2022年10月15日土曜日

胃カメラするしない?

土曜日は2回に1回は仕事が組まれていて、その上、今日は夕方までの日直もある。さぞ忙しったかと思われるかもしれないが、さにあらず。かなりヒマな土曜日だった。午後なんて13時ごろに患者一人診ただけで後はうたた寝していたもん。

唯一の予定外は緊急内視鏡があったことくらいか。土曜日は基本、内視鏡は行わないが、「初老の男性患者が1週間前から心窩部痛あり、今朝からタール便が出た」という病状を聞き、「あ、これは胃カメラをすべき症例」とピンときた。昼前に緊急内視鏡を行い、結果はやはり出血性の胃潰瘍で内視鏡的止血処置が必要だった。胃の中は血だらけで、止血処置が終わった後も患者さんは嘔吐が数回あり、無論入院させたが、夕方はタール便もまた出た。心配する看護師に「それは昼の出血の残血だから大丈夫」と言い残して帰宅した。あれだけしっかりクリップを掛けたらそうそう再出血するはずはなかろうてー。

この患者さんは問診で他医から処方されていたネキシウムという潰瘍予防に非常に有効な薬を自己中断していたというのも出血性の潰瘍を疑った理由だ。だいたい問診の段階で診断の半分は可能だ。その後、診察と検査で確定させるが、今回のようなケースでは「内視鏡は今日はやっていないから週明けの月曜にしましょう」では済まされない。

逆に「胃が痛くてしょうがないんです、今すぐにでも胃カメラをして下さい」と懇願する患者さんに「今日は薬出しておくから胃カメラは来週しましょう」と応じることもある。青雲会病院に来て22年以上、経験を積み、そのあたりの見極めは大学病院時代よりちょっと進歩したかなと思える土曜の午後だった。

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