコツ得点をするチームだ。そのコツコツ打線が1勝1敗とヤンキースに食らいついていた。今日は9回までにヤンキースはホームラン3本で5点に対しガーディアンズはヒットでの3点しか取れず追い詰められた。しかし9回裏に1点差に詰め寄り、なお2死満塁の好機で新人オスカー・ゴンザレスが中前へ2点タイムリーを放ち、逆転サヨナラ勝ちを収めた。いかにもガーディアンズらしいしぶとい勝ち方で逆にヤンキースを崖っぷちへ追い詰めた。チーム年俸はヤンキースが約366億円に対しガーディアンズが約101億円と3倍上もの差があるのに現状結果はこうだ。ちなみにポストシーズンで2点以上のリードで9回を迎えた場合は167勝0敗だったヤンキースにとっては歴史的な敗戦だそうだ。そんなデータまで調べる人がいたのと、データがやたら出てくるベースボールらしい話題でもあった。↓逆転直後、殊勲の1塁のゴンザレスに駆け寄るガーディアンズナイン。

いやはや、今季は上位チームがいずれも苦戦し、うち2チームは敗退してしまった。まあ勝ちに一番こだわるヤンキースがこのまま即敗退とは思えないが、ジャイアントキリング(下克上)が目立つ今シーズンだ。特にナ・リーグは5位と6位のチームがワールドシリーズをかけて戦う。勝ち上がったどちらかがワールドチャンピオンになれば毎年金満球団にしてやられているファランチャイズのファンたちは大いに溜飲を下げることになるだろう。

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